大阪は元気な関西弁が飛び交い、おいしい食べ物があり、人情味あふれる楽しい街ですが、残念ながら大阪観光の際に不用意に近づかない方が良い治安の悪い地域も存在します。
そんな大阪の治安の悪いと言われる地域の状況やなぜ治安が悪いと言われるのかについてご紹介します。
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大阪は全国的に見ても治安が悪い
大阪と言えば関西弁とお笑い文化を思い起こす人も多いのではないでしょうか。
「大阪のおばちゃん」に代表されるように人情味に溢れる飾りっ気のない人が多く、独特の文化を持つおもしろい街です。
同時に日本有数の大都市である大阪はたくさんの人があふれる繁華街と歓楽街もある人気の観光地でもあります。
早口で大きな声で話す関西弁は関西以外の人からすると怖い印象もあり、なぜか治安の悪いイメージを持っている人も少なくないはずです。
残念ながらイメージだけでなく警視庁の発表している犯罪発生率のデータからみても犯罪発生件数は全国トップクラスです。
人口が増えると比例するように犯罪件数も増えるのは当然ですが、人口当たりの割合からみても大阪は犯罪発生率は高く全国で見ても治安の悪い地域と言わざるを得ません。
刑法犯罪と窃盗犯罪の発生率は全国1位
多くの方が「犯罪」と聞いて思い浮かべる、殺人、強盗、傷害などの刑法犯罪及び、窃盗の犯罪発生率は警視庁の統計によると発生件数自体はより人口の多い東京の方が多くはなりますが、人口に対する発生率でみると大阪は全国1位の発生率となっています。
他にも、凶悪犯や風俗犯に分類される犯罪発生率も大阪が全国1位と総じて犯罪発生率は高くなっており、治安が悪いと言わざるを得ません。
大阪は地域的に治安の悪い場所が点在している
大阪は治安の悪い場所が一地域に集中しているわけではありません。大阪の中心部は大きく「キタ」と「ミナミ」に分けられ、それぞれに繁華街があります。
繁華街は人の出入りも多く犯罪の発生しやすい場所ですが、繁華街以外にも地域的に治安の悪い地域もあり、大阪には治安の悪いと言われる場所が点在しています。
大阪は北部の治安が良く南部の治安が悪い傾向にある
大阪府北部はニュータウンとして開発された住宅街や緑豊かな公園、大学などが多くあり北摂と呼ばれる地域を含むエリアです。
一方、大阪府南部とは難波駅以南をさす地域で、西成や泉州、河内地区など昔ながらの地域が多くあり、犯罪発生率も北部に比べると高い傾向にあることから北部より南部の方が治安が悪い傾向にあると言われています。
大阪府北部・南部とは別に、大阪市内も北部と南部という分け方をされることが多くありますが、大阪市24区でなく、繁華街のある地域を限定して「キタ」と「ミナミ」と表現します。
大阪駅や梅田駅周辺の東通り商店街や北新地界隈を含む大阪市北部の事を「キタ」、心斎橋や道頓堀、島之内界隈を含む大阪市南部を「ミナミ」と呼びます。
大阪市の「キタ」と「ミナミ」も富裕層の多い「キタ」に比べると幅広い客層が入り混じる「ミナミ」の方が治安が悪い傾向にあります。
大阪24区の治安:犯罪発生率ワースト5
大阪市内24区の中でも犯罪発生率の高いワースト5の区をご紹介します。
大阪市24区といっても人が多く訪れる繁華街や歓楽街がある地域は一部に限られており、当然ながら多くの人が集まる繁華街がある区が犯罪発生率が高い傾向にあります。
逆に住宅街の多い地域は24区とは言え犯罪発生率は他の市町村と比べても低く、治安が良い傾向にあります。
第5位:大阪市西成区
大阪24区内で犯罪発生率の高い区の第5位は西成区です。
