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出雲は有名な観光名所
出雲と言えば、ぱっと思いつくだけでも国宝に指定されている誰もが知る古社「出雲大社」や社殿の冴えるような朱が特徴の「日御碕神社」、そして青銅器をはじめとする数々の国宝を納めている「古代出雲歴史博物館」等々多くの観光スポットを有している街です。
出雲の錚々たる歴史的建造物や国宝の数々のせいで歴史を知らないと面白くなさそうなどと思ってしまわれている方が居るならばそれは勿体ないの極みです。なぜなら出雲の歴史はスイーツの分野でも注目すべき点があるからです。
ぜんざいは出雲名物スイーツ!出雲ぜんざいの特徴は?
では出雲で長く愛されてきた歴史あるスイーツとはいったい何なのでしょうか。答えは皆さんも良く知っている代表的な和スイーツのうちの1つです。
汁気の多いあんこの中に浮かんだこんがり焼けて香ばしいおもちが入ったスイーツと言えば、そう、答えは「ぜんざい」です。現在は代表的な和スイーツの一角となっているぜんざいはなんと出雲が発祥の地と言われ、出雲では独自の特徴を持ったぜんざいが味わえます。
その特徴とは、ずばり「塩気」です。一般的なぜんざいはあんこの甘味とおもちの香ばしさのみのシンプルな味わいですが、出雲のぜんざいはここに塩気が加わっています。甘味を更に引き立てると同時に飽きのこない味わいにしてくれます。
では、何故出雲ではぜんざいが名物と言われるほど長く愛されているのでしょうか。理由は出雲の歴史の中にありました。
なぜぜんざいが名物スイーツなの?
元々ぜんざいは出雲で11月に行われるお祭り「神在祭(かみありさい)」で訪れた神様たちに振舞うためのお供え物として作られていました。当時は名前もぜんざいではなく「神在餅(じんざいもち)」と言われていました。
この神在餅が京都の方へと伝わっていき、その過程で当時の言葉の訛りによって「じんざい」が徐々に「ぜんざい」へと変化していき、そのまま「ぜんざい」という名前で世に広まっていきました。
しかし、ぜんざいには出雲説の他にも仏教用語説等様々な発祥説があります。そんな中、出雲が発祥の地説が最も有力だと思える理由には実はしっかりとした裏付けがありました。