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食べ応え抜群!日本でも人気のシュトーレン
街のあちらこちらでクリスマスのイルミネーションが始まると菓子店やパン屋の店頭に並び始めるシュトーレンは、ドイツ生まれの伝統的な菓子パンです。
昔からクリスマスに合わせて食べられる菓子パンなのでドイツでは一般的ですが、日本でも具だくさんで食べ応えのある菓子パンとして人気があります。
そもそもシュトーレンとは?
ドイツから遠く離れた日本でもボリューム満点の菓子パン・シュトーレンは人気ですが、本場・ドイツでは「シュトーレン=クリスマスに食べる菓子パン」といわれています。
ドイツの伝統的な菓子パン
シュトーレンは、ドイツ・ザクセン自由州の首都であるドレスデンが発祥地といわれています。いつ頃から食べられるようになったのかについては諸説ありますが、はっきりとしたことはよくわかっていません。
そんなシュトーレンですが、発祥地であるドレスデンで菓子パンに「シュトーレン」という名前が使わるようになったのは1480年頃といわれています。
名前の由来は?
シュトーレンにもいろいろな種類があるのですが、形はどれも細長いトンネルのような形をしています。この形がシュトーレンの名前の由来です。シュトーレン発祥地であるドイツでは、坑道のことを「シュトーレン(シュトレン)」といいます。
つまり「坑道によく似た形の菓子パン」ということからシュトーレンと呼ばれるようになったというのが有力な説です。
クリスマスに食べる意味とは
ドイツにはクリスマスまでの4週間を「アドヴェント」としています。アドヴェントは、キリスト教(主にキリスト教西方教会)における重要な行事の1つです。
クリスマスにキリストが誕生したことから、アドヴェントはキリストが降臨するのを待ち望むための大事な期間とされています。
そんなアドヴェントにクリスマスの贈り物として司教に贈呈したのがシュトーレンで、それ以降ドイツではアドヴェント期間中にシュトーレンを少しずつ食べてキリストの誕生を待つ習慣が生まれました。
現在でもドイツではアドヴェントの習慣が残っており、かつてと同じようにシュトーレンを食べるのが伝統です。
近年は夏に食べる「サマーシュトーレン」も
シュトーレンの本場・ドイツではクリスマスに食べる菓子パンですが、さまざまなドライフルーツやスパイスをたっぷりと練りこんだシュトーレンなので、日本のパン好きの間では季節を問わず手作りして楽しむ人もいるほどです。
そのため最近では夏に旬のフルーツを使ったサマーシュトーレンも人気で、お取り寄せグルメとしても話題になっています。
実はバラエティ豊か!シュトーレンの種類
シュトーレン発祥のドイツでは、各家庭でシュトーレン作りをすることからクリスマスの準備が始まります。
今では日本でもクリスマスにシュトーレンを食べる習慣が少しずつ定着化していますが、単なる菓子パンではないところがクリスマスの定番菓子・シュトーレンの特徴です。
見た目が菓子パンのように見えるため日本では「クリスマスシーズンに食べるドイツの菓子パン」として人気ですが、本場・ドイツでは「クリスマスを迎えるために食べる伝統菓子」と呼んでいます。
そんなシュトーレンですが実は種類が豊富で、種類によって味や風味が異なるのもシュトーレンのおすすめポイントです。
マンデルシュトレン
マンデルシュトレンは、別名「アーモンドシュトーレン」ともいいます。正式名称だとイメージがつきにくいシュトーレンですが、別名だと味のイメージが浮かんできます。
マンデルシュトレンは生地にアーモンドを練りこむのですが、細かく刻んだアーモンドを使うのではなくパウダー状のものを練りこむのが特徴です。口に入れた瞬間にアーモンドの香ばしい風味が感じられるところが、マンデルシュトレンのおすすめポイントといえます。
シュトーレンの中にはトッピングにアーモンドを使うシュトーレンもありますが、マンデルシュトレンは生地にパウダータイプのアーモンドを使用するのが特徴です。
ブターシュトレン
ブターシュトレンは、別名「バターシュトーレン」といいます。シュトーレンの内側と外側に異なる生地を練りこんでいるのがブターシュトレンの特徴で、バターを外側の生地に練りこむのがブターシュトレンならではのレシピです。
ブターシュトレンの内側の生地には、ほかのシュトーレンでも定番のレーズンやドライフルーツをたっぷりと練りこんでいます。
カットした断面だけではほかのシュトーレンとの違いがわかりにくいのですが、外側の生地にたっぷりのバターを練りこんでいるので、食感の違いと風味の良さが人気のおすすめシュトーレンです。
カットした断面だけではほかのシュトーレンとの違いがわかりにくいのですが、外側の生地にたっぷりのバターを練りこんでいるので、風味の良さが人気のおすすめシュトーレンです。
