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レバノン料理はヘルシーで美味しい!
レバノン料理は、イスラエルやヨルダン、シリアに囲まれた中東・レバノン共和国で食べられている料理です。レバノンはアラブ諸国のなかでもキリスト教徒が多い国で、復活祭の前の四旬節に肉や魚を断つ習慣があることから野菜や豆、ヨーグルトを使ったヘルシーで美味しい料理が発達しました。
レバノン料理とは?
世界中のグルメが集まる東京にもレバノン料理が楽しめるレストランが増加しています。メニューはヒヨコ豆のコロッケ「ファラフェル」やヒヨコ豆と練りゴマのディップ「ホムス」など、ヘルシーで美味しい料理ばかりです。ヘルシー志向の人におすすめしたいレバノン料理についてご紹介します。
中東のレバノン共和国で食べられている料理
伝統的なレバノン料理のメニューは、まずホブスと一緒にホムスやババガヌーシュ、キッベなどメゼ(前菜)が数皿出され、最後に肉や魚を使ったメイン料理が供されます。こうしたメニューの出し方は他の中東の国々と共通です。東京のレバノン料理レストランにはメゼだけのメニューもあります。
欧米の都市ではベジタリアンなどに人気
1975~1990年まで内戦が続いたレバノンでは、多くのレバノン人が戦火を避け世界中に流出しました。流出した人々は各地でレバノン料理のレストランを開店し、特にヘルシー志向の人が多い欧米で評判になりました。レバノン料理は野菜や豆を多用することからベジタリアンにも人気があります。
ホブス(薄いパン)が主食
レバノン料理で主食にあたるのは「ホブス」というパンです。ホブスは全粒粉を使って焼く薄いパンで、ホムスやババガヌーシュ(焼きナスのディップ)をつけて食べます。ホブスはモロッコをはじめ、中東諸国でもよく食べられていますが、レバノン料理のホブスはそのなかでも特に薄型です。
中東ではもっとも洗練された料理といわれている
温暖で土地が肥沃なレバノンでは野菜や果樹の栽培が盛んです。また地中海に面していることから新鮮な魚介類にも恵まれています。スパイスをふんだんに使った脂っこい料理が多いアラブ諸国の料理に比べ、さっぱりしていて美味しいレバノン料理は中東で最も洗練された料理といわれています。
レバノン料理の特徴
レバノン料理の特徴といえば、やはり野菜や豆、ヨーグルトを使ったヘルシーなメニューが多いことでしょう。ハリウッド女優のアン・ハサウェイもダイエットにレバノン料理のホムスを取り入れています。ダイエット中の女性にもおすすめしたいレバノン料理の特徴について詳しくご紹介します。
野菜料理が発達している
レバノン料理はパセリのサラダ「タブレ」やナスとトマトの煮込み「ムサカ」など野菜を使ったヘルシーなメニューが多いことで知られています。レバノン料理のレストランでは小皿に盛られたメゼがコースの最初に数皿出されますが、野菜料理が多いせいか全部食べてもあまり胃もたれしません。
世界三大料理のひとつ、トルコ料理も野菜を多く使いますが、トルコ料理は煮込みが中心なのに対し、レバノン料理は生野菜が豊富です。東京にあるレバノン料理のレストランにも、生野菜サラダのメニューが必ずあります。ヘルシーで美味しいレバノン料理はダイエット中の女性におすすめです。
オリーブオイルやハーブ類などを多く使う
レバノン料理は味付けにオリーブオイルやニンニク、パセリなどハーブ類をたっぷり使います。オレイン酸を主成分とするオリーブオイルは抗酸化作用があり、美肌効果やアンチエイジングが期待できます。悪玉コレステロールの上昇を防ぐことから動脈硬化の予防にも効果があるといわれています。
レバノン料理ではサラダにはもちろん、クッベ・ナイエ(羊肉のたたき)といった肉料理にもオリーブオイルをたっぷりたらしていただきます。また、ニンニクには疲労回復や強壮効果が、ハーブには食欲増進効果が期待できます。ヘルシーで美味しいレバノン料理は健康志向の人にもおすすめです。
ヨーグルトやゴマやレモンなどもよく使う
レバノン料理はヨーグルトやゴマ、レモンなどもよく使います。乳酸菌を豊富に含み、腸内環境を整えるヨーグルトは美容の強い味方です。ゴマに含まれるセサミンはコレステロールの吸収を抑え、生活習慣病の予防に役立ちます。すり潰して練りゴマにすることで、栄養が吸収されやすくなります。