大阪市西成区とは新今宮以南から広がる地域で、西成区の北側は通天閣のある新世界に隣接し、西成区の南側は高級住宅街の帝塚山に隣接している区です。
西成区で有名な場所としては日雇い労働者が多く集まるあいりん地区や日本最大級の遊郭と言われ、今なおその名残を残す飛田遊郭(飛田新地)があります。
西成区事態には観光客が多く訪れるような観光スポットがあるわけではないので、特別用事がない限り観光で訪れる人は少ない地域でもあります。
西成区の特徴
大阪市24区の中で治安の悪い区と聞かれるとまず一番に西成区をあげる人も多い区です。
発生率からみると西成区が一番高いわけではありませんが、なぜ西成区はこれほどまでに治安の悪い場所というイメージなのかというと西成区=あいりん地区というイメージが先行してしまっているからです。
西成区の中でも実際治安が悪いと言われている地域は新今宮駅、萩之茶屋駅周辺のあいりん地区から飛田新地のある界隈で、あいりん地区や飛田新地以外の場所は極々一般的な下町情緒あふれる街が広がっており、特別治安が悪というわけではありません。
西成区の多くの場所は住宅が広がり、商店街も多く大阪の中心部へのアクセスも良いことから他地域からの住民も増えている地域です。
第4位:大阪市天王寺区
大阪24区内の天王寺区は北側は谷町6丁目付近から南側はあべのハルカスのある天王寺駅まで南北に広がっているエリアです。
文教区として子育て世帯にも人気の地域ですが、なぜ犯罪率が高いのかというとそれほど規模は大きくないものの、ターミナル駅である天王寺駅(阿倍野駅)周辺には多くの商業施設があり人の往来も多いために犯罪率が高くなっています。
一方、同じ天王寺区とはいえ、天王寺駅より北側には聖徳太子が建立した四天王寺や骨仏で有名一心寺などがあり、寺社仏閣の多い辺りは治安を気にすることなく落ち着いて観光を楽しむことができます。
治安だけではなく、繁華街に隣接しているとは思えないほど落ち着いた場所が広がってます。
天王寺の特徴
天王寺区で治安面を気にするべきエリアは天王寺駅周辺と新世界に隣接する周辺に限定された地域です。
新世界やあいりん地区に近いこともあり、駅周辺から少し離れると浮浪者や昼間から酔っぱらっている人を見かけることも多い地域です。
天王寺駅周辺にはあべのハルカスや天王寺動物園のある天王寺公園などがあり、昼間に観光するには治安が心配になるようなことはほとんどありませんが、駅から離れるとあいりん地区や遊郭の名残がある飛田新地辺りまでもが徒歩圏内にあるので知らないうちに危険な地域に足を踏み入れていたという事がないように注意しましょう。
第3位:大阪市浪速区
大阪24区内の浪速区は新世界以北からなんば駅までに広がり、ミナミの玄関口でもあるなんば駅と隣接しているなんばパークスや通天閣のある新世界、アニメやゲーム関連のお店が多く立ち並ぶ日本橋オタロードがある区です。
浪速区で多く観光客が訪れるのは、なんば駅に隣接するなんばパークス周辺と通天閣のある新世界です。
なんばパークスは繁華街というよりは大型ショッピングモールでいわゆるミナミエリアの雑踏とした感じはなく、落ち着いた雰囲気のある場所です。
一方、通天閣のある新世界は小さいエリアに派手な看板がひしめく昔ながらのレトロな風情が残る場所です。
浪速区の特徴
浪速区の南部にある通天閣で有名な新世界はかつては女性や子供は近づかない方が良いと言われていましたが、なぜそれほどまでに治安を心配されていたかというとあいりん地区に隣接していることが関係していました。
今では、より大阪らしいコテコテの浪速の風情が人気で観光客が気軽に訪れる事のできる地域になりました。
人通りの多い通天閣近辺であれば問題なく楽しむことができますが、路地へ入ると人通りは一気に減って女性が通るには心許ない場所もあります。
