夏と秋の味覚【梨】の風味を落とさない保存方法をご紹介！日持ちする期間は？

今回は、梨のおすすめ保存方法について紹介をします。梨といえば、夏場から秋にかけて旬を迎えるとてもおいしい果物です。さっぱりとした食感とさわやかな風味、ほんのり甘い味わいが特徴の果物で、特に山梨や鳥取などで多く生産されている全国的に人気のある食材です。

梨はとてもおいしい食材ですが、傷みがとても早いのがネックとして挙げられます。少し時間が経つと、すぐに熟していったり傷みが発生したりしておいしく食べられなくなってしまうことが多いです。しかし、正しい保存方法を採用することで賞味期限を延ばすことが可能です。

梨の保存方法について、常温・冷蔵・冷凍それぞれのおすすめ方法などについて紹介をしていきます。梨の果実をカットしたほうが保存に効果的なのかどうかも紹介します。

梨の保存方法について紹介をする前に、まずは梨の栄養素について紹介をします。梨は、食物繊維が多く含められています。食物繊維は、腸内の環境を整える効果があり、便通を促し体内からきれいに健康になることができる栄養素ですので、梨に美容効果を期待する方も多いです。

さらに、梨にはカリウムというミネラル成分も豊富に含まれています。カリウムは、血液の循環を助け、高血圧の状態を緩和する効果が期待されます。利尿作用もあるため、アルコールを飲みすぎて二日酔いになってしまったときにも梨を食べると状態を緩和する効果が期待できます。

梨は他にもビタミン類が豊富に含まれているなど豊富な栄養素を持っています。正しい保存方法を採用して、栄養素を長持ちさせて効率よく摂取できるようにしましょう。

梨はものによっておいしいものとそうでないものの差が結構大きいものです。おいしい梨を見分ける方法を知ることで、良い保存状態のものを見極め、おいしく長期間保存することのできる商品を見つけられます。見極めるポイントは数点なので、慣れれば簡単に見分けられます。

おいしい梨を見極めるポイントは、皮に張りがあること、軸がしっかりしていること、持つと重みを感じられること、形がふっくらしていることなどが挙げられます。見比べてみると違いが分かることが多いです。保存しすぎた完熟手前のものは皮のザラザラが少ないという特徴もあります。

保存期間が長くなりすぎている梨の特徴などを知っておくと、早めに食べたほうがいいのか多少保存してから食べても大丈夫なのか、判断ができるようになるでしょう。

梨の旬とはいつ頃を指すのでしょうか。旬の時期の果物は、比較的長く保存をすることができ、おいしさと新鮮さを維持することができます。また、カットした後でも比較的長めに保存しておいしく食べられます。やはり味の深みや甘さが高まるので、食べるにはおすすめの時期です。

梨の旬は、品種によって多少の違いはありますが、早い品種の場合は7月頃から出荷されてきます。逆に旬が遅い品種の場合は、11月頃から出回るものもあります。したがって、日本の梨は夏の半ばころから秋の終盤頃まで長い期間楽しむことができる果物として親しまれています。

梨は収穫してから保存期間はほとんどなく、すぐに出荷される品種がほとんどです。したがって、旬の時期と収穫時期が同時期となります。保存よりも早めに食べるのがおすすめです。

続いて、梨の保存状態ごとのおすすめの保存方法と保存期間を紹介します。まずは、常温で保存する場合の方法と期間についての紹介です。梨を常温で保存する場合は、購入してから1～2日程度で食べてしまうのが理想的です。もっと長く保存する場合は冷蔵庫を利用しましょう。

常温で保存する場合は、光が当たらない冷暗所で保存する必要があります。ただし、夏場や湿気の多い時期など、涼しく湿気の少ない場所がない場合は、冷蔵庫の野菜室など比較的冷えすぎない環境で保存する方が梨の鮮度とおいしさを維持することができるのでおすすめです。