レバノン料理ではヨーグルトはラブネ(水切り塩ヨーグルト)にしたりヨーグルトソースにしてサラダにたっぷりかけたりして食べます。練りゴマはホムスやババガヌーシュに欠かせないものです。ラバン(ヨーグルトドリンク)やハラーワ(練りゴマのヌガー)といったデザートもおすすめです。
スパイスは多用しないため食べやすい
古くから香辛料貿易の拠点だった中東ではスパイスをふんだんに使った料理が多いですが、地中海に面しヨーロッパ諸国の影響力が強かったレバノンではスパイスをそこまで多用しないので万人が食べやすい味に仕上がっています。レバノン料理のレストランが各国で人気になった理由のひとつです。
ただしシナモンやザータルというタイムやオレガノ、スマックという赤紫蘇に似た風味のスパイスを混ぜたミックススパイスは好んで使用されています。ライスプディングにシナモンをたっぷりふりかけたレバノン料理の代表的なデザート「ムハラビーヤ」はレストランの定番メニューのひとつです。
イスラエルやヨルダンなどと共通した料理が多い
イスラエルやヨルダン、レバノンなど中東の国々は20世紀に入ってから西欧列強によって人為的に国境線が引かれた国がほとんどです。それまで国境線がなかったため料理も似通っており、例えばホムスやタブレ、マクルーバ(鶏肉の炊き込みご飯)はレバノン周辺の国々でも食べられています。
ただし、レバノン料理はイカやタコ、貝類が使われているのに対し、イスラエル料理はコーシェルと呼ばれる厳しい食物戒律よりこれらの食材を使わないなど、ところどころで違いが見られます。またレバノンはキリスト教徒が多いため、イスラム教で禁じられている豚肉やお酒にも比較的寛容です。
レバノン料理の魅力
近年までなじみがなかったレバノン料理も東京に美味しいレバノン料理レストランが増えるにつれ、徐々に人気が出るようになりました。美味しい上にヘルシーなレバノン料理は、野菜や豆を使った料理が中心なので日本人の舌にもよく合います。レバノン料理の魅力について詳しくご紹介します。
野菜や豆が中心で健康的
レバノン料理は野菜や豆が中心なので、お年寄りや子供にも食べやすいのが魅力のひとつです。使われている豆は「ヒヨコ豆」という品種で、中東以外でもヨーロッパや南米、インドでよく食べられています。たんぱく質や亜鉛、葉酸が豊富なヒヨコ豆はヘルシーな食材として注目を集めています。
ヒヨコ豆は伝統的なレバノン料理であるホムスやファラフェルの材料として欠かせません。ヒヨコ豆以外では、ソラマメもサラダやスープにしてよく食べます。一度の食事で野菜や豆がたくさん摂取できるヘルシーなレバノン料理は、ベジタリアンのみならず、健康を気遣う全ての人におすすめです。
必要な材料もスーパーで手に入りやすい
レバノン料理のレストランは東京に集中していますが、必要な材料はスーパーで手に入りやすいので、東京でなくても美味しいレバノン料理がご自宅で作れます。レバノン料理でよく使われるトマトやナスといった野菜はもちろん、日本人にあまりなじみがないヒヨコ豆も缶詰で販売しています。
レバノン料理では羊肉や鶏肉、魚介類がよく使われますが、これもスーパーに普通においてあります。スパイスも、シナモンやタイムといった手に入りやすいものばかりです。逆に手に入りにくいものはホブスに使う全粒粉やキッベに使うひきわり小麦ですが、最近は通販でも取り扱っています。
中東料理で随一のおいしさ
レバノンの首都・ベイルートは、古くは地中海貿易の拠点として、オスマン帝国の領土時代は絹の輸出で巨万の富を築き上げ、「中東のパリ」と呼ばれるほど繁栄していました。当然、料理も洗練されたものが増え、いつしかレバノン料理は中東料理で随一の美味しさと称えられるようになりました。
内戦でレバノン人が離散すると、ヘルシーで美味しいレバノン料理はレバノン人が経営するレストランを通じて世界中に広まりました。現在ではアメリカやヨーロッパ、南米、そしてアジア各国にレバノン料理のレストランがあります。世界で最も知られている中東料理、それがレバノン料理です。
レバノン料理のおすすめメニュー
レバノン料理のメニューの中でも前菜として位置づけられる小皿料理「メゼ」は種類が豊富です。本来であればメゼの後にメインの料理が続きますが、最近はファーストフードとしてメゼだけを販売しているレストランもあります。レバノン料理でも特におすすめしたいメニューをご紹介します。
ファラフェル
「ファラフェル」はつぶしたヒヨコ豆を丸めて素揚げした、いわば豆のコロッケというべきレバノン料理です。レバノンではヨーグルトソースをかけたファラフェルと好みの野菜をホブスで巻いて食べます。東京にあるレバノン料理のレストランにもほぼ必ずある、レバノン料理の定番メニューです。
