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甲州印伝の歴史
甲州印伝は日本を代表する山梨県の伝統工芸品の1つです。甲州印伝は、鹿革に漆で模様を付けており、鹿革を使って様々な小物などが作られています。甲州印伝は職人による手づくりで、甲州印伝の作品の工程すべてに熟練の技術と研ぎ澄まされた勘が必要な伝統工芸です。
脈々と受け継がれてきた熟練の技術と心が織りなす、甲州印伝独自の美しさと風合いが甲州印伝の魅力で、長い間多くの人に愛されています。甲州印伝の伝統技法は燻(ふすべ)・漆置き・更紗の3つがあります。
燻は、鹿革を煙で燻して黄褐色に染めるです。漆置きは型紙の上から漆を乗せ模様を表す技法で、甲州印伝独特の立体的な表情を生み出しています。更紗は型紙を用いて顔料で模様付けする技法で、模様がインドの布の更紗に似ていることから、技法に更紗の名前が付けられています。
日本の革工芸の歴史は古く、奈良時代から革で様々な物が製作されています。中でも代表的なのは燻べ技法により作られた東大寺蔵・国宝の文庫箱です。
印伝の由来は1624年から1643年の寛永の時代に、来航した外国人により印度装飾革が幕府に献上されたことが由来といわれています。
華麗な色に刺激されて、後に国産化されたものが印伝と呼ばれるようになり、甲州印伝は1854年の甲州買物独案内に記述があることから、江戸時代末期には現在の山梨県での製造が形成されていたとされています。
甲州印伝が作られ始めた当初からあった印伝細工所の1軒は、現代においても伝統と技術を継承しており長い歴史を刻み続けています。十返舎一九の東海道中膝栗毛にも甲州印伝が登場していることから、印伝甲州は多くの江戸の庶民に愛されていました。
明治時代には信玄袋・巾着袋等が内国勧業博覧会において褒章を獲得し、山梨の特産品の1つとしての地位を築きあげ、大正時代にはハンドバック等も製作され製品も多様化していきました。
甲州印伝は第二次世界大戦の際には鹿革規制が出されたことにより、甲州印伝の製作が困難になることもありました。
しかし1975年に甲府印傳商工業協同組合が設立し、1987年には甲州印伝は国の伝統的工芸品に認定されるなど、長い歴史を多くの人たちの手によって受け継がれ続けている山梨県の代表作品です。
甲州印伝の特徴
さっそく甲州印伝の特徴について見ていきましょう。山梨県の伝統工芸品である甲州印伝には素晴らしい魅力があります。甲州印伝の特徴について詳しく解説していきます。
鹿革に漆でつけた様々な模様
甲州印伝の特徴は「鹿革に漆でつけた様々な模様」です。甲州印伝に使われている鹿革と漆は、古くから日本人の暮らしに馴染んでいた素材です。漆は甲州印伝だけでなく様々な作品に使われており、西洋でジャパンと呼ばれる美の素材です。
漆の語源は「潤う・麗し」といわれており、時が経つほど色艶が冴え、光沢に深みが増すようになっています。漆は日本において古くから様々な工芸に用いられており漆のもつ接着力・膜面の強さ・防水性・独特の光沢は、実用と装飾を兼ね備えた素材となっています。
甲州印伝のもう1つの素材である鹿革も古くから武具や被服・小物袋などに使われており、有名な戦国武将である武田信玄も愛用していたといわれています。
甲州印伝に使われている鹿革の柔らかな手触りが人肌に最も近いといわれており、軽く、丈夫で加工や装飾がしやすいといった特性を活かして様々な工芸に使われていました。
鹿革は天然素材ならではの使い込むほどに手に馴染んでいくのが特徴で、角ズレなどにより発生した多くのキズも自然の模様として親しまれています。甲州印伝の模様は自然の強さや四季の美しさを連想することができる様式美が特徴です。
シンプルながらおしゃれな模様の多い甲州印伝には、小桜・トンボ・青海波・梅・花唐草・菖蒲・菊・若松・ブドウ・ひょうたん・アジサイ・コスモスなどの日本の自然の美しさが分かる模様が多いです。
また、近年ではペイズリー・アメリカンブルー・クレマチスなどの模様も作られています。小桜は平安時代以降、花といえば桜を意味するようになっており桜は日本の国花にもなっています。
日本では春を愛でる気持ちも強く、桜の持つ神聖な美に喜びを感じることができ年代を問わず愛される模様となっています。甲州印伝には菊の模様も多く、菱菊・線菊などがあります。
