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栃木の伝統食【しもつかれ】
「しもつかれ」という栃木の郷土料理をご存知でしょうか。しもつかれとは、お正月に食べる塩鮭の頭の残り、節分の福豆の残り、鬼おろしでおろした根菜を酒粕で煮込んだ料理です。
栃木ではそれぞれの家庭に昔から受け継がれてきた作り方があり、同じしもつかれでも、家庭によって味や食べ方はさまざまです。
塩鮭や酒粕の量で味を調整するため、地域によっては酢を使用することがありますが、一般的には調味料は使用しません。そのため塩鮭の頭や酒粕によって独特な生臭さを感じる場合もあり、好き嫌いがはっきりと分かれるという特徴もあります。
しかし最近では、丁寧に下ごしらえをして生臭さを抑え、食べやすい工夫がなされたしもつかれが栃木のスーパーなどで販売されています。こちらのしもつかれは、初心者でも食べやすいので安心です。
【しもつかれ】は初午に稲荷神社に備える行事食
しもつかれは元々、初午の朝に稲荷神社に藁を束ねて作る包装の「わらづと」に入れて、赤飯と一緒にお供えする行事食でした。
初午とは、2月の最初の午の日のことで、稲荷神のお祭りが行われる日です。旧暦の初午はもう少しで春の来る季節で、暖かく参拝に適した時期に豊作を願って稲荷神社に参拝する習慣ができたともいわれています。ちなみに2022年の初午は2月10日、2021年の初午は2月3日でした。
稲荷神社にお供えする行事食のため、しもつかれには魔除けや厄除け、無病息災などの縁起物という意味もあるといわれています。しかし一方で、昔は初午以外に作ることは忌み嫌われていたという説もあるようです。
しかし現在では、栃木県内の郷土料理屋や居酒屋で1年を通じて食べることができます。スーパーや道の駅でも販売されるなど手軽に食べられる郷土料理としてしもつかれは人気を集めています。
前述した通りしもつかれは味や香りにクセがあり、レシピによって味が異なるという特徴があります。そのため、しもつかれにチャレンジするときには、ひとつだけ食べて味の好みの判断するのではなく、数種類のしもつかれを食べて味の好みの判断をするのがおすすめです。
また、子供のころは食べれなかったが、大人になったら大好きになったなどというケースもあるようなので、昔食べられなかったという人もこれを機に、もう一度しもつかれにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
【しもつかれ】の呼び名は地域によってさまざま
しもつかれという個性的なネーミングとなった由縁は諸説あります。栃木の旧名である「下野の国」から名付けられた説や、煎った大豆に酢をかけた「酢むつかり」がなまったという説などがあります。
しもつかれは栃木の郷土料理として知られていますが、埼玉県や千葉県の一部地域でも作られています。地域によってしもつかれは「しもつかり」「すみつかれ」「しみつかり」など呼び方が微妙に異なります。
【しもつかれ】の歴史
しもつかれの歴史がいつから始まったのか、正確な記録は残っていないようです。しかし、鎌倉時代に描かれた「宇治拾遺物語」などに記述されているなど、しもつかれの歴史はかなり古いものだと考えられています。
またしもつかれの歴史は、江戸時代の天保の飢饉の頃に、豊作を祈願して初午の日に稲荷神社に供えられたという話も伝えられています。
しもつかれの歴史ははっきりとはわかっていませんが、しもつかれははるか昔から栃木の地に住む人々に愛され続けてきた、歴史ある郷土料理なのです。
【しもつかれ】の食べ方
しもつかれは家庭や地域によって色々な食べ方をする変わった郷土料理です。そのまま食べる食べ方もあれば、ご飯にかけて食べるという食べ方もあります。
それだけではなく、お茶請けとして食べたり、酒の肴として食べたり、変わったものだと凍ったしもつかれを熱燗とともに楽しむという食べ方をする地域もあります。
色々な食べ方ができるしもつかれはアレンジがしやすいという特徴も持っています。しもつかれが苦手な方でもアレンジを加えれば食べられるという声も多くあります。
しもつかれのアレンジレシピでおすすめなのがトーストと合わせるものです。しもつかれとポテトサラダを混ぜ、パンに塗ってトーストしたり、バターを塗ったパンにしもつかれとチーズを乗せトーストしたりと、簡単なアレンジでしもつかれを美味しくいただくことができます。
