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十勝岳とは
雄大な自然が広がる北海道にはさまざまな山があります。北海道の中央部,美瑛町、上富良野町、新得町にある活火山のひとつです。噴火のたびに地形が変わり、登山の道が変化します。十勝岳は標高2077mを誇る山となっています。
十勝岳とは北海道に数多くある山の中でも人気で日本百名山のひとつです。十勝岳はたくさんの高山植物や十勝岳を堪能できるスポットなど、おすすめがたくさんあります。
十勝岳という山の名前の由来は、十勝地方を南流する十勝川の源流にあたることから名付けられました。十勝岳の途中には絶景を見渡すことのできる望岳台や、人気となるポイントが様々あります。花の百名山、常時観察火山にされている山でもあります。
十勝岳の成り立ち
十勝岳は約200万年前からの噴火活動によって現在の十勝岳を形成してきました。噴火記録は残っており、1857年、1887年、1926年、1962年、1988年と5回もの噴火記録があります。
「十勝岳」と名前がついてからも噴火を繰り返しており、その後しばらく火山活動は落ち着いていましたが、今から約1万年前に火山活動を再開しました。1926年に噴火した際には大量の死者や行方不明者を出すほどの被害で、建物被害も想像を絶するものでした。
噴火活動が落ち着いてからしばらくして噴火活動の高まりが確認され、噴火警戒レベルが2に引き上げられることもありましたが、現在は噴火警戒レベル1となっています。約250万年かけてたくさんの噴火や火山活動を繰り返し人気の「十勝岳」が作られました。
秋の訪れを告げる山
秋といえば紅葉ですが、きれいな紅葉をいち早く楽しむのならば十勝岳がおすすめです。北海道は日本で一番最初に紅葉が見られる場所でもあります。あたり一面真っ赤に染められた十勝岳は普段とは違う山に感じられます。
北海道十勝岳の紅葉の見ごろは9月中旬~9月下旬の2週間ほどと非常に短い期間になっています。十勝岳や望岳台から眺める紅葉は絶景です。紅葉祭りも行っていますので人気の十勝岳で紅葉をお楽しみください。
十勝岳登山に挑戦してみよう
登山コースは大きく分けて5つあります。登山に慣れている方から登山初心者の方に、その中でも人気のコース3つ案内します。十勝岳の登山は美しい絶景はもちろん温泉も楽しむことができます。登山しやすいおすすめの時期は6月~9月です。
北海道は9月から初雪が観測されるようになったりと寒さが始まります。十勝岳の中腹にある望岳台に向かう際には岩で足元が安定しないので歩きやすい靴で行きましょう。難易度の高いコースは服装や持ち物を誤ってしまったり、間違えた判断をしてしまうと大変危険です。
十勝岳には3つの小屋が設置されているのですが、その中でトイレがある小屋は1つ目の小屋である「上ホロカメットク山避難小屋」のみにトイレが設置されています。
十勝岳を登るのは長時間の登山になるので、上ホロカメットク山避難小屋で登山前にトイレを済ませるか、携帯用トイレを持ち歩くことをおすすめします。登山の際は服装や持ち物等に気を付けてください。
十勝岳を満喫するなら「十勝岳コース」
登山所要時間は往復約7時間と長時間になります。十分準備して登山に向かいましょう。登山コースとしては、十勝岳温泉登山口から三段山分岐へ行き、上ホロ分岐、十勝岳温泉分岐、大砲丸分岐を経て十勝岳山頂のコースになります。
木々が少なくとても開けた道となるので気持ちよく登山することができます。そのため視界が悪くなってしまうと前が見づらく道に迷ってしまうので十分お気を付けください。
難易度は高めなのですが、山頂では十勝岳からたくさんの山々や絶景が見渡せます。山は思っている以上に寒くなりやすいです。体感温度が低くなるので寒さ対策をしっかりしてから行きましょう。
紅葉を楽しむなら「三段山コース」
往復約4時間ほどで登れます。コースは、吹上温泉登山口→三段山のコースになっています。標高はおよそ1700mほどなので登山初心者の方は三段山コースから始めるのをおすすめします。
秋には十勝岳の紅葉を楽しむことができ、冬にはスキーをして楽しむことができます。山頂から眺める十勝岳は絶景だと評判もいいです。
登山初心者におすすめ「安政火口コース」
往復約2時間ほどで登れるコースになっています。標高はおよそ1400mほどで、コースは十勝岳温泉登山口から三段山分岐点を経て、安政火口のコースになっています。安政火口は今から約160年前に、噴火したと言われている火口です。
