千葉・鋸山の「地獄のぞき」はスリル満点!日本寺の大仏など観光スポットも満載

千葉・鋸山の「地獄のぞき」はスリル満点!日本寺の大仏など観光スポットも満載

千葉県にある「乾坤山 日本寺」は日本一の大きさを誇る大仏をはじめ「千五百羅漢道」など見所が満載です。東京湾と富士山を望む人気絶景ポイント「地獄のぞき」とは?鋸山には「ラピュタの壁」がある?歴史遺産と大自然の宝庫 千葉県鋸山の魅力と見所を詳しくご紹介します。

    記事の目次

    1. 1.千葉有数の絶景スポット鋸山
    2. 2.千葉・鋸山の山頂までは何で行く?
    3. 3.千葉・鋸山の日本寺で見られる絶景の観光スポット
    4. 4.千葉・鋸山に出かけるのにおすすめの季節は?
    5. 5.千葉・鋸山へのアクセス
    6. 6.千葉・鋸山で異世界の絶景を楽しもう!

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    千葉有数の絶景スポット鋸山

    Photo by t.kunikuni

    東京から車で1時間ほどの場所にある「乾坤山 日本寺」は、日本一の大きさを誇る大仏や「ラピュタの壁」と呼ばれる断崖絶壁、「地獄のぞき」などの見所が満載の観光スポットです。

    「鋸山(のこぎりやま)」の愛称で親しまれるその場所は千葉県鋸南町にあり、日本最古の名刹「乾坤山 日本寺」が山門を構え、眺望絶佳な景色に出会える絶景スポットとしても有名です。

    鋸山山頂からはどこまでも広がる青い海と澄み切った空のパノラマビューが広がり、スカイツリーのみならず、良く晴れた日には三浦半島や霞み佇む富士山を見ることもできます。

    Photo by Kentaro Ohno

    鋸山は千葉県房総半島南西部に位置する標高329mの小高い山で、「乾坤山 日本寺」の境内を含む33万平方メートルの万平方メートルの広大な山麓が広がっています。

    ほぼ手付かずの大自然が残るそのほとんどは千葉県指定の名勝地となっており、学術的にも貴重で「天然の大博物館」とも称されています。

    また、山頂付近には、かつて良質な石材として近現代の日本の産業と建築を支えた「房州石」の石切丁場跡があり、「地獄のぞき」や「ラピュタの壁」は登山者に人気の観光スポットとなっています。

    Photo by ume-y

    房州石とは鋸山で採掘されていた良質な建築用石材です。刷毛で払ったような断面の美しさと高品質な建築・土木用石材として有名です。

    鋸山で採れる房州石の採掘は、江戸時代末の1850年頃から現代まで続き、モルタルやコンクリートの普及によって採掘中止となる1985年(昭和60年)まで、盛んに採掘されました。

    現在、鋸山から新たな房州石が産出されることはありませんが、横浜市にある港の見える丘公園の石垣や早稲田大学石堀などで、房州石を見ることができます。

    Photo by Kumpei Shiraishi

    鋸山の名前の由来は諸説あります。最も広く知られているのは「山肌に刻まれた房州石の採石跡がノコギリの歯のようにギザギザとしているため」という説です。

    しかし、「金谷・石のまちシンポジウム実行委員会」が2009年に発行した冊子「房州石の歴史を探る第1号」 によると、これよりもっと以前の室町時代には、すでに「鋸山」と呼ばれていた証拠となる古文書が紹介されています。

    その当時の資料から推測する説として「鋸山の周辺から見た山の稜線がギザギザのノコギリ状に見えた」ので、「鋸山」と呼ばれるようになったという「稜線由来説」が最も有力な説とされ、日本寺の公式な見解となっています。

    Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

    いずれにせよ、古い歴史と由来を持つ鋸山は「日本寺」と共に長い歴史を歩んできました。地元のみならず多くの人々に愛される鋸山は、その歴史と大自然を今に伝えています。

    千葉・鋸山の山頂までは何で行く?

    Photo by june29

    千葉県房総半島の南西部に位置する鋸山は「全ての見所を見ようとすれば二日はかかる」と言われるほど、見所満載の観光スポットです。

    鋸山山麓駅から山頂までの空中散歩が楽しめるロープウェーや季節ごとに異なる山々の景色を堪能できる登山自動車、多彩なトレッキングコースなど様々なルートで山頂を目指すことができます。

    鋸山を訪ねる際の人数やお目当ての観光スポットに合ったルートを選ぶことで、鋸山を効率的に巡ることができます。ここでは、それぞれのルートハイライトと魅力について詳しくご紹介します。

    自分で歩いて登りたい!