菊には、菊を浸した水菊水を飲むと長寿を保つことができるという、中国の故事から不老長生の象徴となっており、日本でも齢草の異名があります。甲州印伝では花弁を図案化したものや唐草との組み合わせ模様が多くデザインされています。
ペイズリーは渦巻や勾玉の形をした模様のことをさしており、更紗模様のひとつとして知られ、異国情緒のある雰囲気の模様として親しまれています。アメリカンブルーは、アメリカ原産の青い花であることから日本ではアメリカンブルーと呼ばれています。
花つきが良く、茎が地面に這うようにして成長します。毎年きれいな青い花をたくさん咲かせる姿、そして暑さに強く真夏でも開花が鈍らないことから「溢れる思い」の花言葉もあります。
柔らかく丈夫で長く愛用できる
漆で模様づけされた柔らかく・丈夫で軽い甲州印伝の袋物は、長く愛用することができます。漆は時が経つほど色が冴えていき、深みのある落ち着いた光沢になっていくのも特徴の1つです。
甲州印伝の通販で買えるおしゃれな小物
甲州印伝の作品は通販で購入することができるおしゃれな作品もあります。通販で購入することができる、甲州印伝のおしゃれな小物を2つ紹介していきます。
印傳屋 上原勇七 長財布
1つ目に紹介する通販で購入することができる甲州印伝のおしゃれな小物は印傳屋の「上原勇七 長財布」になります。上原勇七 長財布は、コンパクトで軽く収納力のある長財布となっています。ラウンドファスナータイプの長財布で広げやすく、中も見やすいのが特徴です。
サイズは縦幅約10cm・横幅約19cm・マチ約2cmとなっていますので1万円札も折り曲げずに収納することができるサイズとなっています。重量も約130g前後となっており、内側にナイロンを使用することにより軽い仕上がりとなっています。
お札入れが2カ所・ファスナー付き小銭入れが1カ所・カードポケット12カ所・ポケットが2カ所です。模様には黒地に白漆の亀甲模様・赤地に白漆のトンボ・紺地に白漆のアジサイ・紫地に黒漆のローズ・黒地にピンク漆のアメリカンブルーなど様々なおしゃれな模様が揃っています。
男性・女性問わず使うことができる色合いやデザインの模様が多いため、老若男女問わず愛用することができる、通販で購入可能な甲州印伝のおしゃれな長財布となっています。
印傳屋 キーケース
2つ目に紹介する通販で購入することができる、おしゃれな甲州印伝の小物は印傳屋の「キーケース」になります。サイズは縦幅約6.5cm・横幅約10cmで5連式のキーホルダー付きのおしゃれなキーケースとなっています。
黒地に赤漆の変わり菊唐草・黒地にピンク漆の雪割草・紺地に白漆のアジサイなどのおしゃれなデザインのキーケースや、紺地に黒漆の網代編・黒地に黒漆の変わり市松などシンプルなデザインのキーケースまで揃っています。
男女問わず使うことができ、自分用としてだけでなくお土産やプレゼントとしてもおすすめの商品となっており、海外からの観光客にも人気の通販で購入することができる、甲州印伝のおしゃれなキーケースとなっています。
甲州印伝のその他のおすすめ商品
先ほど、通販で買えると紹介した長財布やキーケース以外にも甲州印伝にはおすすめの商品があります。最後に甲州印伝のおすすめの商品を1つ見ていきましょう。
印傳屋 みその ポシェット
甲州印伝のおすすめの商品は印傳屋の「みその ポシェット」になります。空模様に彩りを与えてくれるアジサイ模様のポシェットで、アジサイ模様に更紗の技法を加えた特別な甲州印伝の商品です。
紺地の鹿革にグレーの漆で葉と小花を描き、アジサイの特徴である四ひらの花を紫の更紗で色付けした甲州印伝のポシェットになります。
縦幅約19cm・横幅約21cm・マチ約7.5cmで、内側にファスナーポケットが1カ所・外側にファスナーポケットが2カ所ある収納力抜群のおすすめポシェットです。
斜めがけをすることができるようになっており、美しいアジサイ柄ながらカジュアルスタイルにも合わせやすい、甲州印伝のおすすめ商品です。
甲州印伝は山梨の歴史ある伝統工芸
山梨県の伝統工芸品甲州印伝の歴史や特徴・おすすめの商品などを紹介してきました。甲州印伝の歴史は深く、昔から多くの人たちに愛されている工芸品です。
シンプルなデザインからおしゃれなデザインまで、たくさんの小物がありますので山梨県の伝統工芸品である甲州印伝を、普段の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。