ドイツの黒パン【プンパニッケル】とは？魅力や簡単にできるレシピも

日本で有名な世界のパンといえば、まずフランスのパンを思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、フランスのパンと双璧をなす人気のドイツのパンも注目を集めているのです。

ドイツのパンといえば、ライ麦を使用したパンが代表的です。ドイツは寒さと土壌の弱さで小麦の生産が難しかったため、小麦を使ったパンよりも、ライ麦を使ったパンが普及したとされています。

ドイツのパンの主な種類には、ベルリン風の田舎パンという意味を持つドイツの代表的な食事パンである「ベルリーナラントブロート」、しっかりとした食感で噛むほどに穀物の味わいや酸味を案じることのできる「ロッゲンシュロートブロート」などがあります。

ドイツのパンが注目を集めている理由の一つにダイエットに効果的であるというものがあります。ドイツのパンで使われるライ麦は小麦粉に比べて糖質が少ないという利点があります。さらに栄養価も高く食物繊維も豊富なため、ダイエットや健康志向の方から注目されているのです。

さて今回のテーマでもある【プンパニッケル】は、ロッゲンシュロートブロートのバリエーションの一つとされています。プンパニッケル、真っ黒な色が特徴的で、もちもちとした食感を楽しむことができるおいしいパンです。

食べ方としては、スライスしてサワークリームを塗って食べるのが一般的ですが、チーズやクリームを乗せて食べたり、スモークサーモンやハムを乗せて食べても美味しくいただけます。シチューなどに添えられることもしばしばあります。

プンパニッケルはドイツ北部のウエストファーレン地方で発祥されたと言われていますが、現在ではドイツ全土で食べられています。日本では低糖質が流行るとともにプンパニッケルが注目されるようになりました。

プンパニッケルは焼き上げるのにとても時間のかかるパンとしても有名です。プンパニッケルの生地を方に入れてから最低4時間、最長20時間もの間、お湯を張ったオーブンで蒸し焼きしなければならないのです。

しかし、長時間蒸し焼きにすることで水分が多く含まれ、みずみずしくもっちりとした食感のおいしいパンに仕上げることができます。さらにライ麦粉サワー種という酵母を使用することで、ライ麦独特の酸味がマイルドになるため、食べやすいパンに仕上がるのです。

プンパニッケルはその保水性の高さから保存食としても人気があり、ドイツ軍の携帯食料として昔から食べられていたという逸話もあります。

プンパニッケルずっしりとした重厚感で少量でも十分な満足感を得ることができ、低糖質で栄養価が高く、そして保存もきく、今日本で大注目されているおいしいパンなのです。

ドイツのパンはいわゆる黒パンと呼ばれることもあります。これはドイツのパンが黒パンということではなく、ライ麦で作られたパンが黒パンと呼ばれています。小麦粉で作られたパンよりも茶色や焦茶に焼き上がることから黒パンと呼ばれるようになったようです。

黒パンは酸味がありしっかりとした食感と重厚感があるのが特徴です。栄養価も高く保存もきくので、ヨーロッパでは大昔から食卓に並んでいました。

一方で小麦粉で作られたパンは白パンと呼ばれています。日本でよく見られるパンはほとんどがこの白パンです。白パンは黒パンよりも柔らかくふわふわもちもちの食感が特徴です。

小麦粉が貴重だった19世紀ごろ、白パンは貴族の食べ物とされ、なかなか庶民の口には行き届かなかったとされています。当時白パンを食べられることはお金持ちのステータスとされていたようです。

さて、ドイツのパンであるプンパニッケルはライ麦が使われているのでもちろん黒パンです。しかしプンパニッケルは通常の黒パンよりも黒いのです。

プンパニッケルの最大の特徴は真っ黒な色です。なぜプンパニッケルが真っ黒なのかというと、材料に含まれるカラメルが長時間蒸し焼きにすることで黒くなるためです。また、長時間の間蒸し焼きにすることでライ麦粉に含まれる糖質がカラメル化し黒くなることもあるようです。

