新潟生まれの調味料【かんずり】とは?おすすめの食べ方も紹介

新潟生まれの調味料【かんずり】とは?おすすめの食べ方も紹介

新潟で生まれたかんずりという調味料は、唐辛子を主原料とした独特の旨みと辛みのある香辛料です。かんずりは、和食や洋食をはじめ、いろいろな料理に合います。今回は、かんずりの魅力や製造過程、かんずりのおすすめの食べ方などを紹介します。

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記事の目次

  1. 1.上杉謙信とも関係が深い「かんずり」
  2. 2.かんずりとは?
  3. 3.とっても手間暇かかる「かんずり」の作り方
  4. 4.「かんずり」のおすすめの使い方
  5. 5.「かんずり」はお取り寄せもできる!
  6. 6.名脇役!「かんずり」を和食・洋食・おつまみに!

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上杉謙信とも関係が深い「かんずり」

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新潟県に伝わる調味料「かんずり」は、唐辛子を主原料とする辛さが特徴です。和食、洋食などのさまざまな料理やおつまみなどに合う万能調味料として広く愛されています。

かんずりが生まれた新潟県はかつては越後の国と呼ばれ、上杉謙信が支配していた北陸地方に位置します。豪雪地帯である新潟県では、冬場に体を温めるためにかんずりを食べたり、凍傷にならないように体にかんずりを塗りこんだと伝えられており、大河ドラマにも登場しました。

かんずりの主原料である唐辛子は上杉謙信が京都から上越地方に持ち込んだとされており、上杉謙信との所縁が深い香辛料です。長い歴史を通して重宝されているおすすめの調味料、かんずりの魅力やおすすめの食べ方を紹介します。

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かんずりとは?

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かんずりとは、唐辛子や糀、柚子、塩から作られた新潟県妙高市をはじめとする上越地方に伝わる伝統調味料です。3年もの月日をかけて丁寧に手作りされるかんずりは、長年かけて唐辛子から引き出される深い旨みや辛さが特徴です。

かんずりは新潟県だけでなく、有名な料亭やホテルなどのシェフも使用しており、全国的に愛されている調味料です。和食だけでなく、洋食や中華料理など世界各国のさまざまな料理に合い、日々の料理やおつまみの隠し味として大活躍します。

かんずりは、新潟県で生まれた魅力たっぷりのおすすめの調味料です。長い歴史を通して重宝されているかんずりの魅力や特徴を紹介します。

新潟の妙高市をはじめとする上越地域の伝統調味料

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かんずりは新潟県妙高市をはじめとする上越地方に古くから伝わる万能調味料です。かんずりは作るのに手間のかかる調味料ですが、昔から変わらない伝統的な味が伝え続けられており、素朴で深みのある辛さが癖になります。

かんずりが生まれた新潟県妙高市は雪の多い地域で、冬は0℃近い気温になることは珍しくなく、厳しい寒さにさらされます。新潟県妙高市を中心とする上越地方の人々は、辛味のあるかんずりで体を温め、厳しい寒さを乗り越えてきました。

人々の生活に欠かせないかんずりは、新潟県だけにとどまらず、全国的に名が知られていき、今では日本中で万能調味料として愛されるまでになりました。

原料は地元産の唐辛子・糀・柚子・塩

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かんずりは唐辛子や糀、柚子、塩から作られているシンプルな辛味調味料です。原材料だけを見ると、和食用の調味料のようですが、洋食や中華料理のおかずやおつまみの味付けにもぴったりの万能な調味料となっています。

独特の深い旨みと辛みを持つかんずりの主原料である唐辛子は、新潟県の地元でとれた肉厚の唐辛子しか使っていません。かんずりは、素材にもこだわっているおすすめの香辛料です。

地元産のおいしい肉厚唐辛子を糀で発酵させ、柚子や塩で味を付けた素朴な調味料ですが、さまざまな料理やおつまみの味を引き立てる料理の名脇役として、多くの人に愛されているおすすめの調味料です。

辛さの中に深い旨みがある

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かんずりは新潟県産のおいしい唐辛子を使って、長い月日をかけて丁寧に作られた、おかずやおつまみの味付けに大活躍する調味料です。手間暇かけて作られたからこそ、辛いだけでなく辛さの中に隠れた深い旨みが特徴です。

かんずり特有の深い旨みと辛みは、和食、洋食をはじめとするさまざまなおかずやおつまみの味をぐっと引き立ててくれます。

唯一無二の香辛料であるかんずりは、シンプルに白いごはんに乗せたり、炒め物やそば、ラーメンなどに加えたり、醤油やマヨネーズと混ぜて、刺身やするめ、餅などに付けて食べたりと利用方法は多岐にわたります。かんずり1本あるだけでさまざまな楽しみ方ができるのも魅力です。

とっても手間暇かかる「かんずり」の作り方

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独特の深い旨みのある辛さを持つかんずりの製造過程は約3年もかかります。和食や洋食、中華料理など多様な種類の料理やおつまみの味に深みを与えるかんずりは、手間暇のかかった丁寧な仕事ののちに出来上がった香辛料です。

