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一般的なさつまいもの収穫時期は10月~11月
ヒルガオ科に属するさつまいもは、原産地が中米の食材です。現在でも世界中で栽培されるさつまいもの約90%がアジア地域で栽培されており、日本もその1つに含まれます。
今では日本各地域で栽培されるさつまいもですが、日本のさつまいものルーツは中国で栽培されていたさつまいもです。しかも当時中国と独自の国交貿易を行っていた琉球王国(現在の沖縄)に伝わったことが、日本のさつまいも栽培の始まりといわれています。
そんなさつまいもは現在、さまざまな品種があります。昔から広く栽培されてきたさつまいも品種は「ほくほく系さつまいも品種」と呼ばれており、高系14号がほくほく系さつまいも品種の代表種です。そんな日本のさつまいもは、鹿児島産が目立ちます。
全国第1位の収穫量を誇る鹿児島ではほくほく系さつまいも品種だけでなく、近年注目のねっとり系さつまいも品種・安納芋なども鹿児島の人気品種です。
ちなみに国内で最も流通量が多い(栽培量が多い)さつまいもは、͡コガネセンガン、ベニアズマ、ベニハルカ、高系14号ですが、主の栽培地域は品種で違います。
最も収穫量が多いコガネセンガンは鹿児島および宮崎が栽培地域として有名ですが、ほくほく系さつまいも品種として人気のベニアズマやベニハルカは、茨城や千葉など関東地方が有名です。
なおさまざまなさつまいもの品種改良の際にベースとなる種として人気の高系14号は、高知生まれのさつまいも品種です。現在は全国各地域で栽培されますが、原産地域である高知では「さつまいも=高系14号」といわれるほど人気です。
このように市場に流通している主なさつまいも品種だけでも栽培地域が異なるのですが、最も生産量が多いコガネセンガンや高収量系さつまいも品種・高系14号は、いずれも西日本を中心に栽培されています。
そしてこれらのさつまいも品種が収穫時期を迎えるのが10月~11月なので、「秋(10月~11月)=さつまいもの収穫時期」とするのが一般的です。
さつまいもの地域と品種別の収穫時期
さつまいもは栽培地域およびさつまいも品種によって収穫時期が異なります。同じさつまいも品種であっても、栽培地域が違えば収穫時期も変わるものです。そんなさつまいもは、収穫後に一定期間保存させます。
この作業は品種問わず見られる作業工程で、通常は収穫時期から2週間~3週間、人気品種(地域ブランド品種)になると収穫時期から1ヶ月以上熟成させることもあります。そのため収穫時期と食べ頃の時期が最大1ヶ月以上ズレるのもさつまいもの特徴です。
まず秋が旬といわれるベニハルカの収穫時期を見てみましょう。ベニハルカは温暖な気候の九州が産地として有名です。そんなベニハルカの収穫時期は、九州と本州で異なります。
栽培量・収穫量ともに全国トップクラスの九州では、10月(秋)に収穫時期を迎えるのですが、2週間~3週間保存します。ですから収穫時期から3週間経過したものがおいしいベニハルカとされます。なおベニハルカは地域ブランドとしても有名です。
地域によって独自のブランド名がつけられており、熟成期間もブランドごとに厳しく指定があります。大分の地域ブランド「甘太くん」は40日以上熟成させるため、収穫時期から40日以上経過したものが市場に出回ります。
宮崎の地域ブランド「葵はるか」も40日以上熟成させるのが特徴です。甘太くんと葵はるかはどちらも九州産ベニハルカなので、収穫時期から40日以上(約1ヶ月)たった11月が最もおいしい時期といわれています。
なおベニハルカは本州でも栽培していますが、本州のベニハルカは九州よりも約1ヶ月遅く、晩秋の11月に収穫時期を迎えます。本州産さつまいもも収穫後に約3週間ほど熟成させるので、食べ頃は収穫時期から約1ヶ月後の12月となります。
「ねっとり系さつまいも品種」として近年大人気の安納芋は、種子島生まれのさつまいもです。収穫量が多いのも種子島なので、種子島の収穫時期が安納芋の収穫時期として紹介されます。収穫時期は秋がピークで、9月~11月が特に多いです。
ただし安納芋は植え付けから約3ヶ月で収穫時期を迎えます。植え付けのタイミングは栽培地域の環境・気温によって違うので、植え付けが遅い場合は12月頃まで収穫することが可能です。
安納芋も収穫後に貯蔵して糖度を高める作業を粉うので、出回り時期のピークは収穫時期から約1ヶ月遅れます。鮮やかな紫色が特徴の紅芋は、沖縄特産のさつまいも品種です。紅芋は植え付けから収穫までの期間が長いので、収穫時期が早すぎると味・色・品質が落ちます。
ですから植え付けから6ヶ月前後を収穫時期の目安にします。植え付けは春台風のシーズン前(4月下旬~5月上旬)なので、収穫時期は10月~11月です。
亜熱帯地方に属する沖縄なので10月といってもまだ日差しは夏のように熱いのですが、風が涼しくなるのが10月~11月なので、沖縄では「秋食材」として人気があります。
ねっとり系さつまいも品種の中でも新しい種類のさつまいもとして紹介される「シルクスイート」は、茨城や福島が栽培地域として有名です。
