徳島の汽車について徹底調査!全国唯一電車がない県の路線や運賃は?

徳島の汽車について徹底調査!全国唯一電車がない県の路線や運賃は?

徳島県は全国で唯一電車の走っていない県で、県内にある各鉄道路線では地元の人が「汽車」と呼ぶ列車が運行されています。この「汽車」とはどんな列車なのでしょう。徳島県を走る「汽車」について、路線や運賃、時刻表情報を含めて詳しく紹介します。

記事の目次

  1. 1.え!徳島って電車がないの?汽車って何?
  2. 2.徳島県で汽車に乗るには?
  3. 3.徳島県の汽車の路線は?
  4. 4.徳島県の汽車の運賃
  5. 5.徳島県の汽車の時刻表
  6. 6.汽車を間近に見ながらのんびり時間を過ごすなら
  7. 7.そんな徳島についに汽車ではなく電車が!
  8. 8.徳島県に行ったら汽車観光を楽しんでみては?

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え!徳島って電車がないの?汽車って何?

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「徳島には電車が走ってない」というお話をする前に、まず電車と汽車の違いをはっきりさせておきましょう。電車とは簡単に言うと、電力を動力源にしている車両で、普通は線路の上に架線があります。一方の汽車という言葉は、色々な意味で用いられているのです。

SLすなわち蒸気機関車が引く列車が汽車のイメージとしてはぴったりですが、それ以外の電気機関車やディーゼル機関車を含め、機関車が引く列車であれば汽車と呼ぶ場合も多いのです。また、国鉄の時代には私鉄のことを電車、国鉄を汽車と区別して呼んだこともあります。

そしてディーゼルカー、すなわち電力ではなくディーゼルエンジンを動力にしている車両のことで気動車とも言われます。実はこの気動車も汽車と呼ばれることがあるのです。

徳島は全国で唯一電車のない県

Photo by naitokz

全国の鉄道路線には電化区間と非電化区間があります。大都市近郊ではJRや私鉄路線のほとんどが電化区間で電車が走っており、全国的にも主要路線は多くが電化されているので、やはり電車が走りますが、徳島県の鉄道路線は電化区間がなく電車が走っていないのです。

JR四国各線のうち電化区間は限られています。予讃線の高松駅から松山駅を経て伊予市駅まで、岡山県と香川県を結ぶ本四備讃線、土讃線の香川県内にある多度津駅と琴平駅の間、以上の3区間だけです。すなわち香川県と愛媛県は電化区間があり、電車が走っているわけです。

同じ四国では徳島県とともに高知県もJRの電化区間がないのですが、高知県には高知市を中心に路線が伸びる「とさでん」と呼ばれる電車が走っているのです。

電車でなくディーゼル車(気動車)

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電化区間がない徳島県の鉄道路線では、電車ではなく気動車すなわちディーゼル車が走っています。この気動車のことを「汽車」と呼ぶ場合があると先に紹介しましたが、徳島県はまさにその例で、電車でなければ「汽車」ということで、これが徳島の「汽車」の正体なのです。

地元徳島県でも、多くの方はこの気動車のことを「汽車」と呼んでいますので、旅行客も「汽車」と言った方が話がよく通じます。そう、徳島では汽車旅なのです。

ただ、地元の方でも、気動車はあくまでも気動車であって「汽車」ではないという考えの方もいます。そういうこだわりのある方もいらっしゃるので、頭に入れておきましょう。

徳島県で汽車に乗るには?

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電車であっても気動車すなわち汽車であっても乗り方は同じで、乗車券を買って改札口を通るか、ICカードをタッチすればよいと思っている方が多いと思いますが、徳島県の場合は少々事情が違います。徳島県は愛媛県と共に自動改札機がない県としても知られているのです。

ただ、これは徳島県に限らず全国の多くの地域で見られることで、自動改札機がなかったり、駅員のいない無人駅があったりするわけです。そこで、徳島県での汽車の乗り降りの方法について紹介していきましょう。

乗り方

Photo by 海爾渥 / Hairworm

徳島県内の各路線には無人駅が多いですが、もちろん駅員のいる有人駅もあります。その場合は購入した乗車券を改札口や窓口で駅員に見せて入場することになります。大きな駅ではもちろん自動券売機もありますが、自動改札機はないのです。

ちなみに、徳島県で最も大きな駅は徳島駅ですが、1日の乗降客が8129人(2018年)と四国では香川県の高松駅に次いで2番目に多いのです。各線が乗り入れる徳島駅は駅ビルも非常に大きい四国では有数の駅になっています。

乗る駅が無人駅の場合は?

