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白ナスとは?
ヘタは濃いグリーンなのに全体が雪のように真っ白な白ナス(とろナス)は、夏に旬を迎える夏野菜の1種です。ナス種は和食やおうちごはんで定番の野菜なので一年を通して手に入る食材ですが、白ナスはほとんど市場に出回りません。
産地では直売所などで並ぶこともありますがそれでも目にすることができるのは旬の期間に限定されるので、珍しいナス品種といえるでしょう。
日本国内で市場に出回る主な白ナスは、越後白なす(新潟県固定品種)・ホワイトベル(イタリア系品種)・下町美人(変異種)の3品種です。それぞれに特長が違いますが、いずれも皮色が白いという共通点があります。
品種によっておすすめの食べ方が違いますが、基本的に白ナスの果肉部は硬めです。品種によっては甘みの強いものもありますが、白ナスに共通する特長ではありません。その代わり加熱調理と果肉部が柔らかくなるので、調理向食材として人気です。
黒ナスとの違い
漬物食材として人気のいわゆる一般的なナス種である黒ナスと白ナス・とろナスは、味に大きな違いがあります。黒ナスと呼ばれる一般的なナス種はアクを含んでいるため、ナスが苦手という人の多くは黒ナス特有の苦みやえぐみが合わないと考えられます。
白ナスにもアクはありますが、苦みやえぐみのもととなる成分は含まれません。しかも白ナスは加熱する食べ方に適したナス種なので調理によっても苦みやえぐみがなくなることから、ナス嫌いの子どもにも人気があります。
【白ナス】食べ方の基本
白ナスにはいくつかの品種がありますが、どの品種にも共通する特長として「果肉が硬い(締まっている)」があります。そのため白ナスはいろいろな食べ方ができますが、火を通さない漬物などの食べ方には適していません。
その代わり加熱調理すると食感が柔らかくクリーミーになるので、焼く食べ方・煮る食べ方・炒める食べ方など加熱する食べ方が一般的な食べ方になります。
皮は食べられる?
白ナスは皮色が真っ白いことから皮が柔らかいイメージがありますが、実は黒ナス種よりも皮部が硬く厚みもあります。ですから食べ方としては「皮を剥く」が基本ですし、皮は可食しない方が加熱した際のとろりとした食感が楽しめます。
【白ナス】簡単でおかずになる食べ方レシピ
果肉部も真っ白な白ナスは、包丁で切るとすぐに断面がアクによって茶色に変色します。そのため塩水につけることが食べ方&下処理の基本となりますが、基本の下処理さえ済ませればいろいろな食べ方が楽しめるのが白ナスの魅力です。
煮物にする食べ方や天ぷらのような揚げ物にする食べ方も白ナスでは定番ですが、もっと簡単に調理ができてメインのおかずにもなるおすすめの食べ方があります。
白ナスステーキ
加熱調理すると驚くほどクリーミーな食感に変わる白ナスは、焼くというシンプルな食べ方もおすすめです。ナスの焼き料理といえば焼きナスが定番ですが、厚切りにした白ナスのステーキレシピならボリュームもありますしメインのおかずにもなります。
白ナス | 1本 |
オリーブオイル | 適量 |
塩コショウ | 少々 |
醤油(ソース用) | 大匙1 |
みりん(ソース用) | 大匙1 |
おろしにんにく | 少々 |
※みりんはみりん風調味料ではなく本みりんを使用
白ナスステーキ作り方
- 白ナスのヘタを切り落とし、皮を剥く
- 縦に半分に切り、大きめの網目状に切り込みを入れる
- 塩水につける
- フライパンを中火にかけ、熱したらオリーブイルを入れる
- キッチンペーパーで水気を拭き取った白ナスに塩コショウで下味をつけ、熱したフライパンで蓋をしながら中に火が通るまで両面焼く(蒸し焼き)
- 焼き色が付いた白ナスを皿に取り出す
- フライパンを弱火にし、あらかじめ混ぜ合わせておいたソース用調味料を温める
- ソースが温まったら再び白ナスを戻し、全体的にソースを絡めれば完成
白ナスの食べ方は加熱調理がおすすめ!
白ナスにはいろいろな品種がありますが、いずれの品種も加熱するととろりとした食感に変身するので加熱する食べ方が最もおいしい食べ方になります。
揚げ物や煮物などにする食べ方も白ナスの食べ方として人気がありますが、焼くだけの簡単調理でも白ナス特有の食感が楽しめるのでおすすめです。