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成田山新勝寺の歴史
成田山新勝寺(なりたさんしんしょうじ)は、平安時代中期の940年に開山されました。平将門の乱平定の平和祈願のために朱雀天皇の勅命を受けた寛朝大僧正(かんちょうだいそうじょう)が成田山にご尊像を奉安し、御護摩(おごま)を焚いて戦乱が鎮まるよう祈願しました。
祈願最後の日に平将門が敗北し、成田山のある関東に平和が訪れた事から朱雀天皇から神護新勝寺の寺号を賜り勅願所となりました。1180年には源頼朝が平家追討を成田山新勝寺に祈願しています。
その後、成田山新勝寺では新しい御堂の建立や再建が繰り返され、1946年には真言宗智山派の大本山となりました。1980年には、成田山新勝寺の中の建造物である光明堂、釈迦堂、三重塔、仁王門、額堂が国の重要文化財に指定されています。
成田山と神様との関わり
成田山新勝寺の御本尊は不動明王(ふどうみょうおう)といいます。成田山新勝寺の不動明王は真言宗の開祖である弘法大師空海が自ら開眼しました。不動明王は、真言宗では最高仏とされている大日如来が成り代わった姿であると言われています。
寛朝大僧正が御本尊を成田山に持ってきた訳ですが、関東に平和が戻ったので、寛朝大僧正は都へ帰ろうとしました。しかし、御本尊が動かず、この地に留まるよう告げたため、成田山新勝寺が開山されたという逸話があります。
神様と御朱印との関係
成田山新勝寺には6種類の御朱印があり、各御堂を巡りながら御朱印帳に御朱印をいただけます。成田山新勝寺の中には、いくつかの御堂がありますが、それぞれの御堂には御本尊があり、仏様がまつられています。御堂にまつられている仏様のお名前を御朱印として書いてもらえます。
成田山新勝寺の御朱印には、まつられている仏様にちなんだ御利益があるといわれており、御朱印の種類によって御利益が異なります。いただきたい御利益の種類に合わせて、どの御朱印をいただくか考えてみるのもおすすめです。
成田山新勝寺の御利益
成田山新勝寺を代表する御本尊は不動明王です。不動明王は怖い顔をしていますが、これは私たちの心の迷いや煩悩を取り除き、すべての人を救うためだと言われています。優しく慈悲に満ちた不動明王は、参拝者の悩みやすべての願い事の成就を祈祷してくれる御利益があります。
御利益のある参拝方法
成田山新勝寺の不動明王の御利益をいただける大本堂の参拝方法をご紹介します。まずは、総門と呼ばれる門から一礼をして入ります。成田山新勝寺の駐車場の場所は総門から離れていますが、その場合もまず総門に行くのがおすすめです。
その後、堂庭を抜けた先の階段手前にある手水舎に行き、身を清めます。次に、階段を上った先の仁王門を通ります。左右には門を守る仁王像があります。
仁王門を抜けると大本堂が見えてきますが、大本堂に行く前に、香閣に行きます。香閣から出る煙を体の調子が悪い箇所に当てると、調子が良くなると言われています。
最後に、大本堂に行きます。まず、大本堂に着いたら一礼、合掌をします。賽銭箱の前に来たら、再度一礼し、お賽銭を入れ、合掌します。その後、手を叩かずに静かに一礼します。これで大本堂への参拝は完了です。正しい方法で参拝して、御利益を沢山いただきましょう。
新春御護摩祈祷を受けてご利益アップ
参拝が終わった後は、大本堂の中に入ってみましょう。大本堂の中には、お賽銭をした場所の左右から一般の人でも入れます。靴を脱いで中に入ると、正面に不動明王が見えます。そこで、不動明王に一礼してから、合掌します。その後、再度軽く一礼すると良いそうです。
成田山新勝寺の大本堂の中では、毎日、御護摩祈祷と呼ばれる祈祷が行われています。御護摩祈祷とは、不動明王の御本尊の前で護摩木という薪を焚いて、不動明王に祈るというものです。薪を焚くときの炎は、開山した時から絶えることなく燃え続けてきた炎で、御護摩の火と呼ばれます。
御護摩祈祷は1月の間だけ限定で「新春御護摩祈祷」となり、新たな1年の祈祷が行われます。中でも、11時の回は貫主(かんじゅ)という寺院の中で最も位の高い方が祈祷を行います。
