店舗や施設の営業状況やサービス内容が変更となっている場合がありますので、各店舗・施設の最新の公式情報をご確認ください。
黒姫山とは?
黒姫山は、長野県と新潟県の県境のあたりにある火山です。黒姫山の標高は2053mとなっています。黒姫山には主にカラマツやブナ、笹が群生しており、優しい色合いの植物に囲まれながら登山を楽しむことができます。
また、山頂付近ではワタスゲなどの多くの種類の高山植物を見ることができます。登山道の途中には池もあり、春にはミツガシワの群落を見ることができます。黒姫山は植物が好きな方にもおすすめできる山となっています。
黒姫山は日本三百名山に選ばれています。また、黒姫山全体の美しい形状から、「信濃富士」と呼ばれ、親しまれています。
特に、10月中旬から下旬には美しい紅葉を見られます。山頂の雪、中腹の紅葉、ふもとの紅葉していない木々の緑を同時に見ることができることを「三段紅葉」と言います。黒姫山はこの三段紅葉がとても美しいと評判で、毎年多くの登山客が訪れます。この時期に訪れるのがおすすめです。
また、黒姫山の東側には黒姫高原が広がっており、草原や花畑など多くの観光スポットがあります。町からも近いため、交通の便が良くアクセスしやすいので、比較的登りやすい山となっています。
北信五岳のひとつ!
黒姫山は北信五岳(ほくしんごがく)の一つです。北信五岳とは、長野県の北信濃の有名な五つの山の総称です。ただし、妙高山(みょうこうさん)は実際は新潟県の山です。
黒姫山の他には、妙高山(みょうこうさん)、斑尾山(まだらおさん)、戸隠山(とがくしやま)、飯縄山(いいづなやま)があります。長野盆地あたりから眺めると、北信五岳を一度に見ることができます。
黒姫山は初心者も登山を楽しめる?
黒姫山には初心者の方でも登りやすいコースもあるので、初心者の方でも安心して登ることができます。ただし、冬や春先は山頂に雪が積もっているため、そのための準備が必要です。また、雪の道は登りづらいため、初心者の方は雪が残っている時期は避けるのが無難です。
新道コースに挑戦してみよう
新道コースは、初心者の方におすすめのコースです。黒姫山登山道入り口から歩き始めて、山頂まで登ることができます。他のコースに比べて傾斜がきつくないので、初心者の方でも登りやすいコースとなっています。コースを一周すると、再び黒姫山登山道入り口に戻ってきます。
新道コースの全長は13.1km程度、標高差は913mでとなっています。また、所要時間の目安は6時間45分程度となっています。登山道の途中にはトイレがないので、事前にトイレは済ませておくことをおすすめします。
新道コースは黒姫山登山道入り口から歩き始めます。登山道入り口には登山者名簿箱が用意されています。事前に登山届を提出できなかった場合は、ここで提出しておきましょう。まずは、登山道入り口から20~25分程度歩いて古池に向かいます。古池までの道には、種池という別の池もあります。
種池は、湧出や流出口がない池です。干ばつの時に、種池の水を使って戸隠神社に雨乞いをすると必ず雨が降ると言われています。
古池は、昭和初期に作られ、発電用水として使用されていた人口の池です。風が穏やかな日には黒姫山が湖面に映り、美しい景色を楽しむことができます。また、古池は開けているため、古池からは飯縄山や五地蔵山、高妻山も見えます。
古池を過ぎると、ブナやダケカンバと笹の葉に囲まれた登山道が続きます。秋には、木々が紅葉し、登山道が落ち葉で埋まります。次は、新道分岐に向かいます。古池から新道分岐までは70分程度かかります。途中からは傾斜が急な登山道を進みます。
新道分岐からは一時間半ほど、しらたま平に向かって歩きます。しらたま平に近づいてくると木々が減り、笹藪が続きます。秋には、ツツジの紅葉を見ることもできます。しらたま平に着くと笹藪から景色が開けて、戸隠連峰や北アルプス、火打山、焼山などを眺めることができます。
しらたま平は、火口の周りの高くなっているふちの部分を歩くことができます。周囲よりも高い位置に登山道があるので、眺望が良く、美しい景色を楽しめます。
しらたま平から山頂までは、40分程度かかります。途中には、蜂の大池分岐があります。分岐点には看板が立っており、「蜂の大池」と書かれている方に進むと蜂の大池という池に行くことができます。時間や体力に余裕がある方は立ち寄ってみるのもおすすめです。
蜂の大池分岐を山頂方面に進むと、山頂に到着します。蜂の大池分岐から山頂までは15分ほどです。山頂からの眺めはとてもよく、晴れた日には周囲の山々が見えて絶景となります。
山頂の絶景を楽しんだら、来た道を新道分岐まで引き返します。所要時間の目安は90分程度です。新道分岐からは、大橋林道を通って大橋に向かいます。大橋からは5分ほどで黒姫山登山道入り口に戻ることができます。
黒姫山のおすすめスポットはこちら!
