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そんな生産量・消費量ともに全国1位の新潟県に肩を並べるほど人気があるのが、今回紹介する長野県なのです。
長野県の日本酒は何で美味しいの?
日本全国に様々な銘柄の日本酒がありますが、銘柄によってそれぞれ味に違いがあります。味の違いが生まれる理由にはいくつかの要因があるのですが、やはり一番重要になるのが「環境」です。
どんなに素晴らしい杜氏がいても、日本酒造りに適した環境がなければ「名酒」と呼ばれる日本酒は生まれてきません。そのため美味しい日本酒の産地になるためには、「日本酒造りに最適な環境が整っているか」が最大のポイントになります。
山紫水明の長野県は日本酒に最適な環境
日本酒は、ビールやワインなどと同じく原料を発酵させることでアルコールを作り出します。日本酒の原料は主に米ですが、日本酒造りに使われる米にはビールやワインとは違い糖分が含まれていません。
そのため日本酒造りでは原料に含まれていない糖分を作り出す糖化と、アルコール分を発生させる発酵を並行して行います。これはビール・ワイン造りにはない日本酒独特な酒造製法で、「並行複発酵」といいます。
なお日本酒には本醸造酒、吟醸酒、大吟醸酒、純米酒、純米吟醸酒、純米大吟醸酒、特別純米酒、特別本醸造酒の8種類があり、同じ原料を使っても製法によって種類の異なる日本酒になります。
さらに絞り方や貯蔵方法によって、同じ銘柄の日本酒であっても香りや味、出荷時期などが変わります。
例えば新酒の時期になると市場に出回る「新酒」「あらしぼり」「しぼりたて」は、できたての日本酒を詰めているため、フレッシュな香りが強く人気があります。
また日本酒が1年で最も美味しく飲めるといわれる「ひやおろし」は秋に出荷されるのですが、熟成は春から夏にかけてじっくりと行います。
このようにひとことで「日本酒」といっても、製造工程や種類によって味・香り・出荷時期が異なる日本酒は、気候や環境が酒造りに大きく関係します。そのため美味しい日本酒を造るには、日本酒造りに適した環境を整えることが重要だといわれています。
その点に注目すると、長野県は日本酒造りに最適な環境が整っているといえます。その影響もあって、全国的にも有名な美味しい日本酒が多いのです。
爽やかな夏と突き刺さるような冬の寒さ
日本酒は、糖化と発酵を並行することでアルコール分を作り出します。発酵は温度が上がることで始まりますが、発酵によって熱も発生します。
ただし温度が高くなると、発酵だけでなく雑菌も繁殖を始めます。雑菌が多くなると雑味が強くなるため、美味しい日本酒になりません。そのため日本酒造りでは、低温で発酵を促すことが重要です。
この条件に注目してみても、長野県は日本酒造りに最適な環境にあるといえます。長野の気候は、山に囲まれた北部と盆地が広がる中・南部に分かれますが、海から離れた内陸にある県なので、全体的に湿度が低いです。
もちろん高地や盆地の違い、季節風の影響によって気候の違いは生まれますが、冬は県全域が肌を突き刺すような寒さになります。