    Photo byHermann

    鋸山はJR浜金谷駅からいくつかのトレッキングコースが整備されており、初心者から難易度の高い上級者向けコースまで、多彩なバリエーションの登山コースが楽しめます。

    また、鋸山周辺では登山初心者でも分かりやすい登山マップを配布しており、無料で手に入れることができます。

    配布している場所はJR浜金谷駅や金谷観光案内所、登山道入り口の商店などでも入手することができますので、登山前には必ず登山マップを頂いておきましよう。

    Photo byFelixMittermeier

    登山道にある車力道や石切り場跡では近現代に渡って使用された、房州石の産業遺構と歴史の残照を見ることができます。その他「ラピュタの壁」は地獄のぞきから下った場所にあるなどトレッキングコースでしか見れない名所も数多く存在します。

    鋸山登山マップには、ハイキングコースにかかる所要時間からトイレの位置、「百尺観音」や「地獄のぞき」などの観光名所の位置も網羅されており、登山計画と照らし合わせることでより安全なトレッキングを楽しむことができます。

    過去には遭難事故も発生していますので、トレッキングポールや携帯電話の予備バッテリー等、登山の準備を十分に整えてからハイキングコースで山頂を目指してください。

    車でスイスイ行きたい!

    Photo bychrizzel_lu

    小さなお子様や体力に自信のない方は 車での移動がおすすめです。鋸山には2つの自動車用登山道が整備されており、目的に合ったルートを選ぶことができます。

    日本最大の大仏『薬師瑠璃光如来』や由緒ある寺社仏閣群を観覧できる表参道エリア・中腹エリアがお目当てであれば、無料の館山観光自動車道がおすすめです。

    慈覚大師作と伝えられる仁王像や日本建築美の粋が堪能できる寺社仏閣は、四季の彩りと共に詫び・寂びの趣きと日本建築の様式美を改めて教えてくれます。

    Photo by Kentaro Ohno

    鋸山の代名詞「地獄のぞき」と百尺観音、千五百羅漢道といった山頂エリアや羅漢道エリアを目指す場合は、有料の登山自動車道で登ると時間の短縮ができて、効率的に観光スポットを巡ることができます。

    鋸山の山頂周辺や登山用自動車道は日本寺の境内となるため、別途に拝観料600円(大人)が必要となり、登山自動車道は往復1000円(普通自動車)となります。また登りの最終通行時間は15:30ですので、利用する際には注意しましょう。

    また冬季の山道は日暮れから暗くなるまであっという間です。山頂エリアの駐車場から周辺エリアへは徒歩となりますので、早い時間の利用がおすすめです。

    一気にロープウェーで!

    Photo by Kentaro Ohno

    昭和37年から開業している鋸山ロープウェーを利用すると、「地獄のぞき」や「ラピュタの壁」にほど近い鋸山山頂駅まで約4分でで行くことができます。ロープウェーの利用で山麓駅にある駐車場も利用できるため、自動車で観光する際にはおすすめです。

    ロープウェーの利用料は2019年10月から価格改定で往復950円となります。山頂周辺は「日本寺」の境内となりますので、別途は移管料が必要となります。

    鋸山ロープウェーから見る景色はまさしく絶景です。東京湾とかなた遠くに霞む富士山のコントラストは国土交通省が認定する「関東の富士見100景」(平成16年11月)にも選ばれるほど見事な景色を望むことができます。

    一年に一度だけの絶景も

    フリー写真素材ぱくたそ

    正月元旦は早朝5時半からロープウェーが運行しており、タイミングが合えば暁の房総丘陵 から昇る初日の出の御光を拝みながら、日本寺へ初詣という縁起の良い一年のスタートを切ることもできます。

    また、8月下旬から9月上旬の時期になると、鋸山ロープウェー山頂駅から「ダイヤモンド富士」に出会うことができます。

    Photo by mxmstryo

    ダイヤモンド富士とは富士山山頂と夕日が重なり合う現象で、その景色は様々な気象条件が重なった時にしか見れません。写真愛好家がカメラに収めたい幻の景色とも呼ばれています。

