山梨のワイナリー巡りに挑戦!勝沼で見学や試飲が楽しめるスポットは?

山梨のワイナリー巡りに挑戦!勝沼で見学や試飲が楽しめるスポットは?

山梨県は現在日本で一番ワイナリーが多い県で、日本のワイン王国と呼ばれることもあります。そんな山梨県の中でも勝沼には特にワイナリーが集中しています。畑やセラーの見学やワインの試飲ができたりと楽しみいっぱいのワイナリー巡りをご紹介させていただきます。

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    記事の目次

    1. 1.ワイナリーってどんなところなの?
    2. 2.【山梨・勝沼】は日本ワインの聖地!
    3. 3.山梨で人気のワイナリー!試飲や見学プランを紹介!
    4. 4.ワイナリーの楽しみ方は見学だけじゃない!
    5. 5.山梨ワインと一緒にランチも楽しめるワイナリーも!
    6. 6.山梨のワイナリー巡りに!「やまなしワインタクシー」
    7. 7.山梨とワイナリーの魅力を存分に「ワインツーリズム」
    8. 8.山梨で魅力あふれるワイナリーを満喫してみよう!

    店舗や施設の営業状況やサービス内容が変更となっている場合がありますので、各店舗・施設の最新の公式情報をご確認ください。

    ワイナリーってどんなところなの?

    ワイナリー
    Photo byJillWellington

    ワイナリーとは、平たく言えばワインの工場のようなものです。ワイナリーによってはぶどう畑や醸造所の見学、醸造体験や農業体験などができたり、ワインやぶどうジュースなどのテイスティングができます。また、テイスティングしたワインやワイングッズを購入できたりします。

    そのワイナリーにしかないオリジナルの銘柄のワインもあったりするので足を運ぶ価値があります。また、レストランやイーとスペースが併設されていて、おつまみやお料理とワインを一緒に味わうことができるようなワイナリーもあり、ワイン好きからそうでない方、大人からお子様まで楽しめるようになっています。

    なぜ山梨にワイナリーが多いの?

    ワイナリー
    Photo byskeeze

    日本で初めてワイナリーができたのは明治時代に遡ります。そして実は山梨県の勝沼がワイナリー発祥の地なのです。それではなぜ山梨県ワイナリーが多いのでしょうか。その理由は山梨県の土地と気候にあります。昼夜の寒暖差が大きく、雨が少なくて、水はけの良い土地がワイン造りに適しているとされています。

    湿度が高い日本においてワイン造りは向いていないとされていました。ですが、山梨県は日本の中でも晴天が安定しており、昼夜の寒暖差もあり、ワイン造りに適していると言えます。そのように土地・気候に恵まれた理由から、山梨県でぶどう造りが盛んになりました。

    ワイン
    フリー写真素材ぱくたそ

    それに伴いワイナリーがどんどん増えていったというのが、山梨県にワイナリーが多い理由です。山梨県の中でも特に甲府盆地は水はけのいい広大な土地が広がっているエリアで、その土壌はワイン造りに大変適しています。勝沼はその甲府盆地の東端に位置しており、ぶどう造りが盛んで、日本一の甲州種ぶどうの生産地です。

    【山梨・勝沼】は日本ワインの聖地!

    ワイン
    Photo byMasterTux

    日本ワインと言えば山梨県のイメージが強く、また山梨県の中でもワイン造りで特に名高いのが勝沼です。気候、風土がぶどう造りに適している勝沼は、甲州種ぶどうの生産量が日本一で、日本のワイン大国山梨の中でもワインの聖地と言えるほど有名な土地です。

    勝沼にワイナリーが多いのはなぜ?

    ワイナリー
    Photo byjpeter2

    土地、天候がワイン造りに適しているとされている山梨県の中でも特に、晴れの日が多く、水はけのいい広大な土地が広がっている甲府盆地の東端に位置する勝沼は日本のワイナリー発症の地であり、日本一の甲州種ぶどうの生産地で、自ずとワイナリーが増え、日本ワインの発展を牽引してきました。

    山梨で人気のワイナリー!試飲や見学プランを紹介!

