本サービス内ではアフィリエイト広告を利用しています
店舗や施設の営業状況やサービス内容が変更となっている場合がありますので、各店舗・施設の最新の公式情報をご確認ください。
ねっとり甘い焼き芋の代表格【安納芋】
ひと昔前であればさつまいもの旬である秋・冬の風物詩といわれた焼き芋も、今ではさまざまな品種や栽培法が確立されたことで1年じゅう楽しめるスイーツになりました。
「栄養満点のさつまいもを焼く」というシンプルな作り方をする焼き芋ですが、そのおいしさは無限大で、焼き芋を使ったスイーツ店や焼き芋専門店も人気があります。
そんな焼き芋には、食感の違いから「ほくほく系焼き芋品種」と「ねっとり系焼き芋品種」に区分されることが多いです。
歴史的にはほくほく系焼き芋品種の方が長いのですが、最近はねっとり系焼き芋品種がメディアやSNSで話題になります。そんなねっとり系焼き芋品種の代表種といえるのが「安納芋(あんのういも)」です。
安納芋のおいしい焼き芋の作り方を紹介!
焼き芋はシンプルな調理法のため、今では家庭にある電子レンジやオーブンでも作れるようになりました。ところがそのような電子調理器がない時代から焼き芋レシピは存在します。
そんな古き良き時代に定番だったのが「石焼き芋」でしょう。もちろん今でも焼き芋レシピとして石焼き芋は非常に人気が高いのですが、焼き上がりまでに時間がかかります。
しかもねっとり系品種の場合は糖度が高いため、ほくほく系品種と比べると石焼き芋にするのが難しいです。ちなみに蜜の王様・安納芋は加熱すると糖度が40度を超えるので、ほくほく系焼き芋と安納芋を並べるとまったく違った食べ物のように見えます。
もちろん安納芋のほかにもねっとり系品種はありますが、「ねっとり系焼き芋」という新たなジャンルを作った先駆者は安納芋といえるでしょう。
そんな安納芋は、他のさつまいもとは違った特徴があります。つまり安納芋特有の特徴を知れば、自宅でも簡単に安納芋の焼き芋が食べられるというわけです。
安納芋ってどんなさつまいも?
いまや「ねっとり系焼き芋=安納芋焼き芋」といわれるほど全国的にも有名な安納芋は、鹿児島・種子島に由来を持つ人気ブランドです。安納芋を含むさつまいもは日本原産ではなく、遠く離れた中米原産の食材です。
ところが現在は「さつまい=中米」ではなく、「さつまいも=アジア諸国」といわれています。なぜなら世界で生産されるサツマイモの約90%が、日本を含むアジア地域で栽培されているからです。
そんなさつまいもが伝わったのは、かつて「琉球王国」と呼ばれていた沖縄といわれています。琉球王国は独自のルートで中国との貿易を行っており、その過程で1604年に伝わったのが、日本におけるさつまいも文化の始まりでした。
その後琉球王国から日本本島へと渡ったさつまいもは、全国各地で品種改良が行われます。安納芋が作られた鹿児島・種子島は、当時の琉球王国から非常に近い位置にありました。とはいえ糖度の高いねっとり系品種として安納芋が誕生したのは、平成10年のことです。
それ以前にも糖度の高いさつまいもが有名だった鹿児島・種子島は、昭和63年に島中のおいしいさつまいも種を集め、これまでにない甘さが特徴のねっとり系さつまいも品種の改良を始めました。
その結果として新しく誕生鹿児島・種子島産さつまいも品種が、「蜜いもの王様」と称されるねっとり系焼き芋品種・安納芋です。
安納芋の特徴は?
鹿児島・種子島で生まれた人気焼き芋品種「安納芋」は、独特の食感と甘みの強さが特徴です。安納芋が注目される以前の焼き芋品種は、ほくほくした食感が特徴のさつまいもがよく使われていました。
ほくほく系焼き芋品種として有名なのは金時ですが、「冷めるとパサパサして食べにくい」という意見もあります。
そのため安納芋が全国的な人気となるまでは、「焼き芋=熱々のうちに食べる」が鉄則でした。ところがねっとりとした食感の安納芋は、冷めてもねっとりした食感が変わりません。
しかも時間をかけて加熱すると、生よりも何倍も糖度が高まるのが安納芋の特徴です。だからこそじっくりと時間をかけて加熱した安納芋の焼き芋は、「そのままでスイーツ」といわれるほどおいしいのでしょう。
安納芋の旬はいつ?
安納芋の旬は産地によって変わります。苗植えのタイミングは地面の温度で決めるのが安納芋栽培の基本で、18℃以上が植え付けに適しているといわれます。基本的に日本全国どこでも栽培ができるのですが、植え付けのタイミングが違うと収穫時期も変わります。
なお植え付けから3ヶ月~4ヶ月で収穫ができますから、植え付け時期から収穫時期を予測することが可能です。ただし収穫したばかりの安納芋は、基本的に出荷されません。
安納芋に限ったことではありませんが、糖度の高い焼き芋品種の場合、収穫後に追熟期間を設けるのが一般的です。追熟は果物の栽培でよく行われる方法で、収穫してから一定期間貯蔵することで、安納芋の糖分を高める効果があります。
ちなみに安納芋の場合は最低でも1ヶ月、長ければ2ヶ月程度追熟されますから、植え付けから4ヶ月~5カ月後が焼き芋の人気品種・安納芋の旬でしょう。
安納芋の主な産地は?
