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エチオピアで主食として食べられる【インジェラ】
エチオピア料理を召し上がったことがあるでしょうか。エチオピアでは「テフ」というイネ科の植物を原料として作られた、「インジェラ」というクレープのように薄く焼き上げたものが主食として食べられています。
実はこのインジェラは素晴らしい栄養素を持った食べ物で、世界中でスーパーフードとして注目されているのです。
インジェラの魅力や食べられるお店を紹介!
今日はエチオピアのスーパーフード「インジェラ」をご紹介しましょう。インジェラとは一体どういうものなのか、インジェラはどのような食べ方をするのか、そしてインジェラが食べられるおすすめのお店をご紹介しましょう。
エチオピアってどんな国?どういう料理がある?
エチオピアはアフリカの東に位置する国で、エチオピアの人口は約1億200万人です。日本の人口は約1億2333万人とほぼ似たような人数ですが、エチオピアの国土は日本の3倍もあります。アフリカ大陸には国が56もあり、日本の約80倍もあるのです。
エチオピアの国民総所得(GNI)は実は世界でも最貧国で、エチオピアは食料が常に不足しているとても貧しい国です。しかしエチオピアは、アフリカ諸国の中でも植民地にはならず唯一独立した国家として、国民はとても高いプライドを持った国と言われています。
またエチオピアは食糧難の国ですが、抜きん出た優秀なアスリートが多い国です。これは、エチオピアの代表的な主食「インジェラ」というスーパーフードに蓄えられた栄養素が、アスリートたちの体を作り上げられているのではないかと言われているのです。
エチオピアの南部では、「偽バナナ」という別称があるバナナによく似た形をした植物「エンセーテ」を、北部では紀元前100年から食べられているという「インジェラ」が主食とされています。
パンケーキのような薄く平たいインジェラは、ワットというシチューをつける食べ方をするのですが、エチオピアでは食事の時には必ずこのインジェラが一緒に提供されるのです。
エチオピアの国民食!【インジェラ】ってなに?
エチオピアのインジェラは国民食で、テフという穀物を水で溶いて3日間発酵させ、大きな鉄板で片面だけをクレープのように薄く焼き上げる食べ方をします。
インジェラはテフで作られたスーパーフード!
テフは厳しい気候や高い標高の土地でもあまり病気にならずに育つ植物で、タンパク質、アミノ酸、鉄分、カルシウム、食物繊維と豊富な栄養素を蓄えています。
グルテンアレルギーの人が食べても反応しないほどごくわずかなグルテンしか含まれていないので、テフは健康食品として高く評価されています。
テフはとっても小さい穀物!
テフは世界で一番小さい穀物とされているほど細かく、そもそもテフとはエチオピア語で落としたらなくなってしまうという「なくなる」という意味なのです。
気になる!インジェラの見た目と味は?
エチオピアの国民食インジェラは、日本人にとってはちょっと風変わりな大変酸味の強い食べ物で、初めて食べて美味しいと感じる方は少ないかもしれません。
しかしエチオピアの人たちにとって、インジェラは三度の食事に必ず食べるもので、食事だけでなくお茶の時間にもつまむほどなくてはならないスーパーフードなのです。
エチオピアの人が一年の間に消費するテフは150万トン以上です。エチオピアでは場所によってはインジェラを作る時にテフだけでなく大麦も混ぜることがあります。
テフだけのインジェラはとても酸味が強く、エチオピア人にとってはとても好まれますが、観光客には酸味が強すぎて敬遠されることが多いそうです。
しかしテフに含まれる栄養は大変高くグルテンフリーとしても使える穀物なので、世界中でスーパーフードとして注目されているのです。
テフは鉄分が小麦や大麦の比べると3倍近くも含まれていて、エチオピアのアスリートたちの身体能力の高さは、栄養の高いテフをインジェラとして補給しているからだとも言われています。
エチオピアは国内での食物不足からエチオピアで生産できるテフは国内需要率を満たすのがやっとだったので、国外への輸出が禁止になったこともありました。
現在はアメリカやヨーロッパで生産されたテフが、スーパーフードとして世界中に流通しています。エチオピア以外の国ではではインジェラとしてテフを食べるのではなく、茹でて他のものと合わせたり、スープを作ったり、ご飯と一緒に炊くなどの食べ方も工夫されています。
インジェラは、あまり火を通さずボツボツと穴がたくさんあいたパンケーキなのですが、穴の数が多いほどよいインジェラと評価されます。インジェラは焼きあがってからよく冷まされて、ワットというシチューなどのおかずをのせた食べ方をします。
観光客にとってはもっとパリッと焼いて暖かいうちに食べた方がおいしいのではないかと思われるのですが、エチオピア人にとっては柔らかくて冷たい酸味のあるインジェラがおいしいインジェラなのです。
インジェラのレシピと食べ方は?