    ワイナリー
    Photo byleohau

    山梨県には数多くのワイナリーがあります。試飲はほとんどのワイナリーで可能ですが、ワイナリー見学はそれぞれのワイナリーで体験できることが多少異なってきます。山梨県の中でも特に人気のワイナリーの、ワイナリーツアープランと内容などをご紹介させていただきます。

    シャトー・メルシャン(山梨・勝沼)

    ワイナリー
    Photo byjbwilder75

    シャトー・メルシャン勝沼ワイナリーは山梨県でワイナリー巡りをするならおさえておきたいところ。山梨県にあるワイナリーの中でも特に有名で人気高いワイナリーです。「良いワインとは、その土地の気候・風土・生産者によって育まれるブドウを、素直に表現したものある。」という信念をもとに、真摯なワイン作りを目指しています。

    ワイン醸造所、ワイン資料館、テイスティングブース、ショップ、カフェ等充実した施設を誇っています。テイスティングブースではシャトー・メルシャンのみで販売しているオリジナルワインをはじめ、20種類以上ものワインを試飲できます。ぶどうは甲州、マスカット・ベーリーA、メルローなど多数の品種を取り扱っています。(栽培種類はその年により異なる場合があります)

    おすすめのプラン

    ワイン
    Photo byJillWellington

    シャトー・メルシャンにはスタンダードコースとプレミアムコースの2種類のワイナリーツアーが用意されています。どちらも有料、予約が必要です。スタンダードコースはワイン造り、ブドウ栽培および試飲(3種)を通して、シャトー・メルシャンを巡るコースです。

    プレミアムコースはこのツアーのみで見学できる醸造施設とぶどう栽培や、試飲(6種)があり、シャトー・メルシャンをたっぷり堪能できるコースです。

    アクセス

    山梨県甲州市勝沼町にあるシャトー・メルシャン勝沼ワイナリーは、電車でのアクセスは勝沼ぶどう郷駅、JR塩山駅が最寄駅です。車では勝沼ICから約5分程です。

    住所 山梨県甲州市勝沼町下岩崎1425-1
    電話番号 0553-44-1011

    まるき葡萄酒(山梨・勝沼)

    ワイナリー
    Photo byRemiBoussico

    まるき葡萄酒は、明治10年から続く現存する日本最古のワイナリーです。日本ではワインをつくる際に補糖を用いるのが一般的ですが、まるき葡萄酒では補糖を用いず果汁を濃縮して糖度を上げる新技術を開発しました。丁寧に造られたコクのある個性的なワインは大変人気です。

    まるき葡萄酒を経営するGroup Raisonは、全国各地に自社圃場を所有しており、減農薬を目指すなど、素材に高いこだわりをもって生産しています。ぶどうは、甲州、デラウェア、シャルドネ、リースリング、シルバーナ、ベーリーA、カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワールなど多数の品種のぶどうを取り扱っています。(栽培種類はその年により異なる場合があります)

    おすすめプラン

    ぶどう狩り
    Photo by emrank

    まるき葡萄酒ではワイナリー+ぶどう狩り+カフェをまるごと楽しめる施設です。ワイナリー関係のツアーは4種類ほどあり、ワイナリーツアー(無料・要予約)では仕込み場、醸造場、樽貯蔵庫、地下貯蔵庫、圃場などを巡り、まるき葡萄酒の醸造過程を見学することができます。

    テイスティングツアー(有料・要予約)はワイナリーツアーの内容に加えて地下貯蔵庫での試飲を楽しめるツアーです。マリアージュツアー(有料・要予約)は、ワイナリーツアーの内容にまるきライブラリーでのマリアージュをプラスしたツアーです。ソムリエが厳選したワインとチーズやおつまみをご堪能することができます。

