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久留米の「成田山久留米分院」とは?
「成田山久留米分院」は、日本最大級の巨大観音像である「救世慈母大観音像」や、日本で唯一の「インド村・平和大仏塔極楽殿」がそびえたつのが大きな特色です。九州における成田山信仰の大霊場として参詣客が訪れる一方で、巨大観音像も含めて、観光客で賑わっている人気のスポットです。
巨大観音像である「救世慈母大観音像」は、その余りある大きさもさることながら、夜になると照明が灯されるため、初めて訪れる観光客にも分かりやすい存在となっています。安産祈願や交通安全といった御祈願をするため、多くの観光客が正面にある参道の、大理石でできた長い階段を登ります。
「成田山久留米分院」は千葉県成田市にある「大本山成田山新勝寺」の直系にあたり、真言宗智山派の寺院です。成田山久留米分院が開山されたのは昭和33年です。当時の久留米市長をはじめ、信者各位が協賛を募り、本山御本尊からの御分霊を勧請したのが始まりとされています。
開山されてからは日本最大級の巨大観音像である救世慈母大観音様や、インド村・平和大仏塔極楽殿などが院内に建造されていきます。その後は、九州の成田山信仰の大霊場として注目が集められるようになりました。現在では九州はもとより、国内外問わず人気の観光地として紹介されています。
身代わり不動尊で有名な成田山信仰の場
千葉県成田市にある真言宗智山派の「大本山成田山新勝寺」は、天慶3年(940年)に「寛朝大僧正」によって開山されました。このお寺の御本尊は不動明王です。これは嵯峨天皇の命により、弘法大師である空海自らが彫刻して開眼させたと伝えられています。
開山されてからは、ご本尊は「成田のお不動さま」として広く知られるようになりました。成田のお不動さまによる御利益は多くの信仰を集めており、現在では毎年1000万人をも超える多くの参詣者で賑わうようになりました。全国各地に存在する不動尊信仰を支えているのが成田山です。
「成田山久留米分院」もまた、「大本山成田山新勝寺」が全国71か所に分院している寺院などのひとつです。全国各地に存在する成田山において、お不動さまの御加護によって信仰を持っている人々に対して祈願を行っています。成田山久留米分院にある不動尊は、本山御本尊の御分霊です。
久留米の「成田山久留米分院」の地獄めぐりって?
「成田山久留米分院」には、国内でも類を見ない観光名所「地獄館」があります。この地獄館では、あらゆる地獄の姿を見せてくれます。そもそも「地獄」というのは仏教の世界観のひとつであり、その最下層に位置するのが地獄とされています。
仏教では、地獄は罪の重さによってその種類が変わるとされており、地獄の種類は多岐に亘ります。なお、地獄における服役期間もまた、現世において犯してきた罪の多さによって変わると伝えられています。この場所での服役を終えた者が、輪廻転生を経て現世に舞い戻ると伝えられています。
地獄館では、言葉ではなかなか言い表すのが辛くなるほど、痛々しい地獄内の様子が生々しく描かれています。中を覗いてみると、あまりのリアルさに子どもだけではなく大人も身がすくみます。日常では味わえない恐怖を体験されてみたい方には、地獄館はおすすめの場所です。
観光スポットにもなっている「地獄館」
地獄館には、言い伝えられている地獄を再現したものが展示されています。最初に正面から入り、次に「地獄道」と書かれた門へ入っていきます。すると、目の前から閻魔大王様が現れます。閻魔大王様の前にある「審判の手形」に手を乗せてみると、先導の案内人がやってきます。
地獄館で展示されている「八大地獄」の一部を簡単にご紹介しましょう。はじめに、罪深い虚偽を行って人々を苦しめた罪人達が堕ちると伝えられている「黒縄地獄」が見えてきます。次に、私腹を肥やした罪人たちの胴体を鋸(のこぎり)で切るとされる「大叫喚地獄」へと続きます。
私利私欲のために人々を傷つけてきた罪人が堕ちる地獄もあります。鬼によって殺されては、強制的に何度もくり返し蘇生されて殺されるという、無限とも思える苦痛を強いられる「等活地獄」です。他にも言葉で表すには痛々しい、あらゆる地獄が見事に描き出されています。
子供には刺激が強いかも?