21時を過ぎると店も閉店し、人通りも減ってくるので遅くまで飲み過ぎないようにしましょう。
なんばや日本橋周辺はたくさんの商業施設や飲食店があり人の往来も多いこともあり犯罪率も高くなっていますが、人通りの少ない路地には入らない、夜間の女性で一人歩きを避けるなどすれば観光客が犯罪に巻き込まれるようなケースはあまりないでしょう。
第2位:大阪市北区
大阪市24区内の北区は淀屋橋以北から淀川辺りまで広がり、オフィス街の淀屋橋や高級歓楽街の北新地、JR大阪駅(梅田駅)などがあり、いわゆる「キタ」と表現される繁華街がある区です。
大阪駅周辺や淀屋橋、中の島辺りはおしゃれなカフェが点在していたり、街もきれいに整備されていて同じ大阪でも道頓堀や新世界といったコテコテの大阪らしさがない洗練された街です。
大阪駅の北部には日本一長い商店街の天神橋筋商店街があり、観光客が多く訪れる区です。
北区の特徴
北区の中心になる大阪駅(梅田駅)周辺は百貨店や商業施設が立ち並び洗練された落ち着いた雰囲気ですが、なぜ大阪24区内でも犯罪率が高くなるかというと、梅田駅の東側に伸びるお初天神や東通り商店街といった歓楽街が広がっており、観光客のみならず連日たくさんの人が遊びに訪れ多くの人であふれかえっているため犯罪率が高くなっています。
お初天神や東通り商店街界隈に、呑み屋から風俗店までたくさんのお店が軒を連ねていて、多くの人が行き交っています。
多くの人が集まるため酔っ払い同士のけんかなどに巻き込まれないように気を付けましょう。
特に男性は悪質な客引きについて行き法外な料金を請求されるケースもあるので、しつこい客引きは相手にしないようにしましょう。
商店街のメイン通りであれば多くの人がいるため女性一人でも歩けますが、路地や深夜や早朝の時間帯は一人で訪れるのは避けましょう。
第1位:大阪市中央区
大阪市24区の中央区はなんば駅より北から淀屋橋以南までに広がるエリアで、グリコの看板で有名な道頓堀や高級ブランド店がひしめく心斎橋、若者の集まるアメリカ村、大阪城などがある区です。
大阪を代表するような繁華街や観光スポットが中央区内にあり、多くの観光客や地元の大阪の人も多く訪れる場所です。
なんば駅から戎橋商店街、心斎橋筋商店街と続き、東側には飲食店や風俗店がひしめく歓楽街の宗右衛門町や島之内といった歓楽街が広がっています。
心斎橋の西側には多くの若者が集まる若者文化の情報発信地であるアメリカ村が広がっており、なんばから心斎橋までの一帯はいわゆる「ミナミ」といわれる地域です。
中央区の特徴
中央区の犯罪発生率は24区内の中でワースト1です。なぜ中央区は治安が悪いのかというと、連日住人以外にもたくさんの人が訪れ商店街や歓楽街は人でひしめき合っています。
その為、スリや歓楽街での悪質な客引き、酔っぱらい同士のけんかなどの発生率が高くなっています。
商店街や並行して走る御堂筋周辺であれば人通りも多く、明るいので夜でも必要以上に治安を心配する必要はありませんが、路地に入らない、客引きの相手をしないようにしましょう。
心斎橋より西側にあるアメリカ村には、多くの若者向けの洋服店や古着店などがひしめき合うので大阪の高校生でも多く訪れる場所ではありますが、違法薬物事件が多く発生する場所でもあります。
洋服店への強引な客引きや昼間でも違法薬物の誘いで声を掛けられることも少なくない場所なので、声を掛けられても絶対について行かないようにしましょう。
人が集まる繁華街は犯罪が多く治安が低下しやすい
地元の人以外にも観光客や同じ大阪の他地区からなど人がたくさん集まる場所では必然的に治安が低下しがちです。
