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甲府は日本ワイン発祥の地
日本一のブドウの産地である山梨県、その栽培の中心になっている甲府盆地は日本のワイン発祥地としても知られます。1870年(明治3年)に甲府で山田宥教と詫間憲久という2人の人物が協力し、清酒の醸造を応用して日本で初めてワインの生産を行ったのです。
その後1877年には、早くも勝沼に大日本葡萄酒会社が創設されたのです。気温の日較差が大きく、雨が少なくて日照時間が長いという盆地特有の内陸性の気候と、扇状地で傾斜地が多いという地形がウドウ栽培に適していたのです。
日本ワインは国産ワインとは別格
甲府は日本のワイン発祥地で、今も日本ワインの製造の中心ですが、この「日本ワイン」とよく間違われるのが「国産ワイン」です。日本ワインと国産ワインとはどうちがうのでしょう。
「日本ワイン」とは、日本国内で栽培、生産されたブドウを100%使用して、日本国内で製造されたワインのことです。一方「国産ワイン」は、外国から輸入したブドウやブドウ果汁を使用して日本国内で醸造されたワインです。
「日本ワイン」は本場ヨーロッパのワインと比べるとまだまだ歴史の浅いワインですが、日本独特の風土で育ったブドウを原料にした日本ワインは、和食ブームと共に、その爽やかな香りや上品な味わいが世界的な評価を受けるようになりました。
甲府固有のぶどう・甲州種で作られる「甲州ワイン」
山梨県は昔の甲斐の国、すなわち甲州と呼ばれる地域なので、山梨県産のワインが「甲州ワイン」と思っている人が多いのですが、実はそうではありません。「甲州ワイン」とは、1000年もの歴史がある日本最古のブドウ品種である「甲州」から造られたワインなのです。
ブドウの「甲州」種は紫がかったピンク色をしているのですが、果汁は白いので、この「甲州」種の果汁から造る「甲州ワイン」は白ワインになります。辛口がスタンダードですが、味やアロマにも多くのバリエーションがあり、ほんのりと色づいたワインもあります。
100%甲府市産のスパークリングワインも
「甲州ワイン」のバリエーションの1つにスパークリングワインもあります。スパークリングワインとは発泡性のワインのことで、フランスのシャンパーニュ地方で生産されるシャンパンが世界的に有名ですが、この甲府市でも「甲州」種を使ったものが各種造られているのです。