長野は美味しい日本酒の宝庫!地元でも人気の高いおすすめの銘柄は?

長野は美味しい日本酒の宝庫!地元でも人気の高いおすすめの銘柄は?

水と米が原料の日本酒は環境によっても味が変わるため、美味しい日本酒を造ることはとても難しいです。ところが長野は蔵元の数が多く、しかも美味しい日本酒の宝庫といわれています。そんな長野の日本酒の特徴と、地元でも人気の高いおすすめの銘柄をまとめて紹介します。

記事の目次

  1. 1.長野の日本酒を飲み比べ!
  2. 2.長野県の日本酒は何で美味しいの?
  3. 3.長野県の日本酒の特徴は?
  4. 4.「長野県・日本酒」老舗酒造のおすすめの銘柄
  5. 5.「長野県・日本酒」人気の銘柄
  6. 6.「長野県・日本酒」日本酒初心者にもおすすめな銘柄
  7. 7.「長野県・日本酒」辛口好きの人におすすめな銘柄
  8. 8.今夜は長野のお酒でほろ酔い気分

店舗や施設の営業状況やサービス内容が変更となっている場合がありますので、各店舗・施設の最新の公式情報をご確認ください。

長野の日本酒を飲み比べ!

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日本酒は銘柄や種類によって味だけでなく、香りやアルコール度数などもすべて違います。また同じ銘柄でも日本酒の温度によって味が変わるため、好みや気分で飲み方を変える楽しみ方もあります。

さらに同じ原料を使っていても作り手や蔵元によっても味が変わりますし、同じ蔵元でも製造方法によって個性が変わるのも日本酒の特徴です。もちろん産地によっても特徴が異なるため、飲み比べをして自分好みの味を見つけるのも日本酒ならではの楽しみ方です。

そんな日本酒の産地として有名な長野県には、美味しい日本酒やおすすめの日本酒がたくさんあります。

長野県は蔵元が全国でも2番目に多い場所

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日本酒造りは気温の低い場所が適しているため、日本酒の蔵元は寒冷地に集中しています。長野県も標高1000m以上ある山々に囲まれているため、年間を通して気温が低く日本酒造りに適しています。

例えば井筒長(いづつちょう)の黒澤酒造や石清水(いわしみず)の岡崎酒造、桂政宗(かつらまさむね)の今井酒造店、喜久水(きくすい)の湯川酒造店などは、長野県の蔵元です。

また大雪渓(だいせっけい)の蔵元である遠藤酒造場は長野県須坂市にありますし、牧水(ぼくすい)の酒ぬのや本金酒造や真澄(ますみ)の高橋助作酒造店も、長野を代表する蔵元の1つです。

酒蔵数74蔵

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美味しい日本酒が多い長野県には、県内に74蔵の蔵元があります。しかも長野県は、日本酒造りの命である酒造好適米・美山錦の産地です。そのため長野県の日本酒は、優しいのど越しと香りの良さが特徴として挙げられます。

またこだわりの日本酒1種で勝負する蔵元もあれば、様々な銘柄で幅広いファンを獲得している蔵元もあります。そのため長野県の蔵元数は74蔵ですが、長野県の日本酒の銘柄はその数を大きく上回っています。

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ちなみに蔵元の数が全国1位なのが新潟県です。新潟県の蔵元数は、長野県よりも5蔵多い89蔵です。日本酒造りに適した寒冷地にある新潟県は、米作りの産地でもあり名水の宝庫でもあります。

さらに日本酒の消費量全国1位も新潟県では、日本酒通から絶大な人気を誇る逸品から初心者向けの日本酒、和食以外のグルメにも合わせられる個性的な日本酒など、様々な銘柄の日本酒があるのも特徴です。

そんな生産量・消費量ともに全国1位の新潟県に肩を並べるほど人気があるのが、今回紹介する長野県なのです。

長野県の日本酒は何で美味しいの?