なぜ、人が集まると治安が低下するのかというと、多くの人が集まると一定数良からぬことを考える人も存在すると同時に、人が集まる場所ではスリ等犯罪を行いやすいことなどが理由として考えられます。
不特定多数の人が集まり人口に比例して犯罪が増える
なぜ不特定多数の人が出入りすると治安が悪化するのかと言うと、都会では良くも悪くも他人に対して無関心なことが挙げられます。
他人に対して無関心なところが犯罪者や悪事を働くことを考えている人にとっては好都合ということや、人が多くなると考え方の違いなど、ちょっとしたトラブルなども発生しやすいこともあり、人口が増えると治安も悪化する傾向にあります。
飲み屋や風俗店などが多く夜中でも賑わっている
人が集まる繁華街では夜中までお店が開いていて、夜遅くまで飲み歩いたり、遊び歩いたりしている人が多くいます。
なぜ繁華街ではけんかやトラブルが増えるのかと言うと、お酒が入ると普段はトラブルにならないような小さなことでも小競り合いが起こったり、冷静な判断ができず、小さな小競り合いが多くの人を巻き込む大きな喧嘩に発展してしまうこともあります。
一晩中ギラギラとネオンの灯る歓楽街は非日常的で羽目を外しすぎてしまい、無用なトラブルに巻き込まれるような事態になることも多くあります。
煌びやかな歓楽街では、自分の身は自分で守るという事を意識して楽しむことが重要です。
大阪の主要な繁華街
大阪にはたくさんの繁華街がありますが、中でも大阪を代表する繁華街を3つご紹介します。
日本有数の大都市である大阪の繁華街は人通りも多く、お店も多種多様で大通りであれば夜でも家族連れで歩いている人もいるほどです。
ご紹介する3つの繁華街は、いずれも大きな繁華街ですが路地に入らない、客引きについて行かない、人込みではスリに気を付けるなどすれば、必要以上に治安を心配する必要はありません。
道頓堀・心斎橋(中央区)
大阪24区内の繁華街と聞けばまず思い浮かべる人も多いのが道頓堀・心斎橋です。大阪市中央区に位置し、広範囲にわたって色々なお店が軒を連ねています。
なんばから道頓堀周辺は大阪らしいギラギラした看板や雑多なお店が多く、心斎橋に進むと高級ブランド店が軒を連ねるエリアとなんでも揃う繁華街です。
道頓堀や心斎橋の東側には風情ある法善寺横丁や歓楽街である宗右衛門町に東心斎橋と多くの飲食店やクラブ、風俗店などが広がる歓楽街があり、隣接するエリアでありながらも異なる雰囲気を楽しめます。
北新地・東梅田歓楽街(北区)
大阪屈指の高級歓楽街の北新地は心斎橋や道頓堀といったミナミエリアの歓楽街に比べて高級店が多く、客の年齢層も高いのが特徴です。
淀屋橋や西梅田といったオフィス街にも近い為、会社の接待で利用されることも多く一般的な歓楽街とは一線を画す存在です。
一方、同じキタエリアにある東梅田歓楽街は北新地とは全く異なるエリアで、東通り商店街やお初天神商店街があります。
居酒屋からあらゆる風俗店、ゲイの街と言われる堂山町までたくさんのお店が軒を連ねています。
新世界・日本橋(浪速区)
通天閣で有名な新世界は多くの串カツ屋があり、昭和の雰囲気がのこる繁華街です。おしゃれな洗練された雰囲気は一切なく、浪速の風情があふれる地域です。
今では女性や子供も訪れやすい場所となりましたが、メイン通りから少し路地へ入ると時代が止まったかのような昭和レトロな成人向けの映画館があるなど女子供は近づかない方が良いと言われていた頃を彷彿とさせる雰囲気が残っています。
日本橋エリアはかつて電気屋街としてにぎわっていましたが、大型電気店の進出などの影響で現在は電気屋街というには電気店に活気がなくなってきています。
現在の日本橋はゲームやアニメの店舗に活気がある地域となりました。