登山にかかる所要時間が2時間ほどの為、初心者の方でも、気軽に登山をしたい方でも気軽に楽しむことができるので、おすすめのコースになっています。
すぐ隣には三段山が姿を見せていたり、山頂から見えるのは十勝岳や上ホロカメットク山が望めます。山頂に近づくにつれ、ごろごろした岩が目立ってきますので歩きやすい道を選んで進んでいきましょう。
白い煙や、硫黄の匂い、山頂からの上富良野の街並みや富良野盆地の風景を見渡すことができ、大自然を見るだけではなく肌でも感じることができます。
登山道で楽しめる高山植物
十勝岳には6月~7月下旬にかけてたくさんの植物が咲き誇っています。高山植物は厳しい冬の寒さに耐え、暖かくなる春から秋にかけてきれいに咲き乱れます。
望岳台周辺で見られる植物には、ゴマノハクサ科のワブクロ、バラ科のマルバシモツケ、マツ科のハイマツ、シラカバ、ウラジロダテ、タカネニガナなど人気のものから、見る機会の少ない植物までたくさん咲き乱れています。
たくさんの植物たちをカメラに収めるために遠方から登山をしに来る方も多いです。お花をゆっくり、じっくりと見ながら時間をかけて登山するのも思い出に残るのではないでしょうか。
可愛らしい花々に癒されよう
聞いたことも見たこともないような高山植物がたくさんあります。イソツツジやエゾノツガザクラ、コケモモ、ラベンダーなどたくさんの花たちが登山道の周りに咲いています。
辺りの景色を見ながら登山するのも楽しいのですが、珍しい植物を見ながら登山するのも楽しむ一つでもあります。
十勝岳登山での注意事項
登山は自分の体力や経験に合わせ無理はしないようにしましょう。単独での行動は避け複数での登山になるようにしましょう。登山に行く前には火山活動の情報や、天候を確認しましょう。
北海道の山ではヒグマに遭遇することもあります。万が一遭難してしまった時のことも考え、通信のとれる機器を持ち歩きましょう。必ず登山届けを出しましょう。家族や知り合いの方に登山届のコピーを渡しておくのも安心です。
持ち物、服装に気を付けましょう。山頂に近づくにつれて寒さが増してきます。何か着込めるものを余分に持っておくと安心です。
火山情報を必ずチェック
登山前や登山をお考えの際は気象庁が出している火山情報を必ず確認するようにしてください。現在、十勝岳は噴火警戒レベルは1となっていますが突発的に噴火の現象が起こる可能性もあります。
登山を楽しむために気象庁のホームページでは火山活動に変化があった際、情報を更新していますのでチェックは忘れずにしてください。
ヒグマに注意!
十勝岳ではヒグマが出没します。登山道に糞が落ちていたりするようなので、もしヒグマに遭遇してしまったら目を逸らさないようにしてください。慌てて逃げてしまうとヒグマに襲う気がなかったとしても本能的に襲いにかかって来てしまいます。
なかなか逃げるタイミングを掴めない場合は、持っている食べ物や何かしらの持ち物を与えて気を逸らすようにするのがおすすめです。ヒグマ除けとしてラジオや鈴などの音の出るものを持っていくのもおすすめです。
十勝岳望岳台からの絶景を楽しもう
望岳台は十勝岳の中腹にあり、標高930mに位置しています。十勝岳望岳台からの絶景、青い池をぜひご覧ください。青い池は多くの方が足を運ぶ人気のスポットとなっています。名前の通りきれいに池が青いです。写真を見てるかのような、そんな感覚に浸ることができます。
いつでもきれいに青く見えるわけではなく、時間や天候によって違いが出てきてしまうのです。当日の天気はもちろんのこと、数日前からの天気も影響してきます。
雨が降った次の日は濁って見えたりしてしまうのできれいな青い池を見るには数日間晴れが続いている時が狙い目です。
季節は関係はしてこないのですが、秋に行くと赤く染められた紅葉と青い池のコラボレーションはとても絶景です。冬には、雪で真っ白に染められた十勝岳。十勝岳の様々な顔が見れること間違いなしです。青い池がきれいに見える時間帯は夕方よりも午前中がおすすめです。
ただ、カメラマンの方などで混雑が予想されます絶景を求めて!などの目的ではなくフラッと行くお散歩にはちょうどいい場所です。アクセス方法は、JR美瑛町駅より車で約35分。駐車場は無料でご利用いただけます。
青い池までのアクセス方法は、JR美瑛町駅より車で約20分、道北バスで約20分。営業時間は日の出から日没まで見学することが可能となっています。11月からは夜のライトアップが始まり、ライトアップ期間中は21時まで見学が可能です。
住所 | 北海道上川郡美瑛町白金 |
電話番号 | 0166-94-3355 |
十勝岳を間近で楽しめる人気スポット!