    醸造責任者ワイナリーツアー(有料・要予約)はワイナリーツアーの内容を醸造責任者が案内するツアーです。地下貯蔵庫での試飲を含め、醸造責任者のこだわりや、醸造の裏話を聞き、より深くまるき葡萄酒を知ることができるコースとなっています。

    アクセス

    電車でのアクセスは最寄駅は勝沼ぶどう郷駅です。車でのアクセスは中央高速道勝沼インターを甲府方面へ向かい約2分ほど、国道20号線の下岩崎交差点左折して少しです。

    住所 山梨県甲州市勝沼町下岩崎2488
    電話番号 0553-44-1005

    シャトレーゼベルフォーレワイナリー(山梨・甲斐)

    ワイナリー
    Photo bystratrev

    シャトレーゼはケーキやお菓子を販売している、会社ですが、実はワイナリーも所有しています。シャトレーゼベルフォーレワイナリーでは、ワインの貯蔵庫などを巡り醸造過程の見学、ローマ時代の酒場の様子や器などが展示されているローマンガラス美術館もあり、ワインについてさまざまな角度から見て、学ぶことができます。

    ワインと相性のよい食の組み合わせ、マリアージュの提案にも力を入れており、大人から子供まで楽しめるワイナリーです。甲州、デラウェア、シャルドネ、メルローなど多数のぶどうが栽培されています。(栽培種類はその年により異なる場合があります)

    桃
    Photo byu11116

    また、桃やブルーベリーなどのぶどう以外の果物を使ったワインも造っており、ぶどうを使ったワインが苦手な方、女性にも大変人気です。お土産店にはチーズケーキなども販売しています。

    おすすめのプラン

    ガラス
    Photo byFree-Photos

    シャトレーゼベルフォーレワイナリーではシアタールームで「シャトレーゼグループ」やワインの歴史について学ぶことができます。シリアなどから出土したローマ帝国時代のローマンガラスを中心に古代ガラス、ワインの輸送用に使われた土器アンフォラなど約160点が展示されているローマンガラス美術館(有料見学)では、ワインの歴史とともに美術品を愉しむこともできます。

    展望ハウスからは眼下はぶどう畑、前方には南アルプス、西方には八ヶ岳という雄大な景色が広がりその素晴らしい景色を前にワインやぶどうジュース、またワインに合うチーズやチーズケーキなどのおつまみを楽しむことができます。

    アクセス

    電車でのアクセスは最寄駅はJR中央線塩崎駅で、そこから徒歩で約5分程です。甲府駅からはタクシーで約20分となります。車でのアクセスは中央高速を甲府昭和ICで降ります。名古屋方面からは中央高速を韮崎ICで降ります。

    住所 山梨県甲斐市下今井1954
    電話番号 0551-28-4451

    サントリー登美の丘ワイナリー(山梨・甲斐)

    ワイナリー
    Photo byMustangJoe

    登美の丘ワイナリーの丘を登ると、富士山と甲府盆地をのぞむ雄大な景色が広がっており、その美しい景色から、登って美しい「登美の丘」と呼ばれたのが登美の丘ワイナリーの名前の由来なんだそうです。広大な自家ぶどう畑で、土を耕すことからこだわり、丁寧に育てられたぶどうは繊細に手で摘み取られ、ワインに醸されて瓶詰されるまで一貫したワイン造りが行われます。

    ワインやワイナリーの歴史、ワイン造りの年間の流れについてパネルで紹介しているゲストハウスを巡り、ワインへの理解を深めたところで、「垣根仕立て」と「棚仕立て」で栽培されているぶどう畑の見学です。品種毎の説明パネルも設置してあり、普段なかなか見ることのできないワイン用ぶどうの樹を間近で見ることができます。

