島根で絶対食べたいおすすめグルメ11選！出雲そばや隠岐牛など名物がいっぱい

島根は自然が豊かであること、海の幸が豊富な日本海に面していることから、美味しいグルメが充実しています。島根に旅行に行くならまずはこれを食べておくと良い、と言われる食べ物は多く、すべて食べるには毎食使っても数日はかかるほどです。

島根のグルメは、出雲そばやむし寿司、隠岐牛に鯛めしなど、海や山、湖で採れるものなどバリエーションが広いのが特徴で、また地元で採れるものを活かしたご当地グルメも開発されています。名物料理をランチで食べられるお店も多いので、グルメを楽しみやすいのが島根の魅力です。

島根は東西に広く海に面しているため漁場に恵まれており、海鮮類は高級魚として知られるのどぐろや冬の味覚の王様である松葉ガニ、大きさが普通とは段違いの岩ガキも、島根県内の漁場から水揚げされています。種類も豊富で多くの魚介が揚がるため、島根では美味しい海鮮には困りません。

また、島根では美味しいお肉も食べることが出来ます。日本海に浮かぶ隠岐島で豊かな自然に育まれた隠岐牛や、品評会で高く評価されたブランド牛「しまね和牛」など、質が良く評判も良いお肉が揃っていて、お肉好きの心を動かすグルメが揃っています。

島根の観光ページでも様々なジャンルのおすすめグルメが紹介されており、見ているとグルメ旅に出かけたくなってしまいます。

魅力的なグルメがたくさんの島根ですが、やはり気になるのは美味しい海鮮とそれを活かした料理です。まずは、海鮮好きの人にはランチからでもしっかり味わって欲しい、海鮮を中心としたおすすめグルメをご紹介します。

島根の県庁所在地である松江の名物として有名な「むし寿司」は、タケノコやしいたけを混ぜた酢飯と、その上にエビやうなぎ、牛肉などを入れたせいろを蒸して調理したものです。ちらし寿司のような雰囲気ですが、蒸しているので酢飯の香りがしっかり感じられ、独特の風味があります。

お寿司なのに温かい、というので最初驚く人も多い「むし寿司」ですが、元々は寒い冬に食べやすい冬季限定のメニューとして開発されたもので、それが季節を問わず食べられるくらいに人気になったのが名物としての始まりです。

島根へ行って名物のむし寿司を食べるなら、「元祖むし寿司」として変わらない味を提供してくれる「浪花寿司（なにわずし）」がおすすめです。色とりどりの海鮮やお肉で豪華な印象のむし寿司は、せいろから漂う、酢飯と木の香りが食欲をそそります。

開店が午前10時と早めなので、朝食とランチを兼ねて、しっかり食べるお店としても利用出来ます。むし寿司についてくるお味噌汁もオリジナリティがあり人気なので、セットでゆっくり味わってみてください。

観光スポットとしても、しじみの漁場としても有名な宍道湖ですが、その宍道湖で採れる魚介類を使用した「宍道湖七珍（しんじこしっちん）」という料理があります。これは、海水と淡水が混ざる汽水湖である宍道湖だからこその特徴が強く表れていて、海水淡水両方の魚介が含まれています。

使われている食材は季節により変わることもありますが、基本は「スズキ」「シラウオ」「コイ」「うなぎ」「モロゲエビ」「アマサギ」「シジミ」の7種類で、この7種類に絞るまでも熱い議論が交わされるほど、宍道湖で採れるものが多彩であることが分かる料理でもあります。

スズキは「奉書焼き」と呼ばれる、特殊な見た目の料理に仕上げられているなど、普段見ることのない調理方法や料理もあるので、各食材がどのように調理されているのか、というところも注目です。

宍道湖の恵みが集まった宍道湖七珍は、提供しているお店がそう多くありません。数少ないお店の中でも、おすすめしたいのは松江市にある「川京（かわきょう）」です。カウンターのみのお店で、昔ながらの雰囲気を感じつつ宍道湖七珍に舌鼓をうつことが出来ます。

時には店主のパフォーマンスも交えられながら、島根から外にはなかなか出ることの無い食材を使った宍道湖七珍が提供されています。メニューには郷土料理コースがあるので、それを注文すれば宍道湖七珍や数々の美味しい海鮮を使った料理が味わえます。