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日本全国に様々な銘柄の日本酒がありますが、銘柄によってそれぞれ味に違いがあります。味の違いが生まれる理由にはいくつかの要因があるのですが、やはり一番重要になるのが「環境」です。

どんなに素晴らしい杜氏がいても、日本酒造りに適した環境がなければ「名酒」と呼ばれる日本酒は生まれてきません。そのため美味しい日本酒の産地になるためには、「日本酒造りに最適な環境が整っているか」が最大のポイントになります。

山紫水明の長野県は日本酒に最適な環境

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日本酒は、ビールやワインなどと同じく原料を発酵させることでアルコールを作り出します。日本酒の原料は主に米ですが、日本酒造りに使われる米にはビールやワインとは違い糖分が含まれていません。

そのため日本酒造りでは原料に含まれていない糖分を作り出す糖化と、アルコール分を発生させる発酵を並行して行います。これはビール・ワイン造りにはない日本酒独特な酒造製法で、「並行複発酵」といいます。

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なお日本酒には本醸造酒、吟醸酒、大吟醸酒、純米酒、純米吟醸酒、純米大吟醸酒、特別純米酒、特別本醸造酒の8種類があり、同じ原料を使っても製法によって種類の異なる日本酒になります。

さらに絞り方や貯蔵方法によって、同じ銘柄の日本酒であっても香りや味、出荷時期などが変わります。

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例えば新酒の時期になると市場に出回る「新酒」「あらしぼり」「しぼりたて」は、できたての日本酒を詰めているため、フレッシュな香りが強く人気があります。

また日本酒が1年で最も美味しく飲めるといわれる「ひやおろし」は秋に出荷されるのですが、熟成は春から夏にかけてじっくりと行います。

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このようにひとことで「日本酒」といっても、製造工程や種類によって味・香り・出荷時期が異なる日本酒は、気候や環境が酒造りに大きく関係します。そのため美味しい日本酒を造るには、日本酒造りに適した環境を整えることが重要だといわれています。

その点に注目すると、長野県は日本酒造りに最適な環境が整っているといえます。その影響もあって、全国的にも有名な美味しい日本酒が多いのです。

爽やかな夏と突き刺さるような冬の寒さ

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日本酒は、糖化と発酵を並行することでアルコール分を作り出します。発酵は温度が上がることで始まりますが、発酵によって熱も発生します。

ただし温度が高くなると、発酵だけでなく雑菌も繁殖を始めます。雑菌が多くなると雑味が強くなるため、美味しい日本酒になりません。そのため日本酒造りでは、低温で発酵を促すことが重要です。

フリー写真素材ぱくたそ

この条件に注目してみても、長野県は日本酒造りに最適な環境にあるといえます。長野の気候は、山に囲まれた北部と盆地が広がる中・南部に分かれますが、海から離れた内陸にある県なので、全体的に湿度が低いです。

もちろん高地や盆地の違い、季節風の影響によって気候の違いは生まれますが、冬は県全域が肌を突き刺すような寒さになります。

標高1000m以上の高地では2月の平均最高気温がマイナス10℃~マイナス14℃なので、北海道の冬と変わらないほど寒いです。なお盆地にある中・南部エリアでも、最低気温がマイナス15℃になることがあります。

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ちなみに長野県は避暑地としても人気があるため、夏でも涼しいのが特徴です。周囲には飛騨・木曽・赤石山脈など高い山々に囲まれているため、標高が高くなるほど気温が低くなります。

長野県中・南部では8月の最高気温が30℃になることもありますが、湿度が低く風があるため、日陰に入れば涼しく感じます。そのため長野県は、夏でも日本酒の発酵に適した温度をキープしやすいのが特徴です。

飛騨山脈・木曽山脈・赤石山脈から流れる水

フリー写真素材ぱくたそ

日本酒の命といわるのが「水」です。様々な工程を経て生み出される日本酒ですが、その工程では大量の水を使います。

第一段階にあたる洗米では、精米した米粒の表面に残った米くずや雑味となる糖を洗い流します。ところが洗米中にも米は水分を吸収します。しかも吸水した水によって酒の味が変わるため、汚れを落とす洗米の水であっても質の高い水が求められます。

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さらに洗米後には、新鮮な水を使って日本酒造りに必要な水分を米に吸水させる大事な「浸漬(しんせき)」という工程があります。浸漬次第で日本酒の品質が決まるため、吸水量を見極めるのが杜氏の腕の見せ所ともいわれます。

