電気ブランってどんなお酒?その歴史や発祥の有名店神谷バーを徹底紹介

電気ブランってどんなお酒?その歴史や発祥の有名店神谷バーを徹底紹介

「電気ブラン」という名前のお酒があることはご存じでしょうか?およそ百年の歴史を持つそのお酒は、数々の文豪にも愛されたロマン溢れるお酒です。今回の記事では、浅草発祥のカクテル電気ブランの魅力と、有名店「神谷バー」をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.電気ブランは浅草発祥のお酒
  2. 2.電気ブランの歴史は浅草の有名店「神谷バー」の歴史
  3. 3.電気ブランの気になる味や飲み方は?
  4. 4.電気ブランの販売場所
  5. 5.大人の楽しみ電気ブランは神谷バーで

店舗や施設の営業状況やサービス内容が変更となっている場合がありますので、各店舗・施設の最新の公式情報をご確認ください。

電気ブランは浅草発祥のお酒

フリー写真素材ぱくたそ

「電気ブラン」の発祥は、明治15年に遡ります。浅草に店舗を構える有名店「神谷バー」の創業者、神谷傳兵衛(かみや でんべえ)が発明したカクテルが電気ブランです。

電気ブランは琥珀色のお酒で、ほんのりとした甘みがあります。ジンやブランデー、ウォッカに薬草などが企業秘密の配合でブレンドされています。電気ブランの、鼻にスーッと抜ける清涼感と、少し癖のある味が病みつきになると評判です。

今回は、この浅草の有名店「神谷バー」が発祥のお酒、電気ブランについてご紹介していきます。多くの人に愛され親しまれてきた歴史あるお酒ですので、まだ飲んだことがないという方は、ぜひ挑戦してみてください。

「電気ブラン」時代を映す不思議な名前

Photo by amika_san

電気ブランの名前には、浅草で発祥した当時の歴史ロマンが感じられる由来があります。明治15年、神谷傳兵衛は電気ブランの原型である「速成ブランデー」を販売し始めました。

販売された当時は商標などもなく、正確な資料は残されていませんが、その後、明治26年頃には「電気ブランデー」という名前で販売され初め、転じて「電気ブラン」になったと言われています。

フリー写真素材ぱくたそ

電気ブランという名前が付けられた明治26年頃は電気はまだ珍しく、人々がもてはやした時代でした。そのため、舶来の珍しい物には名前に「電気」と付けて呼ぶのが流行っていました。それにあやかったのが、電気ブランという名前の発祥と言われています。

また、当時の電気ブランは今よりもずっとアルコール度数が高く、飲むとビリビリとお酒の刺激がしたことも、電気のイメージとぴったり合っていました。

飲み過ぎると足がもたついてしまうので、長い間、神谷バーでは電気ブランを3杯以上は売らない決まりになっていたと言われています。現在販売されている電気ブランはアルコール度数が改良されていますが、それでもアルコール度数は30度あります。

価格の安さも人気の秘密

フリー写真素材ぱくたそ

電気ブランの人気は、目新しいお酒だということだけではありませんでした。電気ブランの価格は、明治43年で7銭、時代と共に少しずつ値上がりはしていますが、現在は280円で飲める庶民のお酒です。

大正時代には、浅草六区(ロック)で活動写真(映画のようなもの)を観た帰りに、神谷バーで電気ブランを楽しむ人々で賑わいました。

その中には、各時代を代表する文学者の姿もありました。電気ブランの味を愛した有名文豪たちは、自らの作品の中に電気ブランを登場させています。電気ブランは、下町の歴史を彩るお酒として、広く愛されてきました。

浅草ホッピー通りのおすすめ店9選!デートでもお一人さまでも楽しめるのは?のイメージ
浅草ホッピー通りのおすすめ店9選!デートでもお一人さまでも楽しめるのは?
浅草のホッピー通りのおすすめの店を紹介します。デートや観光、一人で昼飲みなどにも最適なホッピー通りの魅力を知ってみましょう。浅草へ観光やデートを考えている方やホッピー通りに立ち寄ってみたい方、下町の風情を感じる旅行がしたい方におすすめの記事です。

電気ブランの歴史は浅草の有名店「神谷バー」の歴史

Photo by amika_san

電気ブランを開発した神谷傳兵衛は、浅草にある「神谷バー」という、現在でも人々に親しまれているバーの創業者です。神谷バーは日本で最初のバーとして知られる有名店で、その歴史は電気ブランの開発より更に2年遡った、明治13年になります。

神谷バーは創業当時、その名前を「みかはや銘酒店」と言いました。明治45年まで、屋号はみかはや銘酒店でしたが、西洋風に改装したのをきっかけに屋号も神谷バーと変えて営業しています。

現在の神谷バーは、大正10年に完成した建物で、平成23年には文化庁の有形文化財に登録されています。大正からの庶民の歴史を感じられる、ロマンある建物です。

住所 東京都台東区浅草1-1-1
電話番号 03-3841-5400

多くの文豪に愛された電気ブランは作中にも登場

Photo bycongerdesign

電気ブランは、多くの人々から愛され親しまれてきたお酒です。各時代の文豪も、例に漏れず電気ブランを楽しみ、電気ブランを自らの作品に登場させることもありました。

太宰治は「人間失格」に、芥川龍之介は「十円札」に、井伏鱒二は「掛け持ち」に、三浦哲郎は「忍ぶ川」に、電気ブランを登場させています。

神谷バーで電気ブランを飲むということが、人びとの心を惹きつけ広く浸透していたことが窺えます。小説を読んでから神谷バーに足を運べば、さらに歴史とロマンが感じられるでしょう。