旅行で訪れた人も地元の人も、あらゆる人から愛される宍道湖七珍、ぜひ機会を作ってじっくり味わってください。

海鮮類が美味しい地域では人気の料理である鯛めしですが、島根の名物として食べられている鯛めしはよく知られたものと一味違います。まず炊きたてのご飯に鯛やその他の具材を乗せ、その上に出汁をかけて食べる、お茶漬けのようなスタイルが島根名物の鯛めしです。

一般的な鯛めしは鯛を丸ごとお米と一緒に炊き上げる形ですが、島根で食べられる鯛めしはご飯にかける鯛はほぐされている状態なので、お茶漬けのようにしてもさらっと食べられるように作られています。

この鯛めしは皆美家伝、として島根県を中心に展開する、皆美グループの各飲食店やホテルなどで食べることが出来ます。

他とは一風変わった鯛めしをランチで手軽に食べてみたいのであれば「ふじな亭」へ行ってみましょう。もずく酢や茶碗蒸しが付いた鯛めしのセットで、本家の味が楽しめます。乗せられる具材は鯛の他にも卵や大根おろしがあり、海鮮類を使った出汁も相まって、優しくもしっかりした味わいです。

営業時間は11:00～なので、ランチで鯛めしでも、という時に最適のお店です。テイクアウト品もあるので、お土産やもう一度楽しみたいならそちらもチェックしておきましょう。

鯖と言うと、〆鯖などで食べる食材というイメージが強いですが、それをしゃぶしゃぶとして食べることが出来るのが、この「鯖しゃぶ」です。傷みやすい鯖が新鮮な状態で提供されるからこそ可能となる料理ですが、出汁にさっとくぐらせて食べる鯖しゃぶは漁師料理として人気があります。

鯖しゃぶに使う出汁は醤油ベースで、濃い味のように見えますが意外とあっさりとしています。軽く火が通った鯖は、それまでに食べたことのない新鮮な味わいです。

漁師料理としての鯖しゃぶを食べるなら、松江駅の近くにある「漁師小屋 麦穂」がおすすめです。生でも食べられるくらいに新鮮な状態の鯖を玉ねぎの入った醤油出汁にさっとくぐらせて食べるシンプルな調理法で、鯖がより美味しく感じられるようなメニューとして提供されています。

麦穂では、鯖しゃぶの他にも新鮮な海鮮の盛り合わせ、鯖しゃぶ以外にも炙りなど、新鮮な状態ならではの鯖料理も食べることが出来ます。海鮮類を堪能したければ、麦穂で楽しく食べて飲みましょう。

新鮮で美味しい海鮮が豊富な島根ですが、隠岐牛をはじめとしたお肉も、グルメをうならせるほどのものが作られています。豊かな自然の中で育まれた牛肉と、お腹も気持ちも充分に満たされるお肉料理を提供しているお店をご紹介していきます。

「幻の」と称され、希少価値が高い島根産の牛肉が「隠岐牛」です。隠岐牛は日本海にある隠岐の島の中で育ったお肉で、隠岐牛として認定されるために様々な条件をクリアしています。その条件の厳しさは、島内で飼育された牛の中で「隠岐牛」とされるのはその1割程度にしかならないほどです。

隠岐牛の定義は「隠岐島で生まれ育った未経産の雌牛」「肉質等級が4等級以上」「隠岐牛出荷証明書が発行されている」こととされています。そして条件をクリアした隠岐牛は、霜降りで柔らかい肉質が特徴です。お肉そのものの味がしっかりあるので、シンプルな食べ方でも美味しく食べられます。

本場で隠岐牛が食べられるということで、足を伸ばして行ってみたいのが「隠岐牛店」です。ランチの時間から、焼肉や牛丼といった料理で隠岐牛を堪能出来ます。ランチでいただくならおすすめは「隠岐牛三品盛ランチ」で、隠岐牛を3種類使った盛り合わせの焼肉が食べられます。

牛肉の他にも海産物も美味しいものが提供されており、隠岐に行く機会があるなら必ず訪れてほしいお店です。ランチもディナーも両方営業しており、さらにお肉は精肉で買うことも出来るので自分の好きな形や都合に合わせて隠岐牛や他のグルメを楽しめるようになっています。

島根にはさらに、名物となっているブランド牛「しまね和牛」があります。島根県内で飼育された去勢または未経産の和牛を「しまね和牛」としており、TV番組で紹介されたり、品評会で内閣総理大臣賞を受賞したりと評判も品質も確かな牛肉です。