    千葉・鋸山の日本寺で見られる絶景の観光スポット

    Photo by doronko

    千葉県にある鋸山は1300年以上の歴史を持つ日本最古の名刹「乾坤山 日本寺」の開山と共に歩んできました。

    房州石採掘の産業遺構と日本寺の宗教歴史遺産、それらを包み込む房総半島の大自然は、鋸山全体が貴重な文化遺産であるとも言えます。

    長い歴史の中で時代の潮流に翻弄されながら、今なお信仰と祈りが途切れることのない鋸山の魅力を詳しくご紹介します。

    怖いけど見たい!「地獄のぞき」

    Photo by Kentaro Ohno

    断崖絶壁から突き出たわずかな幅の突端から、約100m(25階建てビルと同じ高さ)を見下ろす景色は、まさに地獄を覗き込むような心境になることから名付けられたのが「地獄のぞき」です。

    千葉県屈指の観光名所である「地獄のぞき」は自然の造形物ではなく、房州石の採掘作業に従事していた石工職人たちの遊び心から生まれました。その断崖は常に順番待ちの行列ができるほどの人気ぶりです。

    眼下の地獄のような高さも顔を上げれば、千葉県が誇る房総半島の豊かな自然と東京湾、はるか先まで見渡すことのできる大地と海の楽園が広がっています。

    Photo byLUM3N

    ロープウェー山頂駅から「地獄のぞき」や「ラピュタの壁」がある山頂エリアまでは徒歩約15分で行くことができます。場所によっては急勾配の場所や足場の悪いところもあるので、スニーカーや運動靴が必須となります。

    どこか違う国に迷い込んだよう「百尺観音」

    Photo by sor

    昭和35年から6年の歳月をかけ、垂直な断崖の石切り場跡に彫り上げられた高さ30.3mの磨崖仏(まがいぶつ)が「百尺観音」です。見る者を圧倒するスケールと穏やかな表情は、広大無辺の慈悲と慈愛に満ちています。

    東京湾の玄関口となっている浦賀水道を見下ろす百尺観音は、戦死病没殉難者供養と陸・海・空の交通安全祈願のご本尊として「地獄のぞき」を見上げる場所に彫刻されました。

    緑深い山道の先、絶壁の崖に突如現れる巨大な「百尺観音」のその姿は神秘的な空間を醸し出し、エキゾチックな雰囲気と共に異国に迷い込んだかのような不思議な感覚に包まれます。

    物語の世界が目の前に「ラピュタの壁」

    Photo by celiaintokyo

    スタジオジブリのアニメ映画『天空の城 ラピュタ』にちなみ名付けられたのが「ラピュタの壁」です。元々は石切丁場跡の数ある断崖絶壁のひとつにすぎませんでした。

    近年のトレッキングコースの整備とハイカーの増加によって、生い茂る草木に包まれた石切跡の絶壁が、人口の造形美と廃れて久しい時間を感じさせ、「ラピュタ」を彷彿とさせると噂されるようになったのが始まりです。

    「地獄のぞき」から見ることができない「ラピュタの壁」は、日本寺北口から境内を出てトレッキングコース沿いに少し降りた場所にあります。半券があれば日本寺境内に再入場可能ですので、機会があれば是非、噂になるほどのその景観をご覧ください。

    自分に似た石仏が待っている「千五百羅漢道」

    Photo by *_*

    鋸山の羅漢エリアには世界最大規模の石仏群を誇る「千五百羅漢道」があります。この石仏群は江戸時代後期の名工 大野甚五郎英令が、21年の歳月を懸けて弟子たちと刻み上げたと伝えられています。

    1553体を数える石仏の中には必ず自分に似た石仏があるといわれ、聖徳太子像や弘法大師護摩窟、百躰観音が見所として挙げられます。それぞれに個性のある面持ちと穏やかな表情が木漏れ日の中で佇んでいます。

    天災や廃仏毀釈運動、風蝕による影響などで破損した状態の石仏も見られる千五百羅漢道は、「羅漢様お首つなぎ」事業による修復作業も行われました。

    日本一の大仏「薬師瑠璃光如来像」

    Photo by Koji Horaguchi

    「乾坤山 日本寺」が誇る日本最大の大仏「薬師瑠璃光如来像」(やくしるりこうにょらいぞう)は、千五百羅漢を彫刻した大野甚五郎が3年の歳月をかけて彫刻した石仏が原型となっています。

    江戸時代末期に風化によって崩壊した「薬師瑠璃光如来像」は、昭和44年に彫刻仏師 八柳恭次氏の指導のもと復元され、現在に至ります。

    岩山を彫刻したオリジナルの如来像は高さ約38mでしたが、復元後は風蝕に耐えられるよう設計や規模が見直され、高さ31mにダウンスケールしています。それでもなお大仏の大きさは日本一を誇り、迷える人々を遠く見渡しています。