特に精米歩合の低い大吟醸などの日本酒の場合は、米の中心近くまで米粒の表面を削り取っているため、吸水スピードが速くなります。

ただし吸水スピードが速い米でも、水温が低くなると米が水を吸収するスピードが遅くなります。そのため水温の低い浸漬用水を使うことで、米の吸水量をコントロールします。

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ちなみに一般的な浸漬用水の水温は10℃~15℃ですが、長野県には飛騨・木曽・明石山脈があるため、夏でも冷たい水が手に入ります。そのため長野では、水温調整が難しい夏の浸漬でも吸水量のコントロールができるため、1年を通して質の高い日本酒が造れます。

そのほかにも日本酒造りには醪(もろみ)造り、初添え、仲添え、留添えなどの工程があり、いずれの工程でも水が使われます。

もちろんこれらの工程で使われる水は、美味しい日本酒を造るための大事な要素です。このような点に注目してみても、日本酒造りに適した水が豊富に手に入る長野県は、美味しい日本酒を造るための環境が整っているといえます。

長野県の日本酒の特徴は?

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一般的に日本酒の味の特徴を表現するときに「甘口」「辛口」という言葉を使います。昔の日本酒は辛口が主流だったため、どちらかというと女性や日本酒初心者からは敬遠されがちでした。

そこで女性や初心者でも気軽に楽しめる日本酒として登場したのが、甘口と表現される日本酒です。ただし日本酒には甘口と辛口の2種類だけでは表現しきない奥深さがあります。

そのため最近では日本酒の味を表現する言葉として、「香りが高い味」「軽快でなめらかな味」「コクのある味」「熟成された味」「すっきりした味」「さっぱりした味」などがあります。

「濃醇甘口」な飲み口

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長野には様々な銘柄の日本酒がありますが、原料にやさしい甘さが特徴の米を使っているため、飲み口としては「甘口」に分類されます。

ただし甘口といっても砂糖を口に入れたような甘さではなく、炊きたてのご飯を口に入れてゆっくりと噛んでいるうちにじんわりと甘みが広がるイメージです。

特にお米本来の旨味をうまくひきだしているのが長野の日本酒の特徴なので、ご飯にあう料理と相性が良いです。

まろやかでコク深い

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全体的に甘口と表現される長野の日本酒は、「まろやか」と表現されることも多いです。これは最初のひとくち目の印象だと考えてもらうと、味のイメージがしやすいです。

長野の日本酒は、最初に口に含んだ瞬間からしっかりと米の甘さと酒の旨味が感じられます。そのため辛口の日本酒が苦手な人でも飲みやすいですし、初めて日本酒を飲む人にもおすすめです。

長野県では「美山錦」を使う

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日本酒造りは杜氏の技術と経験が不可欠ですが、それ以上に重要なのが原料です。日本酒は米と水を原料としたシンプルなお酒なので、この2つが味の決め手となるといっても過言ではありません。

特に米は「食べて美味しい米」ではなく、「日本酒に適している米」でなければいけません。日本では米を主食とした和食が伝統食なので、米の産地や銘柄にこだわりを持っている人も少なくないはずです。

もちろん食べて美味しい米を使っても、日本酒を造ることはできます。ただし日本酒の原料として主に使われるのは「酒造好適米(または醸造用玄米)」と呼ばれる米で、食用米とは異なる特徴があります。

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酒造好適米には、食用米とは違う特徴がいくつかあります。見た目の特徴でいえば、米粒の大きさが挙げられます。日本酒に使われる米は、食用として使われる米と比べると粒が大きいのが特徴です。

また米粒を観察してみると、粒の中心部に白い塊のようなものが見えてきます。これは「心白(しんぱく)」と呼ばれるもので、米の味を左右するでんぷんが多く含まれています。この心白も酒造好適米では重要なポイントです。

心白にはでんぷんだけでなく、日本酒造りに欠かせない麹菌も含まれています。心白は食用米にもありますが、日本酒用の米と比べると粒が小さい分、心白の量も少なくなります。

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さらに酒造好適米は、米粒の内部が柔らかいのが特徴です。日本酒造りに使う米も、食用米と同じように精米をして外側の硬い皮(外殻部)を削り取ります。