かんずりの製造過程はかんずり用の唐辛子を栽培するところから始まり、季節に合わせて進んでいきます。唐辛子の入った樽を雪にさらす「寒さらし」というかんずりの語源になった製造過程をはじめ、3年にわたりたくさんの製造過程があります。

寒い上越地方でしか作り出せない、独特の製造方法は天気に左右されることもあります。新潟県にとどまらず、全国的に愛用されているかんずりの作り方を紹介します。

かんずり用唐辛子の栽培

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かんずりの主原料である唐辛子は、100パーセント妙高市でとれたものを使っており、長い年月をかけて自然に交配された、大きくて肉厚のきれいな唐辛子です。

苗の準備は4月から始まりますが、豪雪地帯として知られる新潟県ではまだ雪が残っていることが多く、除雪車が出動することもあります。かんずり用の唐辛子は前の年の収穫分の唐辛子の種を使っており、収穫の時期まで、農家さんの元で大切に育てられます。

8月から11月にかけての唐辛子の収穫の時期は、1回の収穫につき数トンにもわたる唐辛子が収穫されます。少しの傷で痛んでしまうほどデリケートな唐辛子は、真っ赤に熟した後、農家さんの手作業で丁寧に摘み取られます。

収穫した唐辛子を海水で塩漬け

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秋になると、唐辛子を塩漬けにする工程に入ります。唐辛子は清潔な水で丁寧に洗い、虫食いのあるものや痛んだものを取り除き、綺麗な唐辛子だけをより分けていきます。かんずり用の唐辛子を漬ける塩は、天然の海水からとれる塩を使っており、余計な添加物は一切入っていません。

1月20日前後の大寒になると、唐辛子を雪の上に撒く「雪さらし」が始まります。天気がいい日を狙って、約3、4日唐辛子を雪の上にさらします。雪さらしをすることで。唐辛子特有のアクや塩漬けの際の塩が抜け、辛さがマイルドになり、甘味も増すといわれています。

雪さらしは、もともと軒先に干していた唐辛子がたまたま雪の上に落ち、それを食べると美味しかったことから始まったと伝えられています。

唐辛子に糀・柚子・食塩を加えて発酵

Photo by yto

雪さらしを終えアクの抜けたおいしい唐辛子は、約3年に及ぶ長い発酵の工程に入ります。雪さらしを終えた唐辛子は丁寧に洗浄され、すりつぶされます。すりつぶした唐辛子に、糀と柚子の皮、塩を加え、混ぜ合わせ、樽の中で熟成、発酵させます。

雪さらしの効果でアクが抜け、辛さがマイルドになった唐辛子は、糀と発酵させることにより、さらに深い旨みを持ち、万能調味料かんずりの味に近づいていきます。年ごとに味が変化しないよう、職人は細心の注意を払い、約3年間樽の中の発酵を見守っていきます。

一年に一度「手返し」をする

Photo by sayo-ts

唐辛子を樽の中で発酵させている約3年間の間、何もせずにほったらかしているわけではありません。年に一度「手返し」といって、樽をひっくり返し、空気を入れることでさらに発酵を促進させる作業があります。

手返しは、暑くなる前の時期が発酵を促進させるのに効果的だということから、毎年6月か7月の真夏になる前の時期に行われます。

唐辛子の入った樽を置く位置により発酵具合が異なることもあるため、様子を見ながら位置を変えるなど、同じ味のかんずりができるよう工夫されています。かんずりの樽はひとつ350キログラムもあり、体力のいる大変な作業です。

樽を「寒ざらし」にして仕上げ

Photo byArtTower

約3年を経て熟成、発酵させられたかんずりは、3年目の11月から12月になると、いよいよ最後の仕上げの工程に入っていきます。唐辛子の入った樽を外に運び出し、雪にさらします。

かんずりの語源にもなった「寒さらし」といわれるこの作業は、350キログラムもある重い樽を外に運び出すという、かんずりを作っていく工程の中で最も体力のいる作業となります。

寒さらしを行うことで、唐辛子の辛みが抜けることはありませんが、かんずりの味を引き締め、全国で愛されるかんずりの味の完成となります。かんずりは長い製造過程を経て、私たちの食卓に届けられています。

「かんずり」のおすすめの使い方

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今では全国的に愛されている新潟生まれのおすすめ万能調味料であるかんずりは、和食や洋食、中華料理のおかずやおつまみなど、どんな料理や食材にも合う使いやすい香辛料です。

炒め物に加えるのはもちろん、そのままごはんやうどん、ラーメンなどにかけてもおいしいですし、お鍋やそうめんなどのつゆに足して味変を楽しむのもおすすめです。かんずりの使用方法は無限といってもよく、どんな料理やおつまみでも味に深みを与えてくれます。

