店舗や施設の営業状況やサービス内容が変更となっている場合がありますので、各店舗・施設の最新の公式情報をご確認ください。
山形の山寺「立石寺」とは?
観光スポットの宝庫である山形県の中でも、絶景スポットとして有名なのが山寺「立石寺(りっしゃくじ)」です。特に険しい山の崖の上に建てられてた五大堂から見る景色は絶景で、この景色を目当てに立石寺を参拝する人も多いです。
「山寺」は宝珠山立石寺の通称
立石寺の正式名称は、「宝珠山阿所川院(ほうじゅさんあそかわいん)立石寺」といいます。宝珠山というのは、お寺につけられる山号(さんごう)のことで、阿所川院は院号になります。お寺の名前は「山号+院号+寺院名」が基本なので、正式名称になるとこれだけ長くなります。
ただし立石寺にはもう一つ「山寺」という呼び方もあります。地元では立石寺よりも山寺の呼び方の方が馴染みがあるため、立石寺のことを「山形の山寺」と呼ぶことが多いです。
山形「山寺」の歴史
絶景スポットとして有名な山形の山寺「立石寺」ですが、非常に歴史の深いお寺でもあります。そのため立石寺に縁の深い人物の中には、有名な俳人の名前も含まれています。
はじまりは860年
山形の山寺・立石寺が建てられたのは、貞観2年(860年)です。わずか9歳で天皇に即位した清和天皇の勅令を受け、天台宗の円仁(えんじん)が開山しました。
円仁は慈覚大師(じかくだいし)とも呼ばれ、立石寺のほかにも中尊寺・毛越寺・瑞厳寺も開山しました。そのため立石寺を含む4つの寺を巡礼する「四寺回廊(しじかいろう)」は有名で、立石寺に縁の深い松尾芭蕉も四寺回廊を体験しています。
松尾芭蕉の句が有名
立石寺の拝観コースの途中には、俳人・松尾芭蕉の像が建立されています。元禄2年に奥のほそ道をたどって四寺回廊のために立石寺を訪れた松尾芭蕉は、その景色から着想を得て名句「閑けさや 巖にしみ入る 蝉の声」を詠んでいます。