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干し柿はカビが生えやすい!
今回は、干し柿にカビが生えることについて紹介をします。干し柿といえば、日本で昔から食べられてきた伝統的な果物の食べ方です。独特な甘みを楽しめる食べ方として親しまれています。しかし、難点としてはカビが生えやすいという点があるので、取り扱いには注意が必要です。
干し柿にカビが生えているかどうか、見分けが意外に難しいというのも難しいポイントです。正しく対策を取り、殺菌をしながらカビ発生の予防をすることが重要です。干し柿には様々な色のカビが生えます。白だけでなく他の色のカびもあり注意が必要であることも紹介をしていきます。
干し柿とは
そもそも干し柿とは何でしょうか。もともと柿は甘くておいしい果物ですが、渋柿という種類もあります。渋柿には「タンニン」という渋みを強く発生する物質があります。柿が熟すとタンニンは不溶性になる為、渋みが溶け出さなくなり、甘味を楽しみながら食べられるようになります。
渋柿を干して渋抜きすることで、干し柿にすることができます。干し柿にして熟させることで、タンニンの渋みが抜けて、おいしく食べられるようになります。干し柿にすることで、通常の柿よりもさらに甘みが凝縮されおいしくなるという、日本伝統の食べ方として伝わっています。
渋柿以外で干し柿は作れないの?
渋柿で干し柿を作るのが一般的ですが、もし通常の柿で干し柿を作るとどうなるのでしょうか。普通の柿で干し柿を作ることはおすすめできません。渋柿はタンニンが作用して渋みが非常に強いですが、実は中身に含まれる甘味は通常の柿より渋柿のほうが大きいという特徴があります。
そのため渋みを抜いたほうが、普通の柿よりも甘くなるというメリットがあります。さらに通常の柿を干した場合、含まれている水分の多さが仇となり、カビが生えやすくなるというデメリットがあります。干し柿を作る際には、渋柿から作る理由はこのような点にあります。
干し柿のカビを見分けるには
続いて、干し柿にカビが生えているかどうか、見分ける方法を紹介します。干し柿の表面は白い粉のようなものが浮き出ていることが多いです。これは渋柿から凝縮されて出てきた糖分なので、なめるととても甘いです。しかし見た目は白いカビと見分けがつきづらいです。
干し柿にカビが生えているかどうか、一見しただけでは判断しづらい面があるので注意しましょう。正しく見分ける方法を紹介するので、ぜひ活用してみてください。カビの生えた干し柿を食べると、食中毒など健康上の弊害を引き起こす恐れがありますので、しっかり見分けましょう。
色が青や緑の場合
干し柿に青みがかった緑色のカビが生えるケースは結構多いです。干し柿のカビの種類の中でも特に発生しやすいのが青味がかった緑色のカビで、少量であれば問題なく食べられるといわれています。アルコールなどで軽く殺菌処理をすれば、問題なく食べられるとされています。
しかし、表面を覆うほど大量に緑カビが発生していたり、少量でも気になるという場合は干し柿ごと捨てるようにしましょう。表面だけ取り除いて食べれば問題ないと判断する方も少なくありませんが、目には見えなくても中身にカビの菌が浸透している危険性があります。
色が黒の場合
干し柿の表面に黒い斑点が見られるケースがありますが、これは黒カビである可能性があります。しかし黒色は、干し柿が生成される過程で、タンニンが固まり表面に浮き出て斑点になるケースもあります。タンニンが黒い斑点を形成している場合は、強い甘みが凝縮している証拠です。
ただしほんとうに黒カビであるケースもあるので注意する必要があります。雨などが当たることでカビを発生する原因となってしまうケースが多いです。黒カビが発生した直後であれば、よく洗ってアルコールなどで殺菌したあとにしっかりと干せば、再び食べられるようになります。
色が白い場合
干し柿の表面が白くなっている場合は、白カビか糖分が凝縮しているかどうか見分けることが必要です。干し柿を作っている最中で、まだ干し切っていないときに白い部分が浮き出ている場合はカビである可能性が高いです。干し切った後に白くなるのは糖分が凝縮していることが多いです。
