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積丹で新鮮ぷりぷりのうにやウニ丼を堪能しよう!
今回は、「積丹ブルー」と共に「うにの聖地」と称されることも多い「積丹」を紹介します。北海道西部に積丹半島が突き出しており、その半島の日本海に接する地域が「積丹」に該当します。
新千歳国際空港から車で約3時間程走った場所に、積丹は位置しています。その積丹は、昔(江戸時代)からニシンの漁場で有名でした。しかし今では「あわび」「サクラマス」「ヤリイカ」などの海産物が、個々の旬の時期に食べられる道央のエリアなのです。
それでも、やはり積丹で注目すべきなのは、豊かな海の青さと絶妙な環境で獲れる「生うに」です。積丹で新鮮極まるうにやその解禁時期、美味しいウニ丼が食べられる穴場名店などをご紹介します。
毎年絶品うにやウニ丼を求め多くの人がやってくる積丹
積丹半島は「神威岬」をはじめとした美しい絶景景観が有名です。札幌からでも車で約2時間の「積丹」は、毎年夏季の時期に水揚げされる「生うに」で知られています。
積丹でも特に、6〜8月は余市寄りの古平、積丹町の中心部にある美国、神威岬寄りの余別など半島全体で絶品生うにやウニ丼が楽しめます。うにの漁期時期の積丹はその絶品生うにを求め、町内外から多くの人々が訪れます。
6〜8月の時期の積丹は、小樽や札幌からのドライブにも最適です。この人気盛況ぶりは、ある意味この地域の夏の風物詩といっても過言ではないでしょう。
積丹のうにやウニ丼はどうして美味しいの?
前述の通り、積丹産のうには非常に人気があります。しかし、「積丹産のうにがなぜ美味しいのか?」という疑問を持つ方も多いでしょう。うにが美味しい理由は、積丹の海にしっかりとした理由がありそうです。
「積丹産のうにがなぜ美味しいのか?」疑問に対する答えを探す意味でも、もう少し北海道の積丹について掘り下げてみましょう。
「積丹ブルー」と呼ばれる透明度の高い海
積丹の海は「青く透き通った」というフレーズそのままの美しさを誇り「積丹ブルー」と称されています。奇岩や大岩が測ったかのように配置され、入り海と断崖絶壁がバランスよく展開されます。
積丹半島から眺められる海原はコバルトブルーとエメラルドグリーンの鮮烈な色彩で演出します。そのかなり透明度が高い「積丹ブルー」に惹かれ、例年多くの観光客が観光に訪れます。
積丹半島には「積丹岬」や「神威岬」または「黄金岬」などの絶景スポットともいえる岬が点在し、個々に「積丹ブルー」の美しさが異なります。一方でダイビングやシーカヤックなどの、マリンアクティビティが楽しめるスポットがあり、積丹ブルーが体感できます。
北海道内でも唯一「海中国定公園」に指定
積丹町に占める海岸は42kmもの距離があり、その町を含む積丹半島は、意外にも道内で唯一無二の「海中国定公園」に指定されています。海岸線から眺望絶景できる海には、岩礁がいくつも点在しており、奇岩も発見できます。
美しい積丹の海と、300°もの丸みを帯びた水平線が見られる「神威岬」や「積丹岬」そして「黄金岬」からも「海中国定公園」としての積丹が実感できます。
中には切り立ったような絶景もあり、いずれの岬からも視覚的にも楽しませてくれます。この眺望絶景や奇岩や岩礁たちが、結果的に良質なうにを生む環境に繋がっています。
昆布や海草が太陽の光で光合成がしやすい
積丹半島は、半島を囲む山々が岩盤で形成されています。降り注ぐ雨は積丹半島の地形により、淀むことなく川から海に流れます。濁らないままで栄養満点の水により透明度が高い海になり、海中に漂う昆布や海草は太陽光によって、さらに光合成できるようになります。
その昆布をエサにして育つ「うに」が、積丹半島産の美味しい「うに」なのです。そして、そのうには粘りが強い主に道南の海で生息する細目昆布を特に好みます。 雑味が少なく、優しい美味なその昆布の特徴が積丹のうにの味に滲み出ます。
積丹で獲れるうにの種類は?
