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さらに標高166mまで登っていくと里見茶屋跡に着きます。宮島の大鳥居や街並みが一望できる絶景ポイントの1つで、かつてはその名の通り茶屋がありました。ここで美しい景色を堪能しながら、ほっと一息休憩できるでしょう。
石段をさらに登っていくとたくさんの塔や地蔵が祀られている賽の河原まで進みます。さらに登ると、高さが30m、長さ150mもある巨岩「幕岩」が見えてきます。このあたりが、「大聖院コース」登山道のちょうど中間地点になります。
さらに進むと遊女石畳道にさしかかります。その昔、遊女が寄進して作られたことから名付けられましたが、平成17年の土石流で流されてしまいました。現在の道はその際に残った石を使って別の場所に移設して作られたものになります。
遊女石畳道を歩いていくと仁王門が現れます。2004年に台風で倒壊してしまいましたが、仁王像だけは被害を免れ、その後、仁王門も2012年に再建されています。
仁王門を過ぎてさらに鯨岩まで進みます。鯨岩の上には潮吹き穴があり、岩のそばには丸い石があってちょうどクジラのフンのように見えます。ここから山頂までは、あと15分ほどで到着です。
なお、宮島大桟橋から徒歩で「大聖院」へ向かうと、途中に高さ約15.6mの重要文化財「多宝塔」があり、珍しい禅宗様式なども取り入れた独特の建物様式が見られるので、こちらに立ち寄るのもおすすめです。
距離と所要時間
大聖院から弥山の山頂まで登る約3kmの「大聖院コース」は、途中の里見茶屋跡での休憩やトイレ休憩を含んだ所要時間は、約1時間半から2時間ほどです。それぞれのポイントからの所要時間の詳細は次の通りです。
大聖院から最初の絶景ポイント・白糸の滝までは、約10分ほどで到着します。白糸の滝を堪能したら、白糸川を横に見ながらさらに15分歩いて里見茶屋跡まで進みます。
里見茶屋跡で少し休憩したらさらに20分ほど歩けば賽(さい)の河原に到着します。賽の河原から次のポイント・幕岩まではさらに10分歩きます。幕岩から5~6分ほど歩いていくと遊女石畳道に入っていきます。
遊女石畳道を15分ほど進むと次のポイント・仁王門です。仁王門からさらに4~5分ほどで鯨岩が見えます。鯨岩が見えたら山頂までは、あと16分で到着です。なお、宮島大桟橋から大聖院までの所要時間は、徒歩で20分ほどです。
宮島・弥山のおすすめ登山コース③
宮島・弥山のおすすめの登山コース3つ目は、天然記念物にも指定されている弥山の原始林の中を歩くコースです。豊かな原始林が生い茂る中を、大きな岩や不可思議な雰囲気を感じながら散策する登山コースをご紹介します。
弥山原始林をゆく「大元コース」
弘法大師空海が訪れたと言い伝えがある岩屋大師や高さ約80mの断崖絶壁などの景観を楽しみながら、弥山の原始林を歩く「大元コース」は、見ごたえ満点のおすすめ登山コースです。
まずは桜の名所として知られる大元神社(おおもとじんじゃ)から出発します。大元神社の柿葺屋根は、日本最古のものと言われているのでまずはじっくり鑑賞しましょう。ここから緩やかな上り坂を進むと、聖観音、大師講、不動明王の建つ石仏群にさしかかります。
さらに進んでいくとい原始林石碑が現れます。弥山の原始林は天然記念物や世界遺産にも登録され、ほとんど人の手が加わっていないそのままの自然が残っていることで知られています。
弥山原始林を進んでいくと高さ約8m、長さ約20mのとがった巨岩「富士岩」があります。ここからは急な坂道が続く後半のコースになります。14町石の近くまで進むと、岩の中にお地蔵さまが安置されている「水子地蔵」が見えます。
水子地蔵を過ぎると、風吹き岩と呼ばれる巨岩があります。苔やシダが生えているこの岩の隙間から吹く冷たい風にあたると、元気になるという言い伝えもあります。その岩の前には空海を祀った大師堂があり、さらに上ると「弁財天」と書かれた石碑と巨岩が見えてきます。
そこから少し歩くと空海が修行をしたと言われる「岩屋大師」と呼ばれる大きな岩も見えます。空洞の中は20畳ほどの広さがあり、弘法大師などが祀られています。さらに登っていくと仁王門に到着するので、そこからは「大聖院コース」と同じ経路になります。