大阪・鶴橋のコリアンタウンへ行こう！鶴橋商店街への行き方やおすすめのお店は？

日本には東京の新大久保や上野、下関市などにコリアンタウンと呼ばれる場所が点在しています。その中でも特に規模が大きく、観光地として有名なコリアンタウンの一つが大阪の鶴橋にあります。

大阪には実はコリアンタウンといわれるところが2つあります。一つは鶴橋商店街のことで、鶴橋駅に直結しています。もう一つは大阪の生野区にある通りです。この記事では行き方もわかりやすく、よりディープさを味わうにはおすすめの鶴橋商店街について紹介していきます。

鶴橋商店街は、戦後に露天商が集まり自然発生した闇市が発祥とされています。韓国ブームなどの影響もあり、近年は観光地の一つとして取り上げられることも珍しくないアーケード型の商店街です。

鶴橋商店街にはどんなお店があるかというと、種類豊富なホルモンを食べられるお店や韓国の焼肉であるサムギョプサルが食べられる焼肉店が多く立ち並んでいます。また日本では見ないような豊富な種類のキムチが売られているキムチ専門店や、すぐ食べられるチヂミが売られている店もあります。

食べ物だけではなく、人気の韓国コスメや小物などの雑貨を扱うショップがあれば、韓服民族衣装のチマチョゴリの販売やレンタルをしている店も見られます。そのほか、K-POPアイドルのグッズが買えるショップ、K-POPカフェもそろっていて、韓国好きの方には至れり尽くせりの町です。

大阪のコリアンタウン、鶴橋商店街への行き方について詳しく紹介していきます。降りる駅さえ覚えていただければ、とても行きやすい立地にあります。

鶴橋コリアンタウンこと鶴橋商店街は、鶴橋駅で降りたら迷うことなくたどり着けます。なぜならJR 大阪環状線の「鶴橋」駅で下車したら西口に出るとすぐ右側に商店街が続くからです。頭上には『鶴橋商店街振興組合』との白い看板があります。

遠方から直接来られる方は、新大阪から大阪駅までJRで行き、大阪駅でJR環状線の外回りに乗ると16分ほどで到着します。地下鉄を使う必要がないため、外回り内回りさえ間違えなければ電車もシンプルな行き方でたどり着けます。

韓国といえば焼肉というイメージが強くありますが、実際、鶴橋のコリアンタウンにもたくさんの焼肉屋があります。その多くはサムギョプサルやホルモンが食べられるお店ばかりです。

食べ歩きも楽しみの一つですが、ここでは座って韓国焼肉の雰囲気をじっくりと味わえるお店を紹介します。

JR鶴橋駅の中央改札口から徒歩1分という好立地で、「鶴一」はテレビでも紹介された人気の焼肉店です。昭和23年に創業し、「つけだれ」の発祥のお店ともいわれています。

今でこそお肉をタレに付ける食べ方は当たり前ですが、「鶴一」の先代の母親が焼き立ての肉で火傷しないよう、冷ますためにタレにつけたことがその始まりだと語り継がれています。

また「鶴一」は鶴橋で牛ホルモンを始めたお店でもあり、テッチャン（大腸）、ハート（心臓）、センマイ（第3の胃）の他、多くのホルモンが味わえます。食べたいホルモンに迷う場合は「珍品ホルモン3種盛」がおすすめです。

上はらみと骨付きカルビもおすすめで、平日、土日いずれも1000円前後のランチをやっていますが、上はらみはランチでも食べられます。

営業時間は祝日、祝前日関係なく11:00〜22:00（15:00〜16:00閉店）で、ラストオーダーは料理が21:15、ドリンクが21:30です。ランチメニューは月〜木曜が11:00〜14:00、金土祝日が11:00〜13:00の数量限定です。お店は不定休で、年末年始は休みとなります。

行き方は、JR鶴橋駅の中央改札口を出て難波方面に向かい、下味原町交差点付近となります。玉造筋の一つ手前の筋です。　

次に紹介する「空」は大阪の道頓堀に1店舗と鶴橋に5店舗を持つ焼肉ホルモンのお店で、鶴橋に総本店があります。「空」は鶴橋の焼肉店でカウンターで食べるスタイルを始めた店です。

今でこそカウンター以外の席も十分確保されていますが、昭和56年のオープン時はカウンター8席の小さなスペースで営業していました。

目方も値段も他店の半分という「空」は、いろんなお肉を食べてもらいたいという思いの通り種類が豊富です。上ミノ、テッチャン、ツラミなどよく聞く部位はもちろん、ウルッテ（のど骨）、ヨントン（心臓近くの大動脈）、ハギシ（アゴ肉）などが食べられます。

カオリフェという赤エイの韓国風刺身やアキレスフェという牛のアキレス腱を煮立てたものの韓国風刺身というコリアンタウンならではのメニューもあります。

営業時間は平日が17:00〜23:00で、土日祝が16:00〜23:00です。火曜日が定休日（祝日の場合は営業、翌日休み）となります。ラストオーダーは22:30です。

