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おせちに煮しめ(筑前煮)を入れる由来
年の瀬になると、キッチンでおせち料理の準備をするという光景は近年では少なくなってきているのかもしれません。近年では、有名店のおせち料理が取り寄せや通販で注文できたり、スーパーやコンビニでも有名店が監修したおせち料理を販売していたりします。
中には1日かけて手作りのおせち料理を作っている方もいらっしゃるでしょう。そんなおせち料理の欠かせない1品が「煮しめ」です。煮しめとは、おせち料理のお重で三の重に入れられる定番の料理です。煮しめは一説によると「おせち料理の元祖」ともいわれるほど歴史があります。
煮しめの言葉の由来は「汁がなくなるまでじっくりと時間をかけて煮る」という意味のある料理用語「煮しめる」が由来になっています。煮しめは一見すると筑前煮のようにも見えますが、煮しめと筑前煮にはちゃんとした違いがあります。煮しめと筑前煮の違いとはなんなのでしょうか。
煮しめと筑前煮の違いは調理工程にあります。先ほども触れましたが、煮しめは汁がなくなるまでじっくりと煮込む調理方法ですが、筑前煮はまず最初に油で具材を炒めてから煮るという調理方法がとられています。単純な差ではありますが、味わいに差が生まれるのでとても奥深いです。
煮しめは古い時代から日本に伝わっている伝統料理で、お正月のおせち料理以外にも、節句や結婚、長寿、入学などの祝いの席で登場する事の多い料理です。その理由は煮しめに入れられている具材にあります。
家族や親族が揃うお正月に食べるおせち料理には、さまざまな縁起が込められています。煮しめには、大きな鍋でさまざまな具材を一緒に煮込むことから「家族円満」の願が込められているといわれています。
今回は煮しめの具材1つ1つに込められているという願いから、おいしい煮しめのレシピ、作った煮しめの保存日数や通販のおすすめ商品まで、おせち料理に欠かせない煮しめの魅力をたっぷりとご紹介します。
具材別の意味
おせち料理の定番、煮しめには具材1つ1つにも、願が込められています。里芋には、里芋の種芋にはたくさん子芋が付くことから子宝に恵まれるようにという意味があります。地中の深くまで根を張るごぼうは、家族や仕事などの土台がしっかりし、繁栄するようにという意味があります。
穴が空いていて先が見通せることから、レンコンやふきには、将来の見通しが良くなるようにという意味があります。またふきは「富貴」とも書けます。このことからお金に困らず、生活が豊かになるようにという意味も込められています。
昔は高級品だったしいたけは、お正月など特別な祝い事の時に縁起物として使われていました。しいたけを亀の甲羅に見立てて飾り切りを施し、長寿の願いを込めていたといわれています。
にんじんは一般的に梅の花などの飾り切りにして入れられます。これは、厳しい冬の中でも一足先に花を咲かせる梅の花が、古来から縁起物として親しまれていることが由来です。
おせちの煮しめに入れるにんじんで使われているのは「ねじり梅」と呼ばれ、生活が豊かになるようにという願いが込められています。おせちの煮しめに入れるこんにゃくは、一般的に捻って入れられており「手綱こんにゃく」と呼ばれています。
手綱こんにゃくの結び目を「縁結び」とかけており、夫婦円満やいい縁に恵まれるようにと願いが込められています。このようにおせちに入れる煮しめの具材には1つ1つ意味があるのです。
地域によって違う食材
おせちに入れる煮しめには地域によって入れられる食材にも違いがあります。煮しめは具材や味付けに決まりがなく、地域色が出やすいという一面もあります。
例えば岩手ならおせちの煮しめには焼き豆腐やわらびを入れますし、関西の煮しめには生麩が入ります。鶏肉や魚、ちくわなどの練り物、栗など、地域によってさまざまな具材が使われています。この辺りも筑前煮と違う点といえるでしょう。
おせちに入れたいおいしい煮しめレシピ
煮しめの材料別に込められた願いや由来が分かったところでいよいよ、おいしい煮しめの作り方をチェックしていきましょう。地域ごとに入れる食材が変わってきますので、今回は基本的なレシピをご紹介します。
材料
まずはおせちの煮しめを作るのに必要な材料からチェックしていきましょう。里芋6〜8個・ごぼう1/2本・こんにゃく1/2枚・れんこん1節・にんじん1/2本・干し椎茸4枚です。彩りにさやえんどう(きぬさや)を入れたり、高野豆腐を入れるのもおすすめです。
おせちの煮しめに必要な調味料は水(だし汁)1カップ・干し椎茸のもどし汁1カップ・だしの素小さじ1杯(だし汁を使う場合は必要なし)・みりん大さじ2・酒と砂糖大さじ3・しょうゆ大さじ4です。
おいしい煮しめを作るためのポイントはしいたけのもどし汁です。しいたけのもどし汁には椎茸の旨味や栄養がたっぷりと入っています。干し椎茸は一晩ほどかけてじっくりと戻すのがおすすめです。日頃のお料理にも使えますので是非活用してみてください。
作り方
