【クリームパン】は日本生まれの菓子パン♡美味しいお取り寄せも

ブリオッシュに生クリームを挟んだ「マリトッツォ」がブームになっているように、スイーツ感覚で食べられる菓子パンは、幅広い世代の人に人気です。なかでも、カスタードクリームがたっぷり詰まった「クリームパン」は、菓子パンの定番といっても良いでしょう。

昔から食べられているクリームパンは、街のパン屋さんから老舗の名店まで見かけない店はないといえる定番商品です。お店ごとにパン生地の食感やクリームの質感も異なっていて、菓子パンのなかでも奥深い商品といえます。

また、カスタードクリーム以外にも、チョコレートや抹茶、季節のフルーツとフレーバーも進化を遂げているのが、クリームパンです。専門店も増えており、クリームパンのお取り寄せが出来る所もあります。

本記事では、子供から大人まで世代を超えて愛されるクリームパンを特集します。意外と知られていない歴史を含めて、クリームパンの魅力について説明していきます。専門店やお取り寄せでおすすめのお店も登場するので、クリームパン好きは要チェックです。

クリームパンが日本生まれの菓子パンということはご存知でしょうか？歴史もあるクリームパン、いつ頃誕生したのか気になる人もいるはずです。ここでは、日本発祥の菓子パンであるクリームパンの歴史についてまとめていきます。

グローブ型の「元祖クリームパン」が作られたのは、純印度式カリーが看板商品の「中村屋」です。1901年に東京本郷で創業した中村屋は、パン販売店からスタートしました。クリームパンは、1904年に創業者の相馬愛蔵が、シュークリームから発想を得て作ったのが最初です。

初期のクリームパンは、和菓子の柏餅のような形をしていました。クリームパンは、パン生地にクリームを入れて焼くため、中に空洞ができます。この空洞を失くすために、パン生地に切り込みを入れてグローブ型にしたのです。

クリームパンといえば、多くの人がイメージするのがグローブ型のものではないでしょうか？明治時代に誕生して、120年近い歴史がある菓子パンになります。日本のパンの歴史を語る上で必須ともいえるクリームパンは、中村屋で「元祖クリームパン」で販売しています。

日本3大菓子パンのクリームパン、あんパンとジャムパンは、全て明治時代に誕生しました。日本の菓子パンのなかで、最も長い歴史があるのが、銀座木村屋が1874年に考案したあんパンです。翌年、明治天皇に桜の塩漬けをのせたあんパンが献上されたことから有名になりました。

宮内庁御用達になったあんパンは、パン生地に酒種を入れて発酵させました。和菓子の製法を使って作ったあんパンは、日本人にもなじみ深い味だったため、多くの人に親しまれるようになったのです。木村屋では小倉あんだけでなく、うぐいすあんや白あんを入れたものも販売しています。

ジャムパンも木村屋が最初に作った菓子パンになります。木村屋は、日露戦争の際にジャムを入れたビスケットを陸軍に納めていました。ビスケットに入れるジャムをパンに挟んでみようと考えて作られたのがジャムパンです。

木村屋では1900年に最初に作った時からジャムパンにはアンズジャムを入れています。イチゴジャム入りのジャムパンは作られるようになったのは、イチゴの栽培が始まった大正時代といわれます。

中村屋でクリームパンが作られるようになったのは、子供や若い人たちに栄養価が高く美味しいものを食べさせたいという創業者の思いもありました。シュークリームには、乳製品や卵も使われていて、パンに使ったら栄養価も高くなるという認識もあったのです。

乳製品と卵をたっぷり使ったクリームパンは、リッチな味わいで高級感があるものに仕上がりました。甘くて濃厚な味のクリームパンは、結果として多くの人に食べられたのです。たくさんの人に好評を得た結果、長く愛される菓子パンになりました。

中村屋では同時に、カスタードクリームを使ったワッフルも販売しました。明治時代は、西洋のものが広く取り入れられるようになった時代です。あんパンやジャムパン、クリームパンの誕生は、菓子パン人気の礎にもなったといえます。

手作りパンに憧れている人も多いのではないでしょうか？自宅でクリームパンに挑戦してみたいけれど、難しそうと感じる人もいるかもしれません。確かにクリームパンは、イーストを発酵させる手間以外にもカスタードクリームも作らなければならないので大変です。

そこで、パン作り初心者でも手軽にクリームパンに挑戦できるレシピをご紹介します。通販で手に入る、冷凍のパン生地とカスタードクリームを使って作れば、自宅で簡単にクリームパン作りが楽しめます。手作りなら、自分の好きな形に成形できます。