また、日本橋には天下の台所とも言われる黒門市場があり、黒門市場内での食べ歩きが人気です。
大阪24区の治安:危険な地域ワースト3
大阪市24区の犯罪率の高い区をご紹介しましたが、次は区ではなく危険なエリアをご紹介したいと思います。
犯罪率だけではではなく、大阪人もむやみに近づかないそんな地域が存在します。
なぜ、それほど危険だと言われているのかその理由についてもご紹介します。
第3位:東住吉区矢田
大阪の中で治安の悪い場所というとよく名前が上がるのが東住吉区にある矢田です。
矢田のある東住吉区は大阪市の南東部に位置し、同じ東住吉区内にはサッカースタジアムやイベント会場としても利用される「長居公園」や活気のある商店街として有名な駒川商店街があります。
大阪市内へのアクセスも良く、緑豊かな長居公園もあることから子育て世代にも人気のある区ですが、多くの観光客が訪れる観光スポットはあまりないので、用事のない方にはあまり縁のない地域でもあります。
第2位:生野区鶴橋周辺
日本有数ので最大とも言われるコリアンタウンがある鶴橋も大阪で治安の悪い場所として名前が上がる場所です。
鶴橋のある生野区は大阪市の東南部に位置し、外国人が多く住む街です。近年の韓流ブームもあり、韓国料理店や韓国アイドルのグッズを販売するお店も多くあり、たくさんの観光客が訪れる場所です。
第1位:西成区あいりん地区
大阪で治安の悪い場所というと必ず名前が挙がるのが西成区にあるあいりん地区です。
あいりん地区があるという事で、西成区全体が治安の悪い場所というイメージが強くありますが、特に治安の悪いエリアはあいりん地区に限定されています。
先に挙げた東住吉区矢田、生野区鶴橋と比べてもあいりん地区は一線を画すエリアで、大阪市内の繁華街へのアクセスも良く便利な立地にあるものの、大阪の人でも特別な用事がない限り足を踏み入れない地域です。
悪い意味で有名な場所なので怖いもの見たさで観光に訪れる方もいるかもしれませんが、そこで生活をしている人にとっては興味本位で生活を覗かれるのは良い気はしないものです。
無用なトラブルに巻き込まれないためにも興味本位で近づくようなことは避けましょう。
なぜ東住吉区矢田の治安が悪いとされるのか?
東住吉区は大阪市内へのアクセスも良く、生活に必要な施設も整っているので一人暮らしの人から子育て世代にも人気のある区です。
そんな東住吉区にある矢田はなぜ治安が悪いと言われているのでしょうか?
暴行監禁事件の舞台【矢田事件】
東住吉区矢田の治安が悪そうだというイメージが根付いてしまった理由に「矢田事件」があります。
この事件は暴行監禁事件で、最高裁にまで発展した著名な事件です。
この事件と共に東住吉区矢田は地名と治安が悪いというイメージが全国に知れ渡ることとなりました。
鶴橋周辺が住みたくないランキングでトップになる理由
生野区にある鶴橋は日本でも最大級の規模を持つコリアンタウンです。
観光客のみならず地元大阪の人も本場の韓国料理や韓国食材を求めて多くの人が訪れる観光地で、昼間は治安に不安を感じることはほとんどありません。
大阪の繁華街にもアクセスがしやすく、物価も安い鶴橋ですが、なぜ住みたくない街と言われているのでしょうか。
移民が多く住み多様な人が集まる街
多くの外国人が住む生野区の中でも鶴橋は住民の大半は韓国系移民です。
鶴橋の商店街を歩くと、狭いエリアに所狭しとお店が並び、韓国語や片言の日本語が飛び交い、キムチが軒に並んでいる雰囲気はまるで韓国に来たような異国情緒が漂います。
日中観光で訪れるには商店街の店員さんは気さくで、サービス精神旺盛な人情味あふれる方が多く、楽しい街ですが共に暮らすとなると色々な考え方の違いからトラブルも生じる可能性もあり、敬遠されがちな地域でもあります。