Photo by 海爾渥 / Hairworm

それでは、徳島県に多い無人駅から乗る場合はどのようにして汽車に乗るのでしょう。実は色々なパターンがあります。無人駅でも自動券売機が設置されている駅があり、この場合は購入した乗車券を持って汽車に乗ればいいわけです。

自動券売機がない無人駅の場合は、汽車に乗った後で車掌さんから乗車券を購入します。さらに汽車によっては車掌さんのいないワンマンカーで運行されている場合があり、この場合は乗るときに整理券を取ることになりますので注意して下さい。そう、路線バスと同じ感覚です。

降り方

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次は降車駅での降り方です。乗車券を購入して持っている場合、有人駅ではそれを駅員に渡すことになります。ワンマンカーで整理券を取った場合は、その整理券と必要な運賃を駅員に支払います。

降りる駅が無人駅の場合は?

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降りる駅が無人駅の場合、自動券売機や車掌さんから購入した乗車券を降りる時に車掌さんに渡します。乗車券を自動券売機で購入してワンマンカーに乗った場合も整理券を取り、降車駅で車内の運賃箱に乗車券と整理券を入れて降車します。

そして、ワンマンカーに自動券売機のない駅から整理券を取って乗車した時ですが、この場合は路線バスと同じように、降車駅で車内の運賃箱に整理券と必要な運賃を入れて降車する仕組みです。このように、ほのぼのローカル線の旅が味わえるのがいいところです。

徳島県の汽車の路線は?

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徳島県には、JR四国の路線を中心に第3セクターの路線1つを加えたいくつかの路線が走っていますが、全て非電化路線で電車は走っておらず、徳島県の多くの人が「汽車」と呼ぶ気動車だけが県内の路線を走ります。逆に言えば、徳島県内では気動車の旅を楽しめるのです。

県内の路線は6つ

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徳島県内のJRの路線は、県内だけを走る路線が3つと他の県へつながっている路線が2つあり、合わせて5つの路線があります。そして県の南部から隣の高知県へつながる第3セクターの鉄道路線を加えて、合計6つの路線が県内を走っています。

高徳線

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徳島駅と香川県の高松駅を結ぶJR高徳線は、両県の県庁所在地を結ぶJR四国の主要路線の1つで、特急うずしお号も走ります。全長74.5kmの路線で、途中徳島市内で吉野川を鉄橋で渡ります。29の駅がありますが、そのうち徳島県内の駅は9駅だけになっています。

徳島線

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JR徳島線は高徳線の佐古駅と土讃線の佃駅を結ぶ東西67.5kmの路線で、吉野川南岸を通る徳島県内だけの路線です。24の駅がありますが、実質的な始発、終着駅は東では徳島駅、西では阿波池田駅になっており、この両駅間には特急剣山号が走っています。

土讃線

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JR土讃線は香川県と高知県を結ぶ四国の幹線路線の1つで、特急南風号やしまんと号が走り、途中徳島県内を通ります。徳島県内では県西部を通過し、阿波池田駅を中心に9つの駅がありますが、吉野川の峡谷地帯で有名な大歩危(おおぼけ)駅と小歩危(こぼけ)駅もあります。

牟岐線

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JR牟岐線は県内東部を徳島駅から阿南駅を経て南へ向かう79.3kmの県内路線です。臨時駅を含め30の駅がありますが、終点の海部(かいふ)駅では阿佐海岸鉄道に接続しており、両方の路線を合わせて阿波室戸シーサイドラインの愛称があります。

鳴門線

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JR高徳線の池谷駅から分岐して鳴門駅まで8.5kmの短い路線がJR鳴門線です。池谷駅と鳴門駅を含め7つの駅しかなく、これらの駅は全て鳴門市にあります。鳴門線の定期列車は全て普通列車で、ほとんどの列車は高徳線へ乗り入れ、鳴門~徳島駅間の運転になっています。

阿佐東線

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海部駅で牟岐線と接続するのが第3セクター阿佐海岸鉄道の阿佐東線です。海部駅から県境を超えて高知県の甲浦(かんのうら)駅まで8.5kmの路線で、駅は途中駅の宍喰駅を含めて3駅だけです。終点の甲浦駅からは室戸岬へ道路が通じています。

都市部を除いて山沿いを走る路線が多い

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以上紹介した6つの路線は、徳島の市街地や牟岐線の徳島~阿南間、鳴門線などの田園地帯を除けば、多くは山沿いを走っています。徳島線も吉野川の南岸を走っていますが、すぐ南には四国山地の山並みが続いており、土讃線は吉野川の峡谷美が堪能できる絶景路線です。

徳島県の汽車の運賃

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徳島県で「汽車」と呼ばれる気動車で旅をする場合にはどれぐらいの運賃がかかるのでしょう。県東部の徳島駅と他の主要な駅の間の運賃を紹介してみると、徳島駅から渦潮で有名な鳴門駅へは高徳線、鳴門線を通る直通列車で比較的短時間で行け、運賃は360円となっています。

高徳線でそのまま香川県の高松駅まで行くと運賃は1460円となり、特急うずしお号を利用すると特急料金1180円がさらに必要です。徳島線と土讃線を利用して阿波池田までの運賃は1640円で、さらに名勝大歩危峡の最寄り駅大歩危駅まで行った場合は2100円になります。

牟岐線に乗った場合は阿南駅まで550円、牟岐駅まで1460円、海部駅までが1640円の運賃で、さらに阿佐海岸鉄道を利用した場合、海部から甲浦駅までの運賃は270円になります。

お隣高知県まで汽車で行くと?