「ねっとり系焼き芋」というジャンルを生み出したのは、間違いなく安納芋でしょう。安納芋は鹿児島・種子島でもともと作られていた糖度の高いさつまいもを、品種改良のために集めて作り出されたものです。
ですから「安納芋の原産=鹿児島・種子島」というのが正解といえます。ただし今や焼き芋界を代表するまでの人気品種となった安納芋ですから、鹿児島・種子島以外でも栽培されています。
とはいえお取り寄せランキングなどを見ても人気が高いのは、やはり原産地である鹿児島・種子島です。ただし種子島といっても安納芋の名前の由来となった「安納地区」産は、種子島・安納芋の中でも別格といわれています。
安納地区は海に囲まれているため、栽培期間中だけでなく追熟中も海のミネラルをたっぷり吸収するのが特徴です。しかも安納地区は種子島の中でも特に安納芋の栽培に適した地域なので、おいしい安納芋をお取り寄せするなら「安納地区の鹿児島産安納芋」がよいでしょう。
意外と簡単!安納芋の焼き芋レシピ!オーブン編
「お店で食べる石焼き芋のような安納芋が食べたい」という場合は、オーブンを使った作り方がおすすめです。オーブンを使った作り方は安納芋農家でも人気があり、「じっくりと時間をかけて加熱できる」という点が、安納芋ならではの甘さを引き出してくれます。
ただし単にアルミホイルに包んでオーブンに入れるのでは、絶品焼き芋を再現することはできません。そもそも長時間かけて加熱をするので、ねっとり感を生み出す水分が蒸発してしまいます。
これを防ぐためにポイントとなるのが、「水で濡らしたキッチンペーパーに包む」です。アルミホイルに包む前に濡らしたキッチンペーパーで全体を包むと、水分の蒸発を防ぐことができます。
「アルミホイルに包む前に濡れたペーパータオルに包んでいいの?」と不安になるかもしれませんが、このような作り方だからこそオーブンでも石焼き芋のようなねっとり感が楽しめるのです。
人気!安納芋の焼き芋レシピ!レンジ編
時間をかけずにお店のような絶品焼き芋を楽しむなら、電子レンジを使った作り方もおすすめです。根菜類の時短レシピに便利な電子レンジですが、焼き芋を作るのであれば温度を2段階に分けてください。
まずは全体的に火を通すために、ラップに包んで500wに調整した電子レンジで2分加熱しましょう。次に電子レンジを解凍モードに切り替えてください。解凍モードには食材の重さで解凍時間を指定できる機能があるので、重量で加熱時間を設定するモードを利用します。
もしも解凍モードがない場合は、200wで10分加熱すればOKです。この2段階の加熱によって、糖度を高めるだけでなくしっかりと焼き芋としての食感も楽しめるようになります。
おいしい!安納芋の焼き芋アレンジレシピ!
ねっとり系焼き芋・安納芋は、これまでの焼き芋の概念を覆すほど糖度が高くねっとりとした食感が特徴です。そんな安納芋の焼き芋をアレンジするなら、電子レンジやオーブンよりも簡単にできる焼き芋の作り方を覚えてください。
この簡単かつおいしい焼き芋・安納芋の作り方は、炊飯器を使います。ホイルに包んだ生の安納芋を準備したら、水を張った炊飯器に入れて「炊飯モード」を押せば調理完了です。出来上がった簡単焼き芋・安納芋は、そのまま食べずにまずは室温で冷ましてください。
室温まで冷ましたらアルミホイルを剥がし、安納芋全体をラップで包みます。これで下準備はすべて終了です。あとは冷凍庫に入れて凍らせれば、「焼き芋・安納芋の絶品アイス」になります。
熱々状態で食べてもなめらかなクリームのような食感が特徴の安納芋ですから、焼き芋にすることで糖度がマックスの状態になっている安納芋を凍らせると、甘味料など使わなくてもおいしい焼き芋アイスができます。
しかも皮にも栄養がたっぷりある安納芋ですから、焼き芋アイスにすればおいしいだけでなく、安納芋の栄養も丸ごといただける一石二鳥のレシピです。
ちなみに食べやすさにこだわるなら、凍らせる前に縦半分にカットしてください。半分にカットすることで解凍までの時間が短縮できますし、丸みのある安納芋だからこそ食べやすくなります。
安納芋でおいしい焼き芋を作ってみよう!
「蜜いもの王様」といわれるねっとり系焼き芋品種・安納芋は、旬の時期に焼き芋にするのが最も簡単で贅沢な食べ方です。焼き芋専門店の安納芋もおいしいですが、旬の安納芋はお取り寄せができますし、レンジやオーブンで手作りすれば自宅で絶品焼き芋が堪能できます。