宮島・弥山への登山おすすめコースを紹介！ロープウェイや御朱印の情報も

古くは平安時代から現在まで、多くの人々に信仰され、愛されて大切にされている世界遺産でもあり日本三景の１つでもある宮島・弥山は、伝統的な建造物や美しい景観など見どころが満載の観光地です。

宮島・弥山は登山をするのにもさほど困難な山ではないので、簡単な自然散策コースの他におすすめの登山コースがあります。登山コースには、「紅葉谷コース」、「大聖院コース」、「大元コース」がありますが、まずは定番のおすすめコースからご紹介します。

四季折々の山の景観を楽しみたいのなら、まずは弥山登山の定番「紅葉谷コース」を登るのがおすすめです。江戸時代に開拓されモミジの苗木が植えられたのが始まりといわる紅葉谷の渓谷沿いには、その名の通りモミジやカエデなどが多く生育し、特に秋には見事な紅葉が見られます。

新緑の頃には納涼地としても賑わい、自然が創り出した「くぐり岩」や山頂に神が鎮座すると云われる磐座石などの奇岩怪石なども見られる素晴らしい景観が楽しめます。

まずは、紅葉谷公園から出発です。厳島神社の裏側にある紅葉谷川に沿って広がる公園には、約700本のモミジがあり、秋にはモミジとカエデの見事なコントラストが楽しめます。

そこから弥山登山口へ向かい、もみぢ茶屋前、ロープウェイ乗り場を過ぎて登山道へと入ります。しばらく歩いていくと1929年に天然記念物に指定された「弥山原始林」へ入ります。原始林石碑を過ぎて10堰あたりに「鎌石」と呼ばれる巨大な岩が見えてきます。その後も巨岩奇石が続きます。

10分ほど進むと天然橋に差し掛かり、ここからはやや急な80段の石段コースになりますが、登りきると13堰堤で休憩ができるでしょう。最後の15号堰堤から少し歩いていくと、ロープウェイ「獅子岩駅」からの道と合流するので、遊歩道を登って山頂に到着です。山頂からは瀬戸内海が一望できます。

「紅葉谷コース」の前半は広く緩やかな登山道で、後半はやや急な81段の石段が続きます。紅葉谷駅から、弥山山頂までの距離は2.5kmほどあり、休憩を含むと片道1時間半から2時間ほで登ることができます。各ポイントまでの詳細所要時間は次の通りです。

まず紅葉谷公園から登山口までは、10分ほど歩いていきます。登山口からさらに10分ほど歩いてくと原始林石碑が見えてきます。弥山原始林の景色を眺めながら20分ちょっと歩いていくと鎌石にたどりつきます。鎌石から「男と女の木」を過ぎ、天然橋まではさらに10分ほどかかります。

天然橋を過ぎて22分ほど登ると、紅葉谷分岐点に到着します。そこから右側へ23分ほど登れば山頂に到着します。なお、宮島桟橋から紅葉谷公園入口までの所要時間は、徒歩で約15分です。

宮島・弥山には巨岩や史跡なども多く残っているので、単なる登山としてだけでなく歴史をたどる意味でもおすすめです。ここではおすすめの登山コース2つ目として、古くからの石仏や町石を探しながら登山し、同時に展望が楽しめて絶好の撮影スポットがたくさんあるコースをご紹介します。

整備された登山道なのでトレッキングシューズなどがなくても十分歩けますが、石段は少し滑りやすいところもありますので、スニーカーぐらいの準備はあった方が良いでしょう。

新しく積み上げられた約2000段の石の階段がつづく「大聖院コース」は、登山道も改修されたため危険な場所もなく、見晴らしのいい景色が堪能できるカメラマンにも人気のおすすめ登山コースです。

まずは、霊峰御山のふもとにある、宮島で最も古い真言宗の寺院「大聖院」から出発します。弘法大師空海が開山して以来の歴史ある寺院を過ぎて歩いていくと、白糸川に架かる高さ約14ｍ、厳島八景の1つでもある美しい「白糸の滝」が見えてきます。