島根和牛は、肉質は柔らかいですが脂がさらっとしており、食べても胸焼けするようなしつこさを感じないのが特徴です。肉としての旨味も十分にあるので、シンプルでもしっかりした調理法でも、様々な料理に合わせやすくなっています。

島根和牛を食べたい人は、「焼肉の藤増」の多彩な定食から、どれを選ぶか悩んでみるのは如何でしょうか。島根和牛を使ったメニューでは牛カルビ定食やサーロインロース定食などの定食だけではなく、自分でお肉を焼いて食べるランチメニューもあり、ランチとは思えない贅沢が味わえます。

お肉の味をシンプルに味わいたいなら焼肉ランチ、美味しいタレと一緒に手軽に食べたいなら定食がおすすめです。ランチの時間帯から人気のお店なので、時間に余裕を持って食べに行きましょう。

島根の名物グルメとして全国的に知られているものに「出雲そば」があります。長野の「戸隠そば」、岩手の「わんこそば」と並び、日本三大そばの一つです。ここからは、日本三大そばの一つ出雲そばと、その出雲そばを美味しく食べられるお店をご紹介します。

日本三大そばとされるだけあり、出雲そばにはいくつかの特徴があるのですが、まず挙げられるのは麺の色の黒さです。出雲そばは一般的なそばより麺が黒く、これはそばの実を殻ごと挽いてそば粉にし、製麺していることによるものです。

そばの実を殻ごと挽いたそば粉を使うことで、色以外にも香りの強さや歯ごたえのある食感といった特徴が出ます。そのような独特な味や食感が出雲そばの人気の理由でもあります。

また、出雲そばは食べ方も、盛りやかけで食べる普通のそばと違いがあります。出雲そばで温かいそばを食べる時はそば湯と一緒に器に盛り付ける「釜揚げそば」、冷たいそばなら朱塗りの漆器にそばを盛り付ける「割子そば」という食べ方になります。

出雲そばでは釜揚げそばと割子そばのどちらも、器に盛られたそばにそのままつゆをかけて食べるのがスタンダードです。つゆの量を自分で調整しやすいという利点があるので、好きな味で食べられます。

出雲そばを味わいたい人に行ってみてほしいのは、出雲大社から徒歩で行ける距離にある「荒木屋」です。お店は11:00～17:00営業で、売り切れ次第閉店してしまうので、確実に食べたいなら早めにランチで行くのをおすすめします。

出雲そばの風味をしっかり感じられるメニューはやはり「割子五代そば」で、五段重ねの入れ物にそばを入れて提供されています。それぞれの入れ物ごとに入っている具材や味が違うので、少しずつ様々な種類を食べることで、得られる満足感も強いメニューです。

出雲そばのつゆは一般的なそばより少し甘めで、そばの実を丸ごと挽いた出雲そばの麺の風味との組み合わせを楽しめます。優しいおそばで旅の合間にほっとしたい人にも、おすすめのお店です。

海鮮もお肉も、グルメが豊富な島根ですが、それとはまた別に、栄養満点の名物があります。淡水魚ということと、食べる場が限られていることから希少な食材ではありますが、栄養価の高さから根強い人気がある、どじょう料理です。

どじょうは泥の中にいる魚、という印象から食材として食べても泥臭い味がするのでは、という印象を持っている人も多いですがそんなことはありません。さっぱりした味で、どんな料理にしても美味しくまとめられる魅力的な魚です。

そして、島根ではどじょう料理が食べられるお店が多く、「うなぎに匹敵する」と言われるくらいに栄養価が高いことから、隠れた名物でもあります。うなぎに比べて脂が少なくて胃にもたれないので、どんな時でも食べられる栄養満点グルメとして評価されているのがどじょうです。

どじょう料理のバリエーションが豊富で、挑戦しやすいお店が「安来節演芸館」の中にある「お食事処 どじょう亭」です。どじょう亭では、名前の通りどじょう料理をメインにしていますが、鍋も柳川鍋とどじょうすくい鍋、揚げ物では唐揚げとかき揚げと、何種類ものメニューが展開されています。