また、見た目から見分ける方法もあります。白カビの場合はよく見ると白い綿のようなものが付着していることが多いです。また、色もしっかりと見ると真っ白ではなくグレーがかっていることが多いです。匂いも、カビのような臭い匂いがある場合はカビているケースが多いです。
干し柿にカビが生えてしまったら
もし干し柿にカビが生えてしまった場合、対処方法はあるでしょうか。捨てるしか対処方法はないのでしょうか。カビの状態によっては、適切な処置をすれば干し柿を食べることができるケースもあります。干し柿の状態をよく見極めて、食べられるかどうかを判断しましょう。
干し柿全体にカビが生えてしまった場合はあきらめて捨てる必要があります。よく、カビが生えている表面を取り除けば問題ないと判断する方もいますが、素人では判断が難しいです。内部にまで菌が浸透しているケースもあるので、素人判断でカビが出た干し柿を食べるのはやめましょう。
干し柿にカビが生えないようにする予防・対策
最後に、干し柿にカビが生えないようにする予防対策を紹介します。干し柿はカビが生えやすいですが、しっかりと予防対策をとればかなり高い効果を得られます。自宅で干し柿を作っている場合は、しっかりと予防対策をとって、カビが発生しないように注意していきましょう。
予防対策といっても、それほど難しいことはありません。専門的な技術や道具を使用するわけではなく、干し方に注意をしたり、日常的に手に入る一般的な道具や素材で十分です。自宅で干し柿を作っている場合に採用したいカビ発生の予防対策なので、ぜひ実践してみてください。
間隔を開けて干す
干し柿を作る際には柿を干しますが、柿それぞれの間隔を開けて干すことが重要になります。湿気がこもりにくく、きっちりと乾燥させるためには、密集していてはうまくいきません。柿それぞれがしっかりと空気に触れるようにすることで湿気がこもることなく乾燥させられます。
柿同士がくっついている状態だと、干し柿は安全に作ることができません。カビの発生を防ぐための根本的な対策になります。特に道具も技術も必要ありませんので、自宅で柿を干している場合は空間に余裕を持たせて、それぞれ間を開けて対処するようにしましょう。
干す前に湯通して殺菌する
干し柿を作る際にカビを発生させないためには、干す前に湯通しをして殺菌をしておくという対処方法があります。湯通しといっても、長時間お湯につける必要はなく、5秒から10秒程度熱湯に入れるだけなので、時間もかからずそれほど手間をかけることではありません。
柿自体に雑菌が含まれているとカビが生えやすくなります。短時間でも熱湯につけることで柿の中に含まれる雑菌の多くを殺菌することができます。カビの発生の可能性を少しでも抑えるために大事な処置になるので、自宅で干し柿を作る際にはぜひ試してみてください。
アルコールを吹きかける
干している最中にアルコールを振りかける方法もおすすめです。アルコール度数が35度以上の焼酎などを利用するのがおすすめです。定期的にアルコールを吹きかけることで高い殺菌効果が得られ、干し柿を作っている最中にカビが発生するリスクを大幅に軽減することができます。
アルコールは、干している最中に気化してしまうので、干し柿にお酒の風味が残る心配もありません。高い殺菌効果を得るために、定期的にアルコールを吹きかけておきましょう。吹きかけるためにスプレーボトルを利用すると便利に処置をすることができるのでおすすめです。
雨天の時は室内で干す
通常、干し柿は屋外に干して乾燥させていきますが、雨天の時に屋外に出しっぱなしにするとカビが生える原因となります。雨に濡れない場所であったとしても、雨の日は湿気が多くなるので、柿に水分が多く含まれ、カビが発生しやすい環境になるケースがあります。
面倒でも、雨の日には干している柿を屋内に入れて、湿気の吸収を防ぎましょう。特に、干し柿を作り始めて数日間に水分や湿気を多く含むとカビが非常に生えやすくなってしまいます。干し柿を作り始めた数日間は、特に注意してカビ対策を講じるようにしましょう。
干し柿はカビに気を付けておいしく食べよう!
以上、干し柿とカビについて紹介をしてきましたがいかがでしたでしょうか。干し柿はカビが生えやすく、見分けも難しいので注意する必要があります。対策をしっかりと取って、安全においしく干し柿を食べられるように対処していきましょう。