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よもぎ餅とは?
よもぎ餅は和菓子の定番のひとつですが、愛知県の伝統料理であることはご存じでしょうか?春になれば季節の和菓子として登場し、日本全国で食べられています。深い緑色に爽やかな香りのよもぎ餅は、季節行事とも関わりがあります。
愛知県のよもぎやオゴを使って作られる伝統料理
愛知県の神社では、旧暦の4月15日頃に「おんぞうさん」と呼ばれる神様を祀る風習があったといわれます。神事の際に作られていたのが、よもぎやオゴといった野草で作ったお餅です。よもぎは魔除けの意味があり、神様にも供えられていました。
よもぎ餅は春に摘んだ新芽を茹がいたものを餅に入れて作ります。よもぎが使われるようになったのは、葉の裏に生えている繊毛がつなぎの役割を果たしたからという説があります。そのため、よもぎは「モチクサ」ともいわれます。
また、よもぎに厄払いや穢れを払う意味があるように、餅も神事と深い関わりがあります。古来から餅は、五穀豊穣の祈りに使われてきました。結婚式などのお祝いや季節行事にも欠かせない食べ物です。よもぎ餅も神事と大きく関係していたのかも知れません。
よもぎ餅は通年で販売されているお店もあり、和菓子としては珍しいものではなくなっています。ただ、よもぎ餅に使われるよもぎは春を知らせる野草のひとつで、和菓子に大切な四季を感じさせるものともいえます。
ひな祭りによもぎ餅を食べる意味
女の子の成長を祈る行事として知られる「ひな祭り」は、桃の花が咲くころに行われることから「桃の節句」といわれます。白酒やひなあられとともによもぎ餅も食べられます。魔除けの他に、よもぎは繁殖力が高いことから、子孫繁栄の意味があります。
ひな祭りは「上巳の節句」ともいわれ、平安時代に中国から伝わってきました。中国では春の七草の一つでもある「ゴギョウ」を入れた餅菓子が食べられていたのです。ハハコグサとも呼ばれるゴギョウを使った餅には、厄払いなど願いも込められました。
日本では、餅をつく時に母子をつくのは縁起が悪いといわれたことから、よもぎが使われるようになり、ひな祭りに食べられるようになったのです。京都では、平安時代からひな祭りの頃になるとよもぎ餅を柄杓型にした「引千切」が食べられています。
よもぎ餅の上にあんをのせた引千切は、ひな人形の形を模ったお菓子になります。平安時代に上巳の節句が伝わってきた頃から、穢れを払うという意味から「払い人形」を流す「流しびな」といわれる風習が生まれました。
平安時代の貴族たちがひな人形で遊ぶ「ひな遊び」も、現代のひな祭りのきっかけといわれます。よもぎ餅を供える風習が続いているのは、子供に健康で幸せになってほしいという願いが込められているからでしょう。
京都の引千切の他に、愛知のお隣三重県の伊勢市にある「赤福」では、3月の和菓子としてよもぎ餅を販売しています。毎月朔日に販売をする「朔日餅」で、よもぎ餅は桃の節句であるひな祭りを祝う菓子として人気があります。
よもぎ餅と草餅の違い
和菓子屋さんに行くと、よもぎ餅ではなく草餅として販売されている所もあります。よもぎ餅と草餅にはどのような違いがあるのでしょうか?愛知県でもオゴという野草を使って餅を作っていたように、よもぎ以外の草が使われていました。
オゴ以外にもハハコグサを作って草餅が作られていた時代もあったのです。よもぎが草餅に使われるようになったのは、地域に関係なく野に生えている草だったからでしょう。よもぎやハハコグサの繊毛には粘りを付ける作用もあり、草餅に使うもち米を繋ぐ役割を果たしていました。
よもぎ餅が作られるようになった時代は、現代のように香りや色を楽しむよりは、魔除けや繁栄といった神事の意味合いが強かったといわれます。現在は草餅に関してもよもぎを練りこんでいるものが多く、よもぎ餅とほとんど変わりません。
愛知県の和菓子店でも、名称をよもぎ餅としている所もあれば、草餅で販売する店もあります。形も、丸型、蛤型、小判型というようにさまざまな形状で販売しています。よもぎ餅は、あんの有無やきな粉をまぶしたものとお店ごとに特徴があります。
よもぎ餅の簡単な作り方
出来立てのよもぎ餅は、お餅が柔らかく、よもぎの良い香りが漂ってきます。そんなおいしいよもぎ餅を手作りしてみたいけれど、作り方が難しいイメージがあります。また、材料を揃えるのも大変と感じる人もいるでしょう。
