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伊香保に行ったら名物「水沢うどん」を食すべし!
伊香保名物「水沢うどん」をご存知でしょうか?粉・塩・水の3つの材料で作るシンプルな麺が特徴で、コシや弾力があり、ツヤツヤした輝きと透き通るような白さが特徴のうどんです。伊香保を訪れることがあったら、ぜひ試してみていただきたい名物のひとつです。
伊香保温泉から車で10分ほど行った場所にある「水沢うどん街道」には、約1kmに渡る坂道に、水沢うどんの専門店がずらりと軒を連ねます。
そして、お店ごとにそれぞれこだわりがあり、麺の太さや食感、つけつゆもにも違いがあり個性や特徴はさまざまです。街道では、名物の水沢うどんの魅力に惹かれて、連日多くの観光客で賑わいを見せます。
伊香保名物・水沢うどんは「日本三大うどん」のひとつ
伊香保の水沢うどんは、そのこだわり美味しさから、香川県の讃岐うどん、秋田県の稲庭うどんと並び日本三大うどんのひとつと言われています。讃岐うどんのようなコシと稲庭うどんのようなつるっとした喉越しを合わせたようなうどんで、女性にもとても人気があります。
なお、讃岐うどんや稲庭うどんとの麺の違いは、塩分濃度が高く、水分が多い点です。讃岐うどんと比較すると、やわらかな口当たりですが、噛んでいるとしっかりとしたコシを感じられるのが特徴です。
「水澤寺」の周辺を発祥とした群馬の郷土料理
水沢うどんは、群馬県伊香保町にあるお寺「水澤寺」の周辺を発祥とした郷土料理です。日本三大うどんのひとつと言われながら、そのルーツは古くとても由緒あるうどんです。
水澤寺は水沢観音とも呼ばれ、推古天皇の頃に創建された古い歴史を持つお寺です。正式名称は五徳山水澤観世音といいます。
その参拝客向けに、地元産の上質な小麦と水沢山から湧き出た名水でつくられた手打ちうどんがふる舞われていたのが、水沢うどんの始まりとされています。粉と水と塩だけがうどんの原料でした。シンプルでありながら実は奥深いのが水沢うどんです。
なお、水澤寺は、関東に33ヶ所ある観音霊場「坂東三十三観音」のなかで16番目の札所にあたり、古くから大勢の参拝者が訪れていました。そして、人気のお寺の周辺には門前町ができ、街道はお店で賑わいました。
水沢うどん街道も、参道沿いにお店が立ち並んだことから始まったと言われています。そこに集まる人たちに手打ちうどんを振舞っていると、いつの間にかその味が評判となり、全国にその名が広まることとなりました。
伊香保のうどんはどうして美味しいの?
伊香保の水沢うどんは日本三大うどんのひとつとして、全国的にも人気がありますが、その美味しさの秘訣はなんなのでしょうか?ここでは、伊香保の水沢うどんが美味しい理由について迫っていきます。
「榛名山麓」の湧水
水沢うどんと水との関係は切っても切り離せません。美味しいうどん作りにおいて、良質な水は欠かせないものです。うどんの出しや、出来上がったうどんの生地を洗ったり、締めるときにも水は欠かせません。
水沢うどんの材料とされる水は、群馬の名山「榛名山麓(はるなさんろく)」の湧水を使用しています。この湧き水は、榛名山麓の豊かな森に貯えられており、15年もの長い歳月を経て、箱島不動の御神木の根本より湧き出ています。
このように豊かな水質に恵まれた土地だからこそ、水沢うどんの美味しさがあると言えるでしょう。
若干細めの麺で喉越しがよくコシと弾力がある
水沢うどんの美味しさの秘訣は、何と言っても、ツルツルっとした食感と、コシと弾力がある麺にあります。コシがあるのにツルツルとした喉越しの水沢うどんは、一度食べたら病みつきになってまう魅力があります。
良くこねて伸ばし寝かせた麺は、キラキラとしてとても美しいのが特徴です。光を通すと部分的に透明に見えるのも、特色の一つと言えます。
同じ日本三大うどんでも、讃岐うどんのコシは強すぎて少し苦手という女性の方や、稲庭うどんはさらっとしすぎていてボリュームが足りない男性の方にもおすすめです。なお、水沢うどんは、お店では冷たいざるうどんで出されることが多く、つけつゆは醤油と胡麻の2種類が一般的です。
群馬県民は「伊香保名物・水沢うどんが」大好き!