最近はベトナム人が多く住み始め不法滞在の温床に
鶴橋と言えばコリアンタウンというくらいに韓国人が多く住む場所でしたが、ここ数年で爆発的にベトナム人が増えてきました。
なぜここ数年で急激にベトナム人が増えてきたかと言うと大阪市24区の中でも繁華街へのアクセスの良さと家賃の安さが挙げられ、鶴橋と隣接する今里駅にかけて多くのベトナム人が住むようになってきました。
コリアンタウンであった鶴橋一帯のコリアンタウンの中にも着実にベトナム人コミュニティができてきています。
中には、正式な滞在資格を持たない不法滞在者が含まれていることも問題となっています。
ベトナム人の死傷事件で治安が最悪に
鶴橋や今里は長年の間、韓国人と日本人がうまく住み分けてきた街ですが、ベトナム人の急増により日本人や昔から地域に根差している韓国人とベトナム人との間でトラブルも生じています。
以前から急激にベトナム人が増えてきたことにより治安の悪化が懸念されていましたが、治安の悪さが大きく露呈したのがベトナム人襲撃事件です。
ベトナム人同士のトラブルにより1人が殺害され、2人が重傷を負う痛ましい事件となりました。
日本一治安が悪い場所と言われる:あいりん地区(西成区)
大阪24区のみならず日本で治安の悪い場所としても名をあげられることの多いあいりん地区が、なぜこれほどまでに治安が悪いと言われているのかと言うと、他の地域に比べて圧倒的に多い日雇い労働者や路上生活者が多いことが理由として挙げられます。
同じ日本とは思えないような雰囲気が漂う街で、漂うアンモニア臭に公園にはブルーシートの寝床が並び、昼間は炊き出しを求めて多くの人が行列を作っている様子も見られます。
近年、なぜか外国人バックパッカーに人気があると言われることもありますが、バックパッカーは東南アジアなどの安宿街を経験した人が多く、東南アジアの安宿街に比べるとそれほど特異に感じることがないからかもしれません。
ですが、恐らく多くの日本人にとっては異様な雰囲気が漂う地域と言わざるを得ない光景が広がるエリアです。
路上生活者や日雇い労働者が多く人口が把握できない
あいりん地区は多くの路上生活者や日雇い労働者がいる地域で、住所を持たない人も多く行政が正式な人口を把握ができていません。
行政による福祉面でのサポートも受けにくい傾向にあり、社会的に取り残され孤立した人が多く存在しています。
近年では高齢化の波があいりん地区にも押し寄せ、孤立死も多く発生しています。
日本3大ドヤ街の1つで犯罪者の潜伏先になりやすい
ドヤ街とは安宿が多く集まる地域をさす言葉で、あいりん地区は日本最大のドヤ街と言われています。
あいりん地区以外の日本にある大きなドヤ街には東京の山谷、横浜の寿町があり、日本三大ドヤ街と言われています。
低価格で宿泊できる簡易宿泊施設が軒を連ね、人の出入りも多く他人との関わりもほとんどないという事もあり、犯罪者の潜伏先にもなりやすい地域です。
記憶に新しいものではイギリス人女性を殺害した殺人犯が潜伏していたのもあいりん地区でした。
暴力団事務所が多く存在する
あいりん地区は日雇い労働者や路上生活者をカモにする暴力団関係者も多く出入りしています。薬物の売買をしていたり、生活保護費を搾取する貧困ビジネスも度々問題となっています。
一般の人があいりん地区にいる日雇い労働者や路上生活者によって危害を加えられるという事はあまりありませんが、暴力団事務所も多くあるので無用なトラブルに巻き込まれないためにも興味本位で近づくようなことは避けましょう。
過去に何度も暴動が発生している
日本で唯一暴動がおこる街と言われるあいりん地区では過去に何度も暴動が起こっています。