しもつかれとポテトの組み合わせもおすすめです。マッシュして牛乳やマヨネーズで味付けしたジャガイモにしもつかれを乗せ、その上にチーズを散りばめトーストすれば、美味しいしもつかれポテトグラタンにアレンジすることができます。
もっと簡単なポテトのアレンジレシピとしては、じゃがバターにしもつかれをトッピングするというものです。じゃがバターを一風変わった味わいで楽しめるおすすめのアレンジレシピとなっています。
このように、しもつかれは色々なアレンジを加えることができます。しもつかれはクセがありますが、クセを利用して美味しい料理にアレンジすることが可能なのです。
【しもつかれ】の作り方
しもつかれは家庭や地域によって味の異なる郷土料理です。そのため「正しいしもつかれのレシピ」というものは存在しません。
まずは現代に受け継がれているしもつかれの代表的な作り方を簡単に紹介します。まず、塩鮭のアラを熱湯で湯通しし圧力鍋にかけて柔らかくします。柔らかくなったら一度取り出し食べやすいように細かくほぐします。
塩鮭を鍋に戻し、そこに大豆や油揚げを加えて煮込みます。さらに鬼おろしですりおろした大根とにんじんを加え、蓋をして1時間以上煮込みます。具材が柔らかくなったら酒粕を加え、さらに1時間弱火で煮込みます。最後に塩で味を整え完成です。
このように本格的なしもつかれは手間と時間をかけて作られています。そのためここでは、家庭でも簡単に作れるおすすめのしもつかれのレシピを紹介することにします。
今回のしもつかれレシピで使用する材料は、甘口塩鮭(1切れ)・蒸し大豆(50g)・油揚げ(1枚)・大根(1/5本)・にんじん(1/3本)・酒粕(50g)です。
簡単にアレンジしたしもつかれの作り方です。大根とにんじんは皮を剥き、鬼おろしですりおろします。鬼おろしがない場合にはみじん切りにしましょう。塩鮭は骨を綺麗に取り除き1cm角に切ります。
鍋に蒸し大豆、大根、にんじんを入れ、そこに水(200cc)と顆粒和風出汁(少々)を加え火にかけ、煮たったら灰汁を取り除きます。塩鮭と油揚げを加え、蓋をして10分ほど煮込みます。
ボウルに酒粕を入れ鍋の煮汁で溶かします。しっかりと酒粕が溶けたら鍋に戻し、水分が少なくなるまで煮込みます。水分が少なくなってきたら、醤油(小さじ1)と塩(少々)で味を整え完成です。
しもつかれを簡単に作れるアレンジレシピです。本格的なしもつかれを作りたいという人には不向きなレシピではありますが、しもつかれ初心者の方はこの簡単レシピから作ってみるのもおすすめです。
栃木の【しもつかれ】おすすめの通販を紹介
しもつかれは数は少ないものの通販でもお取り寄せすることができます。ここでは楽天市場で購入できるしもつかれを紹介します。
楽天市場で買えるしもつかれは、大根・にんじん・鮭などを細切れにし、酒粕とともに煮込んであります。独特な味や香りと外観から好き嫌いが激しく分かれることもあるとしながらも、栃木出身の方を中心に人気を集めています。
他に楽天市場で買えるしもつかれ関連商品として、餃子の街・宇都宮ならではのしもつかれ餃子という商品も通販で購入できます。
また、しもつかれビスコッティという商品も通販で購入することができます。この商品は、イタリアの伝統菓子ビスコッティにしもつかれを練り込み焼き上げたものです。大豆のカリッとした食感が特徴で、しもつかれが苦手な方でも美味しく食べやすい商品となっています。
しもつかれ自体を通販で買える商品はまだ少ないですが、個性的なしもつかれ関連商品が通販で購入できますので、興味のある方はこちらもチェックしてみてください。
不思議な郷土料理【しもつかれ】を味わってみよう
栃木が誇る歴史ある郷土料理「しもつかれ」を紹介しました。味や香りにクセがありますが、自分で作ることでクセを軽減し、自分好みのしもつかれを作ることもできます。作り方も本格的に作ろうとすると手間と時間がかかりますが、アレンジしてしまえば簡単に作ることも可能です。
歴史ある栃木のしもつかれは通販でも取り寄せることができます。色々なアレンジを加えることもできるので、是非一度しもつかれを試してみてください。
※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。
しもつかれ 350g
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