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阿佐海岸鉄道の終点甲浦駅は高知県なので、徳島駅からJR牟岐線と阿佐海岸鉄道を乗り継いでこの甲浦駅までの合計運賃1910円で高知県に行くことができるのです。

一方、高知県の中心高知駅へ徳島駅から行く場合は徳島線と土讃線を乗り継ぎます。距離的には土讃線に乗り換える阿波池田駅が中間当たりになり、運賃は阿波池田駅の場合の約2倍3180円になります。特急を1回または2回利用すると特急料金がさらに必要です。

徳島県の汽車の時刻表

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徳島県内の路線の時刻表はどうなっているのでしょう。1時間当たりの本数を時刻表で調べてみると、大都市圏の時刻表のように電車が数分おきの時間で来るということはありません。

徳島駅から出る各路線の列車本数を時刻表で見てみると、1時間にほぼ1~2本の割合で普通車が運転されていますが、鳴門線は1時間1本です。さらに高松までの高徳線では1時間に1本、徳島線では阿波池田まで2時間に1本の割合で特急が運転されています。

阿佐海岸鉄道の時刻表を見ても1時間に1本程度の運行になっていますが、JR各線や阿佐海岸鉄道いずれの場合も路線全線を直通で走る列車ばかりではなく、途中の駅で乗り継ぐというパターンも多いので、時刻表をよく調べて乗るようにしましょう。

土日にしか走っていない観光列車も

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時刻表ではなかなか気づきにくいですが、土日祝日などには観光列車が走っています。高徳線や徳島線では一部の特急列車に連結して、プレイルームの付いた「ゆうゆうアンパンマンカー」が走っており、アンパンマンデザインの指定席で運転され、子供たちには大人気です。

また、土讃線では香川県の多度津駅から大歩危駅まで渓谷美を堪能しながらお食事も楽しめる「四国まんなか千年ものがたり」号が走っています。時刻表の定期列車以外にもこんな観光列車が徳島県を走っていますので、ぜひJR四国のHPで確認して利用してみてはどうでしょう。

汽車を間近に見ながらのんびり時間を過ごすなら

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徳島での「汽車」に乗っての旅は、山間部をのんびり走るローカル色満載で、なかなかいい感じです。その「汽車」すなわち気動車が走る姿を眺めながらのカフェタイムを、同じくのんびりと時間を忘れて楽しめる素敵なカフェが沿線にあるのでご紹介します。

「ROSETTA CAFFE COMPANY」

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そのカフェはJR牟岐線の南小松島駅から西へ徒歩4分とすぐの所にある「ROSETTA CAFFE COMPANY」で、お店のすぐ脇に牟岐線の線路があり、まさに目の前を汽車が走る光景とその走行音が堪能できます。コーヒー専門店でおいしいコーヒーの味も本物です。

このお店の特徴は光サイフォンの使用にあります。通常のサイフォンとは違う火を使わないこのサイフォンではコーヒーの抽出が安定しているのです。提供されるスペシャルティーコーヒーをいただきながら徳島の「汽車」を眺めてゆっくりと時間を過ごすのは最高です。

おすすめはテラス席

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ウッディー調のおしゃれなカフェで、明るく落ち着いた雰囲気の店内にはカウンター席やテーブル席など40席以上の座席があり、ゆっくりした時間を過ごせます。店内からも「汽車」を見ることができますが、すぐ横を「汽車」が走るテラス席がやはり最高です。

住所 徳島県小松島市堀川町2-4
電話番号 0885-38-6465

そんな徳島についに汽車ではなく電車が!

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全国で唯一電車の走っていない徳島県ですが、そんな徳島県にぜひ電車を走らせたいという強い思いで活動を続ける人達がいます。2016年にそのプロジェクトを立ち上げたのが、地元徳島大学創新教育センターに属する大学生たちで、徳島初の電車走行に向けて奮闘中なのです。

学生達が奮闘する「阿波電鉄プロジェクト」

Photo byMichaelGaida

プロジェクトの名はその名もズバリ「阿波電鉄プロジェクト」で、6人の乗車が可能な実用型の小型電車1両の製作を目標に現在も活動中です。多くの寄付や大学の協力で進行するこのプロジェクト、将来的に時刻表にも載るような電車走行につながればいいです。

徳島県に行ったら汽車観光を楽しんでみては?

Photo by 海爾渥 / Hairworm

電車の走らない徳島県ですが、逆に地元の人が「汽車」と呼んでいるディーゼルカーすなわち気動車の旅が楽しめるのです。各路線では今日も「汽車」がのどかに走り続けています。乗換え時間も楽しむぐらいの気持ちで、時刻表を見ながらののんびり汽車旅はいかがでしょう。

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ライター

mapfan

グルメ大好きな関西在住ライターです。地元には美味しいグルメや観光スポットがたくさんあるのでそれらを中心に紹介していきたいと思います。

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