    Photo by yto

    テイスティングブースでは数十種類のワインを1杯から試飲でき、併設のショップでは試飲で気に入ったワインを初めおつまみや、ワイングッズも購入できます。ぶどうは甲州、マスカット・ベーリーA、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フラン、ブラック・クイーン、プティ・ヴェルド、ビジュノワール、シャルドネなど大変多く品種が栽培されています。(栽培種類はその年により異なる場合があります)

    おすすめプラン

    バスツアー
    Photo byArulonline

    予約不用、当日先着順の有料ワインツアーがあります。ツアー専用バスでワイナリー内を巡り、四季折々のぶどう畑の様子や、天候が良ければ素晴らしい眺めの甲府盆地が一望もできます。歴史を感じる石造りのワインセラー内部や樽熟庫、瓶熟庫などの見学、日本ワイン3種類の試飲ができます。

    アクセス

    電車のアクセスは、最寄駅は甲府駅で、甲府駅南口からはタクシーを使って約30分程で着きます。

    住所 山梨県甲斐市大垈(おおぬた)2786
    電話番号 0551-28-7311

    くらむぼんワイン(山梨・勝沼)

    ワイナリー
    Photo byelementus

    くらむぼんワインの「くらむぼん」という名前は、宮沢賢治作の童話の内容から由来しています。くらむぼんワインの自社畑では2007年から、畑は基本的に無肥料で無理に耕さず、自由に雑草を生やしたまま栽培するというできるだけ自然のままの栽培方法を採用しています。

    化学農薬や殺虫剤も使わないので、こまめに畑の手入れをし、風通しを良くし病虫害への対策を行っており、大変手間のかかる丁寧な栽培が行われています。ぶどうは甲州、マスカット・ベーリーA、シャルドネやカベルネ・ソーヴィニョンなど多数の品種が栽培されています。(栽培種類はその年により異なる場合があります)

    おすすめプラン

    Photo bystevepb

    有料でワイナリーツアー(要予約)は、ワイナリーから徒歩1分の所にある垣根畑の「七俵地畑」や、樽貯蔵庫、ワインセラーを巡り、最後に試飲ができるコースです。試飲で気に入ったワインを購入することもできます。また母屋の一角にはワイン造りの歴史を紹介するワイン資料室がありより深く学ぶことができます。

    アクセス

    電車でのアクセスはJR中央本線勝沼ぶどう郷駅が最寄駅で駅からはタクシーで約8分程です。 車でのアクセスは中央自動車道・勝沼ICで降り、そこから約5分です。 

    住所 山梨県甲州市勝沼町下岩崎835
    電話番号 0553-44-0111

    麻屋葡萄酒株式会社(山梨・甲州)

    ワイナリー
    Photo byaoreste

    麻屋葡萄酒株式会社は大正十年(1921年)に創業した歴史あるワイナリーです。良質な地元産葡萄の栽培や選定、その素材の魅力を活かすために醸造技術に徹底的にこだわり、産地の風土を生かしたワイン造りを目指しています。

    ワイナリーショップが併設されており、試飲をしながら幅広いラインナップのワインを購入できます。甲州、マスカット・ベーリーA、甲斐ブラン、甲斐ノワールなど多数のぶどうが栽培されています。(栽培種類はその年により異なる場合があります)

    おすすめプラン

    Photo by JIRCAS

    ワイナリーツアーは無料で、予約制となっています。工場内の醸造現場や地下貯蔵庫を巡りながら、ワインの製造過程を学び、見学後にはワイナリーで造られたワインを試飲できます。ワイナリーショップもあり、試飲で気に入ったワインを購入できます。

    アクセス

    電車でのアクセスはJR中央本線勝沼ぶどう郷駅を下車、駅よりタクシーで約8分です。車でのアクセスは中央道勝沼ICより20号線を甲府方面へ。5つ目の南野呂千米寺の信号を右折します。塩山方面に向かい等々力四つ角の信号手前、右側の看板が目印となります。

    住所 山梨県甲州市勝沼町等々力166
    電話番号 0553-44-1022

    ロリアンワイン(山梨・勝沼)