インジェラのレシピと食べ方をご紹介しましょう。まず粉にしたテフを水で溶いて3日間ほど発酵させます。この時に黄色い「イルショ」という上澄み液ができるのですが、この液も無駄にすることなく次回にインジェラを作る時に再利用されます。
テフだけで作られたインジェラはとても柔らかく滑らかで酸味が強いです。発酵させた生地は大きな鉄板で焼き上げられます。発酵する際に発生する乳酸菌が、インジェラを焼き上げる時に独特の香りと酸味を出すのです。
長く発酵させたものは乳酸菌がたくさん含まれているのでますます酸味が濃くなります。気温の高いエチオピアでは3日ほどで充分な発酵が完了しますが、もし日本の冬の気温で発酵をさせるには1週間ほどかかると言われています。
焼き上げられたインジェラはよく冷まされて、肉や豆、野菜などを使ったワットという各種のシチューと一緒に食べられます。丸く大きなインジェラの上に各種のワットが載せられ、インジェラをちぎってワットを包んで食べます。
エチオピアのワットは、唐辛子とハーブなどを混ぜて作ったベルベレという辛い調味料を加えた辛口のケイ・ワットと、ベルベレを使わない辛くないアリチャ・ワットがあります。
ラム肉を使った辛目のイエベグ・ワット、鶏肉を使ったドロ・ワット、牛肉のカイ・ワット、豆の粉を使って作るシュロ・ワット、魚のアサ・ワット、野菜のアティクルト・ワットなどインジェラで包んで食べるワットにはいろいろな種類があります。
エチオピアではワットがなくても、インジェラで青唐辛子や岩塩などを包んだ食べ方をすることもあります。とにかくインジェラはエチオピアでは第一の主食なのです。
インジェラはカルシウムが小麦の20倍以上も含まれているというスーパーフードなので、食生活が貧しいエチオピアでは何よりの素晴らしい食べ物なのです。
インジェラとドロワットのレシピ
インジェラとドロワットのレシピをご紹介しましょう。インジェラのレシピは簡単です。用意するものはイースト小さじ1、テフ1カップ、小麦粉2カップ、ベーキングパウダー小さじ1/4、水3カップです。
インジェラのレシピです。材料を全て混ぜ合わせ、布巾をかけて常温に寝かせておきます。泡がブクブクと立って発酵するまで置いておきましょう。
フライパンに入れて蓋をして、インジェラの淵が持ち上がってきたら片面だけを焼いて出来上がりです。フライパンから剥がして冷ましておきましょう。
エチオピアのインジェラはカリッと焼いてはいけません。つい固めに焼きたくなってしまうものですが、エチオピアのインジェラは柔らかいタオルのような感触が食べごろなのです。
ドロワットのレシピに必要な材料は、鳥もも肉250g、玉ねぎ、レモン汁、ニンニク1粒、生姜ひとかけ、バター15g、パプリカ小さじ1、クミン、カルダモン、ターメリック、カイエンペッパー、チリペッパー、ナツメグ、ブラックペッパー、塩各少々です。
ドロ・ワットのレシピです。ビニール袋に塩をなじませた鶏肉とレモン汁を入れてしばらく置いておきます。フライパンにバターを熱してみじん切りにしたニンニク、おろし生姜とみじん切りにした玉ねぎを入れて茶色くなるまで炒め、塩とブラックペッパーを入れます。
スパイスを全て入れて玉ねぎとなじませ、鶏肉を入れて鶏肉の高さが2倍の水を入れて、弱火で鶏肉が柔らかくなるまでじっくりと煮込みます。煮込んでいるうちに水が減ってくるので時々水を足してください。出来上がったドロ・ワットをインジェラの上に乗せて出来上がりです。
おすすめ!東京でインジェラが食べられるお店を紹介!
