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日本人にはあまり馴染みのない「フィンランド料理」
世界的に有名なキャラクター・ムーミンや北欧家具で有名なIKEAなどが日本でも人気があることから、遠く離れたフィンランド料理にも近年注目が集まっています。
とはいえ日本国内におけるフィンランド料理の知名度はそれほど高くなく、「食べたことがある」という人よりも「食べたことがない」「見たことがない」という人の方が多いです。
フィンランド料理の特徴
フィンランド文化は日本でも人気ですが、フィンランド料理はまだ日本ではなじみが薄く、フィンランド料理専門店も少ないです。
そんなフィンランド料理ですが、実は日本人が大好きなレシピによく似ています。そのため初めてのフィンランド料理でも「美味しい」と感じる人が多いです。
全粒穀物やベリー類をよく用いる
北欧フィンランドは北緯60度~70度に位置するため、冬が長く寒さも厳しい地域です。それゆえに新鮮な野菜や果物がなかなか手に入りません。そのため長期保存に適した根菜類や発酵乳食品を多用するのが、昔ながらのフィンランド料理です。
今でも当時の名残が残っているため、フィンランド料理では全粒穀物を使った料理や貯蔵がしやすいベリー類を使うレシピが多いです。
薄味でハーブで香り付けされたものが多い
輸送技術が発達するまでは調味料やスパイスの調達も難しかったため、伝統的なフィンランド料理は薄味に仕上げるのが特徴です。
スパイスや調味料を多用する料理は少ないのですが、優しい味付けが美味しいと評判になっている理由は、ハーブを使って風味付けをしていることにあります。もともとの味が薄味なので、使用するハーブによって味の印象が変わるのもフィンランド料理の特徴といえます。
近年はフランス料理とミックスした料理が主流
地理的状況や環境などの影響もあり、伝統的なフィンランド料理は諸外国から美味しいと評価されることがあまりありませんでした。そんなフィンランド料理ですが、輸送技術の発達に伴い、料理にも変化が見られるようになります。
塩や発酵乳食材を使った薄味料理が定番だった伝統的なフィンランド料理ですが、欧州連合加盟によって環境が大きく変わりました。なによりも大きいのは、外国産の食材や調味料が街のスーパーで気軽に購入できるようになったことです。
そのことによってかつて「美味しいとは言えない」と酷評された薄味主流のフィンランド料理は、世界の美食家が美味しいと絶賛するフランス料理と融合し、独自の発展を遂げます。
フランス料理の要素と伝統的なフィンランド料理が融合したことで、それまで美味しいという評価がなかなか貰えなかったフィンランド料理も世界各国で楽しまれるようになりました。
もちろん日本もそのうちの1国に含まれており、「子供と一緒に食べられる美味しい&優しい料理」として年々人気が高まっています。
代表的なフィンランド料理
寒さが厳しく一年のほとんどが冬という過酷な環境にあるフィンランドでは、素朴な家庭料理としてのフィンランド料理がおすすめです。代表的なフィンランド料理にもさまざまな種類がありますが、その中でも日本人から美味しいと評判のレシピをご紹介しましょう。
「ロヒケイット」
フィンランド料理でおすすめなのが、ロヒケイットです。ロヒは鮭、ケイットはスープを意味するので、日本では「鮭のスープ」と紹介されます。特徴は鮭とじゃがいもを大きくカットし、薄味のミルクスープに仕立てることです。
ロヒケイットは伝統的なフィンランド料理の1つで、長期保存ができるじゃがいもと肉の変わりとなる貴重なたんぱく源・鮭を組み合わせた家庭料理として定着しました。
食材の調達が容易になったことから最近では生クリームや牛乳を使ったコクのある味に仕上げることも増えましたが、素材を活かした味にするのがフィンランド料理の特徴なので、子供でも食べやすい優しい味が魅力です。
なお最近のロヒケイットは鮭とジャガイモのほかにも、ニンジンやタマネギなどを使うことがありますが、具材を大きめにカットする点は昔から変わりません。またスパイスを使わない代わりにハーブを使用する点も、ロヒケイットレシピの特徴といえます。
「カーリカーリュレート」
フィンランド料理のおすすめレシピ・カーリカーリュレートは、いわゆるロールキャベツのことです。日本の家庭料理でもあるロールキャベツレシピとフィンランド料理のロールキャベツの作り方は、非常によく似ています。
ただし日本ではコンソメスープと一緒に食べるのが一般的ですが、フィンランド料理では甘みのあるリンゴンベリージャムをつけて食べるのが定番です。また日本では「ロールキャベツ=煮込み料理」ですが、フィンランド料理では煮込みません。
形作りまでは日本のロールキャベツと同じですが、オーブンで表面に焼き色を付けた後、アルミホイルに包んで蒸し焼きにするのが、フィンランド料理の定番メニュー・カーリカーリュレートです。
ちなみに定番フィンランド料理・カーリカーリュレートに欠かせないリンゴンベリージャムはベリーをよく使うフィンランドでは最もポピュラーなジャムで、ほとんどの家庭で常備しているほど人気があります。
「リハプッラ」
リハプッラは、ひき肉を使ったおすすめのフィンランド料理です。リハプッラというフィンランド料理名で紹介するとイメージがしにくいですが、いわゆるミートボール料理のことで、日本のフィンランド料理専門店では「フィンランドミートボール」として紹介しています。