どじょう鍋を食べてみたいけれどそのままの形を食べるのは抵抗がある人には開いた状態で調理される柳川鍋など、食べてみたいものが自由に選べるところが、訪れた人々からは好評です。団体向けはさらにどじょうづくしのメニューもあるので、団体旅行の際には検討してみても良いでしょう。

島根県の南西部にある津和野は、「山陰の小京都」と称される、風情ある町並みが特徴の町です。城下町の雰囲気が残る町を歩き、神社や美術館、レトロな雰囲気のお店を見て回る町歩きが楽しまれており、観光地としても人気があります。

その津和野で名物となっており、ご当地ならではのグルメに興味がある人からは注目されている郷土料理があります。それが津和野名物の「うずめ飯」です。

「うずめ飯」は、ご飯の下に三つ葉、しいたけ、にんじん、豆腐、のりを入れて、その上から出汁をかけて食べるというものです。名前の由来は、具材がご飯の下に「うずめる」ように詰まっているからで、これは倹約が強いられた中で具がある料理を隠れて食べようとした、という説があります。

戦前、宮内庁によって選ばれた「日本五大名飯」という代表的な日本の郷土料理にうずめ飯は含まれており、大阪の「かやくめし」や東京の「深川めし」などと並んで長く人々から愛されています。

うずめ飯は、津和野の町並みの中にある「沙羅の木」で食べることが出来ます。提供されるうずめ飯は定食のような形になっているので、ご飯以外の満足感もしっかり得られます。出汁がかかっているので優しい味わいで、ほっこりしたランチが食べたい人におすすめです。

「沙羅の木」でうずめ飯が食べられるのは11:00～14:30と限られているため、予約して行った方が確実です。なかなか食べられるところが多くないうずめ飯を、この機会に楽しみましょう。

全国各地のご当地グルメのいちジャンルとして「ご当地バーガー」というものがあります。これはその土地の名物や特産品をコンセプトにしたハンバーガーですが、島根にもご当地バーガー「しじみバーガー」というものがあります。

宍道湖で多く採れるしじみは島根の特産品ですが、しじみバーガーは中のパテにしじみを使うことで、地元の味を活かしています。パテの中身豆腐をベースにし、甘辛く炊いたしじみを練り込むというもので、パテ以外はトマトやキャベツが挟まっている、一般的なハンバーガーです。

しじみは島根の名物ではありますが、しじみの味噌汁などで使われる印象が強く、ファストフードとして食べやすい食材ではありませんでした。その点、ご当地バーガーとして開発されたしじみバーガーは食べやすいご当地グルメとして、観光客から人気を博しています。

しじみバーガーが食べられるお店は、松江城から徒歩圏内にある「宍道湖しじみ館」の中にある「宍道湖畔しじみ茶屋」です。ふわふわのパンズに挟まったしじみ入りパテは結構な厚みがあり、存在感は抜群です。パテが豆腐ベースなのでしじみの味を邪魔しないように作られています。

最初は薄く感じられたしじみの味が、噛みしめるにつれしっかり分かるようになってくるのが、しじみならではの特徴と言えます。他の具材とのバランスも良く、最後まで美味しく食べられる、絶品のご当地グルメです。

ここまで、島根の現地で食べられるグルメの数々をご紹介してきましたが、せっかく旅行などで行くのであれば、お土産に出来るようなグルメもチェックしておきたいところです。ここからは、人にあげるのでも、自分用に買うのでもおすすめのお土産グルメをご紹介します。

魚介類が多く採れる島根ですが、その海の幸を活かしたのが島根県浜田市の特産品「赤てん」です。赤てんとは、魚のすり身に赤唐辛子を入れて揚げた練り物で、もっちりした食感と辛味がしっかりあることからお酒のつまみや晩ごはんのちょっとした一品として長く愛されています。

赤てんは地元のスーパーで簡単に買える上、旅行中の買い物であれば空港のお土産ショップでも販売されています。島根を感じられるお土産として、一つ購入しておくと帰ってからも楽しめます。

海鮮にお肉、そばと材料も食べ方も様々な島根のグルメをご紹介しましたが、ついグルメ目的の旅に出かけたくような美味しいものが揃っているのが、島根の素晴らしいところです。海鮮などは季節によって旬が異なるので、季節ごとに訪れてまた違ったグルメを堪能するのもおすすめです。

今回ご紹介したグルメはランチから楽しめるものも多いので、ランチにディナーにと、こちらの記事を参考に美味しい島根グルメを満喫してください。