本サービス内ではアフィリエイト広告を利用しています
店舗や施設の営業状況やサービス内容が変更となっている場合がありますので、各店舗・施設の最新の公式情報をご確認ください。
みずみずしい果汁が魅力の【梨】
梨の果肉はジューシーで、フルーティーな風味や優しい甘さが特徴の果物です。今回は子供からご年配の方まで、幅広い世代に人気の種類の梨に着目し、あまり知られていないであろう特徴をご紹介します。また日本梨の種類や出回り時期と主な生産地、美味しい梨の見分け方もご覧ください。
梨には様々な種類があり、大きさや風味、食感などの特徴が異なります。本記事では人気の種類や大きいサイズの種類、さらにはお取り寄せにおすすめの種類もピックアップしますので、フルーツや梨が好きな方はぜひチェックしてみてください。
値段は種類や大きさなどによって異なり、スーパーマーケットに並ぶ一般的な種類は時期や重さで変動しますが、1kg当たり500~800円が相場といわれています。購入場所はスーパーマーケットをはじめ、青果店や直売所、梨園があり、高級ブランドの中にはお取り寄せ可能な種類もあります。
日本の梨の種類は「赤梨」と「青梨」に分けられる
梨はバラ科ナシ属の植物であり、世界中でたくさんの種類が食用として栽培されています。梨の原産は中国といわれており、日本で食べられていたのは弥生時代頃のようです。梨が日本の文献に登場したのは「日本書紀」で、持統天皇の詔により、五穀と共に栽培を奨励していました。
江戸時代には栽培技術が発達したことで100種類を超す梨が果樹園で栽培され、明治時代には「二十世紀」や「長十郎」が発見されました。梨は20世紀初め頃からこれまでに盛んに品種改良が行われ、より美味しい種類が登場しています。
日本の梨の種類は果皮の色によって黄褐色の赤梨系と淡黄緑色の青梨系に大別でき、多くの種類は赤梨系ですが、青梨系にも数種類あります。色の種類の違いは果皮のコルク層に要因があり、赤系の種類は初夏にコルク層が発達し褐色になり、青系はクチクラ層に覆われて黄緑色になります。
梨の出回り時期と主な産地
出回り時期は種類によって違うものの、早い種類は7月、遅い種類は12月頃になります。最盛期は8~10月で、貯蔵性の良い種類は3月頃までです。旬は8月から10月上旬頃までで、様々な種類がリレーのように市場に出回りますが、9月の梨は風味にコクが加わって特に美味しいといわれています。
種類別の出荷時期は「幸水(茨城)」であれば8月一杯、「豊水(茨城)」は8月下旬から9月下旬まで、「あきづき(茨城)」は9月中旬から10月上旬、「二十世紀(鳥取)」は8月下旬から9月下旬になります。食べ頃を迎える時期は種類によって変わるため、ぜひ確認してみてください。
日本梨の主な産地は2018年のデータによれば千葉県が最も多く、約14%を占めています。次点の茨城県は約11%、栃木県は約10%、福島県は約8%、鳥取県が約7%です。なお、輸出先で最も多い国は香港で、次に台湾、ベトナムに続きます。2020年の香港への輸出量は約808トンです。
おいしい梨の見分け方は?
梨は外観から美味しい種類を選ぶことが出来るようです。美味しい種類に分類されている梨は形が良く、果皮に張りがあるもの、さらに同じサイズであれば重量のある種類を選びましょう。また、軸がしっかりしており、果皮に色ムラがない、お尻がふっくらとして広いものが良いようです。
果皮のザラザラした茶色い斑点は熟すにつれて減るため、ツルツルになった状態が食べ頃と判断できるでしょう。青梨の種類は少し黄色っぽくなれば甘みが出た証拠になり、赤梨の種類は黄色から適度な赤みが出てくれば美味しい頃合いといわれています。
おいしい!人気の赤梨の種類を紹介
赤梨は後から出てくる種類ほど硬く、大玉で、日持ちがするといわれています。品種には「幸水」や「南水」などがあります。
【赤梨の種類】新高梨
赤梨のおすすめの種類は「新高梨」です。新高梨は「梨の王」と呼ばれている種類で、京都大学園芸学教室の初代教授 菊池秋雄氏によって交配育種され、「菊水」などと共に生まれたものです。特徴は大きいもので1kg超、直径20cm以上の大きさで、食感はシャキシャキしています。
