【いもフライ】は栃木・佐野生まれの名物料理！おすすめの通販は？

現在の群馬県と栃木県を併せた地域である両毛地域で親しまれている「いもフライ」をご存知でしょうか。いもフライとは、蒸したジャガイモを一口サイズにカットして串に刺してカリッと揚げ、ソースをつけたシンプルな料理です。

ポテトフライと何が違うのか疑問に思う方も多いことでしょう。いもフライとポテトフライの最大の違いはジャガイモに衣をつけて揚げるというところです。

いもフライは、じゃがいもを串に刺した後、水で溶いた小麦粉で衣をつけ、パン粉をまぶしてから油で揚げます。そこにソースをかけていもフライは完成します。そのため、どちらかというと串カツに近い見た目をしています。

ところで、栃木県佐野のブランドキャラクター「さのまる」をご存知でしょうか。佐野ラーメンのお椀の笠をかぶったお侍さんで、ゆるキャラグランプリ2013でグランプリに輝いたキャラクターです。実は、このさのまるの腰に刺さっている剣はいもフライなのです。

いもフライは栃木県佐野市では、八百屋や精肉店、スーパーなどの小売店から、お祭りの露天などでも販売されている、地元で愛されているポピュラーな食べ物です。食卓のおかずとしてはもちろん、ちょっと小腹が空いた時やおやつの代わりなどにもおすすめな名物料理なのです。

いもフライの発祥は栃木県佐野市だと言われています。戦後の食糧難の時期にはお米の代わりにジャガイモが多く食されていました。その当時、栃木県佐野地域では町の至る所にジャガイモ畑が広がっていたそうです。

ジャガイモが食卓に多く登っていたその時代に、リヤカーでジャガイモのフライを移動販売したのが、いもフライの始まりだと言われています。

ただジャガイモをフライにするだけではなく、串に刺して、買ったその場でも食べやすいようにした状態で販売したいもフライは、栃木県佐野地域で大繁盛したそうです。

リアカーで販売していたいもフライは、特に女工さんから人気を得ていたそうです。当時の佐野地域では機屋さんが多くあり、女工さんも多く働いていました。腹持ちの良いいもフライは、女工さん達の間で、おやつやお昼ご飯として大人気だったようです。

いもフライをリアカーで販売していた名物おじさん・蝶野さんは、七軒町の自宅を出発した後、天明町や金井上町、金屋仲町や金屋下町へリヤカーを引きながらいもフライを販売していました。

七軒町の自宅までいもフライを買いに来る人もいたそうですが、女工さんが待っているからたくさん買ってはダメだと、必ず女工さんの分を確保していたという話も伝わっています。

いもフライは、栃木県佐野市では色々な場所で販売されています。スーパーの惣菜コーナーをはじめ、いもフライ専門店も佐野にはあります。お店ごとにいもフライの味は異なり、お店独自のオリジナリティを持っていもフライを販売しています。

佐野市観光協会では市内のいもフライ店をまとめた「いもフライマップ」というものも制作しています。そこには「いもフライの会」会員である20店舗で販売しているいもフライの情報なども載っています。佐野市観光でいもフライを味わいたい方は参考にしてみてください。

このように、栃木県佐野市では町の至る所でいもフライを味わうことができます。しかし、いもフライは自宅で自作することもできます。

自分で作るいもフライならば、自分好みの大きさや揚げ加減を調整することが可能です。色々なソースを用意して、いもフライとの相性を確かめながら食べてみるのも良いでしょう。

ここでは自宅で簡単に作れるいもフライの基本のレシピを紹介します。メイン食材となるジャガイモと、あとは小麦粉やパン粉、味付けとなるソースがあれば簡単に作れるので、基本のレシピを参考に是非作ってみてください。

いもフライの簡単レシピで使用する材料です。メイン食材となるジャガイモは、男爵や北あかりなどの品種がおすすめです。

いもフライの衣に使用するのは、小麦粉と水です。小麦粉と水だけでも美味しくできますが、こだわりを持って作りたいという場合には卵を加えると良いでしょう。あとはパン粉を用意しましょう。