日本三大うどんのひとつと称される、伊香保名物「水沢うどん」は、もともと水澤寺の参拝客に振る舞われていた歴史のあるうどんですが、地元の方にもとても愛されています。そして、群馬県は地域柄、うどんと密接な関係があります。では、どのような関係があるのかご紹介します。
群馬は小麦の生産量全国2位の小麦大国
伊香保の地で、参詣者に振る舞うおもてなしの料理がうどんとなったのは、群馬の土地柄も関係しています。というのも、群馬県は全国有数の小麦の生産地で、現在でも小麦の生産量全国第2位を誇っているからです。
群馬県の小麦は、水はけのよい水田と、冬場のからっ風などの気象条件を生かし、水田の裏作として盛んに栽培されてきました。
そんな小麦大国群馬県ですから、県民食として「粉食文化」が根付いていると言えます。その中でも一番有名なのが日本三大うどんの一つ「水沢うどん」です。
群馬のうどんの名物は「おっきりこみうどん」もある
水沢うどんは、日本三大うどんと言われるほど全国的にも人気のうどんですが、実は群馬には「おっきりこみうどん」という名物うどんもあります。
おっきりこみうどんは、幅の広い生めんを醤油または味噌ベースの汁で煮込んだ温かい郷土料理です。野菜やきのこなど、旬の食材も具として入れるのが特徴で栄養たっぷりなのも魅力です。
これまで、おっきりこみうどんは群馬県の冬の代表的な食べ物のひとつとして親しまれてきました。現在では通年を通して食べられる地域の味となっています。
県内のスーパーはどこでも水沢うどんが売っている
伊香保を訪れたら絶対外せない日本三大うどんの水沢うどんですが、群馬県内ではスーパーでも水沢うどんを購入することができます。群馬県には、展開店舗数の多いご当地スーパーがいくつもありますので、もし群馬県を訪れた際、スーパーに立ち寄る機会があればチェックしてみてください。
なお、本物の水沢うどんは、伝統の技法により、小麦粉、塩、水沢の水だけで作られたもので、他の添加物を一切用いていないのが最大の特徴です。ですから、正規の水沢うどんを求めるのなら「水沢うどん登録商標」がされている正規品かどうかを確かめてから購入するようにしましょう。
県民が教える「伊香保名物・水沢うどん」の美味しい食べ方
そもそも、群馬県では「うどんを打てないとお嫁に行けない」といわれるほど、うどんが日常的に食べられている土地でありました。親族たちの集まりでも、うどんを囲んで宴をするのが日常である土地柄です。
日本三大うどんと称される水沢うどんの本物の味を味わうのであれば、水沢うどん街道へぜひ足を運んでみるべきですが、お道帰りやお取り寄せをしてご自宅で楽しむこともできます。
ここからは、うどん文化が生きる群馬県で、県民がおすすめする日本三大うどん「水沢うどん」の美味しい食べ方をいくつかご紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。
舞茸の天ぷらと一緒に食べる
水沢うどんの美味しい食べ方でおすすめなのは、伊香保の水沢うどん店でも定番となっている舞茸の天ぷらと一緒に食べる食べ方です。舞茸は香りのよい肉厚のものを選ぶことで、水沢うどんの強いコシに負けずに、男性でも満足できるボリューム感を楽しめます。
その他にもかぼちゃやタラの芽など、山菜の天ぷらを一緒に食べるのも地元ではおすすめの食べ方です。内陸の群馬県ならではの組み合わせといえます。
さらに、美味しさを引き手てるトッピングもご紹介します。お店で提供される定番の薬味は、ネギ、きざみのり、きざみきゅうりなどです。その他にもわさびやいりゴマなどもおすすめです。
ご家庭で食べる際には、あらかじめ刻んであったものを購入するよりも、ご自宅で刻んだネギを使用するとより水沢うどんの本来の美味しさを引き立たせ、専門店の味に近づけることができます。
途中でつゆの味を変えてみる
水沢うどんを食べるときのつゆは、醤油ダレと胡麻ダレの2種類が一般的です。ただ、持ち帰り用のうどんのつけつゆは醤油ダレのことが多いので、専門店で食べる時は胡麻ダレにすると、違う味が二度楽しめるのでぜひお試しください。
また、つけつゆはお店によって各店ともオリジナリティーがあります。つけつゆが最大5種類付くコースがあるお店などもありますので、途中でつゆの味を変えて食べるのも、いろいろな味が楽しめておすすめの食べ方です。
のど越しのいい「ザルうどん」がおすすめ
水沢うどんといえば、噛み応えのある十分なコシと弾力が魅力です。ですから、美味しさをより味わうには、冷たいザルうどんで食べるのが最も一般的でおすすめの食べ方です。