    ワイナリー
    Photo by emrank

    ロリアンワインの白百合醸造は昭和13年に創業し、創業70年以上の伝統があるワイナリーです。「美味しいワイン造りは地元を大切にすること」を志にしており、勝沼で育ったぶどうで最良のワインを醸すことを常に目指しています。 ぶどうは甲州、マスカット・ベーリーA、メルロー、巨峰、デラウェア、ナイアガラなど日本ながらの品種が数多く栽培されています。(栽培種類はその年により異なる場合があります)

    おすすめプラン

    瓶
    Photo bymimikama

    ロリアンワイン白百合醸造は様々な少し変わった体験ができます。農作業体験(有料・要予約)では季節により内容は異なりますが、実際にぶどうのお世話を体験することができます。生ワインのボトル詰め・オリジナルラベル作り(有料・要予約)は、自分でワインを瓶詰めし、オリジナルラベルを作ることで世界に一つだけのワインを作れます。

    生ワインなので日持ちは冷蔵で一週間ほどで長くないですが、オリジナルワイン造りはとてもいい思い出になりそうです。また、なかなかできないぶどう踏み体験(有料・要予約)などは体を動かすのでお子様でも楽しめそうでおすすめです。テイスティングブースでは1杯から試飲ができ、アルコールの飲めないドライバーの方や未成年向けにぶどうジュースの試飲もあります。ロリアンワイン白百合醸造は大人から子供まで楽しめるワイナリーです。

    アクセス

    東京方面から電車で行く場合の最寄駅はJR中央線勝沼ぶどう郷駅で、下車後甲州市民バスぶどうコース1で約19分、等々力公民館前下車、徒歩約10分です。車で行く場合は中央自動車道勝沼ICより約10分ほどです。

    住所 山梨県甲州市勝沼町等々力878-2
    電話番号 0553-44-3131

    ワイナリーを見学する際の注意点は?

    ワイナリー
    Photo byJillWellington

    ワイナリー見学には特別な準備は必要ありませんが、気をつけたい点がいくつかあります。各種ツアーは予約制になっていることが多いので、事前に予約についてワイナリーに確認しましょう。また、季節や天候により実際の見学内容が異なることもありますので心得ておきましょう。

    見学中、触れてはいけない物や、入ってはいけない場所への立ち入りに気をつけましょう。特に小さなお子様が一緒の場合、怪我につながる恐れもありますので気をつけましょう。試飲の際は運転する方、未成年の方はもちろんアルコール飲料の試飲はできません。

    Photo byFree-Photos

    飲める方も、泥酔すると危険に繋がりますので、くれぐれも飲みすぎには注意し、楽しいワイナリーツアーにしましょう。特に、数軒のワイナリー巡りをしていると相次ぐ試飲に後半はもう泥酔・・・なんてことがありますので気をつけましょう。その他の注意事項は各ワイナリーのホームページなどでご確認ください。

    ワイナリーの楽しみ方は見学だけじゃない!

    ワイナリー
    Photo by emrank

    ワイナリー巡りの楽しみは工場やセラー見学、そして試飲がメジャーですが、ワイナリーによってはそれだけではない様々な楽しみ方があります。ワインの歴史を深く知ることができる資料館や美術館があったり、自ら醸造の体験ができるワイナリーもあります。様々な体験をして全身五感でワインを楽しみましょう。

    山梨ワインの歴史や醸造過程を見てみよう

    ワイナリー
    Photo by toshifukuoka

    ワインの歴史を辿るローマンガラス美術館があったり(シャトレーゼベルフォーレワイナリー)、ワイナリーの歴史やワインづくりの1年についてパネルでわかりやすく紹介するゲストハウスがあったり(サントリー登美の丘ワイナリー)、ワイナリーではより深くワインの歴史を学べる施設があります。