ムサカ
「ムサカ」はナスとトマト、タマネギ、ラム肉を煮込んだ料理です。ギリシャ料理のムサカはナスと挽肉を交互に重ねてオーブンで焼いて作りますが、中東やトルコでは材料をくたくたになるまで煮込んで作ります。マクルーバなどご飯ものとの相性が抜群な、レバノン料理の伝統的なメニューです。
ババガヌーシュ
「ババガヌーシュ」は潰した焼きナスに練りゴマ、ニンニク、オリーブオイル、レモン汁、調味料を加えて味付けしたディップです。ナスがこんなに美味しいのか、と気づかされる最高のディップで、ホブスにつけて食べます。レバノン料理レストランでぜひ注文して欲しい、おすすめの一品です。
ホムス
「ホムス」はペースト状にしたヒヨコ豆に練りゴマ、塩、ニンニク、オリーブオイル、レモン汁を加えて味付けしたディップです。レバノン料理の代表的なメニューのひとつで、ホブスにたっぷりとつけて食べます。美味しい上に高たんぱく、低カロリーなホムスはダイエット食にもおすすめです。
ファタイエル
「ファタイエル」はホウレン草、玉ネギ、松の実を炒めて作ったフィリングを小麦粉の生地で包み、三角形に成形してオーブンで焼いた、調理パンのような料理です。レバノン料理の典型的な家庭料理で、肉を入れたり、油で揚げたりすることもあります。軽食やおやつにおすすめの素朴なパンです。
タブレ
「タブレ」は細かく刻んだイタリアンパセリにトマトや玉ネギのみじん切り、水でふやかしたひきわり小麦を加え、オリーブオイルと塩で味付けした料理です。プリッとしたひきわり小麦の食感が良く、気軽に作れることから人気があります。野菜不足の人におすすめしたいレバノン風サラダです。
キッベ
「キッベ」は味付けした挽肉(ラム肉など)を丸め、ひきわり小麦と挽肉を混ぜて作った生地で包んで油で揚げた料理です。挽肉で挽肉を包んだ食べ応えのある料理で、ヨーグルトソースをかけてさっぱりと食べます。カロリーが気になる人はフィリングを刻んだ野菜に置き換えるのがおすすめです。
東京でレバノン料理が楽しめるレストラン
日本でレバノン料理が食べられるようになったのはつい最近のことですが、ヘルシーな上におしゃれで美味しいレバノン料理は美容と健康に関心がある若い女性を中心に広がりつつあります。ヘルシーフードを食べたい人にぜひおすすめしたい、東京のレバノン料理レストランを5店、ご紹介します。
CICADA
「CICADA」は表参道駅の近くにある環地中海料理レストランです。環地中海料理とはレバノンをはじめ、モロッコやトルコ、イタリア、ギリシャなど地中海に面した国々のさまざまな料理のことで、レバノン料理のホムスはもちろん、モロッコのタジン鍋のような珍しい料理も提供しています。
緑の木々があふれる中庭やリゾート地のような店内はまるで都会のオアシスのようです。店内には中庭を眺めながら食事が楽しめるカウンター席やボックス席、テーブル席などさまざまな席がありますが、なかでもタイル張りのプールに囲まれたテラス席は人気があり、なかなか予約が取れません。
CICADAのおすすめはレバノン料理の盛り合わせ「Mezze Plate」です。ホムスやババガヌーシュ、タブレなどレバノン料理の定番メニューを一度に味わえる上、量も控えめなので食欲が増進されます。ディップはホブスのほか、平日限定のフラットブレッドにつけて食べても美味しくいただけます。
メインは「ホタテのロースト・ファロと舞茸のクリームリゾット」がおすすめです。ファロはスペルト小麦という品種で、ゆでると粘り気のないパスタのような食感に仕上がります。これはレバノン料理ではありませんが、香ばしいホタテとクリーミーなリゾットとの組み合わせが美味しい絶品です。
営業時間は11:30~15:00、17:30~23:00、年中無休です。ランチはアラカルトまたはコース料理(週末はコースのみ)、ディナーはアラカルトのみです。場所は表参道駅B3出口から徒歩2分です。
住所 | 東京都港区南青山5丁目7−28 |
電話番号 | 03-6434-1255 |
アルミーナ
「アルミーナ」は銀座線神田駅の近くにあるアラブ地中海料理のレストランです。レバノン料理をはじめ、タジン鍋を使ったモロッコ料理など地中海周辺の料理を提供しており、特にパレスチナ料理の種類は豊富です。中東で随一のワイン産地と称えられるレバノンワインも各種とりそろえています。