さらに、美味しく食べるにはゆで方が重要です。たっぷりのお湯で茹でた後、水でしっかりと引き締めることで、水沢うどんならではのツルっとしたのど越しが生まれます。
なお、お店ではなく自宅用は、生うどん、半生うどん、乾うどんと3種類あります。生うどんは早めに食べる必要がありますが、お店で食べるようなモチモチした食感がご自宅でも味わえると一番人気があります。一方、半生うどんや乾うどんは、生うどんより日持ちするので贈り物としても最適です。
伊香保名物・水沢うどんの人気のお店
ここからは、伊香保でおすすめしたい水沢うどんの人気店をご紹介します。伊香保の水沢うどんのお店は、それぞれに特色があります。つけつゆも各お店ごとに異なったものが提供されており、各店でオリジナリティがあります。
日本三大うどんのひとつと言われているだけあり、全国から通い詰める熱狂的なファンがいるほどの人気店もありますので、うどん好きの方はぜひ参考になさって下さい。
「大澤屋」
「大澤屋」は、水沢うどんを提供する専門店の中でも特に有名なお店の一つです。水沢うどん街道に2店舗を構えるほどの人気のお店です。ツルっとしたのど越しの良い麺は、強いコシと透明感があるのが特徴です。麺は中力粉を使った弾力があるタイプで、つけつゆは関西系に近い仕上がりです。
特に、絶品胡麻つゆが味わいたいのなら大澤屋がおすすめです。使用する胡麻は香り高くコクのある金胡麻を使っており、手作りの味噌と砂糖、さらに大澤屋独自の出汁を加えて仕上げています。
また、大澤屋秘伝の「かえし」と白だしは、香り高くまろやかな口当たりが魅力です。胡麻ダレと味をかえながら味わうことできます。
大澤屋では、特にコシの強さが特徴の「ざるうどん」がおすすめです。透明感のある上品な仕上がりのうどんになっています。また、地元の農家によって栽培された、香りが良くふっくらとした舞茸の天ぷらも人気があります。
住所 | 群馬県渋川市伊香保町水沢125-1(第1店舗)・群馬県渋川市伊香保水沢198(第2店舗) |
電話番号 | 0279-72-3295(第1店舗)・0279-72-5566(第2店舗) |
「田丸屋」
「田丸屋」は、日本3大うどんのひとつである水沢うどんの元祖といわれる創業天正10年の老舗店です。昔ながらの技法とこだわりで作られる麺とつけつゆが魅力です。つゆのダシに2年物の利尻コンブを使うなど食材にも徹底したこだわりがあります。
麺は厳選した小麦粉のみを使った十割うどんと、昔のうどんを再現した「古伝・喜利麦」の2種類があります。「古伝・喜利麦」は、全粒粉の小麦から作った、茶色がかった太めの麺が特徴的です。蕎麦のような独特の風味は、ここでしか味わえない味です。
つけつゆは醤油と胡麻の2種類が出されるので、1回の注文で2つの味を楽しむことができます。出汁は利尻昆布など数種類の昆布を使い分け、熟成された鰹節、鮪節などを使い、濃厚でありながら雑味の少ない味に仕上げられています。
昔から伝わる技法で、薄いのにコシのある麺を楽しめる「四角四麺膳」や、創業当時から出されていたメニューを元にして作られた「精進御膳」は人気のおすすめメニューです。また、「田丸屋」は特徴的な三角のざる器を始めたお店としても知られています。
住所 | 群馬県北群馬郡伊香保町水沢206-1 |
電話番号 | 0279-72-3019 |
「清水屋」
「清水屋」は、天正年間創業の水沢うどんの始祖とされるお店です。全工程を手作りにこだわり、伝統の手ごね、足踏みで作り続けているコシの強い「うむどん」が人気メニューです。機械を一切使わずに全てを手作業で行う徹底ぶりです。
早朝から店の前面に作られたガラス張りの部屋では、職人がうどんを打つ姿をみることができるのは、手打ちうどんにこだわるお店ならではです。うどんのメニューを1種類に絞っているところにも、老舗としてのこだわりがうかがえます。大・中・小からサイズを選ぶことができます。
つけつゆは、昆布とカツオだしの胡麻ダレで、コシのある麺が絶妙に絡み合って絶品です。冬季は釜揚げもメニューに加わり、手作りのなめらかな胡麻ダレにつけていただくのがおすすめです。舞茸のバター炒めや、揚げものなど一品料理も人気があります。
住所 | 群馬県渋川市伊香保町水沢204 |
電話番号 | 0279-72-3020 |
「山一屋」
水沢うどん街道の手前にあり、安くて美味しくてボリューム満点と評判のお店が「山一屋」です。山一屋は、水沢うどんの組合に加入していないため、水沢うどんとは看板には書かれてませんが、はちみつを入れたオリジナルのうどんが人気のお店です。
