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国宝松江城とは?
お城としては63年ぶりに、2015年(平成27年)7月、松江城は国宝になりました。松江城の土台は標高29mの亀田山で、天守閣の1番上の階からは宍道湖の絶景が見られます。歴史の魅力にあふれた松江城天守閣と城下町は、松江観光の最大の見どころです。
松江城は築城されてからずっと松江市の中心です。別名千鳥城とも呼ばれており、高さ30m・5層6階の桃山様式の天守閣は、江戸時代当時の姿を残しています。天守閣を含む城跡は、国の史跡に指定されています。松江城には桜も数多く、日本桜名所100選、都市景観100選にも選ばれました。
松江城は京橋川を外堀とし、さらに広い内堀に囲まれています。昔より少し埋め立てられた部分もありますが、それでも現在もなお幅30mほどの広さを誇ります。
松江城の天守閣の南側には附櫓が付属しています。天守閣の主たる建物は地上5階と地下1階で、外観は4重です。複合式望楼型という形式に分類されています。
松江城の天守閣2重目には、桃山時代の様式を継承した千鳥の羽に似た入母屋破風があり、質朴ながら優雅な天守閣を形作っています。桃山時代風の「下見板張り」という板の黒い色と、上層階の漆喰の白とのコントラストが美しく、松江城特有の魅力の一つです。
松江城と周辺の案内図を、大手門横の「ぷらっと松江観光案内所」でもらえます。案内図を見ながら、見どころや魅力を確認しながらの見学がおすすめです。「ぷらっと松江観光案内所」では、御朱印も扱っています。
松江城のある島根県松江市は、縁結びに御利益のある出雲大社からも遠くありません。実は松江城内でも、縁結びに関わりそうな「ハート」が隠れていることでも人気となっています。
松江城の石垣にハート型の石が、天守閣の柱にもハート型の木目があります。城下町の武家屋敷の近くにも、ハート型に剪定された松の木が生えています。さらに松江城二の丸の松江神社で販売している絵馬はハート型です。
出雲大社と一緒に松江を訪れる女子旅にも、松江城で隠れハート探しはおすすめとなっています。質実剛健な武士の歴史のシンボルである天守閣で、隠れたハート探しというギャップのある遊びも、松江城観光の魅力です。お城好きにはもちろん、何となく観光に訪れた人も楽しめます。
島根にある国宝5城のうちのひとつ
松江城は、戦前に国宝に指定されましたが、1950年(昭和25年)制度の変更により、国宝指定を外され重要文化財となりました。その後、研究が進み、松江城の築城時期を証明する祈祷札の発見などのキーポイントにより、2015年に松江城の天守閣は国宝に再度指定されました。
松江城が重要文化財から国宝に格上げされた背景には、松江市民の多大な努力があります。史料を探し、2012年(平成24年)、松江神社にて築城時期を特定できる祈祷札が見つかりました。祈祷札により築城時期が判明し、国宝指定に至りました。