北海道といえば、やはり温泉はおすすめです。吹上露天の湯は無料で入れる温泉です営業時間も24時間なので入りたいときに入れるのは人気のポイントです。
夜には満点の星空を眺めながら、冬には雪に囲まれながら温泉に浸かるのはいかがでしょうか。水着の着用もしくは、タオルを使用して入ります。
もう一つ人気なのは、十勝岳温泉です。十勝岳標高1280mの地点に位置する温泉です。秋には紅葉を、冬には一面真っ白な雪景色を楽しむことができます。素敵な絶景を見渡しながら十勝岳をお楽しみください。
さらにおすすめなのが、キャンプもいいのですが登山の疲れを癒すために宿でゆっくりするのはいかがですか?「十勝岳温泉 カミホロ荘」宿泊も日帰り温泉も両方楽しむことができるのです。
標高1200mの地点に位置しているため、「星に手が届く温泉」と言われています。夜には露天風呂から星空を、朝には太陽に照らされた雲海を堪能することができます。
カミホロ荘では温泉だけではなく食事も楽しめ、地元ブランドの牛肉や季節の海鮮、新鮮な野菜を味わうことができます。朝では「ゆめぴりか」を食べることができます。
気圧が高いため、お米の炊き方にはこだわっています。いつもとは違った美味しい白米を味わうことができます。
宿泊料金は1室2名で9000円~になりコースと時期によって異なります。日帰り温泉の料金は、大人600円、小人350円となり、バスタオル100円、フェイスタオル100円で購入可能ですので手軽に楽しめます。
入浴時間は7:00~21:00となり、休憩所は無料で利用できます。日帰り入浴セットといった、温泉入浴̟̟とプラスお食事がセットで1000円~のセットもご用意しています。
おすすめのスポットは温泉だけではありません。キャンプ場も人気です。「白銀荘前キャンプ場」営業期間は5月中旬~10月までとなっています。
営業時間は10:00~22:00で、最終入館は21:00までとなっています。利用料金は、大人600円、中高400円、小人200円です。
キャンプだけを楽しむ方だけではなく、十勝岳や三段山の登山口となるところです。キャンプ場からは十勝岳が一望でき、とても近いため間近で見る十勝岳は大迫力です。夕方になると、十勝岳にかかる夕日がとてもきれいです。
紅葉シーズンが特におすすめ
秋の訪れを知らせる紅葉ですが、十勝岳の紅葉はとても人気です。標高930mにある望岳台からの、十勝岳、美瑛岳、美瑛富士の紅葉を近くで見ることができます。
ハイマツやシラカバなどを求め登山客やカメラマンで賑わいます。十勝岳の山頂から、十勝岳望岳台から見渡す紅葉はほかでは見られないような絶景です。
あたり一面赤色やオレンジ色、黄色に染められた十勝岳は感動そのものです。紅葉の種類としては、イタヤカエデ、ナナカマド、シラカバです。ぜひ、一足先に秋を感じてみてはいかがでしょうか。
十勝岳で迫力ある絶景登山を楽しもう!
十勝岳では春夏秋冬様々な絶景を楽しむことができます。たくさんの高山植物、望岳台からの絶景、十勝岳の紅葉、旅の疲れを癒す温泉、宿泊施設、最後まで登山を楽しめるキャンプ場、誰と行っても楽しいこと間違いなしです。
家族と、ご友人と、カップルで思い出作りとして十勝岳登山はいかがでしょうか。普段は経験できないような様々なことが経験できます。