【金継ぎ】は縄文時代から伝わる伝統技法!現代に生きる美しいアートとは

【金継ぎ】は縄文時代から伝わる伝統技法!現代に生きる美しいアートとは

金継ぎとは、陶磁器などの割れや欠けを修理する技法として古来から伝わっている伝統技法です。修理目的で利用されるだけでなく、芸術的な技法として注目されています。金継ぎの伝統的な技法が現代のアートとして生きている経緯と魅力について紹介します。

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記事の目次

  1. 1.近年海外からも注目される「金継ぎ」
  2. 2.金継ぎとは?
  3. 3.金継ぎの歴史
  4. 4.金継ぎの魅力
  5. 5.金継ぎの手順・やり方
  6. 6.金継ぎは誇るべき日本の伝統技術でありアート

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近年海外からも注目される「金継ぎ」

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今回は、日本の伝統工芸のひとつである金継ぎ(きんつぎ)について紹介をします。陶器や磁器といった器の修理を目的として始められた技法で、日本では大昔から用いられてきた伝統の手法として知られている、日本らしい魅力ある工芸技術です。

金継ぎはもともと陶磁器類の修理目的で開始された伝統技法ではありますが、現在では日本文化を色濃く伝えるアートとして知られるようになりました。骨董品には文化財としての価値が見いだされ、国際的にも広く評価されるケースが増えてきており、世界規模で注目されている芸術です。

金継ぎを海外から学びに来るケースも近年は増えてきています。金継ぎの伝統技法を身に付けたいと希望する方は国内外問わず増えてきており、ブームになってきています。

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金継ぎの技法は、文化財としての価値や骨董品として高級品と同格で取り扱いされるケースが多いため、初心者や一般の方が扱うのは難しいと考えられがちです。

しかし、実は金継ぎは初心者の方でも取り扱いができる技法です。もちろん、アートとしての価値のある作品を作るには相当な経験と技術、修練が必要になりますが、自宅で使っている陶磁器などの器の欠けやひびの修理をするなら、一般家庭でも十分対応できます。

今回は、金継ぎの魅力について詳細を紹介します。金継ぎの歴史や正しい技法、アート・骨董品としての価値、文化財としての魅力など解説していきます。普段の生活に一点のアクセントを与えてくれる金継ぎの魅力を知って、日本人らしい文化をしっかりと体感しましょう。

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地域別【金継ぎ】を依頼できる企業・店舗情報をチェック!宅配対応のお店は?
「金継ぎ」は日本の伝統技術であり、昔の人は金継ぎの完成に想像を膨らませ、出来上がりを楽しみにしていたと伝えられています。今回は東日本と西日本のエリアごとにおすすめの金継ぎを依頼できる企業・店舗をご紹介します。また、金継ぎ依頼の相場も確認しましょう。

金継ぎとは?

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そもそも金継ぎとはどんな技法でしょうか。基本的には陶磁器類の修理作業を行う手法ですが、その美しさと厳かな雰囲気から、文化財やアートとして扱われるようになりました。割れた箇所の継ぎ目を金などで豪華に彩らせることから、金継ぎと呼ばれるようになりました。

金継ぎで取り扱うのは、文化的な芸術品だけではありません。日常的に利用する容器ももちろん対象になります。陶磁器だけではなく、ガラス製の容器についても金継ぎの技術を持って修理をすることが可能です。意外に身近にある一般生活に根差した技術と考えるべきです。

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美しい仕上がりを目指すアートとしての金継ぎだけではなく、破損した日用品を修理する目的で利用されるケースも金継ぎに含まれるので、無駄な廃棄を減らす魅力もあります。

壊れた器を漆で修復し金を使って装飾を施した漆芸技法

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金継ぎの伝統的な技法としては、破損した箇所を漆を利用して接着していきます。漆を利用するという点で、一般向けの技法ではないと考えられがちですが、漆の代わりに金継ぎ専用の接着剤を使用して、一般向けに利用しやすい手法を提供する傾向も増えてきました。

金継ぎが美しく仕上がる要因としては、漆でつないだ後、金などを使って豪華に美しく装飾する点が挙げられます。意図せず形成された継ぎ目の不規則な形状が美しく仕上がり、文化財レベルのアートとして扱われるようになります。骨董品として歴史あるものも非常に美しいです。

日用品を金継ぎで修理するレベルでは、日常的に誰でも試すことができます。近年では、初心者でも気軽に楽しめる専用キットもたくさん販売されているので活用しましょう。

食べ物を入れる器に使用しても安心

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金継ぎの際に利用する素材に金粉や漆がありますが、食品に使う器に使用して問題はないのでしょうか?金粉や漆が人体に与える悪影響を心配する方も多いかもしれません。

実際は漆は天然成分なので多少人体に入っても支障はありません。金粉も人体に悪影響を及ぼす素材ではありませんので、安心して日常で使用しているの容器にも金継ぎを用いることができます。ただ、食べ物に漆の風味が移ると食材の味わいが落ちてしまう恐れがあるので注意しましょう。