地獄館には、他にも様々な地獄が描き出されています。例えば、鉄の山が上から落ちてきて圧殺されてしまうという「衆合地獄」です。また、あまりにもひどい行いをした者が罰を受けると言われる「焦熱地獄」というものも存在します。
焦熱地獄は常に極熱で焼かれ続けるという、想像するだけでおぞましい地獄です。そして、最下層に位置されているのが「阿鼻地獄」です。ここで味わう苦痛に比べると、今まで紹介した地獄でさえも夢のような幸福であると伝えられています。
館内では原則、写真撮影が禁止されています。鬼に痛めつけられる罪人たちの姿などが、人形を使って生々しく表現されているためです。あまりにもその風景は凄絶で、小さい子どもには衝撃が強いですから、もし家族で行くときには気をつけましょう。
地獄館には壮絶な地獄模様が広がり、内容もかなり強烈なものになっていますが、芸術的な観点から一見の価値はあります。
久留米の「成田山久留米分院」の巨大観音像って?
「成田山久留米分院」までアクセスすると、巨大観音像である「救世慈母大観音像」が見えてきます。巨大観音像のおでこには、白毫(びゃくごう:白く長い毛が右巻きに丸まっているもの)がついています。30cmの純金の板、更には3カラットのダイアモンドが18個もついています。
これだけでもけっこうな価値なのですが、救世慈母大観音像の胸元には10cmの水晶と56個ものヒスイが取り付けられています。さらに、巨大観音像の胎内には天女の舞姿、万人拝仏の像、大日如来、釈迦如来、薬師如来といった如来像も多数安置されています。
太陽を上回る光ですべてを照らす「大日如来」、利益をもたらし病気や災難から救ってくれると言われている「薬師如来」などのほかにも巨大観音像には魅力がありますので、紹介していきましょう。
高さなんと62m!「救世慈母大観音像」
救世慈母大観音像の高さは62mで、日本最大級の大きさを誇っています。建造されて以来、不動の人気を誇っている巨大観音像は、周辺の住宅街からでも顔の部分が見えてしまうほどに大きく造られています。
巨大観音像は高台の上に建てられているため、近くから見上げてみると、その大きさと神々しさに圧倒されます。「慈母観音」とも呼ばれていて、赤ん坊を抱えているのも巨大観音像の特徴です。母親としての美しい姿から、安産祈願のシンボルにもされています。
救世慈母大観音像には、信じて拝む者たちにとって、彼ら自身ではどうすることもできない、あらゆる災いを取り除く御利益があると伝えられています。現在のみならず、未来においても安らかでいられるようにと、参詣した人々に対して、日々柔和な笑顔を見せています。
大観音像胎内巡りをしてみよう
成田山久留米分院内の大観音像では、実際に像の中に入って胎内巡りをすることができます。大仏塔極楽殿と地獄館の観光を合わせて500円(中高生300円、小学生100円)と、とてもお得な値段設定になっています。観音様の中に入っていくと、高く延びている螺旋階段が見えてきます。
螺旋階段を登っていくと、救世慈母大神能像が抱えている子供の場所などの見取り図が掲げられているため、どのあたりを歩いているのか、ひと目でわかります。階段を登るだけでは辛いですが、像内ではお経がBGMとして流れているため、落ち着きながら上を目指していくことができます。
螺旋階段を登り続けて頂上付近に達したときに、小窓から久留米市全体の美しい光景が目の前に広がっていきます。久留米市の光景を見ると、長い階段を登り続けた疲れが抜けて、心も軽やかになります。久留米市を一望されてみたい方には、救世慈母大観音像に登ってみるのもおすすめです。
久留米の「成田山久留米分院」のお守りをチェック!