いもフライの味を決めるといっても過言ではないソースは、スタンダードに味わうなら中濃ソースがおすすめです。

佐野市観光協会が制作している「いもフライマップ」では、半久食品工業のマドロスソースや早川食品のミツハフルーツソースがおすすめされています。

いもフライの簡単レシピの作り方です。じゃがいもは皮を剥いて芽を取り除き、食べやすい大きさにカットします。耐熱ボウルにジャガイモを入れ、電子レンジで5分ほど加熱しジャガイモに火を通します。竹串がスッと通るまでになったら、粗熱を取ります。

別のボウルに小麦粉と水、必要なら卵を加え混ぜ合わせます。粘りのあるかたさがベストです。ジャガイモを竹串に刺して、衣につけ、パン粉をまぶします。

鍋に油を注ぎ170度まで温めたら、ジャガイモを刺した竹串を入れ、きつね色になるまで揚げます。鍋から出した時にはしっかりと油切りをしましょう。お皿に盛り付け、温かいうちにソースをかけたら完成です。

いもフライは、揚げたてのじゃがいもと衣とソースのバランスが重要です。シンプルであるからこそ奥の深いいもフライは、作りごたえのある料理です。いもフライの基本のレシピをマスターして、自分好みのいもフライを作り上げてください。

いもフライはそれだけで完成されている料理ですが、アレンジを加えることでより美味しくいもフライを食べることができることもあります。

いもフライのアレンジレシピとしては、パン粉に青のりを混ぜて衣にまぶしたり、ソースの代わりに甘酢タレをかけたりするものがあります。

このように、色々な食べ方でいもフライは楽しめますが、ここではいもフライをより美味しく食べることができるおすすめの食べ方を紹介します。

まず紹介するいもフライを美味しく食べられるおすすめの食べ方は「揚げたてをそのまま」です。揚げ物は揚げたてを食べるのが一番美味しいものです。

いもフライも例に漏れず、揚げたてが一番美味しくいもフライを堪能できます。作りたてのいもフライは時間を空けずにそのまま召し上がってください。

次に紹介するいもフライを美味しく食べられるおすすめの食べ方は「いもフライ丼」です。名前だけ聞くとどのような料理かイメージしづらいですが、親子丼のいもフライ板だと考えていただければイメージしやすいかもしれません。

いもフライは串から外し、親子丼用のフライパンに乗せ、ダシを入れ、溶き卵を流し入れ、好みの硬さに卵が固まったら、熱々のご飯に乗せ、味付けにソースをかけて完成です。

いもフライをちょっと変わった食べ方で味わうアレンジレシピです。余ったいもフライで翌日に食べるのもよいでしょう。

いもフライの特徴や歴史、基本のレシピやおすすめの食べ方を紹介してきましたが、最後に通販で買えるいもフライ商品を紹介します。栃木県佐野市に足を運ばなければ、なかなか食べる機会のないいもフライですが、通販を使えば全国どこからでも気軽にいもフライを味わうことができます。

いもフライを食べてみたいけど、なかなか栃木県佐野市に足を運ぶ機会がないという人は、通販でいもフライをお取り寄せしてみてはいかがでしょうか。

まず紹介する通販で買えるいもフライ商品は「農産食品 いもフライ串」です。ノンフライの状態の芋フライが届くので、自宅で揚げるだけで、揚げたていもフライを味わうことができます。

国産ジャガイモを使用したいもフライがたっぷり40本入っているので、何日にも渡っていもフライを楽しむことができる贅沢な商品となっています。

次に紹介する通販で買えるいもフライ商品は「マルウチ食品 いもフライ（1パック5串）」です。手作りのジャンボ芋フライが5串セットになっている商品で、ジャガイモは国産の男爵芋やメイクイーン、北あかりなどを季節により旬な産地や品種に変えているこだわりの逸品です。

凍った状態のまま、170度から180度の油に入れ揚げるだけで、簡単に出来立てあつあつないもフライを楽しむことができます。ご飯のおかずにはもちろん、おやつやビールのおつまみにもおすすめです。

栃木県佐野市の名物料理・いもフライはホクホク食感がたまらない絶品の料理です。出来立てをそのまま食べるのも美味しいですが、アレンジしてちょっと変わった食べ方で食べるのもおすすめです。通販でお取り寄せすることもできるので、是非いもフライを召し上がってみてください。

※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。