    フリー写真素材ぱくたそ

    奈良の大仏の台座を含めた高さが約18mであることを考えると、「薬師瑠璃光如来像」の巨大さは際立っており、オリジナルを作成した大野甚五郎の神業的手腕を窺い知ることができます。

    病苦のみならず苦悩や困窮にも救いの手を差し伸べるという日本寺の大仏「薬師瑠璃光如来像」の周辺では、様々な願掛けに御利益がある「お願い地蔵尊」もあります。

    鋸山の大仏がある「大仏エリア」には無料で通行できる館山観光自動車道駐車場から徒歩で行くことができるので、体力に自信のない方や鋸山観光の要所巡りをするならば、おすすめの観光エリアです。

    千葉・鋸山に出かけるのにおすすめの季節は?

    Photo by t.kunikuni

    千葉県房総半島の豊かな自然と様々な見どころが多い鋸山ですが、特に紅葉の季節がおすすめです。ただし、房総半島南部に位置する鋸山の紅葉シーズンは10月下旬から11月上旬と関東では一番遅い時期になります。

    特に南房総半島の太平洋海岸沿いは、黒潮の影響もあり冬季でも温暖な気候に恵まれる特徴があります。そのため冬季の避寒地として人気が高く、観光やレジャー目的にも最適です。

    高度329mの低山ながら、遭難事故の可能性を考慮して、トレッキングや高難度の登山を計画する際には、十分に準備することが重要です。

    Photo byHeungSoon

    黄金色の秋光に照らされた鋸山を散策すれば、紅葉に映える「ラピュタの壁」や「薬師瑠璃光如来像」、その他様々な仏教建築物の情緒あふれる景観を楽しむことができます。

    千葉・鋸山へのアクセス

    Photo bystevepb

    多くの観光客と登山客が訪れる鋸山へは、高速道路やJR浜金谷駅などの交通網が整備されているため、長距離といえど短時間で訪れることができます。

    鋸山まで首都圏から容易にアクセスできるうえ、最寄りの金谷港まで定期フェリーも運航されていますので、関東圏のみならず海外からのツアー客も訪れるほど人気スポットとなっています。

    県外から千葉県鋸南町にある鋸山までのトラフィックデータとして、いくつか留意すべき点も交えながらアクセスルートをご紹介します。出発地や参加人数などを考慮して、無理のない旅行プランで鋸山を楽しんでください。

    電車で

    Photo byrawpixel

    公共機関を利用して鋸山を訪れる際には、鋸山の最寄り駅はJR浜金谷駅となります。千葉駅から浜金谷駅までは約1時間25分の移動時間です。

    しかし、内房線の運行ダイヤは1時間に1本程度と決して多くはありませんので、事前に電車時刻表などの確認は必ず行うようにすると効率的です。

    車で

    Photo bypixel2013

    自動車で首都圏から鋸山までの所要時間は東京アクアライン経由で約1時間と比較的近い距離にあります。また、他県から向かう場合は、館山自動車道を利用することで、迷うことなく快適なドライブを楽しむこともできます。

    神奈川県久里浜港からは東京湾フェリーが、鋸山最寄りの千葉県金谷港までの定期フェリーの航路もあります。出発地から鋸山のルート計画を立てる際のプランの一つとして考慮すると、交通費と移動時間の節約にもなります

    駐車場情報

    Photo by post406

    鋸山の駐車場は境内に3か所用意されています。しかし、有料道路利用によって駐車可能な場所や、無料ながら山頂まで距離のある大仏エリア駐車場など、お目当ての観光スポットに近い駐車場を選ぶ必要があります。

    特に週末になればど駐車場も混雑や渋滞が発生します。鋸山周辺にある有料駐車場や、鋸山山麓ロープウェー駅の駐車場を利用することも旅行プランに織り込むと、駐車場の空き待ちなどの無駄な時間を過ごすことがなくなります。

    千葉・鋸山で異世界の絶景を楽しもう!

    Photo by Unforgiven II

    仏教文化と産業遺構、豊かな大自然が混然一体となる千葉県房総半島の「乾坤山 日本寺」と鋸山は、今も多くの人々の心を惹きつけ、訪れる人々の足跡が消えることはありません。次の旅行には、物言わぬ石仏達の歴史と大自然の声に、耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

    hagiyama1215r
    ライター

    hagiyama1215r

    千葉住みの会社員です。休日は近県にドライブに行くのが趣味。

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