「成田山久留米分院」では、お不動さまの化身とされるお守りやお札が売られています。別名、「身代わりお守り」とも言われています。身代わりお守りと言われるようになったのは、天保2年に行われた、成田山仁王門の再建工事中に起こった出来事がきっかけです。
成田山仁王門の再建工事中、大工仕事をしていた職人が高い足場から足を滑らせて落下しました。しかし、普通なら命を落とすところを、その職人は奇跡的に助かります。そのときに職人の携えていた手形が代わりに真っ二つに割れたことから、お守りとして携帯されるようになりました。
それでは、成田山久留米分院で扱っている「身代わりお守り」には、実際にどのような種類があるのか見てみましょう。
色んな種類の「身代わりお守り」
成田山久留米分院では、人々の色々な願い事に合わせて本山で祈祷されたお守りが売られています。厄を払って運を呼び込む「開運厄除」、大工職人の話を連想させるような「工事安全」のお守り、そのほか「無事成長」や「事業繁栄」など、御利益は多岐に亘ります。
また、成田山久留米分院では人気キャラクターとコラボレーションした身代わりお守りや、「カードお守り」といったラインナップも販売されています。一風変わったお守りや、個性的なお守りを身につけたい方に適しています。
身代わりお守りは成田山久留米分院に出かけていって直接買うのがおすすめですが、郵送販売もしていますので、興味があれば問い合わせてみましょう。
お守りは日々身につけよう
なお、お守りは普段から身に着けることでご利益を得られるとされています。お守りのご利益を最大限に得るためには、普段から鞄の中などに入れて持ち歩くようにしましょう。また、ストラップ型のお守りもあるので、鞄の外側に着けたい方にもおすすめです。
他にも、身に着けやすいお守りとして、キーホルダータイプのお守りも売られています。キーホルダータイプのお守りには、救世慈母観音像があしらわれています。成田山久留米分院に訪れたことの証にもなりますので、話のタネとしてもいかがでしょうか。
久留米の「成田山久留米分院」へのアクセス
成田山久留米分院には公共交通機関でも、マイカーでもアクセスすることができます。公共交通機関については、アクセスするまでの経由点等について記載しています。マイカーでアクセスする場合は駐車場情報等について載せていますので、成田山久留米分院へ観光される際の参考にしてください。
公共交通機関を利用する場合
「成田山久留米分院」まで公共交通機関でアクセスする方法はいくつかあります。本州など遠方からアクセスする方は、福岡空港から鉄道を使ったアクセスと、リムジンバスに乗る方法があります。
空港から鉄道でアクセスする場合は地下鉄「福岡空港」駅に乗り、地下鉄「博多」駅でJRに乗り換えます。乗り換え後はJR「久留米」駅で下車し、付近のバス停「JR久留米駅」から「八女営業所行」に乗り、バス停「上津町」で下車します。
ほかに、空港からアクセスする場合、リムジンバスに乗る方法もあります。福岡空港(国際線)から出るリムジンバス福岡空港線「縄手行」に乗り、バス停「西鉄久留米」で「八女営業所行」に乗り換え、バス停「上津町」で下車します。
鉄道・リムジンバスのどちらでアクセスする場合も、上津町を降りたあとは徒歩約8分で到着です。駐車場を過ぎたあとに見える、大理石でできた長い階段を登ります。
駐車場完備!マイカーでも行ける
マイカーで「成田山久留米分院」にアクセスする場合、九州自動車道を利用すると便利です。広川インターを抜けてから、国道3号線を久留米方面へおよそ4km走りますと、約10分でアクセス出来ます。高速道路からでも観音像が見えてくるので、目的の成田山久留米分院がわかりやすくなっています。
成田山久留米分院には無料の駐車場があり、合計700台まで駐車が可能です。お寺の目の前に駐車場がありますので、迷うことはありません。駐車場のスペースには余裕がありますので、マイカーで訪れても混雑することはあまりないでしょう。
ただし、信徒用の駐車場もありますので、マイカーでアクセスする際は、信徒用の駐車場に駐車しないように気を付けましょう。駐車場前の大きな階段から成田山久留米分院に入りましょう。
名称 | 成田山久留米分院 |
住所 | 福岡県久留米市上津町1386-22 |
見所満載の久留米「成田山久留米分院」へ行ってみよう
「成田山久留米分院」には他にも様々な見どころがあります。入口の大理石の階段を登った先にある「開運門」も見どころの一つです。2匹の龍が描かれており、信徒の寄付によるジャスパーダイヤモンドやヒスイ、ルビーといった宝石で装飾されています。
成田山久留米分院はアクセス方法も多様で、駐車場も完備されています。気軽に観光することも可能ですので、近場へお越しの際は是非とも立ち寄ってみてください。