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初心者でもできる金継ぎのやり方を知りたい!
今回は、初心者でも挑戦できる金継ぎのやり方について紹介をします。金継ぎについて知らない方も多いかもしれませんが、日本では古代の時代から伝統的に実施されてきた技法です。日本古来の磁器や陶器を維持するために昔から行われてきたもので、伝統の技術です。
金継ぎはプロの技法であり、初心者が気軽に実行できるというものではない考える方も多いかもしれませんが、実は初心者でも十分に実践できるやり方があります。
金継ぎは奥が深く、突き詰めれば突き詰めるほどやりがいのある技法です。プロのレベルで実行するのは非常に敷居が高いですが、初心者のレベルでも十分に楽しめるやり方はあります。初心者向け金継ぎキットも販売されているので、初心者向けのやり方を試してみましょう。
金継ぎとは?
そもそも金継ぎとはどのような技法でしょうか。金継ぎとは、陶器や磁器の破損した個所を修復するやり方のことです。日本では昔から陶器や磁器を使ってきましたが、破損するケースも多くありました。破損してしまった物をそのまま破棄するのではなく金継ぎをして修復してきました。
金継ぎのやり方で用いられる接合素材は昔から漆が使われていました。しかし現在では専用のボンドなど合成樹脂が利用されるケースが増えており、初心者でも取り組めます。
金継ぎのもともとの役割は、破損した陶磁器を修復する事でしたが、逆に陶磁器自体の価値を高めるやり方として定着してきました。もともとのきれいな状態の陶磁器に比べ、金継ぎをした後のつぎはぎのある陶磁器のほうが価値があると判断されるケースも多くなっています。
古くは縄文時代から使われていた修復技法
金継ぎという陶磁器修復のやり方は、日本古来から用いられてきた伝統技法で、古くは縄文時代から取り組まれてきたやり方だといわれています。出土する縄文土器に金継ぎをした跡が見つかるケースも多く、日本古来からの日本人の技術力の高さをうかがい知ることができます。
金継ぎのやり方を行うことで、陶磁器の価値を逆に高めるという考え方は、室町時代の茶の湯が始まる頃が発祥だといわれています。日本伝統の「わびさび」の風情を体現するために、金継ぎが施された陶磁器の美しさと儚さが注目を浴びてきたという歴史が日本にはあります。
【簡単な金継ぎのやり方】必要な道具・材料
続いて、初心者でもできる金継ぎのやり方について紹介をします。昔から行われてきた伝統的な金継ぎのやり方をマスターするにはかなりの時間と修練を要しますが、初心者でも十分に楽しめるレベルに到達するには、それほど厳しい修練を要する必要がないのでおすすめです。
まずは、初心者が実行しやすい金継ぎのやり方のために必要な道具や材料を紹介します。プロのレベルで金継ぎをする場合には適切ではない道具や材料もありますが、初心者が個人で楽しむレベルで実行するやり方の場合には簡単で使いやすいほうがおすすめできます。
漆の代わりに合成樹脂を使うのがおすすめ
金継ぎのやり方といえば、欠けた部分を接合する材料として漆が利用されてきました。しかし漆は取り扱いが難しく、初心者には使用するのが難しいです。そのため、初心者におすすめの道具、材料としては合成樹脂を漆の代わりに利用するやり方があります。
合成樹脂とは、いわゆる金継ぎ専用のボンドなど人工の接着剤のことです。金継ぎ専用のものなら、比較的接合のやり方がしやすく、すぐに接合されるのでおすすめです。材料や道具にこだわりを持っていないのであれば、まずは合成樹脂の利用から開始してみましょう。
【簡単な金継ぎのやり方】作業手順
続いて、金継ぎのやり方の作業手順を紹介します。必要な道具や材料が揃ったら、さっそく金継ぎの作業に取り掛かりましょう。とにかく回数をこなすことでやり方の要領がつかめてくるという側面もあるので、何度も金継ぎ作業に挑戦して経験値を積んでいきましょう。
初心者向けの道具や材料であれば、比較的簡単に金継ぎ作業を実行できるので、気軽に挑戦してみましょう。普段から陶器や磁器をよく利用している場合で、少し欠けてしまったなどの状態のものがある場合には、さっそく金継ぎのやり方を試してみてはいかがでしょうか。
エポキシで接着