成田山新勝寺の6種類の御朱印を紹介
成田山新勝寺では、受付時間内にそれぞれの御堂で御朱印帳を預ければ6種類の御朱印をいただけます。御朱印には、御堂の名前やその御堂の御本尊のお名前が書かれています。御朱印の料金は各御堂共通で300円です。御利益やいただける場所も合わせて、それぞれの御朱印をご紹介します。
1:不動明王の御朱印
成田山新勝寺の大本堂では、不動明王の御朱印がいただけます。大本堂を正面にして右側に進んだ場所で御朱印をいただけます。不動明王は、悩みや迷いを断ち切り、全ての人を救ってくれる仏様です。
先程ご紹介した「成田山から動こうとしなかった」という逸話からも分かる通り、人々を救うまでは「動かない」ことから、「不動」明王と呼ばれています。不動明王は成田山新勝寺全体を代表する御本尊なので、御朱印巡りをするなら一番にもらっておくべき御朱印であると言えます。
2:出世稲荷の御朱印
大本堂を正面にして左に進み、階段を上ると、その先の場所に出世稲荷という御堂があります。出世稲荷では、出世稲荷の御本尊である「荼枳尼天」(だぎにてん)のお名前が入った御朱印をいただけます。御朱印がいただける場所は、拝殿と呼ばれる参拝する所を正面にして右側です。
荼枳尼天は御堂の名前からも分かるように、商売繁盛や出世開運に関する仏様なので、こういったことを願いに行く人は出世稲荷で御朱印をいただくのを忘れないようにしましょう。
3:釈迦如来の御朱印
大本堂の左側に少し進むと、釈迦堂があります。出世稲荷からは徒歩5分程度で、階段を下った場所にあります。釈迦堂はかつて本堂だった御堂であり、大本堂の建立の際に現在の場所に移されました。
釈迦堂の中には、仏教を開いた釈迦如来や、普賢(ふげん)、文殊(もんじゅ)、弥勒(みろく)、千手観音(せんじゅかんのん)の四菩薩が奉安されています。
釈迦堂では、釈迦堂の御本尊である釈迦如来の御朱印をいただけます。釈迦堂は、厄除お祓いの祈祷所となっているため、開運厄除けの御利益をいただけます。厄年の方や、開運の願い事がある方などは、釈迦堂の御朱印がおすすめです。
4:大日如来の御朱印
大本堂を正面にして、左側の階段を上った先に光明堂と呼ばれる御堂があります。光明堂の御本尊は大日如来です。大日如来とは、弘法大師(空海)が広めた密教の最高仏のことです。光明堂では、そんな大日如来のお名前が入った御朱印をいただけます。
光明堂の中には、大日如来だけでなく、愛染明王(あいぜんみょうおう)や不動明王などの仏様もまつられています。愛染明王は縁結びや家庭円満に御利益があるとされています。恋愛や結婚についての願い事や、家族についての願い事がある方は光明堂に足を運んでみるのがおすすめです。
5:薬師如来の御朱印
光明堂からさらに直進すると、約2分ほどで醫王殿(いおうでん)が見えてきます。醫王殿は2017年に建立された比較的新しい建造物です。醫王殿では、醫王殿の御本尊である薬師如来のお名前が入った御朱印をいただけます。
薬師如来は、私たちを病気や災難から救ってくれると言われています。すべての病気を治すことのできる薬壺を左手に持っている姿が印象的な仏様です。病気や体調不良で困っている人は、醫王殿に参拝するのがおすすめです。
6:平和大塔の御朱印
醫王殿のすぐ横には、平和の大塔と呼ばれる塔があります。平和の大塔では大本堂と同じ不動明王のお名前が書かれた御朱印をいただけます。ただし大本堂とは違い、平和の大塔の不動明王の文字は梵字で書かれています。梵字とは、かつてインドで使用されていた神仏を一字で表す文字のことです。
2階の明王殿には、大塔の御本尊の不動明王、四大明王、昭和大曼荼羅(だいまんだら)などが奉安されています。また、5階の金剛殿には五智如来という仏様が奉安されています。平和の大塔には自由に入ることができますが、通常は2階までです。ただし、一般参詣者も5階まで上がれる日もあります。
また、平和の大塔は大本堂から離れているため、他の御堂を参拝してから行かれる方も多いのですが、御朱印の受付時間が短くなっているので、注意が必要です。
正月限定おでこ御朱印とは?