東京でインジェラが食べられるお店をご紹介しましょう。東京にはアフリカ料理のお店が30軒以上あります。中でもインジェラが食べられるおすすめのエチオピアンレストランを幾つか挙げてみましょう。
クィーン シーバ
東京で最も有名なエチオピアンレストランが「クィーン シーバ」です。クィーンシーバ(Queen Sheba)とは旧約聖書に登場し、映画や音楽にも「シバの女王」という作品が作られた世界的に有名なするエチオピアの女王です。
目黒区に店を構えるクィーン シーバは、エチオピア人の店主ソロモンさんがエチオピアから持ち帰ったエチオピアの壁画や調度品で、アフリカの異国情緒満点の本格的エチオピアンレストランです。
東京にエチオピアンレストランは数店ありますが、クィーンシーバほど本格的なエチオピアン料理を食べることができる店はないでしょう。絶対おすすめのエチオピアンレストランです。
クィーン シーバで何と言ってもおすすめなのが、「エチオピアントラディショナル盛り合わせ」という、インジェラの上に数種のワットが盛り合わせになっているセットで、インジェラの他に「ダボ」というパンも味わうことができます。
クィーンシーバではインジェラの他にもコレステロールゼロのダチョウの肉や、野菜とひよこ豆がたっぷり入っているクスクスと、ヘルシーなメニューがたくさんあります。
クィーンシーバは新型コロナウィルス感染拡大防止のため、営業時間が17時から20時、そして酒類の提供は現在取り止めています。クィーンシーバにご来店の際はまずは直接電話で営業時間、予約状況をご確認ください。
名称 | クィーン シーバ |
住所 | 東京都目黒区東山1-3-1 ネオアージュ中目黒B1 |
リトルエチオピア レストラン バー
葛飾区の「リトルエチオピア レストラン バー」は、「孤独のグルメ」の久住昌幸氏も来店しているエチオピアンレストランです。とても小さな店ですが、ここで出されるエチオピアンコースメニューは、大変食べやすいオススメのエチオピアン料理です。
大きな皿の上にインジェラが敷かれ、その上に色々な種類のワットと丸めたインジェラがたっぷりのったメニューで、マイルドな味わいは大変食べやすいと好評のおすすめエチオピアンレストランです。
新型コロナウィルス感染拡大防止のため、営業時間が変更になっています。直接電話で最新の営業時間をご確認の上ご来店ください。
名称 | リトルエチオピア レストラン バー |
住所 | 葛飾区東四つ木3-23-6 |
サファリ アフリカン レストラン バー
「テフを発酵させてインジェラを作るので、インジェラをご注文の際は1週間前にご予約ください」と、注意書きを出しているのは赤坂の「サファリ アフリカン レストラン バー」。
40年前に日本で初めてのアフリカンレストラン「ローズ・ド・サハラ」が東京にオープンして、その兄弟店としてサファリ アフリカン レストラン バーが赤坂にあります。
サファリ アフリカン レストラン バーはエチオピアだけでなく、アフリカ大陸各国の料理を提供しているおすすめレストランです。サファリ アフリカン レストラン バーのインジェラで食べるドロ・ワットは人気のおすすめ料理です。
サファリ アフリカン レストラン バーも新型コロナ感染拡大防止のため、営業時間の短縮、および酒類の提供を取りやめています。ご来店前に直接電話でご確認ください。
名称 | サファリ アフリカン レストラン バー |
住所 | 東京都港区赤坂3-13-1 ベルズ赤坂 2F |
インジェラと一緒にエチオピア料理を楽しもう!
初めてインジェラを食べると、独特の酸味にちょっと驚かれるかもしれませんが、ワットを包んで食べるエチオピア料理は慣れるととてもおいしいです。スーパーフードと歌われる素晴らしい栄養がたくさん詰まったインジェラを、ぜひ一度召し上がってみてください。