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細長い二枚貝「マテ貝」
1対に2枚の貝殻をもつ2枚貝食材ではホタテやアサリなどが定番ですが、2枚貝の中には細長い筒状タイプもあります。そんな筒状タイプの2枚貝に属するのがマテ貝・馬刀貝なのですが、一部地域を除くとスーパーで見かけることがない希少な食材です。
マテ貝・馬刀貝はかつて潮干狩りで有名な貝類でしたが、今では産地以外ではほとんど見かけることがありません。特に関東地方では市場でもほとんど出回らないですし、見かけても価格が高めなので希少な高級食材ともいえます。
ただ関西地域では今でも比較的よくとれるので、家庭でも気軽に楽しめる貝料理として人気があります。細長い貝殻で体を包み込むマテ貝・馬刀貝ですが、2枚貝なので加熱すると自然に殻が開きます。
そのため身を取り出すのも簡単ですし、蒸す食べ方や煮る食べ方のほかにも炒める食べ方や茹でる食べ方も楽しめるので、いろいろなアレンジ次第が楽しめる点がおすすめです。
海外でもマテ貝・馬刀貝はよく食べられており、国によっては伝統的な家庭料理として今でもよく食べられています。北米ではシンプルに塩ゆでしたマテ貝・馬刀貝を、とかしバターに漬け込んで保存食にする食べ方が定番です。
スペイン地方ではオリーブオイル×ニンニクで鉄板焼きにする食べ方が人気ですし、アヒージョにしておつまみにする食べ方も人気があります。
殻つきのままで調理する食べ方も人気ですが生のマテ貝むき身タイプも人気で、むき身に衣をつけて油で揚げる揚げ物レシピは海外で定番のマテ貝・馬刀貝レシピです。
マテ貝の正しい下処理方法
筒状の貝殻に包まれたユニークなマテ貝・馬刀貝は、かつて全国各地の潮干狩りスポットで気軽に採取できた定番の食材でした。そのことからもわかる通りマテ貝・馬刀貝は地表から1cm~数十cmの浅い砂場に生息しているため、必ず下処理が必要です。
基本となる下処理法は砂抜き作業ですが、潮干狩りで定番の買い食材の多くは全体的に砂抜き作業に時間がかかるものが目立ちます。ところがマテ貝・馬刀貝は塩分の変化に敏感な貝食材なので、塩分濃度を調節することで面倒な下処理も簡単&手間なく済ませることが可能です。
例えばマテ貝・馬刀貝を潮干狩りスポットで採取する場合は、バケツに海水をたっぷりと入れ採取したマテ貝・馬刀貝を海水に浸すだけで、夕方自宅に帰るころには砂抜き処理も終わっています。
ちなみに地域によっては旬になると街のスーパーなどでも生タイプが出回るので、下処理法を覚えておくと殻付きの生マテ貝・馬刀貝でいろいろな食べ方が楽しめます。
マテ貝の下処理法(砂抜き)
- 下マテ貝を入れた時に水が完全に浸る大きさのバットまたはボウルを用意する
- 容器に水を入れる
- 塩分濃度が水に対して塩が3%になるよう塩を加える
- マテ貝を塩水に浸し、常温で半日程度浸す。
- かなりの砂・ごみを吐き出すため、砂抜き用の塩水は数回取り換える
- 砂抜き作業が終わったら流水で貝殻表面の汚れを丁寧に落とす
マテ貝の簡単でおいしい食べ方とレシピ
主な産地として挙げられる地域では手ごろな価格で手に入る身近な買い食材として知られていますが、関東地方の市場にはほとんど出てきません。
かつては潮干狩りの定番食材として千葉などでもよくとれていましたが、大分県や熊本県などマテ貝・馬刀貝の主要産地以外では潮干狩りスポットからも姿を消しています。