成田山新勝寺では、1月限定で、御朱印を御朱印帳ではなくおでこに押してもらうことができます。押してもらえるのは不動明王を表す梵字が入っている「御印紋」という御朱印です。無病息災や身体健全、学業成就などの御利益がいただけます。
押してもらった御朱印は日が変わるまでは消さない方が良いそうです。一日残しておけないという方は、おでこに紙を当てて、そこに御朱印を押してもらえます。これらの御朱印は大本堂の東側の受付でいただけます。
成田山新勝寺・御朱印巡りのおすすめ順番
成田山新勝寺の6種類の御朱印についてご紹介しましたが、ここからは、御朱印巡りで6種類の御朱印を集めたい方に向けて、成田山新勝寺のおすすめの御朱印巡りの順番や受付時間をご紹介します。
御朱印の受付場所
成田山新勝寺の建造物の内、6つの御堂でそれぞれの御朱印をいただけます。ただし、6種類の御朱印を一度にいただける場所はないので、御朱印をいただくためには受付時間内に各御堂を巡りながら御朱印をいただかなければいけません。
成田山新勝寺の6種類の御朱印全てを一度の御朱印巡りで集めたい人は、6つの御堂の位置関係から、大本堂、出世稲荷、釈迦堂、光明堂、醫王殿、平和の大塔の順で巡りながら御朱印をいただくのがおすすめです。
御朱印の受付時間
御朱印の受付時間は、早朝や夕方を除く拝観時間内となっていることが一般的です。成田山新勝寺は、他の寺院よりも拝観受付時間の終了が早くなっているため注意が必要です。4月~9月の拝観時間は5:30~16:00、10月~3月の拝観時間は6:00~16:00となっています。
拝観時間から、御朱印の受付時間は15:00~15:45頃に終了する可能性が高いです。そのため、6種類の御朱印を揃えたい方で、午後に参拝する場合は、早めに動くのがおすすめです。また、平和の大塔の御朱印受付の終了時間は特に早いので注意が必要です。15時前に終了した日もあったそうです。
先程、成田山新勝寺の6つの御堂を効率的にまわる順番をご紹介しましたが、受付時間が短い平和の大塔はその順番では最後に当たります。そのため、平和の大塔に先に行っておくのも一つの手です。
書置き御朱印で時間短縮も
御朱印巡りができる時間が少ないけれど、沢山集めたいという方は、書置き御朱印を利用することもできます。書置き御朱印とは、持参した御朱印帳に書いてもらうのではなく、紙にあらかじめ書かれている御朱印のことです。並んだり書いてもらったりする時間を短縮できます。
成田山の御朱印帳をゲットしよう
成田山新勝寺では、成田山新勝寺限定の御朱印帳をいただくことができます。料金は2000円となっています。大本堂や、境内の各御護摩受付所でいただくことができます。そのまま御朱印もしてもらえるようです。
御朱印帳の色は、ピンク、朱色、紺色の3種類があります。また、御朱印帳の下部には金色で新勝寺が描かれています。大きさの仕様は縦が18cm、横が12cmとなっています。
まだ御朱印帳を持っていない人や、新勝寺限定の御朱印帳が欲しいという人は、この機会に成田山新勝寺限定の御朱印帳を入手してみるのもおすすめです。
成田山新勝寺の御利益のあるお守り
成田山新勝寺では、ほかの寺院では買えない、成田山新勝寺限定のお守りがあります。成田山新勝寺限定の御利益のあるお守りをご紹介します。
代表的なお守り紹介
成田山新勝寺限定のお守りの中で、代表的なお守りには御護摩祈祷札、「身代御守」紙包み、出世開運絵馬、大札などがあります。今回は、これらの新勝寺限定のお守りをご紹介します。
1:御護摩祈祷札
受付時間に御護摩受付所で御護摩料を払って御護摩祈祷の受付をすると、御護摩祈祷の際に新勝寺限定の御護摩札と呼ばれる木札をいただくことができます。御護摩札には不動明王の御霊徳が宿っているのだそうです。自宅や職場におまつりすると、御加護をいただくことができます。
2:「身代御守」紙包み
身代御守とは、自身の身代わりとなって災難を除けてくれる御守です。身代御守は不動明王の分身で、不動明王が御守を身に着けた人の身代わりとなってくれます。写真は錦包みの身代御守ですが、「成田山」と書かれた木札を、朱印が押され「御守」と書かれた紙で包んだ「紙包み」もあります。
3:出世開運絵馬
出世開運絵馬は、きつねの絵が描かれた赤い絵馬で、商売繁盛、出世運向上の御利益があると言われています。商売や出世に関することを願いながら、絵馬掛けに掛けるといいそうです。
4:大札
大札とは、家内安全の御利益があるお札です。仏壇や神棚などの清らかとされる場所にまつっておくと、御利益をいただくことができます。値段は1000円で、大きさは長さが25.0cm、幅が8.1cmとなっています。
成田山新勝寺の代表的な御守をご紹介しました。成田山には、御朱印だけでなく、多数の素敵な御守が揃っています。成田山新勝寺で御守を見かけたら、自分に合うものを選んでみてください。
成田山新勝寺の御朱印を集めてみよう!
今回は、成田山新勝寺と、その御朱印や御守についてご紹介しました。成田山新勝寺には新勝寺限定の御利益のあるものや有名な仏様がまつられている御堂などがあり、とても魅力的な寺院です。受付時間や巡り方などの情報から計画を立てて、成田山新勝寺の御朱印巡りを楽しいものにしましょう。