用意するのは、冷凍の菓子パン用の生地とカスタードクリーム、つや出し用の溶き卵です。最初にパン生地とカスタードクリームの解凍をしてください。冷蔵庫に一晩入れると常温に戻ります。どちらも商品に解凍方法が記載されているので、指示に従って解凍作業を行いましょう。

続いて、パン生地を綿棒で伸ばして、真ん中にカスタードクリームを適量のせます。生地の端の部分をしっかり閉じたら、切れ目を入れます。

オーブンシートを敷いたオーブン用のトレイに成形したクリームパンをのせて、30分程発酵させます。発酵は、気温が高めの時は常温、低い時はオーブンで35度～40度を目安にするとよいでしょう。常温発酵の場合は、パン生地を乾燥から守るためにも濡れたふきんをかぶせてください。

発酵したら、ハケでクリームパンにつや出し用の溶き卵を塗ります。予熱で200度に温めたオーブンで10分～15分焼きます。焼き加減を確認するためにも最初は短めの時間に設定しましょう。きれいな焼き色が付いたらクリームパンの完成です。

クリームパンは、お店ごとにパン生地もクリームの柔らかさや風味が異なります。専門店と呼ばれる店は、使う食材も厳選しており、こだわりの味が食べられるのでおすすめです。ここでは、スイーツ好きにも人気の美味しいと評判のおすすめのクリームパン専門店を2つご紹介します。

最初にご紹介するのは、京都のクリームパン専門店「キンイロ」です。京都三条の蜂蜜専門店「ミールミィ」が手掛けており、2018年にオープンしました。蜂蜜、小麦、牛乳、こだわりの食材を使ったクリームパンは、金箔で彩られています。

定番は、カナダ産のブルーベリーから採った蜂蜜を使った「kin・iro キンイロ」とブラックのパン生地に2種類のクリームが入った「kuro・iro クロイロ」で、どちらも人気商品です。季節限定商品もあるので、定番と一緒にチェックしましょう。

店舗は、河原町駅より徒歩10分の三条店と京都駅直結の伊勢丹京都店の2ヶ所です。キンイロのクリームパンは、冷凍で販売されています。京都の味が詰まったクリームパンは、味だけでなくビジュアルを重視したい人におすすめです。

続いておすすめするクリームパン専門店は、全国展開をしていて、コンビニとのコラボ商品でもおなじみの「八天堂」です。お取り寄せでも人気の美味しいクリームパンは3年の歳月をかけて作った自慢の商品になります。

八天堂のクリームパンといえば、とろけるようなクリームと軽い食感が特徴です。「生クリーム＆カスタード」は、ダブルクリームで贅沢な味わいが楽しめます。あまおう苺や新茶というように季節や期間限定の味も多く、好みのフレーバーが選べる点でもおすすめです。

テレビの情報番組で紹介される地方のクリームパンが人気のお店、遠方で買いに行くのが難しいという人は、通販でのお取り寄せができる所を選びましょう。ここでは、美味しいと評判の名店が2店舗登場します。

最初におすすめのお取り寄せのお店は、岡山に拠点がある「清水屋食品」のクリームパンです。絶品と大人気の「生クリームパン」は、北海道産の牛乳を使っています。柔らかいパン生地のなかには、たっぷりクリームが入っていて、一度食べたら病みつきになります。

味は、カスタード、チョコ、イチゴ、抹茶、チーズレモンの5種類で、どれも美味しいと人気です。清水屋食品では、ネット通販によるお取り寄せの他に、店舗での受け取りにも対応しています。

2つ目におすすめするお取り寄せの人気店は、愛知県岡崎市に本店がある「サンクレール」です。看板商品の「ごちそうクリームパン」は、地元岡崎の卵と蜂蜜で作った濃厚カスタードクリームとヨーグルトを配合したふんわりとしたパン生地が最高と評判になっています。

こぼれるくらいトロトロのカスタードクリームが美味しいと好評のクリームパンは、東海地方だけでなく、お取り寄せ人気商品として、全国から注文をする人が続出のスイーツパンです。

明治時代に作られたクリームパンは、やさしい味で長年愛され続けてきました。カスタードクリームとパン生地という組み合わせは、いつの時代も変わらない味といえます。専門店も登場し、お取り寄せも人気のクリームパンは、自宅用はもちろん、ギフトにもおすすめです。

※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。