    醸造工程の見学は主に、施設内を自由に自分のペースで見学するタイプと、ガイドの方と一緒に順に進んでいくタイプとがあります。醸造工程を見学すると、ワイン造りにかけられる造り手の思いはもちろん工程の多さ、手間を実感し、ワインがいかにデリケートな飲み物であるかが伝わり、飲むときの思いにも変化があるかもしれません。

    ぶどう畑を見学してみよう

    ワイナリー
    Photo bymilivanily

    普段ワイン用のぶどうの樹を目にする機会は大変少ないのではないでしょうか。ぶどう畑には「垣根造り」「棚造り」「棒造り」「株造り」など多数の栽培方法があります。畑は季節ごとに表情を変え、時期によってはなかなか見られないぶどうの花を見られることもあります。ワインは加水せず、純粋にぶどうだけで造られています。

    一般的に1本のワイン(750ml)を造るには約1キロ~1.2キロのぶどうが必要だといわれています。ぶどう一房が約500グラムだとすると、1本のワインを造るにはおよそ二房のぶどうが必要です。実際にぶどう畑を前にして「これだけ生っていても実際にワインにすると・・・」などと考えると、ワインがいかに希少な飲み物か実感が沸きます。

    醸造の体験をしてみよう

    ワイナリー
    Photo byleohau

    ワイナリーによってはワインの醸造体験ができます。ぶどうの樹からぶどうを切り落とすぶどう狩り、ぷちぷちした感覚がクセになる人も多い、ぶどうを足で踏み潰して果汁をとるぶどうの足踏み体験。絞りたてのぶどう果汁を試飲できたりするところもあります。

    五感をフルに使って全身で体験するので大人だけでなく子供も楽しめるでしょう。ぶどうへの親しみも一層沸きそうです。

    試飲で好みの1本を探そう

    ワイン
    Photo byPhotoMIX-Company

    ワイナリー見学の醍醐味と言えばやはり試飲。そのぶどうが育った畑を実際に目の当たりにし、醸造過程を学び、そして口にするワインの美味しさはひとしおです。そのワイナリーオリジナルのワインや、そこにしかない希少なワインを置いていたりするところもあります。

    アルコールが飲めない人向けにぶどうジュースなどが用意されていることもあります。「スッキリした辛口」「まろやかな甘口」などどれだけ言葉で聞くより、一口飲んでみるほうがグッとワインを知ることができます。実際に試飲して、数多くのワインの中から自分好みの一本を見つけましょう。

    山梨ワインと一緒にランチも楽しめるワイナリーも!

    ワイン
    フリー写真素材ぱくたそ

    ワイン単体で飲むのも美味しいですが、ワインの楽しみはやはりワインと食事のマリアージュです。マリアージュはその土地のワインとその土地の食材を合わせるのが良いとされています。ワインと共に食事を楽しめるワイナリーをご紹介させていただきます。

    茂原ワイン(山梨・勝沼)

    ワイン
    Photo bypau_noia0

    創業1924年の歴史ある醸造所です。明治時代に建てられた母屋を改装して、一階にはワインショップ、二階にはカフェが併設されています。ぶどうは甲州、シャルドネ、メルロ、ヤマソーヴィニオンなど多数のぶどうが栽培されています。(その年により異なる場合があります)

    おすすめのメニュー

    併設された「カフェ カーサ・ダ・ノーマ」ではコーヒー、紅茶に加えぶどうジュース、ワインなどの飲料が用意されています。料理は数種類の料理が楽しめる「本日の一皿 」や、各種デザート、10数種類のスパイスとじっくり炒めたたまねぎで煮込んだサラサラタイプのポークカリー「カーサ・ダ・ノーマ風カリー」もいちおしです。

    アクセス

    電車でのアクセスはJR中央本線勝沼ぶどう郷が最寄りで、下車してからは徒歩20分ほどです。車でのアクセスは中央自動車道勝沼IC出口を甲府方面へ降ります。そこからは約5分ほどです。

