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焼き芋の皮って食べる?食べない?
肌寒くなるころに旬を迎えるさつまいもは、いろいろなレシピにアレンジができるおすすめ食材です。さつまいもにはさまざまな種類がありますが、シンプルにさつまいもの味が楽しめる焼き芋向きの品種は、糖度を高めるために追熟させます。
追熟はさつまいも以外でもよく行われる方法で、収穫から一定期間寝かせることで収穫直後よりも糖度を高められるおすすめの方法です。しかもさつまいもは、加熱するとさらに糖度が高まります。この性質をうまく活用したアレンジレシピが「焼き芋」です。
焼き芋はシンプルにさつまいもを焼くだけの料理ですが、時間をかけてじっくりと加熱することで糖度の高いおいしい焼き芋ができます。焼き芋の種類によっても食感や味の違いがあるので、好みに合わせて焼き芋の種類を選ぶのも焼き芋のおいしい食べ方といえるでしょう。
そんな焼き芋は、実だけでなく皮も一緒に食べるのがおすすめです。ただし皮つき・皮なしは好みがあります。焼き芋ファンの間でも皮つき・皮なしで好みが分かれますし、どちらが正しい焼き芋の食べ方ということでもありません。
ですから皮つき・皮なしのどちらでも焼き芋のおいしい食べ方であることには間違いないのですが、栄養やおいしさなどを総合的に判断すると「皮つき焼き芋」の方がおすすめです。
焼き芋は皮ごと食べられる!
焼き芋の食べ方は「皮つき派」「皮なし派」に分かれます。もちろんどちらもおいしい食べ方なのですが、一般的には皮なし派の方が多いです。
皮なし派には「口の中に皮が残るのが苦手」「実のしっとりした食感を楽しみたい」という意見とは別に、皮つきで食べることに対する不安や危険を心配する意見もあります。
ところが皮つき派からは「皮と実の食感の違いが楽しめる」「皮つきでも健康上問題はない」という反対意見が多いです。食感についてはあくまでも個人的な好みなので皮つき・皮なしのどちらでもよいのですが、「皮を食べるのは危険」という意見は、事実と少々異なります。
焼き芋は皮ごと食べたほうが栄養価が高くておすすめ!
おいしいだけでなく栄養も豊富な焼き芋は、実だけでなく皮にもたくさんの栄養を含んでいます。焼き芋は純完全食品に区分されるほど栄養成分が豊富な食材ですし、皮つきのままで食べればゴミも出ません。
そのため日本で有名な焼き芋は宇宙食としても注目されています。特に皮つき焼き芋は、食物繊維の含有量が豊富です。それゆえに皮つき焼き芋は、「運動不足によって便秘が起こりやすい宇宙での暮らしに適している」と注目されています。
農薬などの心配はないの?
焼き芋の原料であるさつまいもは、農薬を使って栽培する方法と無農薬で栽培する方法があります。無農薬であれば、「皮つき焼き芋でも安心」というイメージがあります。
ただし農薬を使って栽培されたさつまいもであっても、皮を食べることによって農薬の影響を受けることはありません。そもそも農業用の農薬は、土壌に触れた時点で分解される性質があります。
皮つき焼き芋の原料・さつまいもは土中で育ちますから、農薬を使用しても農薬の成分が皮に付着する可能性は限りなく低いです。ですから「皮つき焼き芋だから」という理由だけで農薬の心配をする必要は、基本的にありません。
焼き芋の皮に含まれる栄養価を詳しく紹介!
皮なし焼き芋よりも皮つき焼き芋の方がおすすめなのは、皮そのものにもたくさんの栄養成分が含まれるからです。皮に含まれる成分の中には実の成分と重複するものが多いですが、皮つきで食べるからこそ摂取できる栄養成分もあります。その1つが「ヤラピン」です。
さつまいもの栽培においてヤラピンは、少々厄介な性質を持っています。さつまいもを輪切りにした際に断面から染み出てくる白い液体がヤラピンですが、栽培中に皮の表面に付着すると黒ずみができます。
そのままでも品質に問題はないのですが、見た目が悪いので市場に出回ることはあまりありません。生産者にとっては厄介なヤラピンですが、腸の活性化を促す栄養成分なので、焼き芋を食べるのであればぜひとも摂取したい栄養素です。
ところがサツマイモのヤラピンは皮のすぐ近く(概ね5mm以内)に集中しているため、皮を剥いてしまうとヤラピンまで取り除かれてしまいます。
ちなみに野菜でヤラピンを含んでいるのはさつまいもだけですから、貴重なヤラピンを摂取するためにも皮つき焼き芋がおすすめです。
焦げた焼き芋の皮は?食べる?食べない?