リハプッラは家庭でもよく作るフィンランド料理で、家庭によってさまざまなレシピがあるのも特徴です。ミートボールそのものの作り方は、日本で作るミートボールと変わりません。
ただし味付けは、フィンランド料理のリハプッラと日本のミートボールでは違います。日本のミートボールは照り焼きソースや甘酢あんかけなどで味付けすることが多いのですが、フィンランド料理のリハプッラはクリーム系のソースを使うことが多いです。
クリーム系ソースというと生クリームやミルクを材料にするイメージがありますが、フィンランド料理では「スメタナ」と呼ばれるサワークリームを使います。
スメタナはフィンランド料理に欠かせない食材で、自宅で手作りすることも多いです。スメタナは脂肪分が40%以上あるので、リハプッラのような肉料理のソースによく使われます。
おすすめ!都内で美味しいフィンランド料理が楽しめる人気店
まだまだ店舗数は少ないとはいえ年々注目度も上がっているフィンランド料理は、東京都内にも専門店があります。
「ムーミンベーカリー & カフェ」
ムーミンベーカリー&カフェは、本格的なフィンランド料理とパンが食べられる話題のベーカリーカフェです。店名を見てもわかる通り、店内はムーミンの世界観をテーマにした北欧テイストにまとめられています。
至る所にムーミンのぬいぐるみがありますし、グッズコーナーにはショップオリジナルのカトラリーやトングなどが販売されているので、グッズの購入目的で来店する人も多いです。
フィンランド料理が食べられるムーミンベーカリー&カフェは全国に2店舗ありますが、都内にあるのは東京ドームシティラクーア店です。本格的な北欧フィンランド料理とパンが楽しめるため、カフェとしてだけでなくレストランとしても人気があります。
名称 | ムーミンベーカリー&カフェ東京ドームシティラクーア店 |
住所 | 東京都文京区春日1-1-1東京ドームシティラクーア1階 |
「kielotie キエロティエ」
荻窪駅からすぐ近くの場所にあるキエロティエは、本格的なフィンランドカフェです。カフェではムーミン柄や北欧フィンランドの老舗ガラスメーカー・イッタラのグラス&食器が使われているので、食器を見ているだけでもフィンランド料理が楽しめます。
北欧フィンランドは世界一コーヒーを消費する国ともいわれており、さまざまなコーヒーブランドがあります。その中でも特にトップクラスの人気を誇るロバーツコーヒーを提供しているのが、カフェ・キエロティエの特徴です。
おいしいコーヒーをメインにしていますが、本番・フィンランド料理も食べられます。定番のフィンランド料理・サーモンスープやミートボールはキエロティエの人気メニューで、ランチタイムにはコーヒーと一緒に人気のフィンランド料理を楽しむ人も多いです。
野菜たっぷりのホットドッグやパイなどは当日でも注文可能ですが、本格的なフィンランド料理を食べたい場合は、前日までの予約が必要になります。ちなみにフィンランド料理の定番スイーツ・シナモンロールは、テイクアウトも人気です。
名称 | キエロティエ(kielotie) |
住所 | 東京都杉並区荻窪5-16-20 2階 |
「Mikon Finland Shop & Cafe」
ミコンフィンランドショップ&カフェ(Mikon Finland Shop & Cafe)は、北欧フィンランドの商品のみにこだわった通好みの雑貨店です。もともとネットストア専門で販売・卸を行っていましたが、2005年(平成17年)に実店舗兼カフェをオープンさせました。
そんなミコンフィンランドショップ&カフェでは、北欧フィンランド雑貨に囲まれながら、本格的なフィンランド料理が食べられます。
伝統的なフィンランド料理であるサーモンスープは、日本でも人気の北欧サーモンとジャガイモを主役にしたミルクベースの優しいスープです。
子供にも人気の北欧ミートボール丼は、本場・フィンランドのレシピをもとに手作りした本格的なミートボールを野菜たっぷりの特製ソースで絡めているので、フィンランド料理初体験の人からも「美味しい」と評判です。
ソースで食べる肉メニューの中でもフィンランド料理らしさが楽しめるのが、ブラウンミートソース丼です。ブラウンミートソース丼は、野菜とひき肉がたっぷり入っています。
ただしソースにフィンランド料理伝統のソースを使用しているため、北欧ミートボール丼よりも本格的なフィンランド料理の味が楽しめます。
他にも北欧フィンランドで一番人気の菓子パン・シナモンロールや北欧風ミートパイなどは、手軽に楽しめるフィンランド料理として人気です。
ちなみにミコンフィンランドショップ&カフェ自慢のフィンランド料理は、テイクアウトやデリバリーにも対応しています。ですから自宅でゆっくりとフィンランド料理を楽しみたいときにも、ミコンフィンランドショップ&カフェはおすすめです。
名称 | Mikon Finland Shop & Cafe |
住所 | 東京都葛飾区西新小岩4-14-16-102 |
フィンランド料理は北欧らしい素朴な味が楽しめる
伝統的なフィンランド料理は厳しい自然環境などの影響もあって、薄味で素朴なレシピが多いです。今ではフランス料理の要素も加わり、見た目にも華やかなフィンランド料理レシピも増えましたが、いずれも「素材を活かした優しい味」という点が共通します。
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