なぜ暴動が起こったのかと言うと事の発端は酔っぱらい同士のけんかや求人の少なさなど小さなでき事をきっかけに、たまっていた鬱憤を晴らすように大きな暴動に発展しました。
現在は、あいりん地区にも高齢化の波は訪れており、あいりん地区の住人も以前ほどの勢いはなく2008年を最後に暴動は起こっていません。
大阪府内で治安の良い場所ベスト3
大阪市24区の治安の悪い場所をご紹介してきましたが、大阪府内にある治安の良い地域もご紹介します。
大阪府内でも治安が良いと言われているのは北部にある地域が多く、閑静な住宅街が広がるエリアです。
第3位:茨木市
茨木市は大阪府北部に位置し、箕面市や高槻市などと隣接し、大阪府内でも高級住宅街が広がる地域にある市です。
大阪の中心地梅田駅から茨木市の中心である茨木市駅まで約15分でアクセスができ、大阪市のベッドタウンとして発展し、閑静な住宅街が広がっています。
茨木市の特徴
茨木市にはキリスト教の信仰が禁止されていた時代にキリスト教を信仰し守り続けてきた「隠れキリシタンの里」や古墳群地帯、参勤交代の際に大名が宿泊したとされる郡山宿本陣(椿の本陣)など史跡が残されています。
また、有名建築家の安藤忠雄氏の設計した光の教会と呼ばれる「茨木春日丘教会」などの観光客が訪れるスポットがあります。
緑豊かな自然と閑静な住宅が広がり、治安を気にすることなく楽しめる地域です。
第2位:吹田市
吹田市は大阪府北部に位置し、大阪市24区内の東淀川区と淀川区にも隣接し、大阪の中心部へのアクセスの利便性と落ち着いた住環境とのバランスが良く、他府県からの転勤者にも暮らしやすい街として単身者から子育て世代まで幅広い世代に人気のエリアです。
吹田市の特徴
吹田市と言えば、1970年に行われた大阪万博の跡地に作られた万博記念公園や隣接するエキスポシティなど多くの観光客が訪れるスポットがあります。
他にもアサヒビールの発祥の地として100年以上の歴史を持つビール工場もあり、工場見学が人気を集めています。
吹田市は緑の多い住宅街の中に、大阪大学や関西大学といった有名大学や、日本有数の研究機関である国立循環器病研究センターや大阪大学付属病院など有名医療機関が多くある落ち着いた環境の街です。
第1位:豊中市
豊中市は大阪府の北部に位置し、大阪の中心地の梅田から豊中駅まで約11分でアクセスができる大阪市のベッドタウンです。
伊丹市、吹田市、箕面市といった閑静な住宅街が広がる市と隣接し、豊中市も高級住宅街やニュータウンが広がっています。
豊中市の特徴
豊中市で人気の観光スポットは緑豊かな服部緑地や伊丹空港に発着する旅客機を間近で見ることができる千里川の土手などがあります。
豊中市からつながる千里ニュータウンや緑丘などの高級住宅街が広がり市全体が整えられた閑静な街です。
大阪に旅行する際は訪問先の治安を事前に調べておこう
大阪は犯罪発生率から治安が悪いと言われていますが、なぜその地域の治安が悪いかという理由を見ていくと観光で訪れる際に避けるべき場所がわかります。
大阪市内の中心部は繁華街ゆえに犯罪発生率は高くなっています。
しかし、一般的な注意事項を守れば、繁華街に観光に訪れる程度であれば危険な目に遭う事はほとんどありません。
ただ、宿泊場所は価格だけで選ぶと不安を感じながらの旅行になる可能性もあるので、周辺環境をきちんと調べてから選択することをおすすめします。
初めは怖かった関西弁も慣れるとなぜか暖かく感じて、楽しくなってくるものです。
路地裏や危険と言われるエリアに注意して、大都会でありながらも人情味あふれる独特な文化を持つ大阪をぜひ楽しんで下さい!
ライター:HARAYAMA