水沢うどんは、小麦と塩と水のみで出来ていますが、はちみつうどんははちみつが入っています。甘くするためではなく、コシや艶をだすために入れており体にも良いのが魅力です。はちみつの風味は感じられませんが、水沢うどんのような、ツルツルでこしのある麺が特徴です。
また、山一屋では、はちみつうどんの他にも、大きなかぼちゃの入った、おっきりこみうどんも人気メニューです。
住所 | 群馬県北群馬郡吉岡町大字上野田3368-1 |
電話番号 | 0279-54-6088 |
「松島屋」
木の温もりを感じさせる店内が魅力なのは、江戸時代創業の老舗「松島屋」です。麺は比較的細めで、主張し過ぎないコシがあるのが特徴です。つけつゆは、かつお風味の効いた出しつゆで食べると、絶妙なのど越しや水沢うどんそのものの香りをより楽しむことができます。
松島屋では特に人気のメニューは「特ざるうどんです」。値段別に松竹梅のランクが用意されていますが、一番リーズナブルな梅セットでも、醤油、胡麻、山菜、なめこと4種類のつけつゆがセットになっており、何種類かの味を変えて食べる楽しみがあります。
さらに、かけうどんも提供されており、直接窯から上げる釜あげうどんもとても人気があります。また、定番の水沢うどんだけでなく、冷たいものから温かいもの、豚かけうどんなど、豊富なメニューが魅力のお店です。
住所 | 群馬県渋川市伊香保町水沢195-2 |
電話番号 | 0120-3618-72 |
伊香保の名物は他にも!
日本三大うどんとも評される伊香保名物の水沢うどんですが、そんな水沢うどん以外にも伊香保には人気の名物がたくさんあります。そこでここからは、おすすめの伊香保名物をいくつかご紹介します。
「湯の花まんじゅう」
今や全国の温泉地で人気のお土産として親しまれている温泉饅頭ですが、実は、発祥の地は伊香保温泉とされています。約2000年前に開湯したとされる伊香保温泉ですが、石段街でおなじみの温泉街は、400年ほど前の戦国時代末期に造られたと言われています。
伊香保温泉の温泉まんじゅうは「湯の花まんじゅう」の名で知られていますが、発祥は明治43年です。東京の菓子屋で修行していた半田勝三が、伊香保に帰った際に、地元の古老から「伊香保には名物がない。何か新しい土産物を作ってくれ」との依頼を受け作ったのが「湯の花まんじゅう」です。
温泉の茶色い湯花をイメージして、黒砂糖を使い茶色の饅頭に仕上げられました。その後、全国の温泉地でも茶色い饅頭が作られるようになり、それが温泉まんじゅうとして広まっていきました。
「焼もち」
伊香保名物には、小麦が多く生産されている群馬県伝統のお菓子「焼もち」もあります。小麦粉とみそ、細かくきざんだ野菜などを入れて焼いて食べるお菓子です。「おやき」ともいわれ、一般的にはは、ねぎやしそ、ふきのとうなど季節の野菜を入れ、平らに丸めてほうろくで焼きます。
手早く作れて、腹持ちが良いので、群馬県ではそれぞれの家庭で作られている伝統の味です。地域や家庭によって生地や具、作り方も少しずつ違いがあり、群馬県内各地でいろいろな味の焼きもちがあります。
「もつ煮」
伊香保名物として忘れてはならないのが「もつ煮」です。群馬県渋川市にある「永井食堂」は美味しいもつ煮のお店として知られており、県内だけではなく遠方からもたくさんのファンがやってきます。これまでに数々の人気番組でも取り上げられるほどの人気店です。
永井食堂の人気メニューは「もつっこ」です。スタミナたっぷりのもつ煮で、具はシロモツと群馬名物のこんにゃくのみというシンプルなメニューになっています。
ニンニクが程よく効いており、さらに薬味としてネギをトッピングすることで、もつ特有の臭みも気にならなくなります。もつっこにご飯と味噌汁、漬物と薬味がセットになった「もつ煮定食」は一番の人気メニューです。
伊香保に行ったら「水沢うどん」はマスト!
伊香保名物「水沢うどん」についてご紹介してきました。日本三大うどんのひとつとされる「水沢うどん」には、400年以上もの歴史が刻まれています。ハリ、コシ、弾力のある水沢うどんの味わいを求めて、全国各地から足を運ぶ観光客も多いほど人気があります。
水沢うどん街道に軒を連ねるお店は、どのお店も粉、水、出し汁など、徹底してこだわった材料と技法を持っています。それぞれに特色がありますので、余裕がある方は食べ比べをしてみるのもまた楽しいものです。
伊香保を訪れた際には、ぜひその深い歴史と職人たちのこだわりの詰まった、日本三大うどんのひとつ「水沢うどん」の美味しさを体感してみて下い。