プンパニッケルがどのようなパンかわかったことろで、ここではプンパニッケルを自宅で簡単に作れるレシピを紹介します。

前述した通り、プンパニッケルは焼き上げるのにとても時間のかかるパンです。流石に自宅で何十時間も蒸し焼きにするのは難しいので、本格的なレシピではなく、誰でも簡単に作れるレシピを紹介します。

おうち時間が増えている昨今、ダイエットや健康志向の人におすすめなプンパニッケルをぜひ作ってみてください。

まず簡単プンパニッケルレシピに必要な材料です。ライ麦粉（250g）・水切りヨーグルト（200g）・はちみつ（10g）・ドライイースト（5g）・塩（5g）・ぬるま湯（50cc）を用意します。

続いては簡単プンパニッケルレシピの作り方です。ボウルにぬるま湯以外の材料を入れ混ぜ合わせます。そこに様子を見ながらぬるま湯を入れていき、しっかりと全体を混ぜ合わせます。

しっかりと混ぜ合わせたらラップをして2倍くらいの大きさになるまで発酵させます。2倍くらいになるまで発酵させたら、クッキングシートをひいたパウンド型に入れ、さらに2倍になるまで発酵させます。

180℃に予熱しておいたオーブンで50分ほど焼き上げ、焼き上がったら型に入れたまま冷まします。冷めたら型から取り出し完成です。

本格的なプンパニッケルのレシピとはだいぶ違いますが、家にある材料で簡単にできるレシピなのでぜひ試してみてください。

前述で紹介した通り、本格的なプンパニッケルは自宅で手作りするのが難しいです。ではどこに行けばおいしいプンパニッケルが食べられるのか、プンパニッケルの人気商品を紹介します。

プンパニッケルはドイツのパンなので、ドイツ系のパンを扱うパン屋には比較的置いてあることが多いです。しかし、何度も繰り返しになりますがプンパニッケルは焼き上げるのにとても時間がかかるので、全てのドイツ系パン屋にあるとは限りません。

では日本のスーパーなどにプンパニッケルは販売しているのでしょうか。日本のスーパーなどでプンパニッケルを取り扱っている主な店は、成城石井・カルディ・紀ノ国屋です。世界中の食材を扱う成城石井やカルディ、紀ノ国屋ではプンパニッケルも取り扱っています。

成城石井やカルディ、紀ノ国屋で取り扱っているといっても、近所の成城石井やカルディ、紀ノ国屋の店舗では取り扱ってなかった！ということもあり得ます。そこでおすすめなのがAmazonや楽天市場です。ネット通販なら家にいながら手軽にプンパニッケルを購入することができます。

ネットで購入できるプンパニッケルの中でも人気なのが紀ノ国屋のプンパニッケルです。紀ノ国屋は紀ノ国屋公式オンラインストアや、紀ノ国屋楽天市場店があるので、ネットでもプンパニッケルを注文することができます。

紀ノ国屋のプンパニッケルは、ライ麦を100％使用しています。なめらかでマイルドな風味でもちもちとした食感を楽しむことができます。

プンパニッケルを取り扱っている店がわかったところで、プンパニッケルのおいしい食べ方を紹介します。ドイツでのプンパニッケルの一般的とされている食べ方はスライスしてサワークリームを塗って食べるというものです。しかし日本ではドイツとは違った食べ方が人気のようです。

日本で定番のプンパニッケルの食べ方はオーブンサンドにして食べるというものです。プンパニッケルを薄くスライスし、バターを塗り、お好みの具材を乗せていただきます。朝食らランチ、オードブルとしてもおすすめな食べ方です。

他におすすめな食べ方は、スプレッドを塗って食べるというものです。スライスしたプンパニッケルを食パンのようにトーストしてクリームチーズやマスカルポーネなどを塗っていただきます。もちろんサワークリームもおすすめです。

プンパニッケルはトーストしなくてもおいしいので、お好みに合わせてください。プンパニッケルに合うスプレッドには他にも、バターや水切りヨーグルトなどもおすすめです。

プンパニッケルについてご理解いただけたでしょうか？プンパニッケルはおいしくて栄養価の高いおすすめの食事パンです。ダイエット中の方や健康志向の方に人気の高いプンパニッケルをぜひ召し上がってみてください！

※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。