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仁王門は山寺の参道を半分登り終えた地点にあるので、目指す頂上の奥之院まであと少しです。石段を5分ほど登っていくと、木々に包まれるようにして建つ奥之院が目の前に現れます。なお奥之院も絶景スポットで、目指す五大堂が空中に浮かんでいるような風景が見られます。
なお根本中堂と宝物殿は、中を拝観することができます。根本中堂の拝観料は、一律200円です。また団体で拝観する場合も、団体割引はありません。
宝物殿の拝観料は、大人(高校生以上)200円、小人(4歳以上)100円です。30名以上で拝観する場合は、団体料金が利用できます。
奥之院から五大堂の山形の絶景を目指す
奥之院までたどり着いたら、いよいよ立石寺随一の絶景スポット・五大堂へ向かいましょう。目指す五大堂は百丈岩と呼ばれる崖の上にあります。奥之院からは一度「性相院」まで石段を下り、そこから五大堂に続く登道を進みます。
五大堂の手前には慈覚大師・円仁のお像が祀られている「開山堂」があり、その脇にある小さな赤い建物は、写経を納めるための「能経堂」です。ちなみにここから見ることができる風景は、開山堂と能経堂を1つのフレームに納めることができるので人気があります。
開山堂と能経堂を過ぎると、ようやくお目当ての五大堂にたどり着きます。登山口から奥之院を経て五大堂までは、およそ1時間の道のりです。これだけの道のりを歩いてきたからこそ、五大堂からみる風景をさらに楽しむことができます。
外に目を向ければ、美しい山形の自然の風景が目の前に広がります。紅葉のシーズンには、山全体が燃えるような赤い色に染まるため、この風景を見るたびに感動で言葉を失ってしまいます。
また新緑の時期には、生き生きとした山の緑に心まで癒されます。春・夏・秋・冬のそれぞれで違った表情を見せてくれる五大堂からの風景は、何度見ても言葉を失ってしまう圧倒的な美しさがあります。
山形「山寺」の気になる行事はこちら
山形の山寺・立石寺の魅力は、絶景だけではありません。一年を通して山寺ならではの様々な行事が行われますし、行事の参拝者にふるまわれる絶品グルメも人気です。
毎年1月の恒例「大般若祈祷法要」
山寺で行われる主な年間行事の中でも有名なのが、毎年1月17日13時より根本中堂にて行われる「大般若祈祷法要(だいはんにゃきとうほうよう)」です。だれでも2000円の参加料を払えば参加できるのですが、事前の申し込みが必要になります。それでも例年多くの人が参加します。
大般若祈祷法要では「大般若経」を転読して願い事をかなえてもらうのですが、大般若経は全部で600巻ある上に、書かれている文字数は約500万字です。これだけ長い大般若経を短時間で詠まなければいけないので、法要では「転読」という特別な方法を使って読みます。
なお大般若祈祷法要は1年の幸せを願うための大切な法要なので、時間内に600巻全てを読み終えるために、何人もの僧侶が手分けして転読します。そのため法要が始まると読経する僧侶の声が響くお堂の中を、ばらばらと音を立てた経本が次々と空中に広がっていきます。
ダイナミックで迫力ある立石寺の大般若祈祷法要が終わると、参加者には山寺名物の玉こんにゃくがふるまわれます。一年の幸せをみんなで祈り、名物の玉こんにゃくを食べる大般若祈祷法要の風景は、山形の山寺・立石寺の正月の風物詩です。
一年の締めくくり「大晦日除夜の鐘・光のロード」
一年を締めくくる大晦日にも、山形の山寺・立石寺を代表する風景が見られる「大晦日除夜の鐘・光のロード」が行われます。大晦日除夜の鐘は、山門前鐘桜にて23時30分より始まります。希望者は無料で除夜の鐘を打つことができるので、時間前から多くの人が山門前に列を作ります。
また参加者には、山寺名物の玉こんにゃくと納豆汁がふるまわれます。冷えた体を芯から温めてくれる玉こんにゃくと納豆汁は立石寺の名物料理でもあり、秋田を代表する郷土料理でもあるため、名物料理のふるまいを目当てにやってくる参拝客も多いです。
なお同じく大晦日に行われる「光のロード」は、門前町から奥之院までをろうそくの灯りでライトアップします。ふもとの街から頂上の奥之院までがオレンジ色の灯りで結ばれる幻想的な風景は、大晦日の山寺に来なければ見ることができない風景です。