浦富海岸にある浦富海水浴場は鳥取が誇る人気スポット！その魅力やアクセスも紹介

浦富海岸（うらどめかいがん）は、鳥取県鳥取市の北東に隣接する岩美町の、日本海に面する一部の海岸を指して呼ばれています。浦富海岸は湾が複雑に入り組んだリアス式の海岸で、東西15キロにわたり広がっています。

日本百景や日本の渚百選などにも選定されている人気の景勝地で、岩礁と美しい海が織りなす絶景を望めるスポットを海岸内の各所で観ることができます。荒々しい日本海にもまれて浸食された岩肌と力強く根を張る松、透明度の高い海が、美しい白砂青松の景色を形作っています。

浦富海岸を含む一帯は、「山陰国立公園」と呼ばれ世界ジオパークに指定されています。浦富海岸は国の名勝、天然記念物でもあり、鳥取県が世界に誇る日本の絶景スポットです。浦富海水浴場は、浦富海岸の湾内中央付近にあります。澄んだ海と美しい砂浜が広がる、人気の海水浴場です。

浦富海水浴場は、夏場には鳥取県外からも多くの人が遊びに来る人気のビーチスポットです。クリアな水質の海に美しい白の砂浜が広がっています。海上アスレチックやマリンアクティビティを楽しめる施設があり、家族連れにも人気の嬉しいレジャーが魅力です。

また浦富海水浴場は立地柄、関西圏、中国圏の主要都市から遠い位置にあります。そのため知る人ぞ知る穴場スポットでもあり、盛況ながらも広々と海水浴を楽しめる点も魅力的です。

浦富海水浴場の海は驚くほど澄んでいます。太陽に照らされた海がエメラルドグリーンに輝き、ゴミや漂流物が少ない純白の砂浜がよりクリアに海の透明度を引き立てています。実は海水が透明度の高いエメラルドグリーンに見えるには、3つの条件が揃っている必要があります。

これは沖縄の海やオーストラリアのグレートバリアリーフ、ハワイやグアム島など世界の有名なリゾート地の海にも当てはまります。その条件とは、海水の透明度が高いこと、砂浜が白くあること、遠浅の海であることです。

まず、海水の水質が海の透明度の高さに繋がります。海水の透明度が高いということは、水中の珪藻類やプランクトンが圧倒的に少ないということです。

沖縄の海を例にとると、沖縄付近の海域を包む黒潮海流にはプランクトンの栄養素となる窒素やリン酸が少なく、海流の流れが速いといった特徴があります。

また台風等が頻繁に来ることもあり、沖縄付近の海水は常に流れ続けています。濁りの原因となるプランクトンの生育しにくい海流と、海水が滞留しない環境が沖縄の海の透明度が高い大きな要因です。

浦富海水浴場を含む浦富海岸付近の場合、大きな河川が少ないこと、沿岸が火山岩による岩礁地帯となっていることで地上の土が海へ流れ込みにくく、土からくる栄養素によるプランクトンの増加が抑えられていることが浦富の海の透明度に大きく寄与しています。

次に海が美しく青く見えるポイントは、砂浜が白いことです。砂浜が白く見えるということは、光の可視光線をすべて反射しているということです。これが海と重なることで海の青い色が明るく映え、浅瀬では海底までより透きとおって見える要因に繋がります。

沖縄やグレートバリアリーフでは熱帯域特有のサンゴ礁が白化し、長い年月をかけて砂になったものが砂浜を白く染め上げています。

浦富海岸では、中国地方の二つに割るようにして連なる中国山地から、風化を受けた花崗岩や石灰岩などの火山岩が海へ流れ出したものによって白い砂浜が形成されています。

実は浦富海水浴場付近にある鳥取砂丘も、海へ流れていった火山岩の砂粒が砂浜に打ち上げられ形作られた景色です。鳥取砂丘や浦富海水浴場の白い砂浜は、鳥取県の南に連なる山々からの贈り物です。

最後は浅瀬の海であることが、海がエメラルドグリーンに見える条件です。そもそも水は本来無色透明ですが、光から微量に赤色の波長を吸収しています。海水が幾重にも重なる海では、赤い波長が吸収され、最も吸収されにくい青い波長が反射して深くなるほど濃淡の強い青色に見えています。