漆で行った継ぎ目の修復は、かなり頑丈に仕上がります。容器としての安全性や強度はかなり増すので安心して金継ぎを行いましょう。アートとして金継ぎを行うのではなく、日常的に容器の補強や修理をする家庭も増えてきているので、これまで実践してなかった方も挑戦してみましょう。

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金継ぎは古来より利用されてきた修復技術に数えられ、新しい価値や魅力を加えることができます。今回は東京都内で人気を集める金継ぎ教室・ワークショップのおすすめスポットをご案内しましょう。金継ぎ教室によっては初心者でも参加できます。

金継ぎの歴史

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続いて、金継ぎの歴史について紹介します。金継ぎは日本の伝統技法として古代の時代から用いられてきました。日本らしい文化を継承する伝統ある技法で、近年は海外からも注目が集まっています。海外から金継ぎの技法を学びに来る若者も多いほど、注目が集まっています。

金継ぎは、日本でいつ頃から始まった技法なのでしょうか。金継ぎの歴史は非常に古く伝統があり、文化財としての価値もあるので、学ぶことにも大変意義があります。

もともと金継ぎは容器の修理を目的として始まった技法ですが、徐々にアートとしての役割を担うようになりました。時代とともに変遷していった金継ぎの歴史と役割について知ることでより金継ぎの技法を楽しむことができるでしょう。

縄文土器にはすでに使用

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金継ぎの作業自体は、実は縄文時代から開始されていたといわれています。縄文時代に利用されていたと考えられている縄文土器に、金継ぎの跡が発見されました。縄文土器が出土し、その状態を調べた結果発見されました。古代の日本人の技術力の高さがうかがい知れます。

縄文時代に行われていた金継ぎは、製造した縄文土器を少しでも長く利用するために修理する目的で実施されていました。金継ぎは、土器のような素材にでも活用できる技術でした。

もちろん縄文時代の金継ぎ技術には、現在のような漆や金粉を利用することはありません。当時の素材は今とは大きく異なりますが、技術の面では今の高いアート技術の礎と考えられる非常に高いものが見られます。伝統のある金継ぎ技術は古代の時代から受け継がれています。

発展したのは室町時代から

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縄文時代から実施されてきた金継ぎの技術が、現在のようなアートとして注目されるようになったのは、中世の室町時代のころからとされています。金粉を利用した美しい継ぎ目が見られるようになったのは、室町時代における出土品からです。高い文化財として注目されます。

特に文化として確立していったのは、室町時代後期の安土桃山時代だといわれています。茶の湯の普及に伴って、お茶を楽しむ器に芸術的な価値を見出すようになりました。

現在のようなアートとしての技術が生み出され始めたのは、この室町時代後期だと考えられています。当時の遺品の多くが骨董品として非常に価値の高いものと考えられ、重要な文化財として重用されています。今の金継ぎのアートとしての基礎を築いた時代だと考えられます。

過程や跡をアートとして楽しむように

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金継ぎが重要な文化財・アートとして考えられるのは、日本人特有の美的センスと「もの」に対する考え方が根底にあると考えられています。壊れたものには価値がないと考えるのが通常ですが、日本人古来の考え方は、壊れた過程自体にも価値があるものと考えます。

物として大事に使用した結果として壊れるという形をとったと考え、それ自体を美しいと考えるのは、海外の人にはイメージできない日本人特有の意識だと考えられています。

日本人特有の「ものを大事にする意識」を現在の形に至るまでの過程を考える意識をベースにして、金継ぎの技術と美的感覚が醸成されていったと考えられます。無造作に形作られた継ぎ目の跡に、その器自体の歴史や利用されてきた過程を感じるというセンスが重要視されます。

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伝統技法【金継ぎ】のやり方をご紹介!初心者でも簡単にできる方法とは?
「金継ぎ」という伝統技法は、日本で古代の時代から利用されてきた歴史のある技法です。高度な技術がないと出来ないと思われがちですが、実は初心者でも簡単に出来るやり方があります。伝統工芸である金継ぎの初心者でも対応できるやり方を紹介していきます。

金継ぎの魅力

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続いて、金継ぎの魅力や価値について紹介をします。解説してきたように、金継ぎの美意識や技術は、日本人ならではの感性をベースにして育ってきたと考えられています。現在にも伝わる技術の高さと美意識のセンスは、昔から長い年月をかけて培われてきました。

伝統のある技法と形状の美意識が備わっている金継ぎに対し、人によって感じる意識や価値は異なりますが、多くの方が感じる価値や特徴には共通点があります。日本人の深層意識に備わっているともいえる美的感覚は、金継ぎの技術と美しさによって表現されています。

