本サービス内ではアフィリエイト広告を利用しています
店舗や施設の営業状況やサービス内容が変更となっている場合がありますので、各店舗・施設の最新の公式情報をご確認ください。
大阪の松尾寺は紅葉の穴場スポット!
大阪府和泉市に、「もみじの紅葉が美しい」と評判の古刹・松尾寺があります。大阪・松尾寺には、もみじのほかにも広葉樹が多く植えられているので、紅葉シーズンになると絶景を見るために訪れる人も多いです。
そんな大阪・松尾寺には、紅葉のほかにもたくさんの見どころがあります。中でも歴史的価値が高い文化財や天然記念物が多いため、紅葉とセットで見物するのがおすすめです。
松尾寺の歴史
大阪・松尾寺の歴史を紐解いてみると、意外な歴史上の人物の名前が登場してきます。一時は大阪・松尾寺の境内に城が建てられるほどの栄華を誇りますが、ある歴史上の人物の登場によって、その栄華は一瞬にして消えてしまいます。
その後、時の権力者たちによって現在のような状態まで再興を果たしましたが、その長い歴史はまるでテレビドラマのようです。そこで大阪・松尾寺の魅力を紹介する前に、数奇の運命をたどった大阪・松尾寺の歴史を簡単にご紹介しましょう。
672年に役小角により開基されたとされる
大阪・松尾寺の創建には、672年(天武天皇元年)に役小角(えんのおづぬ)が関係しているといわれています。役小角とは飛鳥時代の有名な呪術師で、彼が672年に7日間の修業を行ったのが、現在の大阪・松尾寺だといいます。
修行を終えた役小角は、その場で霊木を手に入れます。この霊木を彫って如意輪観音を作った役小角は、その場に小堂を建て、如意輪観音を安置しました。これが大阪・松尾寺の始まりといわれています。
鎌倉時代には源頼朝が祈祷所として保護
今ではひっそりと山の中にたたずむ古刹にしか見えませんが、大阪・松尾寺の最盛期には僧侶約300名、僧兵数千人を有する関西屈指の寺でした。最初に大阪・松尾寺を保護したのは、鎌倉時代の征夷大将軍・源頼朝です。
頼朝の時代は戦国乱世の時代ですから、重大な局面の前には祈祷を行うのがならわしでした。そんな時代に大阪・松尾寺は、頼朝の祈祷所に指名されたのです。これによって幕府の保護を得た大阪・松尾寺は、以後徐々に力をつけていきます。
その後も1336年(延元元年)に後醍醐天皇が祈祷所に、室町時代には足利義満以後代々の将軍たちが祈願所にしました。このころが大阪・松尾寺の全盛期といわれています。
織田信長の焼き討ちに遭い焼失
全盛期には僧侶300余名、僧兵数千人を有していた大阪・松尾寺ですが、その栄華は織田信長の登場によって消滅します。
一度は織田信長から保護を約束された大阪・松尾寺ですが、1581年(天正9年)の高野山攻めの際に信長軍の攻撃を受け、松尾寺は丸ごと焼き払われてしまいます。
こうして時代の表舞台から消えさった大阪・松尾寺ですが、焼き討ちから21年後の1602年(慶長7年)に豊臣秀頼によって再建されました。現在文化財に指定されている金堂も、秀頼の寄進によるものです。
松尾寺の見どころ
大阪・松尾寺の長い歴史を間近に感じられる貴重な存在が、境内にはたくさんあります。その存在とは、大阪・松尾寺の文化財のことです。
長い日本の歴史で一時代を築いた寺というだけあって、境内には重要文化財、大阪府指定有形文化財、大阪府指定史跡、大阪府指定天然記念物があります。
大阪府指定有形文化財でもある寺所蔵の古文書72通は、現在和泉市久保惣記念美術館に委託していますが、それ以外は今も大阪・松尾寺が管理しています。ほかにも境内には歴史的に価値の高い建物や仏像などがあり、おすすめスポットも満載です。
大阪府指定文化財である金堂
大阪・松尾寺の金堂は、大阪府指定有形文化財の1つです。「古刹の山寺」という表現がぴったりな境内ですが、金堂はその中でひときわ目立つ建物です。
金堂に続く参道の両脇にはもみじが植えられており、紅葉シーズンには、金堂に向かう参道からのもみじも見どころの1つに加えられます。
大阪府天然記念物の楠や山桃
大阪・松尾寺には2つの大阪府指定天然記念物があります。1つ目の天然記念物は、巨大な楠です。地元では「松尾寺のクス」と呼ばれていて、樹齢は700年です。
樹齢700年の巨木は樹高30m、幹の太さが9.36mもあり、大阪・松尾寺がある和泉町では最大、大阪府内でもトップ5に入る巨木です。「松尾寺のクス」と呼ばれていますが、実際には大阪・松尾寺境内にはありません。