神谷バーの各階で電気ブランを楽しめる

Photo by jarumcaster

現在の神谷バーは、3階建てになっています。1階は物販とバー、2階が「レストランカミヤ」、3階が「割烹神谷」と、それぞれ趣の異なる飲食店に分かれています。

神谷バーは、日本最初のバーとして有名店ですが、実は老舗の洋食屋としても知られています。昔懐かしいナポリタンやかにコロッケ、洋食の王道ビーフシチューなど、食欲をそそるメニューがたくさんあります。

Photo by jetalone

1階の神谷バーは、お酒も料理も食券で購入できるので、手軽に楽しめます。二次会などで利用されることも多いですが、ひとりでも気軽に入れるお店です。お酒とおつまみが豊富に揃えられています。

2階のレストランカミヤは、家族連れやグループが利用しやすいレストランです。電気ブランや各種お酒に合うおつまみはもちろん、ランチメニューや、サンドウィッチなどの軽食、お子様が喜ぶエビフライなども用意されています。

Photo by jarumcaster

3階は、雰囲気がガラリと変わった和風レストランになっています。御膳や懐石料理、鍋など、旬の食材を使った和のお料理が楽しめます。

もちろん、電気ブランも提供されますので、忘年会などで利用すれば年配の方には懐かしく、若い方には新しい味のお酒で盛り上がれるでしょう。

神谷バーの営業時間は、各階共に11:00~22:00(L.O.21:30)まで、定休日は毎週火曜日となっています。

電気ブランの気になる味や飲み方は?

Photo by mersy

ここからは、お店や自宅で楽しめる電気ブランの飲み方についてご紹介していきます。神谷バーで楽しめるもののほかにも、おすすめの飲み方があります。

電気ブランは、ブランデーをメインにジンやウォッカ、ワイン、薬草などをブレンドしたカクテルで、今もそのレシピは秘伝とされています。電気ブランの飲み方は、ストレートからソーダ割りなど多岐に渡ります。

特に推奨されている飲み方が、電気ブランをストレートで、チェイサーにビールを合わせる飲み方です。電気ブランは甘みが強くアルコール度数も高いお酒です。その刺激と味が、ビールの苦みと合うと評判です。

Photo by kissh

電気ブランのストレートにビールのチェイサーを合わせる飲み方は、神谷バーの店内でもポスターで宣伝されています。宣伝文句では電気ブランとビールは相思相愛、ビールがなければ物足りないとまで言われているので、ぜひ挑戦してみてください。

電気ブランをビールと飲むことを宣伝しているポスターは、レトロで趣があると評判になっています。神谷バーに訪れたら、ぜひ店内をチェックしてポスターを探してみてください。

初めて神谷バーを訪れた方は、電気ブラン2杯(280円×2杯)と生ビールの小(520円)、神谷バーの1番人気メニュー煮込み(590円)を合わせて注文するのがおすすめです。

電気ブランの楽しみ方いろいろ

Photo by kimishowota

浅草の神谷バーが発祥の電気ブランには、ストレート以外にも様々な飲み方があります。無味の炭酸で割ったソーダ割り、より甘みを増したレモンサワー割り、チェリーブランデーで割ったカクテルなどは神谷バーでも飲むことができます。

自宅などで電気ブランを飲む場合は、ジンジャーエールやコーラといった炭酸ジュースで割ったり、無糖のアイスティーで割る飲み方もあります。ソーダやサワーで割るときに生のレモンを足すのもおすすめです。

電気ブランは様々な楽しみ方が出来るお酒ですのでぜひ、さまざまな飲み物と合わせて自分好みにカスタマイズしてみましょう。

電気ブランの販売場所

Photo by kimishowota

電気ブランは、ビルの1階、雷門に面した場所にある神谷バー売り場で販売されています。こちらでは、ノーマルな電気ブランのほかに「電氣ブラン(オールド)」という、度数が高い電気ブランも販売されています。

「電氣ブラン(オールド)」は、浅草で電気ブランが販売された当時の度数に近く、より一層電気ブラン発祥の有名店神谷バーの歴史とロマンを感じられるお酒です。

神谷バーには、電気ブランのほかにも独自のお酒が販売されています。「カミヤワイン」や「1丁目1番1号」という焼酎など、東京土産としても人気のお酒です。電気ブラン同様、歴史あるお酒も販売されていますので、ぜひ立ち寄ってみましょう。

大人の楽しみ電気ブランは神谷バーで

Photo by kimishowota

浅草発祥の電気ブランは、神谷バーという有名店の歴史が詰まったお酒です。電気ブランの風味はもちろん、神谷バーの雰囲気や料理の味は、いまでも多くの人を惹きつけています。

神谷バーは、地元の方から観光客、おひとりさまから家族連れ、団体客まで、幅広い方が楽しめる老舗の有名店です。ぜひ神谷バーで電気ブランを飲んで、情緒とロマン溢れる時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。

ヒウラミオ
ライター

ヒウラミオ

男児ふたりの母です。第3子妊娠中。保護猫2匹と子供ふたり相手に振り回されて、てんやわんやな日々です。カフェでお茶とケーキをいただくゆったりした生活を夢見ながら、台所の隅でコンビニスイーツをコソコソ立ち食いするのが精一杯。

こちらもおすすめ♡

人気記事ランキング