【氷頭なます】はお正月定番の郷土料理！おいしい作り方やおすすめの通販は？

「氷頭なます（ひずなます）」は、お正月の祝い膳としておせち料理に出したり、普段の献立に食べたりするメニューです。地域によって氷頭なますは一般的な料理ではないため、氷頭なますそのものの名前や氷頭なますの作り方、味を知らない方も多いでしょう。

氷頭なますは主に北海道や東北、北陸など、鮭の産地で食べられている郷土料理です。寒い東日本エリアに伝わる郷土料理なので、東日本以外の地域ではあまり知られていません。しかし、東日本に住んでいる方や縁のある方にとって、氷頭なますはお正月を思い出させるメニューです。

東日本エリアの中でも特に氷頭なますが親しまれている地域は、北海道と青森県、岩手県の沿岸部、新潟県などです。東日本の一部の地域では毎年のお正月に氷頭なますを食べる習慣があるので、今でも親から子へ氷頭なますの作り方が伝えられ、現代の食卓にも引き継がれています。

日本には東日本の氷頭なますに留まらず、各地域に昔から受け継がれている郷土料理が存在します。例えば、塩漬けの魚が調味料になる北海道の「三平汁」や凍み豆腐が特徴的な福島県の「引き菜もち」、島の炊き込みごはんの三重県「たこめし」など、多種多様です。

郷土料理は地域に根付いた産物を活用しています。地域ならではの調理法で作り、風土に合う食べ物として大切にされてきたものです。通販も利用して材料を揃え、ネットや本で作り方を調べれば、遠く離れた土地の郷土料理にもチャレンジできるでしょう。

本記事では、しばらく氷頭なますを作っていない方や、料理のバリエーションを増やしたい方にもおすすめのおいしい氷頭なますの作り方をくわしくご紹介します。さらに、氷頭なますを作るために必要な材料を取り寄せられる通販商品もチェックしていきましょう。

おせちのレパートリーを増やしたい時も、さっぱり食べられる氷頭なますがおすすめです。氷頭なますを作の作り方をご紹介します。まず、鮭の鼻の先端にある軟骨を用意して薄切りにします。次に、酢にしばらく漬け込んで大根や人参と合わせればできあがりです。

甘酢に和えた氷頭なますは、後口が爽やかなおいしい料理です。軟骨のコリコリした食感は氷頭なますのおいしい特徴の一つです。一度食べたら病み付きになると太鼓判を押す方も多くいます。

氷頭なますは珍味としても人気で、酒のお供におすすめです。甘酢のマイルドな酸味は濃い味付けの料理とも相性が良く、いつもの献立にも役立つでしょう。

おせちの重箱を開けると、大根と人参のおせちの定番料理「なます」が目に入ります。なますはおせちの二の重に並ぶ料理で、新年を祝うお正月にぴったりの豊かな彩りが特徴です。なますがお正月に食べられるようになったのは、お祝いの水引きのように見える色合いも関係しています。

水引きは開封されていないことを証明する役目と魔除けの意味があります。さらに紐を引いて結ぶ事から、人と人とを結び付けるという意味が込められています。今では定番の紅白の水引きの始まりは飛鳥時代とされ、小野妹子が隋から持ち帰った献上品に紅白の麻ひもが結ばれていました。

紅白に染めた水引きは日本でも贈答品に使われるようになります。そして時代の流れと共に、庶民にも慣習として定着しました。紅白の水引きは縁起の良いものとされ、紅白に似た人参と大根のなますは、お正月の祝いの席に出されるようになったと伝えられています。

なますは人参と大根の野菜を使ったものが知られていますが、氷頭なますのように、魚を使ったなますはほかにもあります。例えば、兵庫県の酢でしめた鯖や、三重県の家庭で使われる秋刀魚です。なますは、地域や好みに合わせた魚を選んで使えます。

人参と大根に魚を加えた氷頭なますなどの料理は、昔では一般的なものでした。今では珍しいですが、本来は魚のほかに、肉を使ったなますもあったといわれています。

一部地域では馴染み深い氷頭なますです。しかし、氷頭なますを知らない方からすれば、珍しい名前と思われるでしょう。昔はなますを「生（なま）」と「肉（しし）」を合わせて、「なましし」と呼んでいました。しかし、ある時から、なまししが転じて、なますと呼ばれるようになります。

氷頭なますの「氷頭」の部分は、魚の見た目が由来とされています。氷頭なますには鮭の頭（鼻）の軟骨を使い、薄切りにするため、見た目は氷のような半透明色です。なますと、薄切りにした鮭の頭の軟骨が持つ透明感が組み合わさり、氷頭なますと呼ばれるようになりました。

