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和歌山県北山村に自生していた1本の「じゃばら」
幻の果物「じゃばら」が発見されたのは和歌山県の北山村という山村です。豊かな自然に囲まれた北山村の真ん中を、清流・北山川がゆっくりと流れる風景は「美しい日本のむら景観コンテスト」で農林水産大臣賞を受賞した事があります。
また、和歌山県北山村は、伝統文化である「筏(いかだ)」による「観光筏下り」と珍しい柑橘「じゃばら」を利用した商品により「毎日・地方自治大賞」を受賞しました。
和歌山県北山村はじゃばらで村おこし
人口が500人程の小さな村だった北山村を活性化したのが、昭和54年に開始した伝統文化である「筏」を使う「観光筏下り」と幻の果物「じゃばら」です。
じゃばらの味や栄養素などの特性を活かしたジュースや飴などの商品を開発・加工をすることにより、じゃばらは全国に知られるようになりました。じゃばらの栽培や加工は雇用対策や農業後継者の育成などの村おこしにもひと役買っています。
また、和歌山県北山村は、4・5人乗りのゴムボートで激流を下るラフティングを楽しめる場所としても有名です。北山村を流れる北山川の激流は日本でもトップクラスです。北山川では、滝壺に飛び込んだり天然スライダーを滑るキャニオニングも盛んです。
他にも、観光の拠点として村営温泉施設「おくとろ温泉」があります。内風呂以外に満点の星空を見ることができる露天風呂があります。じゃばら商品などを販売している売店も併設しています。
不思議な名前「じゃばら」の由来
和歌山県北山村では昔から幻の果物の事を「じゃばら」と呼んでいました。「邪(じゃ)」を「祓う(はらう)」という意味が由来になっていると言われています。「邪を祓う」じゃばらは、縁起が良い柑橘としてお正月には欠かせない果物となっています。
基幹産業となった北山村の特産品であるじゃばらの名前は、「じゃばら」「邪祓」「JABARA」として登録商標されています。
和歌山県の希少な果物「じゃばら」の特徴
じゃばらは樹木の生育が良く、花芽がつきやすく樹齢が若い時から果実ができます。5月中旬から下旬頃には北山村はじゃばらの花で満開になります。
幻の果物であるじゃばらは、収穫が始まる頃は緑色をしていますが、だんだんと黄色に色づいてきます。収穫は11月頃から始まり、店頭には12月から2月頃に並びます。じゃばらを購入するときは、ふっくらと丸く、表皮に色艶がある物を選ぶと良いでしょう。
じゃばらは他の柑橘類と比べると日持ちが良いのも特徴のひとつです。風通しの良い冷暗所だと3ヶ月ほど保存ができます。貯蔵をしても果汁の減りが少なく表皮まで使うことができるので、入浴剤や食用として重宝されています。
希少な果物であるじゃばらは、酸っぱさの中に苦みが残る「おとなの柑橘」だと表現されます。酸味と苦みがあるじゃばらは生で食べるより、ジュースやマーマレードにすると食べやすいでしょう。
北山村では、じゃばらの果汁を絞って瓶や一斗缶に保存をしています。サンマを酢で〆る代わりにじゃばら果汁を利用したり、日本酒に加えてリキュールにしたり、焼き魚にかけたりして楽しみます。
じゃばらの果汁にはビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2、カロチンが豊富に含まれています。栄養満点のじゃばら果汁は、飴やジュース、ポン酢、サプリメントなどの商品に加工されています。
和歌山の柑橘じゃばらの楽しみ方
じゃばらは、ゆずやスダチとは違った独特のうま味がある果物です。「にがうま」な果物であるじゃばらは、さわやかな甘みと酸味、苦みを兼ね備えています。
種がほとんどないじゃばらは、半分に切った果実を絞ってジュースにしたり、ジャムや果肉を使った果実酒を作ったりすることができます。また、なべ物やサラダ、焼き魚などの調味料などとしても楽しむことができます。
他にも、じゃばらのジュースを使ってカクテルを作ったり、ロック焼酎に入れたり、ヨーグルトに混ぜたりしても香りが良く、美味しくいただけます。
和歌山県北山村では、じゃばらを搾汁した果皮・果汁を使ったジュースや飴などのお菓子、アロマオイルなどを加工・販売しています。
和歌山ではじゃばらを使った商品も続々登場
北山村のじゃばらは、定番であるジャムやマーマレード、じゃばらパウダー、じゃばらジュース、じゃばら飴やグミ、じゃばら胡椒、コスメなどのさまざまな商品に加工され、テレビや新聞でも紹介されました。