ランチはファラフェルやババガヌーシュ、ホムスの盛り合わせ「ヘルシーベジタリアンプレート」など、数種類から選べます。甘いソラマメがのった「グリルチキンプレート」は甘酸っぱいソースとスパイスがきいたグリルチキン、そしてバスマティライスの組み合わせが美味しい、斬新な一品です。
ディナーはコースまたはアラカルトから選べます。メニューはレバノン料理でもおなじみのケバブやマンウーシ(ピザ)のほか、蒸したラム肉を炊き込みご飯にのせたヨルダンの国民食「マンサフ」など種類が豊富です。中東のお祝いに欠かせない「子羊の丸焼き」は4日前まで予約が必要です。
営業時間は月~木が11:00~15:00、17:30~23:00、金~日・祝が17:30~23:00、不定休です。ベリーダンスは水・金の夜に行われます。場所は地下鉄銀座線神田駅4番出口から徒歩3分です。
住所 | 東京都千代田区神田多町2丁目2−3 第3ハヤカワビル B1F |
電話番号 | 03-3526-2489 |
パルミラ
「パルミラ」はJR池袋駅の近くにあるアラビア料理レストランです。アラビア風のカーペットを敷いた座敷席など店内はアラビアンな雰囲気が満載で、レバノン料理によく似たシリア料理を主に提供しています。踊り子による妖艶なベリーダンスショーや水タバコなど中東の文化体験もできます。
「トリポリコース」ではファラフェルやホムス、ジャガイモとチキンのオーブン焼きなど、アラブ料理のなかでも人気のあるメニューを一度に食べられます。また、スイーツも充実しており、もっちりした「バスブサ」やフィロ生地をシロップに浸した「バクラワ」など珍しいお菓子が味わえます。
営業時間は17:00~24:00まで、定休日は月曜日です。メニューはコース料理のみの提供なのでご注意下さい。ベリーダンスショーは金曜の20:30~から行われます。場所はJR池袋駅から徒歩7分です。
住所 | 東京都豊島区池袋2-58-8 TOビル 2F |
電話番号 | 03-3981-8293 |
ゼノビア
「ゼノビア」は広尾にあるアラビアンレストランです。2015年に開店したまだ新しいお店ですが、シリア人シェフが作るシリア(レバノン)料理が人気を呼び、連日多くのお客さんが訪れます。地下1階にあるシックで落ち着いた雰囲気の店内は、アラビアンなインテリアが多く見ていて飽きません。
1日10食限定の「アラビアンランチプレート」はホムスやファラフェル、キッベ、サンブーサ(チーズ春巻)などシリア(レバノン)の代表的なメザがワンプレートで食べられる1番人気のメニューです。食後には煮込んで淹れるアラビアンコーヒーとお茶菓子(ロクム、バクラワ)がついてきます。
営業時間は11:30~14:30、17:00~23:00まで、年中無休です。パーティメニューの「羊の丸焼き」は1週間前までに予約してください。場所は日比谷線広尾駅から徒歩5分です。
住所 | 東京都渋谷区広尾5丁目2−25 |
電話番号 | 03-5420-3533 |
ミシュミシュ
「ミシュミシュ」は銀座駅の近くにある中東料理レストランです。店内は白を基調としたおしゃれなデザインで、女子会にも向いています。営業はディナーのみ、手頃に中東料理を味わえる「ベーシックコース」や飲み放題がついた「MishMishコース」など、数種類のコースから選択できます。
1番人気はシェフおすすめの「MishMishコース」です。メニューは全8品、ホムスなど前菜の盛り合わせからエビとムール貝をタジン鍋で蒸し煮にした「シーフードタジン」まで中東の定番料理ばかりです。「ラクダのケバブ」はミシュミシュ以外ではなかなか食べられない幻のメニューです。
営業時間は17:00~24:00まで、不定休です。ラクダ肉が入手できない場合は山羊または羊肉に代わることもあります。またクレジットカードは利用できません。場所は銀座線C2出口から徒歩3分です。
住所 | 東京都中央区銀座6丁目3−15 長谷第二ビル2階 |
電話番号 | 03-6274-6660 |
レバノン料理はダイエットの強い味方!
女性の間で話題のレバノン料理について、おすすめしたいメニューやレバノン料理レストランについてご紹介しました。野菜や豆をたっぷり使ったレバノン料理はご家庭でも作りやすいのでダイエットにおすすめです。ヘルシーで美味しいレバノン料理を、ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。