黒姫山の登山を楽しんだ後は、他の観光スポットにも足を運んでみましょう。黒姫山のおすすめの観光スポットや、黒姫山周辺の観光スポットをご紹介します。
黒姫高原コスモス・ダリア園
黒姫高原コスモスダリア園では、黒姫高原のふもとから続く扇状地を利用して、ダリアとコスモスが栽培されています。斜面に広がる上品な花々と黒姫山などの周囲の山々との景色を楽しめます。
ダリアは50種類が栽培されており、全体で約2000株になります。コスモスも多くの種類が栽培されており、全体で約100万本にもなります。
園内にあるパノラマリフトを利用して高い位置からコスモスダリア園全体を眺めることもできます。パノラマリフトは、ペットと一緒に乗ることも可能です。リフト料金は大人が1000円、3歳から小学生までが800円です。入園料とセットで購入すると、200円お得になり、リフトに乗り放題になります。
入園料は大人が600円、3歳から小学生までが400円となっています。開園期間は5月上旬ごろから10月下旬ごろまでです。営業時間は9時から17時までです。ただし、7月上旬までの期間と10月中旬以降の期間はパノラマリフトの運行はなく、土日のみの営業となります。この時期の入園料は無料です。
コスモスやダリアは7月から10月が見頃となるので、この時期に黒姫山登山に行かれる場合は黒姫高原コスモス・ダリア園にも立ち寄ってみるのがおすすめです。
ハイキングも楽しめる
黒姫山高原コスモスダリア園では、ハイキングを楽しむこともできます。ハイキングコースは全てまわるとおよそ1時間半ほどかかります。コースや所要時間、途中で楽しめる観光スポットをご紹介します。まず、黒姫コスモス園入り口から出発して望湖台に向かいます。
黒姫コスモス園入り口から望湖台までは、リフトを利用すると10分、歩くと1時間程度です。リフトを降りて右に進むと、すぐに望湖台に到着します。望湖台からは、野尻湖全体を見渡すことができます。また、斑尾高原や斑尾山なども見え、晴れた日には絶景が広がります。
望湖台の次は、20分程度歩いて童話の森に向かいます。望湖台を出てからは、しばらく草原が続きます。草原はもともと牧場だったところで、冬はスキー場として利用されます。その後は徐々に森の中の景色になり、鳥のさえずりを聴きながら童話の森の中を散策できます。
童話の森の中には、御鹿池と呼ばれる池もあります。童話の森の入り口から御鹿池までは30分ほどです。池の水はあまりきれいではないものの、森の中にあるため静かで、周囲の木々との景色を楽しむことができます。
御鹿池の後は、黒姫童話館に向かいます。御鹿池から黒姫童話館までは徒歩10分ほどです。黒姫童話館は、ドイツの児童文学作家ミヒャエル・エンデと日本の児童文学作家の松谷みよ子などに関わる展示が行われています。
ミヒャエル・エンデは「はてしない物語」の作者で、この物語は実写映画「ネバ―エンディング・ストーリー」でも有名です。松谷みよ子は「モモちゃんとアカネちゃんの本」シリーズで有名です。黒姫童話館の周囲は芝生になっており、黒姫山や妙高山を眺めることができます。
黒姫童話館から10分程度歩くと、黒姫コスモス園入り口に戻れます。歩くのが好きな方には、黒姫高原コスモスダリア園からハイキングをして様々な観光スポットをまわるのもおすすめです。
黒姫高原には、他にもデイキャンプやバーベキュー、室内のプレイランドなどもあります。魅力が沢山ある黒姫高原コスモスダリア園にぜひ足を運んでみましょう。
住所 | 長野県上水内群信濃町大字野尻3807 |
電話番号 | 026-255-3171 |
黒姫山周辺の観光スポットをご紹介
次に、黒姫山周辺のおすすめの観光スポットをご紹介します。今回ご紹介する観光スポットは、「中村家住宅」と「道の駅しなのふるさと展望館」です。これらの観光スポットは黒姫山から近く、アクセスしやすいのでおすすめです。