まだ新しいさつまいも品種なので生産地域は少ないのですが、食味・食感・甘味のバランスが良いさつまいもとして人気が高く、栽培地域も全国に拡大しています。
とはいえ他の人気さつまいも品種と比べると生産量が少ないので、主要産地である茨城および福島の収穫時期が、シルクスイートの収穫時期とされることが多いです。なお茨城・福島では9月~10月が収穫時期なので、秋が旬のさつまいもとして人気があります。
ほくほく系さつまいもの代表種である鳴門金時は、温暖な気候が特徴の徳島が産地として有名です。鳴門金時の収穫は夏に始まります。最も早いものだと7月頃から出回り始めますが、夏が収穫時期の早生種・鳴門金時は秋どれの鳴門金時よりも糖度が低いです。
とはいえほとんどのさつまいも品種が秋にならないと収穫時期を迎えないため、夏に収穫される鳴門金時は高級な夏ギフトとして人気があります。なお収穫時期のピークを迎えるのは10月で、11月頃まで収穫ができます。
さつまいもの収穫時期を見極めるには
さつまいもの収穫時期は、植え付け時期によっても違います。もともとさつまいもは気温が高い中米が原産の野菜ですから、発芽に適した温度が15℃以上とやや高めです。
そのため気温が高い九州地方では早めに植え付けができるので収穫時期も早いのですが、本州は九州地方よりも植え付け時期が遅くなります。品種によって植え付け~収穫時期までの期間は違いますが、九州地方よりも本州の方が最大1ヶ月ほど収穫時期が遅いです。
なお一般的に「さつまいも」と呼んでいるのは、さつまいもの根が肥大したものをいいます。根が肥大するということは栄養が根に集中することを意味しますから、葉に回るはずの栄養もすべて根に集中します。
ですから収穫時期を見分ける際には、葉をチェックするのがポイントです。収穫時期よりも早い場合は葉の色が緑色をしていますが、収穫時期に近づくにつれて葉が枯れてきます。
ちなみに変色が始まった状態でも収穫は可能です。とはいえ葉が完全に枯れた状態になるまで待った方が、大きくて糖度の高いさつまいもになります。
さつまいもの収穫方法
収穫時期を判断するタイミングが分かったら、実際に収穫に挑戦してみましょう。さつまいもの収穫には準備作業があるので、栽培カレンダーを参考に作業を進めるのがおすすめです。
試し掘りをする
家庭菜園で育てたさつまいもは、収穫時期のピーク前に何度か試し掘りをするのがおすすめです。根を傷つけないように根本付近に手を深く差し込み、手に触れたさつまいもをとるのが、最も簡単にできる試し掘りになります。
試し掘りをすることでさつまいもの成長具合が確認できるので、さつまいも栽培初心者は試し掘りで収穫時期を判断するのがおすすめです。
収穫目安の1ヶ月ほど前
さつまいもの葉が変色を始めたら、収穫に向けて準備作業を進めていきましょう。葉の変色で判断が難しい場合は、植え付け時期から収穫時期を計算し、計算した収穫日の約1ヶ月前に作業を始めるのがおすすめです。
ツルを除去する
収穫時期が近付いたさつまいもは、ツルが太く成長しています。しかもツルがかなり絡んでいるので、さつまいもを収穫する前にツルを除去するようにしましょう
周りから少しずつ
栄耀をたっぷり吸収したさつまいもは、地中にたくさん実をつけています。しかも1本から複数のさつまいもがとれるので、掘り出す際には根元より少し離れたところから手で土をかき出し、傷つけないように丁寧に掘り出すのがポイントです。
家庭菜園でさつまいを育てよう
さつまいもは家庭菜園にもおすすめです。さつまいもの収穫体験は子供も喜んで参加してくれますし、栽培のコツがわかれば家庭菜園初心者でも1年目から収穫ができます。
種の植え付けは5月中旬
家庭菜園初心者は、種いもから植え付けをするのがおすすめです。植え付けのタイミングは、温度が平均して15℃以上になるのを待ってからにしてください。発芽に適した温度が15℃以上ですから、それよりも気温が低いとうまく発芽しません。
なお植え付けの目安は5月中旬ですが、家庭菜園がある地域よって「早めに植え付けする」「時期を遅らせる」など細かな調整をしましょう。
収穫時期は10月頃の晩秋
一般的なさつまいも品種の場合は、植え付けから5ヶ月~6ヵ月後に収穫時期がやってきます。ですから5月中に植え付けができれば、10月頃には収穫が可能です。
栽培方法
乾燥に強いので家庭菜園でも育てやすいさつまいもですが、根の部分が成長してさつまいも(可食できる部分)ができるので、雑草が周囲に生えると栄養がすべて雑草にとられてしまいます。
また植え付けから1ヶ月~2ヶ月経つと梅雨に入るので、長雨によって病気が発生しやすくなります。そのためマルチを使用するのが、さつまいも栽培初心者におすすめです。
また収穫時期が近づいたタイミング(葉の変色でチェック可)で追肥することも、大きくて甘みの強いさつまいもに育てるポイントといえます。
さつまいもが一番おいしい収穫時期を見極めよう!
秋・冬に週柿時期が集中するさつまいもですが、さつまいもの品種や栽培地域によって収穫時期は違います。家庭菜園でも人気のさつまいもは収穫時期の見極めが重要ですが、収穫のタイミングはわかりやすいので家庭菜園初心者にもおすすめです。
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