    住所 山梨県甲州市勝沼町勝沼3181
    電話番号 0553-44-0121

    ルミエールワイナリー(山梨・笛吹)

    フレンチ
    フリー写真素材ぱくたそ

    ルミエールワイナリーではぶどうの改良、ヨーロッパ品種ぶどうを導入するなど、品質に大変こだわっています。自社農園で作ったカベルネ・ソーヴィニヨンや、山梨県の甲州ぶどうを使用した銘柄「光」シリーズや、地元山梨県内の契約農家との提携から生まれた「レザンファン」というシリーズの銘柄を中心に高品質なワイン造りを目指しています。

    有料でワイナリー見学ツアーもあり、ぶどう畑、醸造棟、また国登録有形文化財にも指定された「石蔵発酵槽」や地下のワインセラーを見学することもできます。ぶどうは甲州、マスカット・ベーリーA、デラウェア、メルローなど多数の品種が栽培されています。(その年により異なる場合があります)

    おすすめのメニュー

    ワイナリーレストラン「ゼルコバ(Zelkoba)」ではワインと料理のマリアージュを楽しむことができます。地元の食材を生かしたフレンチを目指しており、甲州ビーフ、甲斐サーモン、自家製ワインベーコン、また各種フルーツなど季節ごとの地元食材を用いて、基本的にバターは多用することなく自家製ワイン、ヴィネガー、ピラン塩で調理しています。

    身体に優しく、目でも楽しめるフレンチです。レストランには個室も用意してあり、誕生会、結納食事会、結婚パーティなど記念日のお祝いなどにも利用できます。ディナーは前日までの予約が必要です。ワイナリーショップでは食事の際に飲んで気に入ったワインや、このショップでしか買えないワイナリーオリジナルワインも購入でき、有料で試飲もあるので存分にワインを楽しめます。

    勝沼醸造(山梨県・勝沼)

    ワイナリー
    Photo byWokandapix

    勝沼醸造の母屋は築140年の日本家屋で趣を感じられる造りです。暖簾の先にはテイスティングカウンターがあり、奥にはワインが飲めるテラスがあります。入ってすぐの蔵には貯蔵庫、グラスギャラリーもあり見ごたえがあります。ワイナリーツアー(有料)もあり、「テイスティングコース」は醸造所やぶどう畑巡り、試飲が楽しめます

    「スタッフコース」は醸造所やぶどう畑巡りに、試飲に加え、ワインの醸造についてやワインと料理のマリアージュに触れたプチワイン講座を楽しめ、一層ワインへの理解が深まるコースです。勝沼醸造ではぶどうは甲州、マスカット・ベーリーA、カベルネ・ソーヴィニヨンなどを取り扱っています。(その年により異なる場合があります)

    おすすめのメニュー

    勝沼醸造直営のレストラン、レストランテ「風」は、旬の素材を活かしたシンプルな欧風料理を楽しめるレストランです。その土地のワインでその土地の食べ物を楽しむことを大切にしており、ランチの「風林」はボリュームたっぷり、山梨を味わい尽くせる内容になっています。

    おすすめは黒毛和牛のローストビーフをワサビと白ワインのマリアージュ。勝沼町内のワイナリーのワインも取り揃えているので、勝沼の味を存分に楽しめます。フランス産ワインも常時60種類ほど用意しています。店内から季節によって顔を変えるワイン畑を見渡すことができ、また天井が高くゆったりとした空間で、日常と少し離れた気分を味わえそうです。

    アクセス

    電車でのアクセスはJR中央線勝沼ぶどう郷駅が最寄駅で、そこからは車で約7分、JR中央線塩山駅からは車で約15分です。車でのアクセスは中央自動車勝沼ICで降り、甲府方面へ進み2つ目信号下岩崎を右折。次の信号を左折し、信号を越え、50mほど先を左側へ進みます。

    住所 山梨県甲州市勝沼町下岩崎371
    電話番号 0553-44-0069

    山梨のワイナリー巡りに!「やまなしワインタクシー」

    タクシー
    Photo byFree-Photos

    ワイナリーのある場所はだいたい繁華街から少し離れた自然豊かな場所になります。となると気になるのが交通の便。アルコールを飲まない人がいればドライバーをしてもらえたら有難いですが、全員お酒が好き!なんていうときには、誰かが飲めないのも悲しいものです。そんな時に使いたい「ワインタクシー」で賢くワイナリー巡りを楽しみましょう。

    「ワインタクシー」って何?