マスコミで取り上げられた北山村で販売している「じゃばら茶」、「じゃばら100%ドリンク」、「じゃばら飴」、「じゃばらポン酢」、「じゃばら石鹸」について紹介します。
人気のじゃばら茶「じゃばら果皮&ルイボスティ」
初めに紹介するのは「じゃばら茶」です。香りの良いじゃばらと美容と健康への効果が期待されているルイボスティで作られています。ノンカフェインなので、夜にも飲むことができます。アイスでもホットでも楽しめます。
乾燥したじゃばら果皮が1包に1g、ルイボスティが1包に2g入っている「じゃばら果皮&ルイボスティ邪気払い」は、30包入って2700円(税込)です。お湯300~600ccで約2分間ほど蒸らしたら飲み頃になります。
じゃばら果皮とルイボスティで作られた「じゃばら茶」は、他にも種類があるので、いろいろと飲み比べてみるのも楽しいでしょう。
ジュースにして飲みやすく「じゃばら10%ドリンク」
次に紹介するのは、30年前から村の工場で作られている「じゃばら10%ドリンク」です。「じゃばら10%ドリンク」は、元祖じゃばらドリンクと言われていて、じゃばらとグラニュー糖だけで作っているジュースです。
甘すぎない「じゃばら10%ドリンク」は、程よい酸味ですっきりしたジュースで、じゃばら初心者や小さなお子さまも飲みやすく、冷やして飲むのがおすすめです。「じゃばら10%ドリンク」は160mlが30本で7776円(税込)です。
他にも、じゃばらとダイダイの果汁が10%入った「じゃばらまる」があります。柑橘香りが爽やかで、「じゃばら10%ドリンク」同様、子供からお年を召した方まで飲みやすいジュースです。「じゃばらまる」は1缶190g30本で4423円(税込)です。
手軽に美味しく「北山村のじゃばら果汁飴」
次に紹介するのは「北山村のじゃばら果汁飴」です。6倍に濃縮したじゃばらの果汁が入っています。飴1個に対して12%の果汁が配合されています。香料は一切使っていないじゃばら本来の味を楽しめる飴です。
北山村のじゃばらでしか作ることができない「北山村のじゃばら果汁飴」は、じゃばらを初めて食べる人にも食べやすい飴です。「北山村のじゃばら果汁飴」は1袋150gで486円(税込)です。
皮まで丸ごと使用「じゃばらぽん酢 じゃぽん」
次に紹介する「じゃばらぽん酢じゃぽん」は、じゃばらの風味を大切にするために1本ずつ手作りです。また、じゃばら本来の旨味が味わえる「じゃばらぽん酢じゃぽん」は、出汁や調味料エキスは使っていません。
「じゃばらぽん酢じゃぽん」は、冷しゃぶや鰹のタタキにかけたり、お鍋のつけだれにしたりすると旨味が引き立ちます。じゃばらの酸味がまろやかで、料理の後味をすっきりとさせてくれる「じゃばらぽん酢じゃぽん」は1本350mlで891円(税込)です。
柑橘の爽やかなコスメ「じゃばら石鹸」
最後に紹介するのは「じゃばら石鹸」です。北山村の「じゃばら石鹸」は、大正11年創業の「暁石鹸」とコラボした上質な枠練石鹸です。石鹸の素地は、牛脂とヤシ油がベースになっています。
保湿成分にはナリルチンを含んだじゃばらの皮を粉末にしたものを使い、香りづけにはじゃばら精油を使っています。石鹸を泡立てるとじゃばらの香りが際立ちます。「じゃばら石鹸」は標準重量110gで770円(税込)です。
和歌山のじゃばらを通信販売でお取り寄せ
じゃばらの加工品のインターネット販売は平成13年に始まりました。平成17年には「じゃばら村直販サイト」を立ち上げ、平成19年には地域密着のブログサイト「村ぶろ」を始めました。
現在では、和歌山県北山村で加工されている商品は、じゃばら村センターオフィシャルショップ、じゃばら村センター楽天市場店でお取り寄せをすることがきできます。
他にも、特約店として紀伊国屋文左衛門本舗でも購入することができます。詳細については、各ホームページにて確認することをおすすめします。
また、北山村のおくとろ温泉やまのやど売店、北山村内の各商店、東京都千代田区有楽町にある「わかやま紀州館」、スーパーマーケットオークワ各店では、直接購入することができます。
和歌山の幻の果実じゃばらを試してみては?
日本唯一の飛び地の村「和歌山県北山村」で栽培されている幻の果物じゃばらは、ジュースや飴、スイーツ、ぽん酢、サプリメント、石鹸、アロマオイル等、さまざまな物に加工されています。幻の果実と呼ばれたじゃばらを試してみませんか?