ドレスデン式シュトレン
ドレスデン式シュトレンは、正式には「ドレスドナー・シュトレン」と呼ばれるドイツで最も人気のあるシュトーレンです。「ドレスデン式」とあるのは、ドイツ東部の州都・ドレスデンに伝わる伝統的なレシピで作られていることに由来します。
そもそもドイツのクリスマス用菓子パン・シュトーレンは、ザクセン州が発祥の地です。ドイツ中世期のザクセン公国においてドレスデンは重要な宮廷都市として栄えた歴史があります。
そんなドレスデンで作られるドレスデン式シュトレンは、さまざまなシュトーレンがあるドイツ国内でも非常に人気が高いです。そのためクリスマスシーズンになるとわざわざドレスデン式シュトレンを買い求めるため、はるばるドレスデンに足を運ぶ人の姿も目立ちます。
なおドレスデン式シュトレンは2010年に商標登録されており、国を挙げて保護される伝統菓子です。ちなみにドレスデン式シュトレンとして販売するには、「ドレスデン地方で製造されたシュトーレンであること」が大前提となります。
ただしそれ以外にもドレスデン式シュトレンには厳しい品質規定があります。シュトーレンの生地作りには小麦粉とバターが欠かせませんが、ドレスデン式シュトレンとして販売するためには使用する食材の量も規定されています。
バターは固形バターのほかに溶かしバターも使用できますが、溶かしバターを使う場合はバターの上澄み以外を使用するとドレスデン式シュトレンとして販売することができません。
また生地に練りこむレーズン、レモンピール、オレンジピール、アーモンドの配分量も食材ごとに細かく決められています。ドレスデン式を名乗るからには、食品添加物も一切使用できません。
しかもドレスデン式シュトーレンは代々ドレスデンのシュトーレン職人らに受け継がれてきた門外不出のレシピなので、ドイツで定番のクリスマス菓子パン・シュトーレンの中でも最も格式の高いシュトーレンといえます。
なお厳しい規定を守って作られたドレスデン式シュトレンは、パッケージに「Dresdner Stollen」の印章をつけることが認められます。
ちなみにドレスデン式シュトレンには、厳しい規定を遵守しているかをチェックする機関として「ドレスドナー・シュトレン保護連盟」があります。
連盟ではドレスデン式シュトレンの規定に基づき製造しているかをチェックするだけでなく、ドレスデン職人の技術レベルの確認するため、公開テストも実施しています。
このテストは20点中16点以上が合格となり、不合格となったシュトーレンは「ドレスデン式シュトレン」の名称で販売することができません。
なおこのテストは公開テストなので、各店舗の獲得点数はすべて公表されます。そのため高得点を獲得したシュトーレン店舗は、ドレスデン式シュトレンの名店・人気店としてドイツ中に知られます。ですから公式テストは厳しいですが、店側としてのメリットも高いです。
クワルクシュトレン
クワルクシュトレンは、日本で定番のシュトーレンとは大きく異なり、生地にチーズを練りこんでいる点が特徴のおすすめシュトーレンです。
レシピ名にもある「クワルク」とはフレッシュチーズの1種・クワルクチーズのことで、ドイツで消費されるチーズの約1/3を占めるほど人気があります。
栄養価が高い点も特徴の1つに挙げられますが、フレッシュチーズにありがちな酸味が少ないため、スイーツだけでなく塩味のあるレシピにも合わせられる万能チーズです。そんな万能チーズ・クワルクチーズは日本でも注目されるようになり、商品化もされています。
なおクワルクシュトレンではクワルクチーズのほかにも複数のチーズを生地に練りこんでいるので、お酒にも合うおすすめのシュトーレンです。
ヌッスシュトレン
ヌッスシュトレンは、生地にナッツを練りこんだ食感・香ばしさ・香りに特徴があるおすすめのシュトーレンです。
通常のシュトーレンでもアーモンドを使うことは多いのですが、ヌッスシュトレンではアーモンドだけでなくさまざまな種類のナッツを使用しています。そのため口に入れた瞬間さまざまなナッツの風味や味が広がるところが、ナッツ好きにおすすめです。
モーンシュトレン
モーンシュトレンは菓子パンの表面ようトッピングとして定番のけしの実を生地にたっぷりと練りこんだ、香ばしい風味が特徴のシュトーレンです。けしの実は別名・ポピーシードと呼ばれる食材で、ポピーの種子を乾燥させて作ります。
シュトーレンのように菓子の材料に使われることが多いけしの実ですが、栄養価が高いので古くからスパイスとしても重宝されてきました。そんなけしの実を練りこんだモーンシュトレンは、けしの実の特徴であるナッツのような味が楽しめるおすすめのシュトーレンです。
本場ドイツのシュトーレンの食べ方って?