中村家住宅
中村家住宅は、鍛冶職人の中村与平さんが住宅兼作業場として使っていた古民家です。個人住宅ですが、信濃町の有形文化財に指定されており、現在は一般の人に開放されています。機械が導入される以前の古い鍛冶場の様子を見てまわることができます。
中村家住宅は、江戸末期から明治初期に建てられたとされており、茅葺(かやぶき)屋根が特徴的な建物です。中村与平さんの父、中村治平さんが中村家住宅で野鍛冶を始めました。その後、二代目として中村与平さんと妻のフデさんが鍛冶製作を続けていましたが、現在は他界しています。
中村家住宅の中には800点を超える作業道具が展示されています。一人で作業するための動力ハンマーやコークスなどの新しい技術を導入せず、妻と二人がかりで製作し、また、燃料には昔から使用されている松炭を使用していました。江戸時代からほぼ変わらずに残っている製作方法を学べます。
住所 | 長野県上水内群信濃町柏原124 |
電話番号 | 026-255-5923 |
道の駅しなのふるさと天望館
道の駅しなのふるさと展望館は、北信濃の特産品やおいしい食べ物をいただくことができる道の駅です。周囲の景色もとてもよく、黒姫山や妙高山を近くに眺めながらのんびりと流れる時間を過ごすことができます。道の駅なので、車を利用して黒姫山に来られる方はアクセスしやすく、おすすめです。
館内では、職人の方が毎朝手打ちで作っている霧下そばや、館内にある牛乳工場から直接納品される搾りたての牛乳を使用したソフトクリームやヨーグルトをいただくことができます。お土産を買いたい方にもおすすめの観光スポットです。
周囲には草原が広がっているので、道の駅しなのふるさと展望館で購入した食べ物を持ってくれば、黒姫山を眺めながらおいしい食べ物を食べることもできます。黒姫山登山の後に訪れれば、自分たちが登った黒姫山を眺めながらの食事となり、会話も弾むのでおすすめです。
住所 | 長野県上水内郡信濃町柏原1260-4 |
電話番号 | 026-255-2900 |
黒姫山へのアクセス方法をチェック
ここからは、黒姫山へのアクセスについてご紹介します。黒姫山は町並みに近い山なので、比較的近くまで歩かずに行くことができます。アクセスの情報を事前に知って、効率よく登山を楽しみましょう。
車で行く場合のアクセスは、上信越自動車道の信濃ICから国道18号、県道119号、国道18号、県道36号と進みます。黒姫山の近くの駐車場は大橋林道入り口駐車場、大橋登山口前駐車場、戸隠キャンプ場前無料駐車場があります。混雑時は、戸隠キャンプ場前無料駐車場が空いているのでおすすめです。
バスを利用する場合のアクセスは、戸隠キャンプ場バス停から徒歩になります。戸隠キャンプ場バス停から大橋登山口までは徒歩で20分ほどです。
登山口に合わせて計画しよう
黒姫山には登山道への入り口が複数あり、アクセスの仕方が異なります。自分が登りたいコースに合わせて、入り口に近い駐車場に停めるのがおすすめです。今回ご紹介した新道コースを登る場合は、大橋登山口から登り始めます。大橋登山口に近い大橋登山口前駐車場に停めるのがおすすめです。
他にも、黒姫高原のある黒姫山の東側からのコースもあります。この場合は、黒姫高原には観光スポットが沢山あるので、各施設の駐車場などを利用するのがおすすめです。特に、黒姫高原スノーパークの駐車場は無料で、駐車台数も1300台となっており、登山道の入り口に近いのでおすすめです。
黒姫山で初登山にチャレンジしてみよう!
黒姫山登山のルートやアクセスの仕方、周辺の観光スポットなどをご紹介しました。登山の経験が少ない方でも、黒姫山なら綺麗な景色を眺めながら山頂まで登れます。黒姫山登山の後は、アクセスしやすい黒姫高原コスモスダリア園や中村家住宅、道の駅しなのふるさと展望館にも訪れてみて下さい。