「うにの聖地」とされる積丹だけに、具体的に獲れるうにも気になります。実は積丹では「赤うに」「白うに」と名前の2種のうにが獲れることでも知られています。その「赤うに」「白うに」について、まとめてみました。
バフンウニ
ここでいう「赤うに」とは「バフンウニ」を意味します。「バフンウニ」という「馬糞」のような見た目でありかなり不名誉な名前ですが、棘が短い上に緑色~茶色をした殻を持っています。
殻の直径は5cmほどの大きさがあります。生息域は、東北地方~九州まで幅広く比較的広域に生息しています。うにの身の色は、オレンジに近い濃い黄色をしており、地元では「赤うに」と呼ばれることがあります。
また、うにの中でも最高食材とされる「エゾバフンウニ」は、その名前の如く収穫は北海道のみです。コクがあり濃厚な甘みは積丹の豊饒な海の昆布をエサにしているからです。積丹においても、赤ウニ丼は数量限定提供する名店が多く、運が良ければ味わえる幻の丼です。
濃厚な甘味が特徴的
「バフンウニ」の旬は夏季で、剥き身は赤味が強い色をしています。独特の香りがあり非常に濃厚な旨みと甘みが強く特徴的で、うにの中で最も味が濃いと評されています。「ムラサキウニ」よりも漁獲量が少なく、市場に出回る量もやはり少なめです。
「バフンウニ」、特に「エゾバフンウニ」が1番美味しいと一般的にいわれます。しかし味覚の好みは十人十色です。産地別などのうにの種類を味わってみながら、自分好みのうにを積丹産に見出してみてはいかがでしょうか。
ムラサキウニ
また「白うに」とは「ムラサキウニ」を指します。北海道や東北などの寒冷地に生息するうにです。殻の棘が長く、紫色寄りの黒色であることから「ムラサキウニ」と呼ばれています。
一般的にイメージするうにの見た目はこのムラサキウニを指します。殻の直径は6cm前後になり、身は白色に近い淡い黄色をしており「白うに」という別名があります。また、主な産地は北海道産限定のキタムラサキウニも収穫されます。
淡泊で上品な甘みが特徴的で、こちらの味を好む人も多いうにです。バフンウニに比較すると低価格ですが、バフンウニ同様に北海道を象徴する旨いうにのひとつです。
積丹で獲れるウニの80%を占める
ウニ丼にしてももちろん美味しく、最後まで飽きずに食べられます。とろっとしたクリーミーな食感が特徴です。「淡泊な風味」や「上品な味わい」と称されます。ちなみに、積丹で収穫されるうにの80%は「ムラサキウニ」です。多くの場合、ウニ丼に使われます。
地元では両方を半分ずつ入れたウニ丼が人気
海鮮丼における「二色丼」とは、一般的に2種の海鮮食材が盛られた海鮮丼を指します。例えば「サーモン&イクラで鮭親子丼」や、「イクラ&うにのイクラうに丼」などの組み合わせが有名です。
しかし、積丹における「二色丼」は少々異なる場合があります。「うにの聖地」らしく「バフンウニ」と「ムラサキウニ」が半分ずつの割合で盛られた、2色の「ウニ丼」なのです。
この2色の「ウニ丼」が大人気で、多くの場合積丹内にあるウニ丼を提供する名店ならそのウニ丼が食べられます。お店によっては、それぞれのうにの割合が0.5人分ずつではなく1人前×2の量のうにが盛られた、かなり贅沢なうにの二色の「ウニ丼」を提供する名店もあります。
積丹のうにの解禁時期は?
冒頭で「夏季は積丹産生うにの時期」と記載しました。しかし、夏季といっても、地域や漁場によって解釈が違います。うにを食べるにしてもやはり確実に解禁時期や旬が知りたいものです。そこで積丹産生うにの解禁の具体的な時期を調べてみました。
6~8月
北海道においてうにの漁期解禁日は、地域によりさまざまです。道東・道西・道南・道北など地域問わず1年中うにが収穫できる最高の産地ありで、実は日本全国で出回る約40%以上のうには北海道産です。
各地で解禁時期は違います。例えば道南の函館で9月~11月、道東の知床や羅臼で1月~6月、春ウニで知られる襟裳では1月~5月など、解禁時期に幅があります。ちなみに積丹産のうにの解禁時期は、6月1日~8月末までです。
最高の旬は7月~8月
産卵期のうには味が落ちる、一方でうにが最も美味しい時期は産卵期の2ヶ月程の前だとされています。積丹産のうににあてはめると秋が産卵期であり、2か月遡り7月~8月初旬までがうにの旬に該当します。
したがって「盛夏時期のうにが一番美味しい」となります。また、積丹沖で獲れる最も高品質のうには、美国産のものといわれています。また、積丹半島でも美国産の昆布が品質が高く、その昆布をエサとするうにの味も絶品なのです。
「積丹のうに・ウニ丼」おすすめの人気店