焼き芋の栄養を逃さず摂取するなら皮つき焼き芋にした方が良いのですが、気になるのは皮の「焦げ」です。焼き芋は一気に加熱するのではなく、時間をかけて加熱することで甘くておいしい焼き芋になります。
そのため焼き芋を作ると、どうしても皮に焦げができやすいです。焼き芋の場合は皮に焦げができますが、焼き芋のほかにも焦げができやすい食品はあります。
トースターで焼いたパンにも焦げができますし、焼きおにぎりにも焦げができます。そんな食品の焦げで気になるのが「がんのリスク」です。
食品の焦げには発がん性物質・アクリルアミドが含まれるので、「焦げた部分は取り除いて食べる」という習慣が身についている人も多いでしょう。発がん性物質・アクリルアミドは、でんぷんを多く含む食材を「焼く」「揚げる」などで調理した際に発生します。
ところが焦げた部分からは焦げ特有の香ばしさが生まれるので、あえて焦げをつけるという調理法もあります。ただしいくらおいしいとわかっていても「発がん性物質」という表現がつくと、食品の焦げに対して不安を覚えるのは当然でしょう。
とはいえ焼き芋の皮の焦げが体に健康被害をもたらすためには、毎日大量の焦げを食べ続ける必要があります。それはあまりにも一般的ではないので、基本的に問題はありません。
しかもかなり真っ黒な焦げを大量に食べ続けた場合に考えられるリスクです。ですから焼き芋の皮の焦げ程度であればそれほど問題はないといえます。
ただしがんのリスクは年齢によって異なります。ですから未病という観点からいえば、皮つき焼き芋を食べるにしても「焦げた部分は取り除く」の方がよいでしょう。
焼き芋を皮ごと食べるおいしいアレンジレシピ!
皮つき焼き芋を食べることに違和感を持つ人の多くは、「焼き芋=皮を剥いて食べる」というイメージが強い傾向があります。そんな時には焼き芋を丸ごと使ったアレンジ料理で、焼き芋のイメージを変えてみましょう。
大量に焼き芋が余った時には、万人受けする王道アレンジ「焼き芋サラダ」がおすすめです。じゃがいもの代わりに焼き芋を使うことで、砂糖を使わなくても甘みが出ます。
なおヨーグルトを少し加えて酸味を出すと、甘みが強い焼き芋を使ってもさっぱりした大人味のサラダに仕上がります。簡単に作れておかずやおつまみにもなるおすすめアレンジレシピが「焼き芋チーズ焼き」です。
焼き芋の甘味とチーズの塩味は非常に相性が良く、焼き芋の上にとろけるチーズをトッピングしてトースターで焼くだけで甘じょっぱいおかず&おつまみが作れます。「焼き芋=熱々の食べ物」というイメージを覆す、逆転の発想レシピ「焼き芋アイス」もおすすめです。
焼き芋アイスは皮つき焼き芋を使ったアレンジレシピですが、使用する材料はたった1つしかいりません。つまり「焼き芋丸ごと1本」だけです。食べやすいように縦半分に切った皮つき焼き芋を、ラップに包んで凍らせればできあがります。
どの種類の焼き芋でも作れますが、ねっとりとした食感の焼き芋を使った方がクリーミーさが出るのでおすすめです。
ただし皮を食べることを前提にしたアレンジレシピなので、食べるタイミングがポイントになります。焼き芋の実だけであればスプーンですくって食べればよいので、好みの硬さで食べればOKです。
とはいえ作っているのは「皮つき焼き芋のアイス」ですから、スプーンで上品に食べるのではなく、熱々の焼き芋を食べるようにかぶりついて食べます。ですから硬すぎると噛めませんし、完全に解凍してしまうと単に冷たいだけの皮つき焼き芋になります。
ですから冷凍焼き芋アイスの表面を触ったときに弾力を感じる程度の解凍で食べるのが、おいしい冷凍焼き芋アイスをいただくポイントです。
焼き芋の皮は栄養が豊富!丸ごと食べるのがおすすめ!
実だけでも栄養満点の焼き芋は、皮も一緒に食べるのがおすすめです。皮と実の間の部分においしさが詰まっていますし、皮にも焼き芋同様栄養が豊富に含まれています。
ちなみに焼き芋の皮や実にはおならを抑える栄養成分も含まれているので、「焼き芋を食べるとおならが気になる」という人は皮つき焼き芋がおすすめです。