ここで重要なのは黄色や緑といった波長です。これらの波長は水に対して、赤い波長ほど吸収されにくく、青い波長より吸収されやすい中間の性質を持ちます。

深い海でこれらの色は青い波長の反射に隠れて打ち消されてしまいますが、浅瀬の海では黄色や緑が少し残って目に映るため、美しいエメラルドグリーンに感じます。より遠浅の海となることでエメラルドグリーンの海がどこまでも続くように見える光景になります。

栄養素が少ない海水と白い砂浜、遠くまで続く浅瀬の海、この3つが美しい絶景を生み出すカギです。浦富海岸一帯ではそれらの条件が不思議と揃っており、浦富海水浴場の目を見張る美しいビーチが形成されています。

浦富海水浴場は、遠くまで浅瀬が続いているビーチです。海水浴場に設置されているビーチ最奥を示す赤いブイ付近での水深は、およそ1.7ｍとなっています。澄んだ遠浅の海で足元の怪我も少なく、身長の低い子供でも比較的安全に海水浴を楽しむことができます。

海水浴場の人口密度も高すぎず、子供が広々と遊ぶことができる点も魅力的です。浦富海水浴場の沖合には子供に大人気のアクティビティ、海上アスレチックがあります。是非親子で挑戦してみましょう。

浦富海水浴場では家族連れに人気の海上アスレチックをはじめとした海の遊園地「フロリックシーアドベンチャーパーク浦富」や、快適に過ごせる海の家などレジャーを満喫できる魅力的な施設が揃っています。

また海水浴場で遊ぶには欠かせないトイレ・シャワー室・更衣室もしっかり設けられており、アメニティも充実しています。駐車場は計200台が停められるスペースがあるため、車でのアクセスも安心です。海水浴場近くの街中には、食事ができるお店も多くあります。

浦富海水浴場は、明治以降に開場された100年以上の歴史を持つ海水浴場です。付近には鳥取藩時代に使われていた大砲の台場跡などを観ることもできます。歴史散策を兼ねて街中に足を運んでみるのもおすすめです。思わぬところで浦富の絶景や歴史の跡地に触れられるスポットに巡りあえます。

フロリックシーアドベンチャーパーク浦富は、海上を舞台とした新感覚のアドベンチャーパークです。パーク会場は浦富海水浴場内にあり、様々なマリンスポーツやアクティビティを楽しめます。

浦富海岸を含む山陰国立公園は、世界ジオパークとしても認定されている、世界が認めた美しい地球の原風景です。フロリックシーアドベンチャーパーク浦富は、美しい景色の中で未体験の海の楽しさが味わえる国内最大規模の海の遊園地です。

フロリックシーアドベンチャーパーク浦富のアクティビティの目玉は、海に浮かべられた様々なアスレチックコースです。ジャンプ台やトランポリン、滑り台、ボルダリングなど20種類を超えるアクティビティが用意されています。

アスレチックの上からは、透きとおった海を泳ぐ小魚の群れや小さなイカの姿といった海中の景色も楽しめます。

対象年齢は6歳となっていますが、たくさん体を動かすアクティビティなので、子供から大人まで十分楽しめるつくりになっています。またライフジャケットを着用してアスレチックに挑むので、失敗して海に落ちてしまっても安心です。

アスレチック内はライフセーバーがいたるところで見守っており、海に落ちてしまった場合などすぐに駆け付けて助けてくれます。泳ぎが苦手な方や小さい子供でも安全に楽しめることも魅力です。

また、アスレチック内の足場はビニールの生地でできているため少し滑りやすく、波によって揺れることもあります。マリンシューズやゴーグルなどがあると、より快適に遊べます。

海上アスレチックの利用時間は60分間となっています。料金は、当日券が平日で1600円、土日祝日が1800円、8月の10～18日のお盆時が2000円です。事前予約で購入できる前売券では当日券の200円引きとなるため、日程が決まっている場合は前売券の購入がおすすめです。

パーク内では海上アスレチック以外にも、シーカヤックや海中バレーといった魅力的なアクティビティを楽しむことができます。また昨今人気急上昇中のマリンスポーツ、サップも体験できます。フロリックシーアドベンチャーパーク浦富で、真夏のひとときを満喫しましょう。

浦富海水浴場には海水浴場と駐車場の間に海の家があります。海の家ではパラソルや浮き輪、ござのレンタルを行っています、休憩・食事も気軽にできます。料理のメニューはラーメン、焼きそば、カレーライス、うどんなど一般的なものですが、一品500～600円ほどの良心的な価格設定です。