さっぱりしておいしい氷頭なますは自宅で作れます。なますの作り方をチェックして、晩酌や酢の物が好きな子供へのおかずに役立ててください。手作りなら、甘めにしたり、酸味を強くしたりと、自分の好みの味に調整できます。

おいしい氷頭なますを作るのに、最も必要な材料は塩鮭の頭です。鮭の頭が簡単に手に入る時代もありましたが、現在は近くのスーパーマーケットや鮮魚店に並ぶ機会が少ないといわれています。また、一部の市場では捨てられてしまうため、鮮魚売り場に滅多に並ばない食材です。

しかし、鮮魚店によっては鮭の頭が店頭に並んでいない場合でも、事前に問い合わせれば対応してくれるケースもあります。氷頭なますに欠かせない鮭の頭が手に入ったら、大根と人参を用意してください。塩鮭の頭を洗うために、水・酒・酢が必要です。

氷頭なますの材料にはさらに塩と、三杯酢を作るのに砂糖・酢・だし・醤油を準備しましょう。好みに合わせて、柚子の皮やいくらを使うのもおすすめです。

まずは氷頭なますの特徴になる鮭の頭に取り掛かりましょう。塩鮭の頭を半分に切ってから口と目を結ぶラインに沿って切れ目を入れ、目の上から切り取ってください。硬い骨を除き、3～5mmの厚さにスライスします。

スライス後に水洗いして、水・酒・酢を合わせた中に約3時間漬けましょう。次にカットした軟骨を酢で洗い、さらに水と酢に約30分漬けます。あるいは一掴みの塩を入れて軽く揉んだ後に、一晩から一日程塩漬けにし、2～3回水洗いしてください。

次に水を張ったボールに入れて、塩抜きを約3時間掛けて行う作り方もあります。氷頭なますに使う大根と人参は皮を剥いて千切りにし、塩を振ってしんなりした状態になったら、絞ってください。最後に、大根と人参、魚の軟骨部分を混ぜ合わせ、三杯酢で和えたら氷頭なますの完成です。

より彩りよくしたい場合は、香り豊かな柚子の皮の千切りを添えたり、見栄えの良いいくらをトッピングしたりしてください。お正月らしい盛り付けがおすすめです。

近年ではおせち料理を手作りせずに、通販サイトで取り寄せる家庭が増えています。調理の必要がない氷頭なますも販売されているので、お正月以外の手軽に食べたい時にもおすすめです。

通販であれば季節を問わず氷頭なます手に入れられるので、普段の食卓や晩酌に食べたい時に便利です。楽天市場で通販できる「味の加久の屋 氷頭なます」は、国産鮭の軟骨を使用した商品です。

原材料として生姜や唐辛子を使用していますが、注文者の中にはさらに生姜のすりおろしを加えてアレンジしている方もいます。

味の加久の屋 氷頭なますは、程よい酸味を好む方におすすめの通販商品です。味の加久の屋 氷頭なますは爽やかな味付けがおいしいと評判です。氷頭なますの生臭さを心配する声もありますが、味の加久の屋 氷頭なますは気になる臭みはありません。

味の加久の屋 氷頭なますは、到着してそのまま食べられる通販商品です。調理の手間がなく、時短にも役立ちます。献立の一品としてさらにおいしく味わいたい場合は、キュウリの塩揉みや大根おろしを加えるのもおすすめです。好みの味にアレンジして楽しみましょう。

スーパーマーケットや鮮魚売り場で鮭の頭が手に入らない場合は、通販サイトの利用をご検討ください。時鮭などの貴重なものは、時期によっては売り切れている可能性があります。

「北海道近海の王様 鮭頭 10kg前後」は、北海道近海で獲れた時鮭または紅鮭の頭です。約10kgの大容量タイプなので、家族の多い家庭や友人・近所の方とのシェアにも使えます。

食べ方は氷頭なますのほかに、栃木県の郷土料理「しもつかれ」や箸休めにもなる「昆布巻き」も人気です。北海道近海の王様 鮭頭は急速冷凍保管しており、鮮度と品質をキープしています。

氷頭なますは東日本の郷土料理ですが、コリコリした軟骨の食感とさっぱりした味付けは、多くの方に受け入れやすい一品です。鮭の頭にある軟骨の割合は鮭全体の1％にも満たないため、希少性が高く、珍重されています。

ぜひ氷頭なますをお正月のおせち料理としてだけではなく、普段の食卓にも並べてみてください。氷頭なますは食卓を鮮やかに彩ってくれるでしょう。