ただし日本で主食として食べる米は炊いて食べるため、炊飯した後も米粒の食感が残ることが美味しい米の条件になります。これに対して日本酒用の米は内部が柔らかいため、食用米と同じように炊飯しても食べて美味しい米にはなりません。

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さらに心白にはたんぱく質と脂肪も含まれるのですが、食用米と日本酒用の米では含まれる量にも違いがあります。

食用米では心白に含まれるたんぱく質と脂肪によって旨味が生まれるのですが、日本酒では逆にこの2つが雑味となってしまいます。そのため日本酒用の米の心白には、たんぱく質と脂肪がほとんど含まれていません。

このように日本酒造りに使われる「酒造好適米」は、一般的に食用として食べる米と比べると大きな違いがあることがわかります。

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なお長野の日本酒で主に使われているのが「美山錦」なのですが、酒造好適米の中でも人気がある銘柄で、酒造好適米の中でもトップクラスの人気を誇ります。

しかも美山錦は耐冷性に強い米なので、長野県のような寒冷地を中心に栽培されている酒造好適米です。なお美山錦は、北陸12号と農林17号から誕生したたかね錦を品種改良した米で、のちに誕生する出羽蝶々の親でもあります。

美山錦は日本酒用の米として求められる外硬内軟の特徴が強く、心白は日本酒の雑味となるたんぱく質・脂肪がほとんどありません。そのため美山錦を使った長野の日本酒は、優しい口あたりと深みのある味が特徴になります。

全国で有名なのは「山田錦」

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長野の日本酒は原料に美山錦を使うのが特徴なのですが、全国的にみると美山錦よりも山田錦の方が日本酒用の米としては有名です。

山田錦は兵庫県が主な産地で、国内で生産される山田錦の約8割が兵庫で生産されています。ほかにも福岡県や岡山県、徳島県なども山田錦の産地として有名で、全国では約30府県で生産されています。

なお山田錦も雑味のもととなるたんぱく質とアミノ酸が少ないため、日本酒の酒造好適米の代表的な銘柄です。

Photo by kayakaya

ただし山田錦は稈(わら)の背が高いため風に弱く、病害虫にも弱いというデメリットがあります。そのため栽培者にとっては、育てにくく手間がかかる米でもあります。

それでも山田錦を原料とした日本酒は、全国新種鑑評会で過去に何度も金賞を受賞しています。また山田錦を原料とした日本酒は香りがよく味に深みがあることが高く評価されているため、今でも日本酒用の米として全国的に人気があります。

「長野県・日本酒」老舗酒造のおすすめの銘柄

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長野県の蔵元は県内全域に74蔵あり、それぞれの蔵元で個性ある美味しい日本酒が造られています。もちろん老舗と呼ばれる蔵元も74蔵の中に含まれており、伝統を守りながら長く愛される日本酒造りをしています。

大澤酒造「明鏡止水」

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長野県佐久市茂田井にある日本酒の蔵元・大澤酒造は、創業は1689年(元禄2年)という老舗蔵元です。大澤酒造の代名詞ともいうべき日本酒は「明鏡止水」で、全国にも多くのファンがいます。

明鏡止水には「純米大吟醸」「大吟醸」「純米大吟醸m'ビンテージ」「特選純米吟醸」「La vie en Roae」「純米吟醸甕口」「純米吟醸」「吟醸」「垂氷(たるひ)」「特別本醸造」「お燗にしよっ。」の11銘柄があります。

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なお大澤酒造の明鏡止水には、期間限定で販売される銘柄もあります。発売時期によって銘柄は異なりますが、中でも特におすすめしたいのが、1月限定で販売されるのが「純米吟醸」と「吟醸」の2銘柄です。

「純米吟醸」と「吟醸」はどちらも大澤酒造の定番の銘柄なのですが、1月限定販売の日本酒に限り、受注した数量のみを「火入れなし生酒」として製造します。そのため数ある期間限定の明鏡止水の中でも特におすすめの逸品です。