100円で空気入れもしてくれるため、大型の浮き輪やゴムボートを持参の場合、膨らませる手間が省け、とても便利です。またシャワーのある更衣室を大人700円、子供400円で利用できます。

また浦富海水浴場のほとりにあるホテル、シーサイド浦富ではシャワー室・更衣室を借りることができます。また宿泊せずとも日本海の海の幸を味わえる定食が食べられるため、お昼時にはおすすめのスポットです。

浦富海水浴場へのアクセス方法を紹介します。浦富海水浴場へは、車でのアクセスが最も便利です。公共交通機関を利用したアクセスの場合は、電車やバスの本数が少なく、乗り継ぎの際の待ち時間が長くなるため、発着時刻をよく確認することをおすすめします。

浦富海水浴場付近には海岸沿いの魅力的な絶景スポットが多いので、小回りの利く車で来ると、帰り際などに立ち寄りやすいです。海水浴場や付近の観光スポットには駐車場が用意されているため、車でアクセスするには便利です。

浦富海水浴場へは関西圏、中国圏から来る観光客が一番多いです。関西方面から車で行く場合、高速道路を利用して大阪府から2時間50分、兵庫県から2時間10分ほどでアクセスできます。

大阪市街からアクセスする場合は、まず阪神高速料金所から阪神高速11号池田線に乗ります。蛍池JTC付近から大阪池田線に移り数キロ走ると、中国自動車道に入れます。そのまま100キロほど走り、佐用JTCにて鳥取自動車道に移ります。

60キロほど進み、鳥取ICにて南東へ走る山陰近畿自動車道に移り、大谷ICまで進みます。そこからさらに南東に市街地を進むと浦富海水浴場へ着きます。また少し遠回りになりますが、南に直進し日本海側の海沿いを通るルートで進むと、浦富海岸が誇る絶景を眺めつつ目的地まで迎えます。

中国方面から車でのアクセスの場合は、岡山県岡山市からは2時間40分、島根県松江市からは2時間ほどです。岡山市街からアクセスする場合は、岡山吉井線を南東に走り、熊山ICから吉井ICまで美作岡山道路を走ります。

そこから国道374号線、51号線、356号線、53号線を経由して更に南東へ走ると鳥取自動車へ繋がるので、智頭ICから入ります。そこから先は前述したとおりのルートで、浦富海水浴場へ向かいます。

さらに遠方からくる場合は飛行機で鳥取空港まで向かい、空港からレンタカーを利用しましょう。空港からは30分弱で浦富海水浴場までアクセスできます。

大阪や兵庫、岡山といった近隣府県の主要都市からのアクセスに時間がかかる点はネックですが、おかげで夏場の連休やお盆時でも浜辺が人でごった返してしまうことはありません。広々ゆったりと海水浴を楽しめるのも、浦富海水浴場ならではの魅力です。

浦富海水浴場へは鳥取駅から岩見駅まで、海岸に沿ってバスが走っています。岩見駅から乗車の場合、町営バス「田後行き」に乗り、「浦富海岸口」で下車しましょう。

バスは30分から1時間に1本通る程度であるため、時刻表のチェックを忘れないようにしましょう。鳥取駅からは30分程度、岩見駅からは10分程度で海水浴場に着きます。

最寄りの岩見駅で電車を降りたあとに歩いて浦富海水浴場まで向かう場合、岩見駅から海水浴場まではおよそ2.5Kmあるため、30分以上かかります。

海水浴のための大きな荷物を持ちながら真夏の炎天下を歩くには必ずしも近いとは言えない距離であるため、駅からはバスかタクシーを利用して、万全の体調で海水浴を楽しみましょう。

浦富海水浴場の海開きの時期は、例年7月上旬から中旬にかけてとなっています。またフロリックシーアドベンチャーパーク浦富も同時期頃から8月にかけて開催しています。

2019年の夏は海開きが7月10日で、フロリックシーアドベンチャーパーク浦富の開催時期が7月13日から9月1日まででした。フロリックシーアドベンチャーパーク浦富の開催初日は土曜日が多いため、海水浴場が解禁される日とのずれに注意しましょう。

浦富海水浴場はきれいで遊びやすい遠浅の海と、心躍るマリンアクティビティが楽しめる魅力的な遊泳スポットです。

浦富海岸の美しい絶景スポットを眺めつつ、のんびり泳いで日々の疲れを癒したり、家族でめいっぱい遊んでみるのもおすすめです。今年の夏は、是非浦富海水浴場まで足を運んでみてはいかがでしょうか。