最寄りの松尾寺バス停のすぐそばにあるので、天然記念物の楠を見学する場合は、松尾寺バス停に移動しましょう。もう1つの天然記念物の山桃は、大阪・松尾寺第三駐車場の脇にあります。そのため第三駐車場に行けば見ることができます。
こちらの天然記念物も樹齢200年~250年といわれる巨木で、松尾バス停脇の楠と合わせて「大阪・松尾寺の二大天然記念物」と呼ばれています。
山門や境内の紅葉
さまざまな文化財も見どころの大阪・松尾寺ですが、観光として訪れる人の多くは紅葉シーズンに集中します。それは大阪・松尾寺が紅葉狩りの穴場スポットだからです。大阪・松尾寺の紅葉は、燃えるような赤色に色づくもみじが有名です。
風情ある山門から本堂にかけての参道沿いには、無数のもみじが植えられています。境内にはもみじのほかにも数多くの広葉樹が植えられているので、紅葉シーズンになると周囲の木々もさまざまな色に染まります。
大阪・松尾寺の見どころであるもみじは例年11月中旬~12月初旬が見頃のピークです。ただし紅葉は山のふもとから本殿がある中腹にかけて徐々に色づくため、参道を歩いているだけでもさまざまな紅葉を見て楽しむことができます。
大阪・松尾寺で最もおすすめの紅葉スポットは、本堂周辺のもみじです。真っ赤に色づいたもみじが本堂に覆いかぶさるように葉を広げるため、赤い霞の中に本堂が浮かんでいるように見えます。もみじ見物の穴場スポットとして有名な大阪・松尾寺ですが、17時には閉門します。
ライトアップイベントもないので、美しい紅葉を見られるのは日没までです。そんな大阪・松尾寺では、夕方にもみじを観賞するのがおすすめです。
夕日を浴びたもみじや紅葉は、まるで宝石のように輝いて見えます。枝につく紅葉、黄金色の夕陽、夕陽を受けて黄金色に光る落ち葉が一体となって見えるため、この一瞬は紅葉の世界に浮かんでいるような不思議な感覚になります。
なおもみじが多く植えられている大阪・松尾寺では、新緑の時期に見られる緑のもみじも見どころです。紅葉のもみじとはまったく違った雰囲気がありますが、若々しさや清らかさを感じさせる緑のもみじは、紅葉のもみじにはない美しさがあります。
松尾寺の基本情報
境内に数多くの文化財や天然記念物がある大阪・松尾寺は、絶景のもみじが有名です。ただし近くにある松尾寺公園も人気の紅葉スポットなので、大阪・松尾寺は穴場になっています。
そこで紅葉のピーク時でもゆっくりと紅葉がが楽しめる、大阪・松尾寺の拝観時間やアクセスなどを紹介しておきましょう。
拝観時間・拝観料
大阪・松尾寺はひっそりとした穴場のスポットなので、紅葉シーズンでも静かに拝観することができます。拝観時間は9時~17時で、拝観料は無料です。参拝者専用の駐車場が全部で3ヶ所ありますが、いずれも無料で駐車できます。
アクセス
大阪・松尾寺へのアクセスは、「公共交通機関を利用するアクセス方法」と「車を利用するアクセス方法」があります。公共交通機関で大阪・松尾寺へアクセスするには、最寄り駅である和泉中央駅(泉北高速鉄道)を利用しましょう。
駅から大阪・松尾寺までは、路線バスを使います。大阪・松尾寺行きの路線バスは2路線あります。バス停からの距離が近いのは、南海バス「はつが野行き」路線バスです。この路線で「南松尾はつが野学園前」バス停を下車すれば、大阪・松尾寺まで徒歩5分で到着します。
同じく和泉中央駅から乗車できる南海バス「松尾寺行き」も、大阪・松尾寺へのアクセスに利用できます。降車が「松尾寺」バス停なので、降り間違えがる心配がないのもおすすめです。松尾寺バス停から目的地までは、徒歩7分かかります。
車を利用してアクセスする場合、阪和自動車道を利用するのがおすすめです。降り口は岸和田泉ICが最も近く、一般道に降りてからは約10分で大阪・松尾寺に到着します。
名称 | 阿弥陀山松尾寺 |
住所 | 大阪府和泉市松尾寺町2168 |
ゆっくり紅葉狩りを楽しみたいなら松尾寺はおすすめ!
紅葉シーズンのもみじが見どころの1つに挙げられる大阪・松尾寺は、焼き討ちによって一度は焼失したものの、江戸時代には再建され、今なお数多くの文化財が残っています。燃えるようなもみじの絶景もおすすめですが、数百年を経てもなお大切に保管されている貴重な文化財も見どころです。
※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。