岡崎酒造「亀齢」

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長野県上田市にある老舗蔵元・岡崎酒造は、江戸時代前期にあたる1665年(寛文5年)の創業です。岡崎酒造の当主は代々「平助」を襲名してきましたが、2003年からは全国に約25人しかいない女性杜氏が老舗の味と伝統を引き継いでいます。

岡崎酒造は長野の人気観光地・上田に蔵元と直営店があり試飲もできるため、直営店では日本酒ファンだけでなく、長野名物を求めて訪ねてくる観光客の姿も目立ちます。

そんな岡崎酒造の日本酒といえば「信州亀鈴」が有名です。様々な種類の日本酒がありますが、大きく分けると「純米大吟醸」「純米吟醸」「純米酒」「特別限定商品」の4ジャンルとなります。

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なお岡崎酒造では、長野県の蔵元でよく使われる酒造好適米・美山錦だけでなく、全国的にも人気が高い山田錦、米粒の大きさが特徴のひとごこちの3品種から日本酒を造っています。

とくにひとごこちにおいては、日本棚田百選の1つである上田市稲倉の棚田で自家栽培しています。低農薬・低化学肥料で丁寧に育てられた岡崎酒造のひとごこちは、長野独自の認証制度「信州の環境にやさしい農作物」にも認証された安心・安全な米です。

日本酒は原料となる米によって同じ銘柄でも味や飲み口に違いが出るため、岡崎酒造の「信州亀鈴」は原料の酒米で味比べをするのもおすすめです。

湯川酒造店「九郎右衛門 」

Photo by june29

長野県木曽郡木祖村にある湯川酒造店は、江戸時代初期の1650年(慶安3年)創業の老舗蔵元です。湯川酒造店のブランド酒といえば「木曽路」がありますが、湯川酒造店の「十六代九郎右衛門」もおすすめです。

十六代九郎右衛門は「記憶に残る酒を」をコンセプトに作られた日本酒で、使われる原料米と製造方法によって味の異なる14銘柄があります。

14銘柄の中で最も長野の日本酒らしいおすすめの銘柄は、美山錦でつくられた「純米吟醸美山錦」です。美山錦特有の甘みだけでなく苦み・渋み・酸味がバランス良く配合されているため、最後まで飽きない味が人気です。

Photo byDariuszSankowski

ほかにも人気の酒造好適米である播州愛山、金紋錦、赤磐雄町、信州産ひとごこちで作られた銘柄もあり、それぞれの原料の特徴が生かされた美味しい日本酒となっています。

また女性や初心者におすすめの日本酒造りにも挑戦している湯川酒造店では、スパークリングワインのような飲み口の「純米吟醸活性生にごりスノーウーマン」や低アルコールの「十三度台九郎右衛門山廃ver.」「十三度台九郎右衛門速醸ber.」もあります。

尾澤酒造場「十九」

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長野県長野市にある小澤酒造場は、標高400m級の山々に囲まれた老舗蔵元です。そのため長野県の中心都市にありつつも、冬になると北信エリアレベルの厳しい寒さがやってくるため、地元では「長野の美味しい日本酒を造る蔵元」としてよく知られています。

その理由の中には、創業以来一貫して地元県民に愛される日本酒造りに徹していることも挙げられます。小澤酒造場の創業は1820年(江戸文政年間)ですが、創業当初からほぼ100%地元向けに製造・販売をしています。

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しかも小澤酒造場では「地元で一番愛される日本酒を造ること」をモットーとしているため、大量生産はせず、杜氏を含めた総勢3名で酒造りからラベル貼りから出荷・配達まですべて行っています。

そんな小澤酒造場が造る「十九」は、すっきりとしたキレの中に深みのある味と香りがバランスよく配合されているため、どんな料理にも合う食中酒として人気があります。

西飯田酒造店「積善」

Photo by june29

長野県長野市にある西飯田酒造店は、江戸時代末期に創業した長野の老舗蔵元です。地元では「西の蔵」の愛称で親しまれている西飯田酒造店は、あえて大量生産をせず、それぞれの銘柄が持つ個性を最大限に引き出す日本酒造りをモットーにしています。

そのこだわりで生み出された西飯田酒造店の日本酒は、平成17酒造年度全国新酒鑑評会金賞受賞をはじめ、平成22酒造年度・平成23年酒造年度に入賞、平成26年酒造年度、平成27年酒造年度に金賞を受賞しています。