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金継ぎで形作られた容器は、その美しさ自体に価値があるのは間違いありません。しかし、それだけでなく思わぬメリットがあると考えられています。美しいものは、ただその形をめでるだけではなく、日本人の精神面に働きかける作用があるとも考えられています。

日本の古代の時代から培われてきた技術である金継ぎには、日本人に強く影響を与える効果があると昔から考えられてきました。現在において、容器を大事にして美しく彩ることは普段は忘れがちですが、伝統を重んじる精神を思い出して癒されることもあるでしょう。

日本人ならではの侘び寂び

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金継ぎの技術には、日本の古代及び中世の時代から重んじられてきた「もののあわれ」及び「侘び寂び」の精神が感じられます。平安時代の後期及び鎌倉時代にかけて培われてきた日本人古来の感覚です。華美なものよりも、移ろいゆくはかないものに美的なものを感じるというものです。

陶磁器は決して派手で華美な雰囲気はありません。しかし、質素さにこそ美しさや価値があるという感覚が日本では大事にされてきました。侘び寂びの精神は中世でなくなることなく現在にまで継続されているので、金継ぎには大きな魅力があります。

セラピー効果

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金継ぎには、さらにセラピー効果があるとされています。破損してしまった容器を修理している状態に、自分自身の再生や更生を連想し、癒されるという効果があると期待されています。大事なものを失った後、継ぎ目のある茶器を見ることで、実際に癒された経験のある方は多いです。

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日本人古来の、物を大事にする精神が根底にあるからこそ、再生した物に対して癒しの感覚を得られるというのは、非常に日本的で魅力的な感性です。日本人ならではの金継ぎの技術を見て、セラピー効果を実感できるのは、日本ならではの個性的で価値のあることです。

修理してより魅力的にして使うリユース精神

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近年特に注目されているリサイクル・リユースの考え方にも、金継ぎの技術と精神はマッチしています。ものを大事にして、古くなったものや破損したものを再度別の形で利用したり、さらに価値のあるものにして再度利用する考え方が社会全体的に奨励されています。

金継ぎの技術はまさにリサイクル・リユースの考え方にぴったりの技術と考えられます。破損してしまった容器を捨てるのではなく、さらに価値の高いものとして骨董品としての価値を高めていく技術として、日本だけではなく世界各国から見直されているのは注目に値します。

文化財や骨董として再評価されるものも

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金継ぎの技術を用いて中世のころから現在に形を残す容器については、文化財的な価値があるとして骨董品として扱われるケースも少なくありません。中世の有名な陶芸家である本阿弥光悦の作品は、非常に高い価値のある文化財として骨董品の最上級の扱いを受けています。

金継ぎを施された陶磁器や茶器の多くが、骨董品として非常に高い価値を見出されています。個人レベルで金継ぎをするものについて、文化財のレベルで高い価値のあるものを見出されることは少ないですが、現在の陶芸家も古来の技術を継承して骨董品を生み出すべく活動しています。

金継ぎの手順・やり方

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最後に、金継ぎのやり方や手順について紹介をします。本格的な技法を用いるのは、個人レベルではとても難しいことですが、近年では初心者でも取り組みやすいようにキットの商品が販売されているケースも増えてきました。簡単な修復作業なら家庭でも十分可能です。

金継ぎの手順は、次の3行程になります。まず、割れた破片を接着します。次に、欠けた個所を埋めます。最後に、修理箇所に漆を埋めて定着させて、その上から金粉を振りかけて装飾を施し、乾燥させて固定するという手順となり、作業自体は分かりやすい手順となります。

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しかし、本来の漆を使うと乾燥させ固定させるのに1年程度かかることも多いです。そのため、自宅で自分で行う場合には、金粉や漆の代わりに、人工の接着剤や合成樹脂を使うことで代用することが可能です。漆や金粉のような本格感は少ないですが、十分に仕上げられます。

おすすめはエポキシ接着剤です。しっかりと接着し、すぐに乾燥するので、初心者でも扱いやすいです。欠けた部分には市販のパテを利用すると短時間できれいに仕上がります。塗装には漆風の塗料と真鍮粉がおすすめです。一見すると高級感のある美しい仕上がりになります。

金継ぎは誇るべき日本の伝統技術でありアート

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以上、金継ぎについて紹介をしてきましたがいかがでしたでしょうか。金継ぎの技術と技法は、日本古来から伝わるもので、昔の作品は骨董品として文化財扱いのものも多いです。

しかし、初心者でも金継ぎに挑戦できる扱いやすい素材を使えば、十分個人宅でも対応が可能です。金継ぎを趣味とする方も増えてきているので、ぜひ挑戦してみてください。

yokatayama
ライター

yokatayama

サラリーマンとして得た知識と経験で読みやすい記事を提供します。日常生活で役に立つ実践的な情報をたくさん提供していきたいです。お店のお得な利用方法も紹介したいと思います。様々なジャンルの記事を提供し、皆さんの参考になれれば幸いです。

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