人気の上田城とその周辺を観光しよう！真田ゆかりの地の見どころは？

さらに切込みの両脇に櫓を2基配置しています。現在も、上田城周辺の土塁や堀、城下の寺社の配置等にも「鬼門除け」が見られるため、真田氏の頃から設けられていたものでしょう。

また、二の丸堀の東北の角は、かぎの手に折り曲げ外側に「樹木屋敷」と呼ぶ林を作るなど、各所に鬼門を除ける強い意識がみられるのも上田城の特徴です。

上田城の周辺には、千曲川の穏やかで深い分流があり、その淵に築城されたため、南側の崖下が天然のお堀となっていました。しかし、この崖面はもろく崩れやすい性質なので、築城してから大規模な石垣を作って保護されていました。

この場所を「尼ヶ淵」と称したことから、当時上田城は「尼ヶ淵城」と呼ばれることもありました。この尼ヶ淵から見上げる櫓も、見どころの1つです。

現在では、お堀があった場所にもう川は流れていませんが、ピクニックにもおすすめの芝生広場になっています。また、夜には美しいイルミネーションも見られます。

真田氏や徳川などの歴史を感じさせる上田城には、場内を埋め尽くす桜が楽しめるイベントや、戦国時代にタイムスリップしたかのように感じられるお祭りなどがたくさんあります。その中から、いくつかのイベントをご紹介しましょう。

上田城には、ソメイヨシノやシダレザクラ、ロトウザクラにヒガンザクラなどたくさんの桜の木があます。春になると戦国の名城を埋め尽くすかのように1000本もの桜が咲き乱れ、中には樹齢80年とも言われる桜の木もあります。

毎年桜が咲き誇る4月上旬に行われる「上田城千本桜まつり」は、2019年で第16回を迎えるイベントで、お城とその周辺を取り囲む桜や、お堀の水に映える桜など、まさにインスタ映えする景色が楽しめ、夜にはライトアップされ見どころ満点です。

千本桜まつり期間中には、上田市内の銘品や上田城周辺の地場産品等の物産展も開催され、地元のみならずたくさんの観光客が訪れます。ほかにも芝生広場では、お茶とお菓子のおもてなしや神輿渡御なども見られ、歌謡ショーや真田家忍者末裔によるステージイベントなども楽しめます。

また、上田城を乗馬でめぐり将軍気分が味わえたり、甲冑体験や忍者教室など体験型アトラクションなどの様々な催しもあります。

4月下旬に上田城で開催される「上田真田まつり」は、上田城築城400年を記念して始められたイベントで、真田一族のなかでも真田三代と言われる、真田幸隆、昌幸、そして真田幸村の生き様を表現しています。

上田城跡公園では、出陣の儀式や上田獅子演武などがステージで催され、上田城周辺の市街地を神輿渡御や真田隊パレード、真田三大武者行列などが行われ、見どころの1つとなっています。

上田城跡公園の芝生広場では、真田軍対徳川軍の決戦劇や、全国鉄砲演武大会などのイベントが繰り広げられ、真田氏の歴史を感じることができます。

また、関連イベントとして街中を着物を着て散策する体験や、「まちなかワインフェスタ」と称して、上田市と上杉氏ゆかりの上越市、武田氏ゆかりの甲府市の三国同盟のワイン販売も行われます。街中を散策しながら上田城二の丸横丁で、ご当地グルメやスイーツなどを味わうのもおすすめです。

10月下旬～11月上旬に開催される「上田城けやき並木紅葉まつり」は、「日本夜景遺産」にも認定された上田城址公園のけやき並木の遊歩道がライトアップされる秋に一押しのイベントで、2019年で第12回を迎えます。

鮮やかに彩られた紅葉がライトアップされ上田城に映えるさまは、訪れる人たちを魅了してやみません。ステージ上では、歌謡ショーを始め、ダンスショーや信州上田真田太鼓の演武などが催され、来場者を楽しませてくれます。

また、「信州おもてなし武将隊」と称し、上田城を訪れる観光客を最大限におもてなしするために集結した真田幸村と十勇士が信州上田の観光PRや、街歩き、パフォーマンスなどを行います。

他にも宮城県仙台市、埼玉県行田市、新潟県上越市、愛知県名古屋市、熊本県熊本市からも、それぞれの土地で活躍している武将隊が集まるさまは、歴史好きや武将好きにはたまらないイベントでしょう。

上田城を訪れたなら、ぜひ周辺の観光スポットにも足をのばしたいものです。真田幸村についてさらに詳しく知ることができる博物館や周辺にある神社やお寺のほか、観光土産に信州上田の名産品が購入できる街並みなどの観光スポットもご紹介しましょう。