そのため地域によっては「知る人ぞ知る珍味」といわれますが、いろいろな食べ方ができる貝食材として産地では有名です。細長い筒状のマテ貝・馬刀貝ですが2枚貝なので火が通れば殻が開きます。そのためあらかじめ身を取り出さず、殻ごと調理する食べ方がおすすめです。
簡単でおいしい食べ方「マテ貝の酒蒸し」
生のマテ貝・馬刀貝が手に入ったらぜひ試してみたいのが、酒蒸しにする食べ方です。酒蒸しレシピは貝食材で定番の食べ方ですが、マテ貝・馬刀貝のように細長いタイプは実が取り出しにくいと敬遠されることもよくあります。
その点マテ貝・馬刀貝は身が取り出しやすいですし、2枚貝タイプは火が通れば自然に殻が開きますから、殻付でも手を汚さずに食べることが可能です。
マテ貝・馬刀貝は身もぎっしり詰まっているのでボリュームがありますし、酒蒸し料理は簡単に作れるのでおつまみにするマテ貝・馬刀貝の食べ方としても人気があります。
マテ貝の酒蒸し作り方
- 砂抜き処理済みのマテ貝を準備する
- 臭みとりのためのしょうがを千切りにする
- 火をつけていない状態のフライパンに砂抜き処理済みマテ貝にみりん・醤油・料理酒を加える
- 千切りしょうがをマテ貝の上にのせ、蓋をし中火で加熱する
- 約3分で火が通るので、火を止め皿に盛り付ければ完成
おつまみにおすすめの食べ方「マテ貝のバター焼き」
マテ貝・馬刀貝をおつまみとして楽しむなら、バター×醤油でしっかりとした味に仕上げたマテ貝バター焼きもおすすめです。冷凍タイプやむき身タイプの食べ方としてもおすすめですし、短時間で火が通るので時短おつまみレシピとしても人気があります。
マテ貝のバター焼き作り方
- マテ貝は下処理をしておく(レシピは「マテ貝の下処理」を参考)
- バターを用意しますがあとで塩味を調整したい場合は無塩バター、塩で味付けしない場合は有塩バターやマーガリンでも可能
- フライパンに下処理済みマテ貝を並べ、バターを入れてから中火で炒める
- 全体が温まってきたら料理酒を少々加え蓋をした状態で蒸し焼きにする
- 3分程度で火が通るため、火が通ったら醤油を鍋肌に沿ってまわ仕掛ける
- 塩で塩味を調節する
- 全体にバター醤油敏夫が絡んだら皿に盛り付けて完成
おしゃれなランチに「マテ貝のパスタ」
地域によってはほとんど市場に出回らないマテ貝・馬刀貝ですが、むき身製品ならお取り寄せなどで手に入りやすいです。そんなむき身タイプマテ貝・馬刀貝を使えば、貝食材レシピとして人気のパスタメニューも簡単に作れます。
マテ貝・馬刀貝自体がいろいろな食べ方に合わせやすい食材なのでパスタソースもタイプを選ばないのですが、火を入れすぎると身が固くなるので一般的なパスタレシピにひと工夫するのがおすすめです。
マテ貝のパスタ作り方
- マテ貝のむき身をワイン蒸しにし、ワイン蒸ししたむき身と出汁をわけて取り出しておく
- トマトホール缶を使ってトマトソースを作る
- トマトソースを煮詰める段階で、取り分けていたワイン蒸しの出汁を加える
- パスタを茹でる
- パスタをトマトソースに加える直前にワイン蒸ししたむき身をソースに入れ全体を軽く混ぜあわせる
- 茹であがったパスタをトマトソースにからめ、器に盛り付ければ完成
- お好みで刻んだパセリをトッピングすれば色どりも良くなるのでおすすめ
マテ貝のおいしい食べ方に挑戦してみよう
マテ貝・馬刀貝はくせがほとんどなく下処理も短時間&簡単にできるので、酒蒸しやバター焼きなどいろいろな食べ方で楽しめるおすすめ食材です。
地域によってはほとんど市場に出回りませんがかつては潮干狩りの定番だったので、定番の食べ方だけでなくアレンジしておつまみにする食べ方もおすすめです。