    タクシー
    フリー写真素材ぱくたそ

    2013年より運行を開始したやまなしワインタクシーは、山梨県の笛吹、勝沼地区の駅、ワイナリー、温泉街などを結ぶタクシーです。やまなしワインタクシーは乗車場所から定額(時間貸切)で、好きなワイナリー巡りができるタクシーです。目安としては、2時間の利用で場所や滞在時間などによりますがワイナリー1~2箇所を巡ることができます。

    おすすめの運行ルート

    ワイナリー
    Photo byskeeze

    距離や所要時間などから、おすすめのワイナリー巡りコースは、塩山駅や勝沼ぶどう郷駅から乗車して「白百合醸造」「シャトーメルシャン」「ルミエール」「麻屋葡萄酒」を巡るコースです。ワイナリー巡り以外にも社寺・博物館・史跡をはじめ食事処・お土産物産店への立ち寄りも可能なので、自分なりのコースを作るといいでしょう。

    ワインタクシーの利用の仕方

    電話
    Photo byFirmBee

    乗車の予約は乗車日前日の17時まで、電話予約になります。お好きなワイナリーを選択して、自由にワイナリー巡りが出来ます。見学や体験などに予約が必要なワイナリーは事前に自身で予約を入れる必要があるので要注意です。

    乗降車場所が選べ貸切時間も選択できます。料金は人数に関係なく1台2時間10,000円~で、タクシー1台で4名まで乗ることができます。ジャンボタクシーは1台9名まで乗車が可能です。料金はタクシー降車時にお支払いになります。

    山梨とワイナリーの魅力を存分に「ワインツーリズム」

    ワイン
    Photo byJillWellington

    近年耳にするようになった「ワインツーリズム」をご存知でしょうか?まだまだ馴染みの浅いワインツーリズムですが、そもそもワインツーリズムってどんなもの?どんなことをするの?これからどんどん人気になりそうなワインツーリズムの内容と、その魅力をご紹介します。

    ワインツーリズムってなに?

    ワイン
    Photo byJillWellington

    ワインツーリズムとは、「ワイナリー巡り」や「ワイナリーツアー」とはまた少し違います。 2008年にできた言葉で、おおまかに説明するとその土地を訪れ、その土地の歴史や文化を学び、その土地のものを食べ、その土地で造られたワインを飲み、全身でその土地を感じる度のスタイルのことを呼びます。

    ワインツーリズムの楽しみ方

    ワイン
    Photo byStarFlames

    ワインツーリズムのいいところはその自由度。通常のツアーのようにきっちりと決められたスケジュールはなく、基本的に自身で自由に内容を組めるので、自身の行きたい場所、行きたいワイナリーなどを巡ることができます。

    SNSや情報サイトを見ながら、観光したい場所や食べたいもの、飲みたいワインなどを想像しながら旅を組み立てていくのは、旅行前からワクワクするでしょう。

    山梨で魅力あふれるワイナリーを満喫してみよう!

    ワイン
    Photo byBru-nO

    ワイナリーでできることは試飲だけではありません。ワインの製造過程や歴史などを知り、より深くワインを知ったり、畑の見学や農業体験を通じて実際にぶどうに触れることもできます。大人からお子様まで楽しめる施設もたくさんあります。山梨県で魅力溢れるワイナリー巡りを体験してみましょう。

    AJ
    ライター

    AJ

    食べることや飲むことが好きなアラサー。食べ歩きが趣味です。

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