日本百名山・八甲田山の登山は紅葉の秋がおすすめ！初心者用コースや温泉もご紹介

夏登山では緑に覆われた湿原が楽しめますし、紅葉登山では茜色をした湿原が楽しめます。また珍しい高山植物や湿原植物の群生が見られるので、登山初心者でも楽しむことができます。

田茂萢湿原を抜けアオモリトドマツ林が見えたら、八甲田ゴードライン最後の見学スポットである山頂展望台に立ち寄り、八甲田山初心者トレッキングコースは終了です。なお八甲田ゴードラインの登山所要時間は約1時間です。

八甲田ゴードラインには、約30分で1周することができる登山道（遊歩道）があります。1周約1キロのショートコースなので、長時間の登山が難しい子連れファミリーでもお散歩感覚で登山を楽しむことができます。

ただし八甲田ゴードラインは、6月でも雪が残っていることがあります。登山道は子どもでも歩きやすいように整備されていますが、雪が残っているとすべったり歩きにくさを感じることがあります。

そこで家族連れにおすすめなのが、夏登山です。八甲田山は標高1500メートル級の山ですから夏でも涼しいですし、登山道もきれいに整備されているので安全に登山を楽しむことができます。

本格的な登山デビューをしたい初心者におすすめなのが、毛無パラダイスラインです。毛無岱（けなしたい）の中央に作られた登山道で、片道開く2時間30分の登山ルートです。

毛無岱は山頂側を上毛無岱、ふもと側を下毛無岱といい、毛無パラダイスラインは上毛無岱と下毛無岱を結ぶ登山道となっています。片道約180分ですが、上毛無岱入口（山頂）の近くには八甲田山のおすすめスポットである八甲田ゴードラインがあります。

八甲田ゴードラインは湿原地帯を一周するトレッキングコースになっているほか、八甲田山の絶景スポットが楽しめる展望台も点在しています。1周約60分のコースなので、毛無パラダイスラインとセットで楽しむのがおすすめです。

ただし下毛無岱を出発し八甲田ゴードラインを経由して戻る登山ルートは、前半に約90分の上り坂があります。これだけ長時間の上り坂となると、登山初心者では厳しいと感じるかもしれません。

この場合は、八甲田山ロープウェーを利用し下りのみ八甲田山登山を楽しむ方法があります。登りは八甲田山ロープウェーを利用し、終点の「山頂公園駅」で下車します。ここから本格的な登山のスタートとなります。

山頂公園駅から八甲田ゴードラインに入り、八甲田山の展望スポットを回ってから上毛無岱入口に入ります。ここからは下りのみの登山道なので、ゴールの下毛無岱出口に向かいます。この登山ルートを利用すれば、所要時間は約2時間30分です。

八甲田山登山には、ふもとから山頂まで一気に登ることができる八甲田山ロープウェーを利用するのがおすすめです。原則として年中無休（気象条件によって運休となることはあります）ですので、いつでも利用することができる便利さも魅力です。

八甲田山登山におすすめなのが、八甲田山ロープウェーです。登山初心者でも標高1500メートル級の八甲田登山を楽しむことができるのも、この八甲田山ロープウェーがあるからです。

出発口となる山麓駅から終点の山頂公園駅までの高低差は649.5メートルありますが、これを片道約10分で一気に登ります。毎秒5メートルの速度で進むロープウェーからは、四季折々の美しい景色を見ることができます。

八甲田山ロープウェーのおすすめポイントは、約10分間の空中散歩で味わう絶景です。新緑の時期には鮮やかな木々の緑が目にまぶしく映りますし、紅葉シーズンには紅葉のじゅうたんの上を歩いているような気分になります。

平成22年9月には山頂公園駅駅舎に屋上展望デッキがオープンしたため、登山客でなくても気軽に八甲田山山頂からの景色を楽しむことができるようになりました。

また山頂公園駅の前にある山頂広場は、八甲田山のおすすめ絶景スポットです。晴れた日には広場から岩木山を眺めることができますし、冬には氷柱で覆われた赤倉岳や大岳、井戸岳を眺めることができます。

さらに山頂公園駅駅舎には展望室もあります。展望室の窓は壁一面に大きくあけられているので、寒さや強風で外に出られない時でもゆっくりと八甲田山の景色を楽しむことができます。

電車を使って八甲田山ロープウェーの山麓駅へ向かうには、青森駅行の電車を利用し、下車後バスまたはタクシーを利用することになります。

関東エリアからのアクセスは、東京駅から東北新幹線を利用し新青森駅で下車します。東北エリアからは、仙台駅から東北新幹線を利用して新青森駅で下車します。北海道からは、新函館北斗駅から北海道新幹線を利用し新青森駅で下車します。

新青森駅に到着したら、JR奥羽本線に乗り継ぎ青森駅に到着します。なお青森駅からはタクシーで移動することもできますが、八甲田ロープウェー行きのJRバスがあるので、交通費を節約するならJRバスを利用する方がおすすめです。