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そんな西飯田酒造店でおすすめしたいのが「積善」です。「積善」には純米吟醸と純米がありますが、どちらもひとごこち(新美山錦)を原料として造られた日本酒です。

低温でじっくりと発酵させて作られる純米吟醸はさわやかな飲み口と香りの高さが魅力ですが、純米は爽やかさに酸味が加わったバランスのよい味が楽しめます。

「長野県・日本酒」人気の銘柄

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長野産日本酒は、豊かな自然を生かして造られているのが特徴です。もちろん老舗の蔵元の日本酒も美味しいのでおすすめですが、老舗以外にも全国的に人気があるおすすめの日本酒がたくさんあります。そこで長野産の人気日本酒から厳選した5銘柄を紹介します。

小野酒造店「夜明け前」

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信州を代表する蔵元・小野酒造店の代表作「夜明け前」は、昔ながらの味を守り続ける王道の長野の日本酒といえます。

口に含んだ瞬間に広がるふくよかで深みのある味とキレの良さが特徴で、地元だけでなく全国にも多くのファンを持つ人気の日本酒です。

戸塚酒造「寒竹」

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長野の日本酒の特徴である美山錦で造られる戸塚酒造の「寒竹」は、長野県内のリゾートホテルや有名レストランでも「長野産日本酒」として提供される人気の銘柄です。

大量生産を目的としない小さな蔵元ですが、創業以来受け継がれてきた技術と経験で、美山錦本来のもつ旨味を最大限に引き出しています。

舞姫酒造「舞姫」

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「舞姫」を製造している舞姫酒造は、観光地としても人気の上諏訪駅のすぐ近くにあります。長野土産としても人気の高い「舞姫」は、酒造所の横にギャラリーが併設されています。

「舞姫」は全国新酒鑑評会でも入賞している実力派・日本酒で、キレがありながらも軽い飲み口なので、日本酒が苦手な人や初心者でも飲みやすいと人気があります。

酒千蔵野「川中島 幻舞 」

Photo by regvn

長野を代表する酒千蔵野の「川中島幻舞」は、発売と同時に完売してしまうほど人気の高い日本酒です。丁寧な仕事と杜氏のこだわりで造られる「川中島幻舞」には、日本酒通だけでなく初めて日本酒を口にする人をも虜にしてしまう旨さが凝縮しています。

全国でも珍しい女性杜氏によって造られる「川中島幻舞」は、全国新酒鑑評会金賞受賞のほか、関東信越国税局酒類鑑評会金賞、長野県清酒品評会長野県知事賞を受賞した実績のある日本酒です。

これほどの実績と人気があるにもかかわらず、手ごろな価格で手に入るため、地元である長野県民にも多くのファンがいます。

美寿々酒造「ひやおろし」

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長野・日本酒の特徴である美山錦で造られる美寿々酒造の「ひやおろし」は、フルーティーさと華やかさがミックスされた飲みやすい日本酒です。

しかもすっきりとした甘さの中に酸味も感じられるため、最後まで飽きずに楽しめます。食前酒としても人気がありますが、和食との相性も良いので食中酒にもおすすめです。

「長野県・日本酒」日本酒初心者にもおすすめな銘柄

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日本酒は素材の味を楽しむお酒ですが、銘柄によってアルコール度数や香り、味などが違います。また飲み方も常温・冷酒・燗酒などがあり、同じ銘柄でも飲み方によって飲んだ時の印象が変わってきます。

さらに日本酒の個性の1つである香りも、初めて日本酒を飲む人にとっては苦手と感じることがあります。特に個性の強い日本酒の場合、初心者だと「匂いがきつい」と感じるかもしれません。

その点でいうと長野の日本酒は、個性を主張するタイプではなく優しい味と香りの良さが特徴です。そこで初心者でも飲みやすい、おすすめの長野・日本酒5銘柄を紹介します。

田中屋酒造「水尾」

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長野・日本酒で初心者におすすめなのが、田中屋酒造の「水尾」です。「水尾」は、田中屋酒造の近くにある水尾山から湧き出ている天然水と、長野県産の酒造好適米で造られた辛口の日本酒です。