初心者向け金継ぎのやり方の第一手順は、破損した部分をエポキシで接着するやり方です。エポキシとは、陶器や磁器を接着する際に利用できる接着剤のことです。速乾性がありきれいに接合できることから、初心者が金継ぎを実行するやり方に用いられやすいです。
小さな欠けがある程度の破損であれば、パテを使って修復するのも有効です。欠けの大きさに合うパテをこねて破損部分に取り付けるやり方があります。エポキシで接合するよりもむしろきれいに仕上がるのでおすすめです。状況に応じて使用する道具を使い分けるやり方がおすすめです。
カッターやサンドペーパーで余計な部分を削る
エポキシなどで破損部分を接合した後は、カッターではみ出している部分を切り取り、接合部分のデコボコをサンドペーパーなどで滑らかにします。接着剤が少しはみ出るのは仕方のないことですので、これをきれいに取り除くことが正しい金継ぎのやり方になります。
サンドペーパーで強くこすりすぎると陶磁器の素材が必要以上に傷んでしまいます。接合部分でデコボコしてる部分だけサンドペーパーが当たるようにしましょう。金継ぎの仕上がりを美しく自然に見せるために必要なやり方です。カッターとサンドペーパーを上手に使い分けましょう。
テレピン油・真鍮粉・合成樹脂を混ぜて接着部分に塗る
続いて、テレピン油と真鍮粉、合成樹脂を混ぜて接合部分に塗る行程が必要になります。接着剤で接合し、サンドペーパーなどでこすった状態だと、見た目が汚い仕上がりになってしまいます。仕上がりをきれいにするために、接合部分を丁寧に仕上げるやり方になります。
小皿などにテレピン油を数滴入れて、その上から真鍮粉を適量振り落とします。そのあと合成樹脂を加えて混ぜ合わせます。陶磁器をきれいに塗るような作業になるので、適切な分量は何度か繰り返して試しましょう。陶磁器の色合いに合わせたやり方も考える必要があります。
充分に乾かす
最後に、金継ぎ作業をした陶磁器をしっかりと乾かします。以上のやり方でしっかりと接合されたとはいえ、最後に塗装をした部分はしっかりと乾かさないと取れてしまって仕上がりが汚くなってしまうケースがあります。最後の大事な行程になります。
金継ぎは以上のやり方で初心者でも十分に挑戦できます。単に破損個所をつなげるだけなら接着剤を使ってくっつけるだけで十分ですが、違和感のない仕上がりにするための金継ぎのやり方としては、余った接着剤の除去や最後の塗装作業は必須と考えるべきです。
本格的な金継ぎのやり方を学びたいなら
以上、簡単な金継ぎのやり方を紹介してきましたが、より本格的な金継ぎのやり方を学びたいと思った場合にはどうすればいいのでしょうか。金継ぎ作業はやればやるほど奥が深く、やりがいのある作業です。より本格的なやり方をマスターしたい場合は、プロに習うのが良いでしょう。
近年は金継ぎのやり方を学んで趣味として楽しんでいる方も増えてきています。日常の陶磁器の修復目的で金継ぎのやり方を学びたいという方もいますが、むしろ金継ぎのやり方の美しさや技術の高さにひかれて、趣味として楽しみたいという方も非常に増えてきています。
ワークショップへ行ってみよう
より本格的な金継ぎのやり方を習いたい場合は、ワークショップに行ってみることをおすすめします。簡単な金継ぎのやり方を教えてくれる初心者向けのワークショップもありますが、より本格的なレベルで金継ぎを行うやり方を教えてくれる、中級上級者向けのものもあります。
さらに最近ではカルチャースクールなどで講座が開催されるケースも増えてきています。受講費用が掛かるケースが多くなりますが、その分レベルの高い金継ぎのやり方をマスターできます。漆を使った本格的なやり方を学習できるので、趣味のレベルを高めたい方におすすめです。
金継ぎのやり方を学んでお気に入りの器を修復しよう
以上、金継ぎの初心者でもできるやり方を紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。金継ぎはプロの作業と思われがちですが、簡単な内容なら初心者でも十分可能です。
より高いレベルの金継ぎのやり方を学習したい場合にもワークショップやカルチャースクールで習う方法もあります。やればやるほど奥の深さを実感できてやりがいのある金継ぎを趣味とする方も増えてきているので、ぜひ試してみてください。