シュトーレンといっても、使用する食材によってさまざまな種類があります。そんなシュトーレンは日本でも人気があり、シュトーレンを自宅で作るレシピも多数紹介されています。
そんなシュトーレンですが、本場・ドイツでは焼きたてのシュトーレンを食べるのは一般的ではありません。そのため食べ方や食べ頃にも特徴があります。
真ん中からカット
シュトーレン発祥の地・ドイツでは、クリスマスの4週間前から少しずつ食べるのが昔ながらの食べ方です。乾燥させずにおいしく食べるためにも大胆に真ん中からカットし、食べる分だけ少しずつ切り分けて食べます。
最初の半分を食べきるまでは、残りのシュトーレンはラップに包み保存用密封袋に入れておきます。こうすれば乾燥を防ぐことができますし、長期間保存をしても雑菌の繁殖を抑えることが可能です。
食べごろは1ヵ月ほど経った頃
シュトーレンにはドライフルーツやオレンジピールなど、たくさんの食材が練りこんであります。これらの食材は時間をかけて熟成させた方が生地にしっかりと馴染むため、作りたてよりもしばらく寝かせたものを食べたほうがよりおいしいです。
ちなみに本場・ドイツのレシピで作ったシュトーレンは、製造から約1カ月後に食べ頃を迎えます。そのためドイツでは11月にシュトーレンを作り、12月から食べ始めるのが一般的です。
おすすめのお取り寄せシュトーレンをご紹介
ドイツで定番のシュトーレンですが、日本でも本格的なシュトーレンを製造・販売している店舗があります。しかも名店といわれる老舗店の中には、本格的なシュトーレンのお取り寄せに対応している店舗もあるので、自宅に居ながら名店の味が楽しめます。
「ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベ シュトーレン」
ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベは、北部ドイツで主要都市の1つ・ハノーファで約100年以上の歴史を誇る老舗のドイツ菓子店です。レシピはすべて本場ドイツを基準にしており、伝統的なドイツ菓子が楽しめる人気店といえます。
通常はドイツの焼き菓子をメインにしているホレンディッシェ・カカオシュトゥーベですが、クリスマスシーズンになるとドイツ伝統のシュトーレンが限定販売されます。
日本でも伊勢丹新宿本店、三越銀座店、仙台三越店などで直接購入することができますが、オンラインストアを使えばわざわざ実店舗に足を運ばなくても、お取り寄せで本場・ドイツの味が楽しめると人気です。
ただしホレンディッシェ・カカオシュトゥーベのシュトーレンは例年非常に人気が高く、直前になると購入ができないこともあります。そのため確実にホレンディッシェ・カカオシュトゥーベのシュトーレンを食べたい場合は、早めに予約・注文をするのがおすすめです。
「OHSHIMA 抹茶シュトーレン」
OHSHIMA抹茶シュトーレンは、京都・城陽市に店を構えるPIE&SANDWICH京都大志万(旧店舗名:OHSHIMA)のシュトーレンです。ドイツで人気の菓子パン・シュトーレンに、京都で人気の抹茶をミックスさせているところがおすすめです。
見た目もドイツで人気のシュトーレンとは違い、和モダンを感じさせる内容になっています。抹茶は地元産の挽きたて高級抹茶を使用しているので、抹茶の風味も絶妙です。
本場・ドイツのシュトーレンではドライフルーツを練りこむのが一般的ですが、OHSHIMA抹茶シュトーレンでは抹茶との相性が良い国産の栗甘露煮と大納言鹿の子をたっぷりと使用しているのが特徴です。
実店舗でも購入可能ですが、ネットストアでお取り寄せができます。ただし注文を受けてから作るので、お取り寄せの場合は注文から最短で1週間後の出荷予定です。
ですからクリスマスシーズンに合わせてお取り寄せがしたい場合は、早めに予約・注文をするのがおすすめです。
「ダロワイヨ ショコラシュトーレン」
ダロワイヨショコラシュトーレンは、1832年にフランスで創業した老舗店・ダイワイヨの人気シュトレーンです。ヴェルサイユ宮殿で使えていたパン職人・ダイワイヨがパリに店舗を構えたのがダイワイヨの始まりで、日本にも店舗があります。
普段はマカロンのほかにショコラ、焼き菓子、クッキー、ケーキが人気の店です。そんなダイワイヨでおすすめなのが、チョコレートにコーヒーを組み合わせた「ショコラシュトーレン」です。
ダイワイヨのショコラシュトーレンはクリスマスシーズン以外でもお取り寄せができますが、注文を受けてからの生産となるので、注文から商品が届くまでに時間がかかります。
ただ焼き菓子でも高く評価されるダイワイヨのシュトーレンということもあって、ダイワイヨのお取り寄せ商品の中でも特に人気の高い商品です。
シュトーレンは味も楽しみ方も様々!
ドイツの人気菓子パン・シュトーレンは、クリスマスまでの4週間かけて少しずつ食べていく伝統的なドイツ菓子です。
日本にもシュトーレンの人気店がありますし、シュトーレンの名店からお取り寄せをすることもできます。なおシュトーレンにもさまざまな種類があるので、種類の違いを楽しむのもシュトーレンの魅力です。
※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。