辛口といっても口の中に辛さが残るタイプではなく、後味も水を飲んでいるようなすっきりとした印象です。飲み方も常温・冷酒・燗酒のいずれにも合うので、飲み方の違いで味比べをするにもおすすめです。

小布施ワイナリー「ソガペールエフィス」

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ソガペールエフィスを造っている小布施ワイナリーは、名前からもわかるようにワインの醸造所です。小布施ワイナリーのワインは長野や日本だけでなく海外でも有名で、国際ワインコンクールでは金賞を受賞しています。

「そんな世界的に有名なワイナリーがなぜ日本酒を?」と思うかもしれませんが、小布施ワイナリーは、第二次世界大戦以前は日本酒の蔵元として「泉瀧」と名付けた日本酒を造っていました。

戦時中の食糧難から日本酒の原料である米が手に入らなくなったため、やむなくワイン造りに転向し現在はワインを本業としています。ただ日本酒造りへの情熱は胸の内から消えることはなく、ワイン造りがひと段落つく冬限定で日本酒造りを始めたのです。

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味もよく人気も大変高い日本酒なのですが、大量生産ができず販売される数量も限られています。そのため日本で造られる日本酒の中でも、入手困難な銘柄として有名です。

なおソガペールエフィスは使われる酵母は8種類あるため、銘柄も8銘柄あります。日本酒が苦手な人や初心者には、ワインのようなフルーティーな甘みと酸味がブレンドされた「ヌフ(9号酵母使用)」がおすすめです。

信州銘醸「鼎」

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信州銘醸の「鼎(かなえ)」は、長野の日本酒造りの特徴である美山錦で造られた日本酒です。米の甘みとメロンのような芳醇な香りが特徴の名酒なのですが、メディアだけでなく製造元の信州銘醸公式ホームページですら紹介されていません。

しかも「鼎」を取り扱っているのは全国でわずか10店舗のみなので、入手困難な長野産日本酒の1つに挙げられます。ただし無駄な広告費をカットすることでコストを抑えているため、価格は一般的な日本酒とほとんど変わりません。

通年販売されている「鼎純米吟醸」も初心者におすすめですが、秋限定で出荷される「鼎秋あがり」の方が香りの高さとまろやかさのレベルが高いので、日本酒初心者におすすめの銘柄です。

遠藤酒造場「渓流」

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遠藤酒造場の「渓流」は、辛口に分類される日本酒です。ただし「後味がすっきりしている」という点で辛口と評価されているだけで、フルーティーな香りが特徴の初心者向け日本酒です。

特に「渓流大吟醸」は2018年モンドセレクションで金賞を受賞している名酒で、アルプス酵母と呼ばれる長野限定酵母で48日間じっくりと発酵させているため、米の旨味と熟成された芳醇な香りが人気です。

しかも後味がさらりとしているため、味の濃い和食でも料理の味を打ち消しません。そのため美味しい食中酒として人気があります。

宮坂醸造「真澄」

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長野産の日本酒の中でも初心者でも飲みやすいのが、宮坂醸造の「真澄」です。「真澄」を製造している宮坂醸造は創業1662年(寛文2年)の老舗蔵元で、その老舗蔵元が造る「真澄」は長野だけでなく全国でも愛される代表的な日本酒でもあります。

「真澄」の名前の由来は、諏訪大社にあります。諏訪大社には「真澄の鏡」と呼ばれる宝物があり、そこから酒名を「真澄」としました。

真澄の定番銘柄には「銀撰真澄」「真澄純米大吟醸夢殿」「真澄大吟醸夢殿」「真澄純米吟醸吉福金寿」があります。真澄の名を全国レベルに引き上げたのは「銀撰真澄」で、誕生以来のロングセラーです。

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真澄の最高峰といわれるのは「真澄大吟醸夢殿」で、すっきりとした清涼感の中にフルーティーな香りがミックスされています。グラスに口を近づけるだけでも香りを楽しむことができるので、初めて日本酒を飲む人でも「飲みやすい」と人気があります。