ここまでは積丹産のうにそのものや、うにが産出される「積丹ブルー」などの積丹の環境についてご紹介いたしました。そこで、どうしても気になるにのは、積丹産生うにやウニ丼が食べられる名店があるかどうか、でしょう。
もちろん、積丹産生うにやウニ丼が堪能できるおすすめしたい名店はしっかりと積丹に散在しています。そこで生うにやウニ丼の名店をご紹介します。
食事処 積丹の幸 みさき
最初にご紹介する、積丹の生うに・ウニ丼のおすすめ人気店は「食事処 積丹の幸 みさき」です。積丹のお店らしく、店主自らうに漁をするうに料理専門の名店です。生ウニ丼だけで4種、それとは別に5種の海鮮丼、定食として5種の海鮮定食を提供しています。
ウニ丼や海鮮丼によっては、その日の仕入れ状況次第で「食べられたらラッキー!」なものもあり、うにに至っては貴重ともいえます。ちなみにうに・いくら・いかが盛られた「海鮮丼」は1日30食限定のメニューです。
その中でも、おすすめメニューは「赤ばふん生うに丼」です。ベストな解禁時期でもある、6月~8月末までの期間内で1日20食限定で提供される生うに丼です。何もつけずに食べられるとの声も多い全品ウニ丼です。
旬の時期の「赤うに」をがっつり堪能したい時におすすめです。秋口までの期間限定営業ですが、来店に最適な時期はやはりうにの解禁時期です。解禁期間限定の営業店であり、ちなみに2019年の営業期間は「4月27日~10月31日」でした。
「食事処 積丹の幸 みさき」へのアクセスはJR函館本線 余市駅から車で約60分です。営業時間は9:30~15:30までで、定休日は第2・第4水曜日です。
住所 | 北海道 積丹郡積丹町日司町236 |
電話番号 | 0135-45-6547 |
漁師直営食堂 中村屋
次にご紹介する、積丹の生うに・ウニ丼のおすすめ人気店は「漁師直営食堂 中村屋」です。番屋をリノベーションし1999年にオープンした漁師直営食堂です。うにが美味しい名店ですがうに料理専門店ではなく、むしろ海鮮料理専門の名店です。
うに嫌いが積丹のうにを食べた途端にファンになったというエピソードも多い、海鮮料理専門の名店です。ウニ丼以外にも「大漁丼」や「3色丼」など、海鮮丼系だけでも全9種提供しています。他に、ホッケが付いた定食やミニセットに刺身の単品もあります。
おすすめメニューは「生ウニ丼(ムラサキウニ)」に「赤ウニ丼(エゾバフンウニ)」です。いずれも漁獲量により価格変動があり、「赤ウニ丼」に至っては数量限定です。詳細はお問合せをおすすめしますが、予約は不可です。行列は不回避の人気店でもあります。
営業期間は、例年うにの解禁期間を含む4月下旬~10月下旬までの期間限定です。アクセスはJR余市駅から車で国道229号経由約50分です。営業時間は9:00~16:00までで、定休日は第2、4木曜です。別途神社祭典や、お盆休みもあります。
住所 | 北海道積丹郡積丹町日司34-1 |
電話番号 | 0135-45-6500 |
漁師めしダイニング 田村 岩太郎商店
最後にご紹介する、積丹の生うに・ウニ丼のおすすめ人気店は「漁師めしダイニング 田村 岩太郎商店」です。TV番組でも紹介されることが多い積丹半島でも有名な名店です。
うに料理よりも「海鮮前浜ヤン衆丼」「海鮮前浜ひらめ丼」を押す常連客も多く、おすすめメニューにはしらすに似た小魚を用いた「小女子丼」もありますが、何といってもここでは解禁時期に食べられる「生うに丼」でしょう。
ウニ丼と聞けば多くの場合「どんぶり容器」に盛られますが、「漁師めしダイニング 田村 岩太郎商店」の「生うに丼」の器は「升」で、しかもこんもりと盛られ提供されます。初見ではおそらく2度見してしまう逸品です。
これだけで映える画像確定ですがそこは積丹にある名店、積丹産の塩水うにを用いており豪快に堪能できます。ちなみに「海美王ThePREMIUMRED(バフンウニ)」「海美王ThePREMIUM(ムラサキウニ)」の2種があります。
実は、このお店の営業期間はズバリうにの解禁漁期期間でもある6月~8月の3ヵ月間のみです。アクセスはJR余市駅より国道229号線経由車で約30分です。営業時間は10:00~食材が無くなり次第終了(平均的に15:00頃)です。定休日は不定休です。
住所 | 北海道積丹郡積丹町美国町船澗132-1 |
電話番号 | 0135-48-6300 |
「積丹のうに・ウニ丼」穴場の名店
次にご紹介する積丹産生うにやウニ丼が堪能できるお店は、知る人ぞ知る名店、いわゆる穴場と評価されるグルメスポットです。うに好きならぜひ押さえておきたい穴場名店ばかりです。そのような穴場をまとめましたのでご覧ください。