しかしカットしてしまった後は、常温の保存はおすすめできません。あっという間に傷んでしまい食べられなくなりますので、ラップで包んで冷蔵庫で保存するのが一般的です。

次に、冷蔵状態で保存する場合の方法と期間についての紹介をします。冷蔵庫の冷蔵室で梨を保存する場合には、3日から1週間程度をめどに保存することができると考えられます。常温だとすぐに劣化が進みそうな暑い時期の場合は、短期間の保存でも冷蔵保存のほうがおすすめです。

冷蔵庫の冷蔵室で梨を保存する場合は、梨の玉が乾燥して水分が失われないように、新聞紙で1玉づつ丁寧に包んでポリ袋に入れ冷蔵庫の野菜室で保存をするのがおすすめです。

あまり温度を下げすぎると、せっかくのみずみずしい鮮度が損なわれてしまう危険があるので、野菜室程度の温度の場所での保存が理想的です。冷蔵庫から出して食べるときには、数十分程度常温においてから食べる方がよりおいしい状態で梨を楽しむことができるのでおすすめです。

最後に、冷凍状態で保存する場合の方法と期間についての紹介をします。そもそも梨は冷凍して保存することはできるのでしょうか。正しい方法を用いれば、冷凍での保存をすることも可能で、長期間の保存が可能です。目安しては1か月程度保存することができるので、便利です。

ただ、冷凍保存をした後解凍をして食べるときには、梨独特のシャリシャリ感は損なわれている可能性が高くなります。そのため、逆に完全に解凍することなく、半解凍のような状態でシャーベット風に楽しむという方も少なくありません。工夫次第で冷凍保存の方法も利用できます。

梨を冷凍保存する際の基本的な方法はカットしてからになります。梨をくし形にカットした後、ラップにぴったりと包んでいきます。これを保冷用バッグに入れて金属製トレーに乗せて冷凍庫に入れるという対応になります。できるだけきれいにラップを包むことがポイントとなります。

また、保冷用バッグに入れるときにはできるだけ中の空気をしっかりと抜いたうえで行いましょう。少しでも鮮度を高く保った状態で礼装保存するためには、細かい対応をする必要があります。梨本来の食感と風味を楽しむなら、できるだけ冷凍せず食べるようにしましょう。

冷凍した梨をできるだけおいしく解凍する方法とはどんなものがあるのでしょうか。基本的には自然解凍を行うことになります。半解凍の状態で食べると、シャーベット風になりひんやり冷たくシャリシャリとした食感を楽しむことができる、面白い味わいと食べ応えを楽しめます。

しっかりと解凍すると、梨本来のシャリシャリとした食感はなくなります。しかし逆にコンポートのような風味になり、とろりとした優しい食感が楽しめます。カットの仕方を工夫すれば、より食べやすいコンポート風の梨を楽しむことができるので、様々試してみても面白いです。

最後に、生の状態で保存するのではなく、保存食として加工した場合の保存期間について紹介します。保存食として保存する方法といえば、まずはジャムを連想する方も多いかもしれません。梨のジャムは、入手しづらい材料も不要で、手軽に取り組める保存方法です。

梨と砂糖、レモン汁だけで簡単に作れるので、おすすめです。保存する容器は、密閉できるタイプの瓶を利用して、しっかりと煮沸消毒をしてから具材を入れることが重要になります。梨ジャムの保存期間は、常温なら3週間程度、冷凍保存なら1か月程度だとされています。

また、梨の保存食としてはコンポートにする方法もあります。コンポートとは、材料はほとんどジャムと同じですが、ジャムよりも具材を大きめにカットして、具材の食感をしっかりと感じることができるタイプの調理方法になります。調理も難しくなく、おすすめです。

保存できる期間もジャムとほぼ同じで、常温で3週間程度、冷凍保存なら1か月程度となっています。コンポートもジャムと同様様々な料理にアクセントとして利用することができますし、お酒を加えてアレンジすることも可能です。お気に入りの活用法を見つけてみてください。

以上、梨の保存について紹介をしてきましたがいかがでしたでしょうか。梨は何もせず放置しているとすぐに傷んできてしまいます。おいしさと栄養価の高さを保つためには、正しい保存方法を利用して適切に保管する必要があります。簡単なので試してみてください。