今回ご紹介するよもぎ餅は、できるだけ手に入りやすい材料で、簡単な作り方にしています。お菓子作り初心者でも作りやすいおすすめの簡単レシピなら、いつでもおいしいよもぎ餅が食べられます。ぜひ、作り方をマスターしておいしいよもぎ餅を作ってみましょう。
材料
今回、ご紹介するよもぎ餅の作り方において、材料はスーパーマーケットやネットで購入できる手に入りやすいものを使います。工程が簡単でも、材料が手に入りにくいものだとよもぎ餅作りのハードルは上がってしまいます。
まず、材料は、乾燥よもぎの粉末、白玉粉、缶詰の粒あん、上白糖、片栗粉です。よもぎ餅に欠かせない、よもぎはなかなか生の物は手に入りません。乾燥よもぎの粉末は大手スーパーマーケットやネット通販で購入できます。
よもぎ餅の餅の部分は、白玉粉の他に、上新粉やもち米を使って作る作り方もありますが、今回は、スーパーでも手に入りやすい白玉粉を使用します。上白糖は、一般的に白砂糖と呼ばれるもので、ご自宅で使っているものを使ってもよいでしょう。
よもぎ餅を作る際に必要な道具は、耐熱性のボウル、ヘラ、バット、ハケです。今回は、簡単に作れるように電子レンジを使ったよもぎ餅の作り方をご紹介します。おいしいだけでなく、初心者でも気軽に作れるおすすめ簡単レシピです。
作り方
よもぎ餅の作り方は、最初にあんを6~8個に均等に分けて、丸めておきます。バットには片栗粉を敷いておくと、後のよもぎ餅を作る工程がラクになるのでおすすめです。
続いて、耐熱性のボウルに白玉粉とよもぎの粉末を入れて、少しずつ水を注ぎながらヘラで練っていきます。耳たぶ位の硬さになったら、上白糖を混ぜてよもぎ餅の生地が滑らかになるまで練ってください。
よもぎ餅の材料が入ったボウルを電子レンジで、1分30秒程温めます。一度取り出して、練ったら、再び、レンジに入れて1分30秒程温めてください。よもぎ餅の生地が半透明になった位が目安です。
よもぎ餅の生地が温かい内に、バットに移して片栗粉をまぶします。生地は6~8個に均等に分けて、あんを入れて丸めていきます。きれいな形に整えたら、ハケを使って片栗粉を払ってください。電子レンジでよもぎ餅の生地を温める際は、使っているものに合わせて時間を調節しましょう。
よもぎ餅作りは、お餅が温かい状態で形を作るのがポイントになります。電子レンジで作るので、温め時間も短く、蒸し器で作るよりも簡単に作れます。電子レンジで作るよもぎ餅の作り方は、子供と一緒にお菓子作りを楽しみたい人にもおすすめです。
よもぎ餅のおすすめ商品
よもぎ餅は、2月~3月にかけて発売する所も多く、春の和菓子として親しまれています。和菓子の名店でも看板商品になっている所もあり、春の訪れが感じられるお菓子になります。ここでは、おいしいよもぎ餅を販売しているおすすめの名店が登場します。
蓬乃餡餅/鈴懸
おすすめのおいしいと評判のよもぎ餅は、福岡の老舗和菓子店「鈴懸」の「蓬乃餡餅(よもぎのあんもち)」です。福岡の他に東京や名古屋のデパ地下にも出店している、和菓子好きに人気の名店になります。
鈴懸は、通年で販売するお饅頭や最中の他に、よもぎ餅などの季節の和菓子も豊富に揃えています。蓬乃餡餅は、例年1月~3月中旬に販売をしている商品で、店頭のみで購入できます。季節限定ということもあり、売り切れになることも多いおすすめ商品です。
鈴懸のよもぎ餅は、おもちが柔らかく、口にいれるとよもぎがふんわりと香ります。中に入っているあんも上品な甘さで、最高のお茶請けになります。日持ちは1日と短いので購入したその日が1番おいしい和菓子です。
名称 | 鈴懸 JR 名古屋高島屋店 |
住所 | 愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4 ジェイアール名古屋タカシマヤ地下1階 |
よもぎ餅はおいしい愛知の伝統食!
ご当地グルメが多い愛知県の伝統食がよもぎを入れたよもぎ餅になります。香りが高いよもぎ餅は、春を感じるのにもおすすめの和菓子です。ひな祭りや祭事の際にも食べられている和菓子となるので、旬の時期に味わってみてください。
※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。