食堂うしお
最初にご紹介する、積丹の生うに・ウニ丼のおすすめ穴場店は「食堂うしお」です。漁師さんから直接仕入れた海鮮物や無添加うにを用いた、期間限定営業の海鮮料理専門店です。積丹半島セタカムイライン沿いにある、穴場名店ともいえます。
甘エビやサーモン、いくらにあわびなど、うに以外の海鮮食材を扱った海鮮丼や定食など、海鮮物が好きでもうにが苦手な人でも十分に楽しめる豊富なメニューが特徴です。
もちろん生うにを使ったウニ丼も提供され「赤うに丼」「白うに丼」双方とともに「大盛」も用意されています。「炙りうに丼」もあり、かなり細かく分かれたうに丼が提供されています。
おすすめメニューは「赤うにと白うにのハーフ丼」、いわゆるうにの「2色丼」です。何も漬けずに2種の食べられるので、シンプルに食べ比べができます。時期柄シュノーケリングなどのマリンアクティビティ帰りに立ち寄る人も多い、正に穴場的なお店です。
「食堂うしお」は公式サイトもありますが、公式Facebookにて最新情報などが更新されています。営業日などがチェックできます。アクセスはJR余市駅より車で約50分です。JR小樽駅よりは高速バスも走っています。営業時間は8:30~17:00までで、期間内の定休日は無休です。
住所 | 北海道積丹郡積丹町神岬9-1 |
電話番号 | 0135-46-5118 |
鱗晃荘 食事処 うろこ
次にご紹介する、積丹の生うに・ウニ丼のおすすめ穴場店は「鱗晃荘 食事処 うろこ」です。「あなた(お客様)の胃の中を水族館にします」というキャッチコピーそのままの宿泊施設「鱗晃荘」内に常設の食事処が「食事処 うろこ」です。
しかも期間限定であり、毎年6月中ごろから8月までの約90日間のみを営業期間としています。まさにウニの時期のみの営業なので、その意味においても穴場というべき食事処です。おすすめメニューというより提供メニューは「生うに丼」のみです。
生うに丼単品だけではなく、お味噌汁(魚介のアラ汁)+小鉢1品+お漬物がセットされ提供されます。生うに丼はこだわりの「ムラサキウニ(白うに)」のみを使い、大葉や大根のケンも盛らないシンプルな丼です。
お味噌汁(魚介のアラ汁)・小鉢1品・お漬物もすべて、お店の手作りです。お店というより宿までのアクセスはJR余市駅より国道229号及び道道913号線経由、車で約55分です。
営業時間は12:00~1時間ほどとなっており、定休日は不定休です(シケの日は休業です)。営業時間が1時間のみであることや、宿泊者優先であることも含め生うに丼の穴場ともいえる名店です。食事利用の際は注意が必要です。
住所 | 北海道積丹郡積丹町大字入舸町字沢57-1 |
電話番号 | 0135-45-6030 |
新生
最後にご紹介する、積丹の生うに・ウニ丼のおすすめ穴場店は「新生」です。海鮮料理自慢の食事処としての利用ができる一本釣り漁師がオーナーの民宿であり、いわゆる「漁師宿」です。
うにの解禁時期(6月~8月まで)では、1日5食限定で「赤ウニ丼」や「赤白ウニ丼」が提供されることもあります。特に「赤白二色丼」はいわゆるうにの2色丼です。
積丹生うにを用いた「海鮮丼」や「生うに・鉄火丼」「生ウニ・ソイ・イクラ丼」などの生うにが入った海鮮丼もおすすめです。もちろん、生うに以外の海鮮食材が盛られた海鮮丼も種類が豊富です。多種の海鮮丼が食べられる穴場ともいえます。
食事処としての使い方ももちろんですが、漁師料理目的での宿利用もおすすめできる穴場です。とにかく積丹産の生うにやソイなどの海鮮物をガッツリ堪能したい時に最適です。宿までのアクセスはJR余市駅から国道229号線経由で約55分です。
営業時間は平日10:00~19:00で、土日祝 10:00~19:30です。または季節によっても営業時間は変動します。夏季は10:00~20:00まで営業しており、余別にしては割と遅くまで営業している点でも穴場といえます。
住所 | 北海道積丹郡積丹町大字余別町30 |
電話番号 | 0135-46-5050 |
一生に一度は食べたい!積丹の幻のうにとウニ丼!
沿岸部ではどこでも新鮮なうにが食べられるといっても過言ではない北海道内でありながら、ベストな解禁時期の「生うにといえば積丹」と言わしめる理由はそれ相当にありました。うに好きはもちろん、気になる生臭さやその食感から生うにが苦手な人にもおすすめできるのが積丹のうになのです。
JR余市駅からバスで40分走った先に積丹はあります。食べ比べができる幻のうにとウニ丼を求め、一生に一度はうにを味わいに積丹の名店を訪れてみませんか。