今回できる限り多くのかんずりのおすすめの食べ方を紹介しますが、和食、洋食、おかず、おつまみにかかわらず、ご自身でも自分に合ったかんずりのおいしい使い道を模索してみるのも楽しいでしょう。

そのままかけて使う

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かんずりのおすすめの食べ方ではじめに紹介するのは、最もシンプルです。かんずりはかんずりそのものだけでも、特有の深い旨みと辛みがあるおいしい調味料です。かんずり独特の深い旨みと辛みを体験したい方はまず、かんずりをそのまま炊き立ての白いごはんにかけて食べてみましょう。

かんずりをそのままかけて合う食材はご飯だけではありません。浅漬けなどの漬け物類や海苔につけて食べるのもおすすめです。こんがり焼いた魚や貝類、イカやタコなどの海鮮物や油揚げ、冷ややっこなどに付けるのもおいしいです。

Photo byNaoYuasa

かんずりはうどんやラーメンなどに足し、味を変えて楽しむのもおすすめです。辛い物が好きな方はたっぷりかんずりを入れて激辛の料理を楽しんでみましょう。また、おでんなどのからしの代わりにもなります。

味噌汁や豚汁などの普段の汁物に混ぜたり、カレーに足してスパイスとは違った辛さをプラスして変化を楽しむのもいいでしょう。

つゆ・タレに足して

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次におすすめするかんずりの食べ方は、つゆやタレにかんずりを足して食べる方法です。焼き鳥のたれにかんずりを混ぜて、普段と少し違った辛みを加えてみたり、夏場はそうめんやざるそばなど冷たい麺のつけつゆに加えてみたりと、バリエーション豊かに楽しめます。

麺類のつゆだけでなく、天ぷらつゆやすき焼き、鍋料理などのつゆに合わせるのもおすすめです。特にポン酢とかんずりの相性は抜群で、程よい酸味と辛みで食欲がアップします。大根おろしに加えて、もみじおろしふうにするのもいいでしょう。

かんずりは、さまざまな料理やおつまみに合う香辛料なので、和食、洋食関係なく、いろいろと試して自分の好きな食材との組み合わせを探してみましょう。

他の調味料に混ぜて

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最後におすすめするかんずりの食べ方は、かんずりをほかの調味料に混ぜて食べる方法です。かんずりを合わせるのに1番おすすめの調味料は醤油です。例えば、お刺身や生ガキなどにつけて食べたり、キュウリやナスなどを漬けて漬け物にしたりするとおいしいです。

ほかには、かんずりとマヨネーズも相性抜群です。焼野菜や山菜にディップして食べるとおしゃれな気分になれます。さきいかなどをのおつまみに合わせるのもおすすめで、お酒が進む一品が完成します。

Photo by june29

もうひとつは醤油と酒、みりん、かんずりを組み合わせるのもおすすめです。お正月などで余ったお餅やおにぎりなどを焼いて、絡めて食べるとおいしいおやつになります。

「かんずり」はお取り寄せもできる!

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和食や洋食をはじめとするさまざまな料理の味に奥行きを与えてくれるかんずりは、通販で簡単に購入できます。新潟県に出向かずとも、地元でおいしいかんずりを使ったさまざまな料理を味わえます。

かんずりは製造過程で手間暇がかかっており、なかなか自宅で作るというわけにもいきません。おいしいかんずりを味わいたい方は、簡単に購入できる通販を使って、かんずりを取り寄せてみましょう。

通販で買えるかんずりの商品情報を詳しく紹介します。新潟県で広く浸透している人気の香辛料をぜひ、自宅の食卓で味わってみましょう。

有限会社かんずり「生かんずり」

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今回紹介する通販で購入できるかんずりは、有限会社かんずりの「生かんずり」です。生かんずりは、糀の発酵を止めることなく作られた点が通常のかんずりとは異なり、しっかりとした柚子の香りがいいアクセントになっています。

日本全国のさまざまな料亭でも愛用されている、人気の商品です。瓶入りの47グラムのものは、税込み594円となっています。ほかにも、生かんずりは大容量の袋入りで100グラム、500グラム、1キログラムのものもあります。

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その他の商品として、山菜やえのきだけ、しその実をかんずりで漬けたかんずり漬けなどがあります。おにぎりの具などにして食べる人が多く、生かんずりと一緒に購入するのにおすすめの商品です。

生かんずり

商品画像出典: 楽天
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名脇役!「かんずり」を和食・洋食・おつまみに!

Photo by Kazuhiro Keino

かんずりは新潟県で生まれた、どんな料理にも合う万能調味料です。和食をはじめ、洋食、中華料理などいろいろな料理の味を引き立てる名脇役として、多方面から支持されています。手間暇のかかる製造過程を経て作り出される独特の旨みと辛みを持つかんずりをぜひ、味わってみましょう。

※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。

生かんずり

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しゃち
ライター

しゃち

国内を中心に旅をしています。カフェ巡り、下町、レトロ、離島が好きです。誰かの「行きたい」を後押しできるような記事を書いていきたいです。

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