新高梨は香りが良く、上品な甘さで繊細な味わいといわれています。大きい果実は丸ごとでは皮が剥き辛いため、8つ切にしてから皮を剥くと良いでしょう。新高梨は日持ちしやすい種類に分類されており、ラップでぴったりと包んで冷蔵庫に保存すれば約1か月持つようです。
【赤梨の種類】豊水梨
「豊水梨」は広く親しまれている種類の一つであり、国内では北海道と沖縄県を除く都府県で栽培されています。平均重量は350~450gで、果形は円形、やや腰高傾向にあります。味わいは濃厚な甘みと適度な酸味があり、果汁が多い果肉も特徴です。
豊水梨の糖度は高い傾向にあり、果肉は柔らかな口当たりでしょう。また、表皮は全体に黄金色に色付いており、均一に果点コルクが見られるおすすめ人気の種類です。
おいしい!人気の青梨の種類を紹介
青梨は赤梨に比べて滑らかでさっぱりとした甘みが特徴的で、早生には「秋麗」、中生には「おさゴールド」、晩生には「秋高」などがあります。こちらでは青梨の人気の品種をご紹介します。
【青梨の種類】二十世紀梨
「二十世紀梨」は1904年に千葉県から導入された種類で、鳥取県では100年以上栽培されている人気の品種です。国内では関西方面を中心に出荷されており、台湾や香港、アメリカなどの海外へも出荷されています。果形はきれいな球形で、果皮色は淡緑黄色から熟すにつれ黄色に変わります。
二十世紀梨は果汁の多い瑞々しい品種が多く、酸味と甘さのバランスが取れた味わいです。適度な酸味と甘さは爽やかな風味をもたらし、甘さだけを求めない人にもおすすめの品種でしょう。果肉は歯触りの良いシャキシャキした食感です。
【青梨の種類】香梨・かおり(平塚16号)
「香梨・かおり(平塚16号)」は神奈川県で誕生した種類であり、香梨またはかおりという名称で流通していますが、正式な品種名は平塚16号になります。特徴は名前にあるように香りが良い点とサイズが大きい点で、大きいサイズは約1kgになるといいます。
表皮は薄い黄緑色で、袋掛けで育てるためにすべすべしていますが、無袋の場合はサビが多く出来るようです。味は酸味が少なく、程良い甘味で上品でしょう。肉質はやや粗いものの、柔らかくて瑞々しい特徴を持ちます。食感はシャクッとしており、甘く華やかな香りが漂うでしょう。
とにかく大きい!ビッグサイズの梨を紹介
「にっこり」はビッグサイズの種類で、1996年に品種登録されました。平均果重は800gを超え、肉質は緻密で甘味が強く、酸味は少ないといわれています。また、にっこりは大きいサイズの方が糖度が高くなる傾向にあるようです。収穫時期は10月中旬から始まり、正月まで出回ります。
「愛宕」は重量が1kg程の大きな種類で、中には文旦の様な大きさのものがあり、食べ応えは十分でしょう。肉質はやや粗めですが瑞々しくて柔らかく、味わいは優しい甘さだといいます。食感はシャリシャリしており、出回り時期は11月下旬頃からですが、貯蔵すれば翌年春まで出荷されます。
お取り寄せしたい!おすすめのブランド梨を紹介
お取り寄せにおすすめのブランド梨の一つは「新甘泉」です。新甘泉は鳥取県園芸試験場が育成して平成20年2月に登録された新品種で、早生の赤梨であり、大玉・高糖度で酸味が少ない点が特徴の種類です。新甘泉は鳥取県のオリジナル品種として県内向けのみ苗木が販売されています。
美味しくて評判のお取り寄せ人気の新甘泉は非常に濃厚な甘さと、たっぷりの果汁が特徴的な品種です。鳥取県で行われた糖度検査では糖度13~15度を計測し、平均13.5度という数値を出しています。歯触りはシャキッとしており、お取り寄せやギフトにもおすすめでしょう。
「恵水」は茨城県オリジナルの品種で、酸味の少なさと糖度の高さからとても甘く感じ、芳醇な味わいだといいます。恵水は大玉で食べ応えがあり、シャリシャリした食感と爽やかな風味も楽しめるでしょう。平均糖度は13度以上とされ、たっぷりの果汁でお取り寄せにも一押しです。
恵水は都内の高級果実専門店などで試験販売されたこともあり、ブランド化を推進しています。果実は約600gと大玉で、収量性の高い品種です。果実は冷蔵で保存すれば約3か月の長期保存が可能といわれています。
梨は種類が豊富!食べ比べてみよう!
梨の果肉は約90%が水分とされ、甘味はショ糖・果糖で、リンゴ酸やクエン酸を含んでいます。日本には様々な種類があり、希少な高級品種やスーパーマーケットに並ぶ手頃なものなどから選べるでしょう。