まずは各食材の下処理を行いましょう。干し椎茸と高野豆腐は水で戻し、一口大に切っておきます。椎茸の戻し汁は捨てないように注意しましょう。れんこんは乱切りもしくは輪切りにして酢水(分量外)にさらしてアクを抜き、人参は乱切りもしくは飾り切りにします。
ごぼうは乱切り、里芋は皮をむいて塩(分量外)でぬめりを取ります。こんにゃくは5mm幅に切り手綱こんにゃくを作ります。手綱こんにゃくの作り方は、こんにゃくの真ん中に切り込みを入れて、片方の端を切り込みを入れた部分に入れたら完成です。
さやえんどうは筋を取ります。すべて切り終わったら、こんにゃくと里芋、さやえんどうを下茹でしておきましょう。一番手間がかかる部分ですが、一番大事な工程でもありますのできちんと準備しましょう。
鍋に調味料とさやえんどう以外の材料をすべて入れ中火にかけます。鍋が沸騰したら落し蓋をして、約30分煮込みます。煮汁が1/3くらいまで減ってきたら火から降ろします。器に盛り付けたら彩りよくさやえんどうを飾り完成です。
おせちの煮しめの日持ち
おせち料理に入れる煮しめを美味しく作れたはいいものの、煮しめは一体どのくらいの間日持ちするのでしょうか?本来おせち料理とは、お正月の3日間は日頃料理を作る人に休んでもらうという意味があります。
また、年神様が来ている間の3日間はキッチンを静かにしておく、火を使って火の神様を怒らせないという理由から、日持ちするものが多く使われています。現代では風化しつつありますが、まだまだ消えてはいない風習です。
年末に煮しめをはじめとしたおせち料理を作る方も多いのではないでしょうか?いくら寒い時期とはいえ、常温だとおせち料理や煮しめは長くは持ちません。冷蔵した場合と冷凍した場合で、どのくらい日持ちするかみていきましょう。
まずおせち料理の煮しめを冷蔵保蔵した場合の目安はおよそ3〜4日となります。ただし、3〜4日日持ちさせい場合は1日に1回必ず火を通すようにしましょう。火を通すことにより、一層日持ちしやすくなります。
では冷凍保存した場合のおせち料理の煮しめの賞味期限はどのくらいなのでしょうか。冷凍保存した場合の目安はおよそ1ヶ月とされています。通販で販売されているおせち料理も賞味期限は約1ヵ月で定められているケースが多いです。
しかし、こんにゃくなど冷凍保存に向いていない食材はあらかじめ抜いておくか、はじめから入れないで調理するようにしましょう。通販のおせち料理を見ていても冷凍タイプのおせち料理の煮しめにはこんにゃくが入っていないケースが多いです。
ちなみにおせち料理に煮しめではなく筑前煮を入れた場合の保存期間の目安は1日になっています。筑前煮を保存する場合は10度以下の温度で保存するようにしましょう。
おせちにおすすめの通販で買える煮しめ
近年ではお正月も仕事の人が多かったり、共働き家庭が増えたこともありおせち料理を作る機会が減って来た方も多いのではないでしょうか。近年では有名料理店が監修したおいしいおせち料理が通販でも買えるようになってきており、毎年注目を集めています。
最後は、通販で買えるおすすめのおいしい煮しめセットを2つご紹介します。時間がない時は通販で調理されたおせち料理を購入して、ご自宅の重箱に詰めるのもおすすめです。通販ではおせち料理の各料理を個別で販売していますので一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
"石井食品 昔ながらのお煮しめ "
食品添加物を使っていないのでお子さんにも安心して食べさせてあげられます。こちらの商品は、高島屋のオンラインショップ・通販でのみの取り扱いになっています。高島屋の店舗へ訪れても購入できないので注意しましょう。
石井食品では煮しめ以外にもアレルギーに配慮したおせち料理なども販売しています。素材の味を存分に楽しめるおいしい石井食品の煮しめ・おせち料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。
ムソー お煮しめセット
おせちにおすすめの通販で買える煮しめ、2つ目に紹介するのはムソーの「お煮しめセット」です。たけのこ・ごぼう・にんじん・たけのこ・里芋・手綱こんにゃくの合計6種類がセットになったお煮しめです。
各食材ごとに真空パックで届けてくれるので、盛り付けるだけでおせち料理の煮しめを完成させることができます。ムソーのお煮しめセットは冷蔵保存で届けてくれるのでおいしい状態で頂けます。おせち料理はいらないけれど、お煮しめだけは食べたいなんて人にもおすすめの商品です。
おせちに煮しめは欠かせない縁起物!
おせち料理には欠かせない大切な料理「煮しめ」の魅力についてご紹介しました。煮しめにはさまざまな縁起のいい願いが込められています。基本的な作り方、地域ごとに材料が違う事、おすすめの通販で買える煮しめを紹介しました。
お正月にはおせち以外にも、同じ料理でも地域ごとに特色が違うことが多数あります。お正月前におせち料理の雑学を勉強してみるのもいいのではないでしょうか。
【おせち・お正月】お煮しめセット 6品 【冷蔵】 ムソー
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