ちなみに日本酒特有のにおいが苦手な人には、「真澄大吟醸夢殿」よりもさらに香りが高い「真澄純米吟醸吉福金寿」がおすすめです。

「真澄純米吟醸吉福金寿」は芳醇な香りが特徴なので、香りを楽しみながらゆっくりと飲める美味しい日本酒です。なお一般的なグラスで飲むよりもワイングラスで飲んだ方が、香りをより一層強く感じられます。

「長野県・日本酒」辛口好きの人におすすめな銘柄

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「甘口だと飲みやすいけど、途中で味に飽きてしまう」という場合は、辛口の日本酒がおすすめです。長野の日本酒は甘口が多いのですが、辛口が好きな方に人気の日本酒もたくさんあります。そこで長野の日本酒の中から、おすすめの辛口を5銘柄紹介します。

大信州酒造「大信州」

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大信州酒造の人気銘柄「大信州」は、無ろ過の状態で瓶詰めしたあと冷蔵貯蔵する独特の製法で作られています。一般的な日本酒造りでは、ろ過をすることによって雑味と色を取り除きます。そのためすっきりとした味と透明な色が生まれます。

ただしろ過では、雑味・色とともに日本酒本来の味も削り取られてしまいます。そこで「大信州」はあえて無ろ過にすることで、日本酒本来の旨味・香り・甘みをそのまま瓶に閉じ込め、冷蔵貯蔵で熟成させています。

そのため長野の日本酒には珍しく、個性を強く感じる日本酒に仕上がっています。もしも長野産日本酒の味が優しすぎると感じるなら、個性ある辛口の「大信州」を試してみてはいかがでしょうか?

黒澤酒造「黒澤」

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辛口の日本酒を日常酒として楽しみたい人に人気があるのが、黒澤酒造の「黒澤」です。「黒澤」は一から酵母を造る生酛製法で造られているため、速醸と比べると手間がかかります。

そのため一般的に速醸よりも生酛の方が価格が高いのですが、「黒澤」は速醸造りの長野産日本酒とほとんど価格はかわりません。その代り速醸では再現が難しい五味(甘・辛・酸・苦・渋)がブレンドされた、深みのある辛口の日本酒に仕上がっています。

佐久の花酒造「佐久乃花」

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佐久の花酒造の「佐久乃花」も、長野を代表する辛口の日本酒です。無ろ過で貯蔵されるためほんのりと色づいていますが、その分、日本酒本来の個性が際立ちます。

ただしその個性も主張しすぎないため、個性の強い辛口が苦手だという人にも人気があります。ちなみに「黒澤」は温めると甘さが強くなるため、辛口が好みであれば冷やして飲むのがおすすめです。

和田龍酒造「和田龍登水 」

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最近日本酒の主流になりつつある「香りの高い酒」が苦手な方におすすめなのが、和田龍酒造の「和田龍登水(とすい)」です。

ひと口目には長野の日本酒の特徴である香りが感じられますが、甘みの強い香りではなく、さっぱりとしたフルーティーな香りがほんのり漂うイメージに近いです。

雑味がほとんど感じられないので、後味がすっきりとしています。また口に含んでいると酸味・渋み・苦みがじんわりと広がるため、最後まで飽きずに飲める美味しい辛口の日本酒です。

仙醸「黒松仙醸」

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仙醸の「黒松仙醸」は甘口が好みの人に人気がある日本酒ですが、「黒松仙醸辛口純米」はきりりとした辛口の日本酒です。

飲み続けても酒に雑味がないので、後味も美味しい辛口仕立てになっています。しかも長野の日本酒の特徴である美山錦を原料に使っているので、長野のお土産にも人気があります。

今夜は長野のお酒でほろ酔い気分

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蔵元の数が全国第2位の長野県には、美味しい日本酒がたくさんあります。美味しい水と米で作られた長野の日本酒は旨い和食との相性が最高です。今夜は旨い肴をつまみに、長野の日本酒でほろ酔い気分を味わってみませんか?

akemi
ライター

akemi

小学生の娘の子育てに格闘しつつも、毎日の暮らしがちょっぴり楽しくなることを探すのが趣味です。仕事で全国各地をまわった経験から、街で見かけたおもしろいこと、ステキな景色、珍しいグルメなどを紹介します。

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