行き方は、JR鶴橋駅から玉造筋に向けて歩き、一筋目を右に曲がりさらに一筋目を右に曲がります。同じ場所に5店舗が立ち並んでいます。

最後に紹介する焼肉店は「焼肉の吉田」です。「焼肉の吉田」は芸能人も多く訪れていて、常に賑わっている大人気のお店です。昭和59年の開業で現在は本店と新館の2店舗があります。本店内は1階が厨房とレジのみで、2階以上が客席になっています。

「焼肉の吉田」には店舗のおすすめが『番付表』として貼り付けられています。その中の１番のおすすめの横綱級はヒレとタンです。関西ではヘレと言われるので、シャトーブリアン、ヘレ 、ヘレサイドとあります。

その次のおすすめの大関はサガリ、ハラミ、大和牛とリブロースサーロイン、関脇はツラミ、タンシタ、ザブトンと続きます。

またイチボやサガリなどの希少部位も味わえるのが「焼肉の吉田」です。平日限定のランチもやっているのですが、こちらは1000円台でカルビやロース、ホルモンなどのセットが数種類選べ、ライスはおかわり自由です。なおランチの内容は都度変わるのでご注意ください。

営業時間は火〜金曜が17:00〜22:30でラストオーダーが22:00、土日祝が17:00〜22:00でラストオーダーが21:30、月曜が定休日です。平日限定のランチは12:00〜15:00です。

行き方は、JR鶴橋駅から玉造筋に向けて歩き、一筋目を右、すぐに左へ曲がると左手に見えてきます。

鶴橋商店街周辺には焼肉が目的で行く人も多くいますが、他にも日本で本場の韓国を味わえるグルメがたくさんあります。そのうちの一部を紹介します。

「金杏奈の手作りキムチ」はその名の通りキムチの専門店ではありますが、店内で韓国料理が食べられるお食事処でもあります。

まずキムチですが、定番の白菜キムチ、きゅうりキムチ、カクテキはもちろんあります。ただ目を引くのは他になかなか見ることのできない、らっきょ、カワハギ、エビ、ケジャン（カニのキムチ）などの珍しいキムチです。

キムチのメニュー板には「完全密封包装！電車の中でも絶対に臭いません！」と書かれていてしっかりとパッケージしてくれるので安心してお持ち帰りできます。

「金杏奈の手作りキムチ」はテレビなどのマスコミの取材は一切お断りとの掲示もしてあるので、せっかく行ったのに混雑して入れないというようなことは起きにくいです。

イートインできるメニューにはユッケやチゲ系、辛ラーメン、ケジャンの定食や、スンドゥブ、ビビンバ、チヂミ、チャプチェなど韓国料理はほとんどのメニューが食べられます。マッコリやビールといったアルコール類のドリンクも置かれています。

営業時間は、月〜金曜が10:30〜19:00で、土日祝は10:00〜19:00で定休日はありません。行き方は、JR鶴橋駅西口を出て鶴橋商店街の8班通りに行き、東口方面に向かって行くと右手に見えます。

続いてはチヂミのテイクアウト専門店である「平山商店」です。テイクアウトのお店ではありますが、その場で焼きたてのチヂミを食べて行くこともできます。チヂミは、ニラ、イカ、ネギはもちろん、かぼちゃ、甘鯛、ホルモンという珍しい種類もあります。

チヂミ以外には、韓国風海苔巻きのキンパやトッポッキなどを扱っている場合もあります。営業時間は9:00〜18:00で定休日は水曜日です。

お店は鶴橋商店街の3班と呼ばれるところで、JR鶴橋駅西口を出てすぐ右に曲がり、7班を見えたら左に曲がりまっすぐ進むと3班に入ります。鶴橋商店街はほとんどがアーケードですが、平山商店の場所はアーケードがなくなりますので見つけやすいです。

鶴橋商店街は焼肉店やテイクアウトのお店ばかりが立ち並んでいる印象がありますが実は喫茶店のようなお店もあります。その中の一つが「珈琲館ロックヴィラ」です。

昭和53年に創業された「珈琲館ロックヴィラ」は地元民に愛され続ける純喫茶で、コーヒーをサイフォンで丁寧に点ててくれます。フードメニューも充実していて、ご近所への出前やテイクアウトも行なっています。
 

そして純喫茶「珈琲館ロックヴィラ」の異色メニューがキムチサンドです。各種トーストやミックスサンドのような一般的なメニューもありますが、コリアンタウンならではの洋と韓のコラボメニューがこのキムチサンドです。

キムチサンドは研究を重ねた結果完成した一品で、当初キムチを挟んだだけでは全く美味しくなかったとロックヴィラのママは語ります。キムチは発酵して旨味と酸味があるものを使い、季節によって何種類かをブレンドします。

そこにマヨネーズ、きゅうり、ハム、タマゴなどをトーストして初めて絶妙なハーモニーが生まれます。キムチもたっぷり入っているので分厚い満腹感のあるサンドになります。

鶴橋商店街は非常に歴史ある日本のコリアンタウンの一つです。大阪には鶴橋駅から少し離れた生野のコリアンタウンもありますが、鶴橋商店街は駅から直結しているため行きやすいうえに生野よりも、ディープな雰囲気を味わえる一角です。

鶴橋商店街を通りながら生野のコリアンタウンに行くこともできます。見ているだけでも雰囲気を楽しめる商店街ですのでぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか？